令和4年第1回定例会が閉会

ブログ 敦賀市議会

昨日、敦賀市議会は令和4年第1回定例会の最終日を迎え、全ての議案を可決、陳情採択した後、28日間の日程を終えました。
 
9時からは議会運営委員会、9時30分からは全員協議会が開催された後、本会議は10時に開会。
 
議長から諸般の報告がされた後、日程第1ではこの日追加提出された人権擁護委員会候補者の推薦並びに農業委員会委員の任命に関する全12件の人事案件を即決で可決。
 
日程第2では、同じく追加提出された「ポーランドへの人道支援」に係る今年度一般会計補正予算(第14号)について、これは予算案件であることから予算決算常任委員会へ付託され、本会議を一旦休憩。
 
「ポーランドへの人道支援」に関しては、代表質問において市政会の北村議員と私から「実施すべき」と意見提起したものでありますが、予算決算常任委員会での理事者説明でも、そうした提案も踏まえ、緊急的に行うことが必要とし追加提案した旨の説明がありました。
 
なお、このポーランド人道支援金500万円は、駐日ポーランド大使による強い推薦のもと社会福祉法人福田会(ポーランド支部有り)の「ウクライナ避難民緊急支援プロジェクト」を通じて、生活に必要な物資やサービスの提供などを行うものであり、委員会の基本質疑では趣旨や基金の使い方などに関しいくつか質疑がされた後、全会一致で賛成となりました。
 
予算決算常任委員会終了後、13時に本会議を再開し、今定例会に提出された各議案並びに陳情の委員長報告から採決まで、特別委員会の中間報告、議員提出議案(B議案)4件の提出から採決までがされました。
 
このうちB議案第2号「責任あるカーボンニュートラルの実現に関する意見書」に関しては、提案者の和泉議員から、一昨日あった東電パワーグリッド及び東北電力ネットワーク供給管内に発令された初の「電力需給逼迫警報」にも触れ、まさに現実に即したエネルギー政策が必要との観点を説明されたうえで、本年6月にも策定される「クリーンエネルギー戦略」においては、2050年カーボンニュートラルに向け責任ある議論を行うとともに、原子力発電を安価で安定した持続可能な電源として認定し、「新増設・リプレース」を含めた原子力政策の確固たる方針を明確に示すよう国会及び関係省庁に求めることを賛成多数で決しました。
 
 →→→「責任あるカーボンニュートラルの実現に向けた意見書」はこちらから
 
この内容はまさに、私自身、連日ブログで述べてきたことと意味を同じくするものであり、敦賀からの声が政府に届き、批判に怯むことなく現実路線に舵を切り換えていただくことを強く求める次第です。
 
こうして全ての議案審議を終え、市長から閉会の挨拶がされた後、15時56分に閉会。
 
閉会にあたり議長からもお言葉がありましたが、議案作成からここに至るまで丁寧且つ真摯に対応いただいた理事者の皆さまに敬意を表するとともに、新議場で初となる定例会で何かと初めて尽くしの中、滞りなく運営できたのは議会事務局の皆さんのお陰であり、この場でも感謝の意を表したいと思います。
 
ひとつの節目を終え、やや安堵して家に帰った後、18時からはウクライナのゼレンスキー大統領のオンライン演説を拝聴しました。
 

【オンライン演説するゼレンスキー大統領(NHKテレビ中継より)】
 
アジアで初めて支援の手を差し伸べてくれた国が日本であること、調和のある国が日本であるとの言葉、そしてロシアがいかなる暴挙に出ようとウクライナは屈しないとの力強いメッセージからは、言葉に変え難い感情が込み上げてきた次第です。
 
敦賀市議会ではB議案第3号で「ロシアによるウクライナ侵攻に断固抗議する決議」を全会一致で可決したものであり、ウクライナを始め、ポーランドなど献身的にウクライナを支える周辺諸国、西側諸国とも連携のもと、何を置いても早期の停戦、そして一日も早く戦地から「通常」を取り戻すため行動をともにする覚悟であります。
 
こうして定例会閉会の日に感じた様々な思い、感情を胸に、今日からまた気持ち新たに、一日一日を大切に活動にあたってまいります。