「北方領土返還要求全国大会」開催 〜絶対に風化させてはならない領土問題〜

ブログ 政治

中国海警局の船2隻が尖閣諸島周辺の領海に侵入。
 
領海侵入は昨日で2日連続、しかも航行していた日本漁船1隻に船首を向けて接近しようとする動きを見せたと発表したとも発表されている。
 
第11管区海上保安部によると、5人が乗った日本漁船には、海保が漁船の周囲に巡視船を配備し安全を確保したうえで、中国海警局船には領海から出るよう警告。
 
2隻は5時間以上、領海を航行した後、7日午前9時10分頃、相次いで領海外側の接続水域に出たとのことですが、2月1日に中国海警局の武器使用を認める「海警法」が施行されたことをいいことに、こうした挑発行為が増加することはある種想定されていたこと。
 
脅威となりつつあり、既成事実化しようとする現実に対し、「厳重抗議」を繰り返すに留まる日本政府の姿勢で良いのか。
 
このまま実効支配の時を待つ訳にいかないことに加え、領海警備にあたる海保の皆さんの安全を守るためにも、自民党内から声が挙がっている領域警備を強める法整備などを急がなくてはならないと考えるところであります。 
 
さて、同じく実効支配といえば、北方領土。
  
ちょうど昨日7日は「北方領土の日」であり、政府や関係団体が主催する「北方領土返還要求全国大会」が東京都内で開催されました。
 
今回の大会はコロナ禍に配慮し、オンラインでも放映されるということもあり、私もYouTubeにて視聴参加しました。
 

【「北方領土返還要求全国大会」YouTube配信より】
 
約1時間半の大会では、現在の四島の状況や元島民の皆さんからのメッセージに加え、菅首相、茂木外相、河野沖縄北方大臣など政府関係者からの言葉があり、菅首相からは北方領土問題を含むロシアとの平和条約締結に向け、着実に交渉を進める旨の考えが示されました。
 
また、採択された大会アピールでは、ロシアが四島の領有権を主張する中、首脳間交渉に影響するのを避けるため、昨年まで2年連続で北方四島が「不法に占拠」されたとの表現を使用していませんでしたが、今回は「法的根拠のないままに75年間占拠され続けている」と主張し“復活”した形となりました。
 
大会の視聴を通じ、私が最も印象に残ったのは、全国各地からの小中高生からのビデオメッセージ。
 
とりわけ、沖縄県の女子高生が話された「本土復帰を経験した沖縄県民だからこそ、北方領土返還への思いは一番強く持ち続けたい。」との言葉が胸に刺さりました。
 
北の北方領土から一番遠い沖縄で、こうして若い皆さんがしっかりと日本の領土を思い、返還せねばと強く思う心に感銘を受けるとともに、日本人皆が持つべき国民としての魂であると感じた次第。
 

【メッセージを述べる沖縄の女子高生。「北方領土返還要求全国大会」YouTube配信より】
 
この領土問題も戦後75年を経過をし、島民関係者の皆さんの年齢も言わずもがな高齢を迎えを迎えています。
 
これは北朝鮮拉致問題とも大いに通ずる訳ですが、領土・人権問題は「忘れてしまったら」既成事実として流れ行くだけであり、大事なのは絶対に風化させてはならないということ。
 
最後になりますが、2月7日は私の誕生日でもあります。
 
誕生日と重なる「北方領土の日」に特別なものを感じ、何か行動せねばと、東京単身赴任時代の9年間は毎年この大会に参加してきました。
 
自分に出来ることは、こうした現実を「風化させない」ため、一人でも多くの方に思いを広げることでしかありませんが、それでも少しでも役目を果たせればと本日のブログに書かせていただきました。
 
お読みいただいた方には是非、そうした点をご理解いただき、さらに多くの方にお伝えいただれば幸いに存じます。
 
(追伸)
「北方領土返還要求全国大会」のYouTubeを以下にリンクしますので、宜しければご覧ください。
 →→→「令和3年 北方領土返還要求全国大会」YouTube