得たもの多き「港都つるが」に関する所管事務所調査

ブログ まちづくり

昨日のブログで最後に写真掲載しました常宮神社の「ロウバイ」。
 
ちょうど昨夕、テレビの地元枠でも「これからが見ごろ」と取り上げられていたそうです。
 
小さくとも鮮やかな黄色の花は、海岸線にある神社の雰囲気とも相まって何とも心優しい気持ちになるもの。
 
こうして寒い冬に頑張って咲く姿は、春の訪れを待ち厳しい冬を過ごす北陸人の姿と重なるような気もします。
 
と感じ方は様々かと存じますが、これからが見ごろということですので、是非ご覧に行かれてはいかがでしょうか。
 
さて、話しは変わり、昨日は敦賀市議会の産経建設常任委員会にて所管事務調査を行いました。
 
所管事務調査とは、その名の通り、委員会が自主的にその委員会が所管する事務について行う調査のことで、地方自治法第109条第2項に「常任委員会は、その部門に属する当該普通地方公共団体の事務に関する調査を行い、議案、請願等を審査する。」と規定されていることに基づくものです。
 
つまり、常任委員会の発議によって、市政の各分野における課題の解決に向けて調査を行い、提言を行うことにもつなげるとの意味合いがあり、この日は、以前からの当委員会での議案審査において、運営方針や事業、資金面などの観点から一度詳しく聞く必要があるのではとしていた、まちづくり会社「港都つるが株式会社」について調査を行ったところです。
 
「港都つるが」の印象を悪くしてはいけませんので、誤解なきようお断りしておくと、以前のリラ・ポートの時のように何か不正の疑いがあるとかいうものでは全くなく、多岐に亘る「港都」の事業やまちづくりの方向性、市からの補助金の使われ方などについて理解を深め、今後の審査に生かすことを目的としたものであることを申し添えておきます。
 
所管事務調査は基本、行政に対して行うものであることから、所管する産業経済部の皆さんを始め、「港都つるが」及び「タウンマネージャー」さんには「参考人」として出席いただいたうえで調査項目に従い質疑を進めた訳ですが、一言で言うと相互にとって非常に理解が深まった、内容の濃い調査であったと私は感じました。
 
「まちづくり会社」と言われても、おそらく市民の皆さんは「何のこっちゃ」ということかと思いますが、中心市街地の賑わいづくりや北陸新幹線敦賀開業の受け皿づくりなどを担っていただくとの目的から、平成14年7月に関係企業や団体などの支援を得て設立されたのがこの「港都つるが株式会社」であり、その後は、ビジョンを掲げながら氣比神宮を核とした門前まちづくり、JR敦賀駅前から敦賀港周辺までの商店街空き店舗の活用やにぎわいづくり、まちづくりを担うプレイヤーづくり(人材育成)などに取り組まれてきています。
 
特にタウンマネージャーとして阿部俊二さんが来られてからはエンジンが掛かり、コンセプトとエリアビジョンを据えたうえでスピード感を持って、各事業を進めてきていることが良く分かりました。
 

【港都つるが、タウンマネージャーが考えるビジョンの概略(所管事務調査配布資料より)】
 
実は私、阿部さんには以前に個別にお話しを聞きに伺い、「今あるものを生かす」ことなど考えに大変共通する部分があったことや、昨年11月に開催された港都つるが主催の「地域の資源を生かしたリノベーション」(講演者はリノベーターとして著名な嶋田洋平氏)での講演などを聞き、その方向性や取り組み方にさらに共感したところ。
 
 →→→講演の詳細は11月19日の「やまたけブログ」まで
 
とはいえ、共感するからこそ私自身が疑問に感じていた、
◉行政側と港都つるが(タウンマネージャー含む)のまちづくりコンセプトは合致しているのか
◉役割分担は出来ているのか(特に商店街連携などについて、港都つるがに任せっきりになってはしないか)」
◉「港都つるが」が持続的且つ自主的に事業運営していくための仕組みづくり
◉「新たなプレイヤー」を継続的に支える仕組みづくりの必要性(一過性の開業時の補助金だけでなく、地元金融機関と連携した融資制度など)
◉(投稿後追記)中心市街地活性化など、港都つるがが担う事業に対する成果評価の着眼点や方法
などに関し、調査の中から実態やヒントが掴めたことは大変有意義でした。
 
まだまだ書き足らないところではありますが、こうして常任委員会全体としても認識共有を図れたのではないかと考えます。
 
所管事務調査を行う目的は、今後の当該事業に対する審査能力を高めるとともに市政の課題解決や政策提言につなげていくこと。
 
昨日知り得たことを糧とし、自身もそのように生かすこと、そして何より「今ある地域資源を最大限生かしたまちづくり」に向け、行政や港都つるが、タウンマネージャーに負けぬ情熱を持って、今後も取り組んでいきます。