今夏の「気比の松原」は特別ルール。切に安全を願う。

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連日、ニュースが途切れることのない新型コロナウイルス感染。
 
東京都内の新規感染者は過去最高の286人に上り、軽症者の宿泊療養の受け入れ体制はホテルの切り替え時期と感染者急増が重なって逼迫していることや医療機関の病床確保数の引き上げも当初予定より時間が掛かるなど、綱渡りの状況にあるとのこと。
 
これに加え、昨日、新規感染者が確認された都道府県を数えてみると何と「31」。
 
数の大小はあれど全国的に感染拡大が広がっていると見るのが普通の感覚かと。
 
そんな中で、問題として取り上げられている観光支援事業「Go To トラベル」の運用に関し、政府は東京都を発着とする旅行を割引対象から除外して、予定通り来週22日から実施する方針を決めたとのこと。
 
「現下の感染状況を踏まえてそういう判断になった。専門家の議論を踏まえ実施したい。」との赤羽国土交通大臣の言葉もありましたが、東京都での感染者は増加傾向にあった時期に「Go To」の前倒しを決めた時点で、私は、政治が「予見」を持って「覚悟」を決めたのだと受け止めておりましたが、まだブレる余地、含みがあるような発言を聞くに、どうもそうではなさそうです。
 
ひとり10万円の特別定額給付金でもあったように、施策のブレ、急旋回の影響や混乱は、業界や行政はもとより、結局は国民にしわ寄せが来ることを経験した訳ですので、ここは、政治が国民に対する説明責任と覚悟を持って対応いただかねばと考える次第です。
 
さて、観光と言えば、敦賀の海でありますが、既に最も有名な「気比の松原」海水浴場が海開きをしないことは以前にも述べた通り。
 
しかしながら、付随する問題としてある「駐車場」に関しては「開放」するとしています。
 
私は、水晶浜や若狭和田など嶺南の有名どころの海水浴場が、駐車場も含め開設しないとしている状況を踏まえ、この松原駐車場(花城を含む)を開放、しかも無料となれば、必ず市外者、県外者が集まってくることは「予見」出来る訳であり、感染予防のため海開きをしないという判断と矛盾するのではないか、市民の皆さんにも不安を与えるのではないかとの考えを持って、つまりゴールデンウィークの時のように「覚悟」を持って「駐車場も閉鎖すべきではないか」と以前に市のほうに意見したことがあります。
 
その際の回答としては、関係機関や地元とも「協議する」とのことでしたが、その後開催された6月定例会の場では、他議員の一般質問に対し「駐車場は開放」する、理由は「松原駐車場は松原公園を散策する人も来る。花城駐車場は、こどもの国に来る人もいるから」との回答がされました。
 
ある意味、私にとっては施策の「矛盾」、或いは満杯になることが容易に予想される「駐車場の混乱」や「トラブル」の発生への対応など、懸念が尽きませんが、その点は、市も「覚悟を決めて」開放する以上、必要な対策は既に取られているものと受け止めるしかありません。
 
そうした観点から、既に松原公園内の道路沿いに「駐車禁止」の看板を設置したことは確認していたところですが、昨夕、帰り際に松原公園内を通ると「海水浴場を開設しない」旨の看板がいくつも取り付けられていました。
 


 
片や、ここは駐車場も閉鎖する「田結海水浴場」。
 

 
感染防止対策として決断したことが、強く伝わるのはどちらでしょうか。
 
いずれの場合も関係者の皆さんが苦渋の判断をされていることは理解をしつつ、誤解や不安を生まない、一貫性ある施策の実行とは何か考えさせられるところです。
 
私にとって「特別ルール」で迎える今夏の「気比の松原」ですが、敦賀のシンボルであり、憩いの場でもあるエリアが、事故やトラブルなど混乱の場所に化すことのないよう、切に「安全」に乗り切ることを願います。