「自然しか無い」なんて言ってたらバチがあたります

ブログ 敦賀の自然

今日は福井県高校野球大会の第3日目。
 
福井県営球場、敦賀市総合運動公園野球場にて、それぞれ3試合が予定されており、地元敦賀高校の初戦も予定がされています。
 
しかし、夜半からの雨に加え傘マークが並ぶ天気予報。
 
最後の試合になるかもしれないことを思えば、少しでも良いグラウンドコンディションで試合をさせてあげたいという気持ちと、短い夏休みの関係もあって、極力休日を利用し試合を進めていきたいという大会日程の面から主催者も悩ましいところと思います。
 
長梅雨や雨空を恨んでも仕方ありませんので、ここは心の中にてるてる坊主を吊るし、好天を待ちたいと思います。
 
さて、話しは全く変わるのですが、「ふるさとの海」という観点で思い返したことがありましたのでご紹介したいと思います。
 
昨夕、東浦方面での所用を済ませ、大比田の海岸沿いを走ると懐かしい光景が。
 


 
写真は大比田から越前町方面に抜ける「しおかぜライン」沿いで、上は横浜の海岸方面、下は越前方面を見たものとなります。
 
この場所から眺めていると、実は父の実家がこの大比田であり、幼少期の「夏休み」と言えば良くこの海を訪れ、サザエやしただみを取りに潜ったり(当時は全く取り締まってなかった)、横浜の浜で家族と過ごしたことを思い出しました。
 
また、上の写真の遠くに見えるテトラポットでは、父に連れられ「穴メバチ」釣りをしたことも。
 
そして、父親となった私は、今度は長男や近所の子を連れてこの場所で同じように釣りに興じ、小さいながらも「ググッ」と力強く引く魚の力、吊り上げた時のあの喜びを親子で感じたことも今では懐かしく思い出されます。
 
そんな長男ももう高校3年生な訳ですが、父から数えれば、親子3代、長男が父親になって子どもを連れてくれば4代と、幼少期の思い出とともに、ふるさとの海の良さと景色は引き継がれていくのだろうと、ひとり海岸線で感傷に浸ってしまいました。
 
その後、帰り道に、これは「市場調査」としてフェリーターミナル前にある「鞠山北魚釣り護岸」へ立ち寄ると、何とまあ日暮れ時を狙ってか、駐車場は滋賀、岐阜、一宮、名古屋など県外ナンバーの車でほぼ満車状態。
 
車を降り、護岸を覗くと、年齢層や組み合わせも様々ながら、「一定の間隔を(2m)空けて利用を」との注意看板を緩やかに遵守いただきながら、各々が楽しそうに竿を伸ばしておられました。
 


 
敦賀湾が一望でき、振り向けばフェリーターミナルや敦賀港と絶好のロケーションに加え、トイレや自動販売機も完備ということで、これだけ人気な理由も改めて理解したところであります。
 
本来であれば、この釣り客をいかに市内に足を運んでもらうようにすべきかと書き進めたいところですが、県外者との積極的な交わりを避けるコロナ感染に配慮し、ここでは止め、お伝えするのは「ふるさとの海への思い」について。
 
先ほど述べた私の思い出と同じく、この日訪れていた親子連れももしかしたら同じ境遇なのかな?このお子さんも将来父親、母親になったら、またここに来てくれるのかな?など、これまた勝手に思いを馳せて眺めていた訳ですが、これだけ県外から繰り返し足を運んでいただき、訪れた皆さんひとり一人の記憶に留まる「敦賀の海」は、やはり地元っ子からしても自慢に思える訳であります。
 
また、3月定例会の一般質問でも紹介したのですが、この新聞切り抜きをご覧ください。
2月のある日の福井新聞「こだま」欄に投稿された岐阜県の男性の思いです。
 

 
投稿にある突堤がこの護岸であったかは別として、厳しい冬の時期も敦賀の海を訪れ、寒さと戦いながら釣りを楽しむ内容かと思いきや、「岐阜から敦賀へ釣りに通い丸30年が経った。このまま通い続けたら、敦賀は私の第2の故郷になるかもしれない」と結んでいます。
 
こんなふうに思ってもらえることが何とも嬉しく、切り抜いたこの投稿は今でも手帳に挟み込んでいます。
 
県外の方が魅力に感じ、ここまで愛着を持ってくれる敦賀の海。
 
良好な地理的環境や地形から生まれたこの自然の恵みは、古から変わらず続く敦賀の宝物であり、こんな天然由来のプレゼントを、敦賀っ子が「自然しか無い」なんて言っていてはバチがあたりますね。
 
「自然と歴史を生かしたまちづくり」は私の持論。
 
こうした考えのもと、現世代から次世代へ、思いと記憶をつなぎ、「自慢は、ふるさとの海!」と言ってもらえるよう、しっかり取り組まねばと。
 
昨日は、嬉しい光景を目の当たりにしつつも、自身に対してネジ巻く1日となりました。