#がんばれパンチくん

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第25回冬季オリンピック・ミラノ・コルティナ大会は22日夜(日本時間23日未明)に閉幕しました。
 
史上初めて複数都市で行われた今大会に、国際オリンピック委員会(IOC)のコベントリー会長は、「新しいタイプの冬季五輪を実現し、未来に向けて新たな、非常に高い基準を打ち立てた」とあいさつ。
 
ミラノとコルティナに設置された聖火が同時に消され、17日間の祭典の閉幕が告げられました。
 
今大会、金メダル5個、総メダル24個と大きく躍進し、メダル総数は前回2022年北京大会の18個を大幅に上回る史上最多となった日本勢からは、フィギュアスケート・ペアで金メダルに輝いた「りくりゅう」をはじめ、多くの選手の姿から感動と勇気をいただきました。
 
また、勝敗や順位に関係なく、お互いをリスペクトし、祝福し合う選手同士の、国境を超えた高いスポーツマンシップは見ていて清々しく、これがオリンピックだと感じる大会でもありました。
 
4年に1度の祭典はこれで終わりますが、出場された選手をはじめ、関係者の皆様のご努力に敬意を表するとともに、こうして頂戴した感動を力に今後の人生に生かしていきたいと思います。
 
さて、感動と勇気をもらっているといえば、スケールもジャンルもまったく異なるものの、最近気になって仕方がない存在が。
 
それは、千葉県の市川市動植物園で飼育されている、「誰もが応援したくなる」と話題になっているかわいいニホンザル「パンチくん」。
 
各種SNSや一部のメディアも取り上げているため、既にご存知の方もいらっしゃると思いますが、今では休日はもとより、平日にもかかわらず開園前から人々が並ぶほどのお目当てとなっている「パンチくん」。
 
その理由とは、まだ生後半年の「パンチくん」ですが、母親が育児放棄をしてしまいました。
 
この育児放棄に関しては、飼育員さんの話によると「野生でも初産や群れ内の順位が低いと、ストレスで放置してしまうこともある」とのこと。
 
赤ちゃんザルは人間と同じで、生後間もないころは安心感を得たり、筋力をつけたりするために母ザルにしがみつきますが、そこで母親の代わりにと飼育員さんが与え、試してみたのが「オランウータンのぬいぐるみ」。
 
そうしたところ、パンチくんはぬいぐるみの手を引っ張り、その後はどこに行くにも一緒。
 
寝転んでじゃれあう姿や、毛づくろいをする姿などが「かわいい」とたちまち話題となりました。
 
飼育員さん曰く「お母ちゃん」のぬいぐるみの存在は、パンチくんにとって「自分にとって大切なもので近くにいれば安全」という“安心の材料”になっているようで、その姿を見るだけで胸にグッときます。
 
それだけではなく、パンチくんが必死に群れに慣れようと、大人のサルに近づき奮闘するも押しのけられてしまい、また甘えるように「お母ちゃん」にじゃれつく姿、もう一つの心のよりどころの飼育員さんがエサを配りに現れると、エサそっちのけで足にしがみつくパンチくんの姿など、SNSの動画を見るたびに、胸が切なくもキュンとなり、思わず「がんばれパンチくん」とつぶやいてしまいます。
 

【お母ちゃんぬいぐるみに安堵する「パンチくん」(TikTokより引用、一部加工掲載)】
 
<投稿後追記>
掲載した写真は、AI画像とのことで大変失礼しました。
なお、既に掲載したものは削除せず、趣旨をご理解いただいた上でこのままといたしたく。ご容赦いただけますようお願いいたします。

 
この愛らしさと、サル社会に慣れようとする姿にファンが急増。
 
動物園は前述の状況になっているほか、SNSには「#がんばれパンチくん」を合言葉に、応援する投稿が相次いでいます。
 
なお、パンチくんの名前は『ルパン三世』の生みの親・モンキー・パンチに由来しているとのこと。
 
母ザルがいない場合、一般的には、物音に過剰に怯えたり、逆に他のサルを避けたりするなど、情緒面が未発達になることがあるということですが、パンチくんは物怖じしない性格で、心配なさそうとのこと。
 
そう思えば、ピンチや失敗も楽しむように、明るく前に進む「ルパン」と似ている気がする訳ですが、直近では、他のサルに毛づくろいをしてもらっている姿も動画投稿されており、順調に群れに馴染んでいく様子にやや安堵するところです。
 
ぬいぐるみの「お母ちゃん」の存在が必要なくなる時が、パンチくんが群れに慣れ、独り立ちしたことを証明することになろうかと思いますが、それまでの間は、小さな体で一生懸命生きる「パンチくん」と「お母ちゃん」とのツーショットを応援したいと思います。
 
まだご存知でない方は、ぜひSNSにて「#がんばれパンチくん」を検索していただき、一緒に応援くだされば幸いです。

ミスを出し尽くせば、怖いものはなくなる。失敗のデータがあれば、精度を上げていける。

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熱戦が展開されている、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック。
 
先日、沙羅ちゃんの笑顔に涙したジャンプ混合団体「銅メダル」以降も、女子モーグルやスノーボード男女ハーフパイプでは驚きの大技、そして日本選手のメダル獲得に元気をもらう日が続いているところ。
 
そうした中、ここから挽回していこうという競技が「カーリング女子」。
 
前回の北京オリンピックでは、日本代表「ロコ・ソラーレ」が見事「銀メダル」を獲得したのがこのカーリングで、手に汗を握りながら観戦したことを思い出すところですが、今大会では日本代表「フォルティウス」がここまでの1次リーグでスウェーデン、デンマークに惜しくも敗れ2連敗スタート。
 
氷の状況把握に苦しむフォルティウスのセカンド小谷選手は、「五輪を外から見るのと、やるのとは違う。技術だけじゃない戦い方も見直さないといけない。」、司令塔のスキップ吉村選手は「ちょっと予想を裏切られることが多い」とこぼすなど、ややネガティブなコメントが見受けられていました。
 
しかし、昨日の予選第3戦目、世界ランキング1位のスイス戦を前に、中継したNHKのスペシャル解説を務めた北京オリンピック銀メダルのロコ・ソラーレの吉田知那美さんは、「まだ焦る段階でない」と。
 
これは、福井新聞のスポーツ欄「プロの視点」に掲載されていたので、読まれた方もいらゃっしゃるかと思いますが、記事中の吉田さんの言葉をいくつかご紹介します。
 
◉連敗はしたが、私がメンバーだったら「全然大丈夫」と思っている。
◉4位通過でもいいし、むしろ挑戦者として戦える立場にいる。
◉3戦目でぶつかる優勝候補のスイス戦は「育ててもらう、胸を借りる」気持ちで挑むことになるだろう。
ミスを出し尽くせば、怖いものはなくなる。失敗のデータがあれば、精度を上げていける。
 
そして結びに、「フォルティウスは総力戦が持ち味。スキップをサポートする他の選手たちの精度を上げることが、後半戦ではより重要になる。まだ焦る段階ではない。」と。
 
私もポジティブシンキングのほうだと自負はしていますが、世界の修羅場を経験した吉田さんの考え、言葉を発するメンバーが同じチームにいたらどれだけ励まされ、鼓舞されるだろうと、私まで「まだまだいける」と勇気づけられた次第です。
 
また、「ミスを出し尽くせば・・・」の言葉は、スポーツのみならず、仕事で失敗した時、行き詰まった時などにも通ずる考えではないかと。
 
そんな吉田さんをはじめ、同じような考えの持ち主が集まったチームが「ロコ・ソラーレ」だったと、あらためてその強さの要因を思い返した訳ですが、昨日行われたスイス戦では何と逆転勝利!
 
日本は3―4の第7エンドにスキップ吉村選手が、最終投で相手の石を2つ同時にはじき出す「ダブルテークアウト」に成功し、2点を奪って逆転。
 
第8エンドにスチールで1点を加えて逃げ切り、7―5で逆転勝利し、金メダル候補を撃破する大きな五輪1勝をつかみ取りました。
 

【優勝候補のスイスに逆転勝利したフォルティウスのメンバー(AP通信より引用掲載)】
 
これに吉田さんは、敗戦を糧にした戦いぶりに注目の上、「本当にまったく意味のない試合は1つもないっていうところを、フォルティウスが見せてくれてますね。お手本のような試合でした」と分析。
 
中継したNHKのスペシャル解説で声を震わせたシーンに、こちらも感激してしまったところ。
 
なお、フォルティウス吉村選手が大事にしている言葉は「前後際断」。
 
「過去も未来も断ち切り、今にすべてを集中する」という意味を持つ四字熟語だそうで、チームの支えとなっているとのこと。
 
「どんな局面であっても今できることに集中できている。集中できているからこそ、ショットにうまくつながっている」と、積み重ねに自信を示す吉村選手の表情に、ロコ・ソラーレの時と同様の期待をするところです。
 
しかし、喜んだのも束の間、スイス戦に続いて昨日夜に行われた予選リーグ第4戦で、日本(世界ランキング5位)は同ランキング10位の米国に敗れ、3敗目を喫しました。
 
これで、通算1勝3敗。
 
1次リーグは10チームによる総当たり戦で、上位4チームによる準決勝進出は6勝(3敗)が1つの目安になるとのこと。
 
過去2大会の日本代表ロコ・ソラーレはいずれも5勝4敗で進出し、メダルを獲得しており、フォルティウスはまだ可能性はあるとはいえ、15日は世界ランキング3位の韓国、同2位のカナダとの対戦も残しており、土俵際に追い込まれた状況にあるのは現実。
 
「まだ焦る段階ではない」
 
吉田さんの言葉と、フォルティウスのチーム力を信じて、予選突破、そしてその先にあるメダルに向けて応援あるのみです。

「沙羅のために」とつかんだジャンプ混合団体「銅メダル」

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「失意の底から這い上がり栄光をつかむ」
 
ひとことで言うのは簡単ですが、こと選挙やオリンピックのように何年かに一度しか行われない局面で失敗や敗北を喫し、また次の機会があるかどうかもわからない状況で、その悔しさや失意を跳ね返して栄光をつかむというのは並大抵のことではないと思うところ。
 
あらためてそう感じたのは、スキージャンプの高梨沙羅選手。
 
熱戦続く、ミラノ・コルティナオリンピックの10日目に行われたジャンプ混合団体で、日本は丸山希、小林陵侑、二階堂蓮、そして高梨沙羅の4選手で臨み、見事3位で銅メダルを獲得。
 
メダルを逃した前回北京大会の雪辱を果たしました。
 
皆様の記憶にもあったよう、ここでの「失意」とは、4年前の冬季北京オリンピックで高梨選手がスーツの規定違反で失格したこと。
 
これが大きく影響しメダルを逃した訳ですが、今回、日本チームの誰もが、4年前の出来事を踏まえて「沙羅のために」と、高梨選手を支える仲間が一丸となって悪夢に立ち向かいました。
 
競技では、高梨選手に憧れ続けてきた丸山選手が1番手で勢いづけ、北京でもチームメートだった小林選手が安定の飛躍でつなぎ、そして高梨選手が4年前の記憶を跳ね返すジャンプを見せた後、バトンを受けた二階堂選手が、重圧のかかるアンカーで100メートル越えをそろえ、見事銅メダルを手繰り寄せました。
 
高梨選手は、「失格」から失意の中でも競技を続けてこられたのは、北京後も変わらず一緒に飛んでくれる仲間がいたからだとし、「4人だけで取ったメダルではない。皆のおかげで幸せな日にできて、自分の中でピリオドを打てた」と、我慢していた涙があふれ出たシーンに感動するとともに、心から「おめでとう!」と声を掛けた次第です。
 

【銅メダルを獲得した日本チーム。右から2番目が高梨選手。(読売新聞オンラインより引用)】
 
このシーンを見て、ふと4年前の北京オリンピック後に、高梨選手のことをブログに書いた記憶が蘇り、検索してみると2022年3月7日に『沙羅ちゃんの笑顔と日本人の心』のタイトルで次のような気持ちを残していました。
 
<以下、2022年3月7日の「やまたけブログ」抜粋>
 
そしてもう一つ晴れやかと言えばスキージャンプの高梨沙羅選手。
 
ロシアの軍事行動に傾注してしまい、ブログで書きそびれていましたが、3月2日に行われたワールドカップ(W杯)ジャンプ女子の個人第14戦で見事、高梨選手が優勝。
 
今季2勝目でW杯通算62勝目を挙げました。
 
試合後には、「久しぶりに飛べて、純粋に楽しいという気持ちで試合に臨めた。自分の力ではなく、周りの人の力で勝ち取れた。五輪の後ということもあり、今までの中で一番うれしい優勝になった」と高梨選手自身も話しており、過度に自分を責める言葉と悲痛な姿を見せた北京冬季五輪からの復活を心から安堵し、喜んだ次第です。
 
スーツ規定違反の際に、欧州(国名は忘れましたが)の海外メディアが日本を称賛したのは、日本人が高梨選手を「非難」するのではなく「励ました」こと。
 
失敗に対し、人格や選手の存在まで否定した国もありましたが、そもそも日本人が備えている「他者を思いやる心」をそう評価していただけたことを誇りに感じたところ。
 
こうして、皆が待っていた高梨選手の笑顔は、失敗を力に変えた証であり、逆に元気をもらえるもの。
 
政治における失敗に甘えは不要とも思いつつ、自分自身も失敗に挫けず頑張らねばとネジを巻く次第です。
 
とにもかくにも、沙羅ちゃんが元気に復活した姿と笑顔が見れて本当に良かった!
 
<引用終わり>
 

【当時のブログに引用掲載した沙羅ちゃんの笑顔】
 
この時以上に、どん底にまで落ちたオリンピックの場で雪辱を果たしたことに、チームメイトやご家族、関係者、そして応援するすべての皆さんが安堵したのではないでしょうか。
 
そして、そんな高梨選手の姿を自分に置き換え、「沙羅ちゃんが頑張ったんだから」と力をもらった方も多いかと思います。
 
これがスポーツの力というのでしょう。
 
私自身、先の衆院選での敗北から、候補を勝たせられなかった悔しさは消えることがない状況にありますが、決してたやすいことではない、「失意の底から這い上がり栄光をつかむ」姿に力をもらい、今日からまた頑張ってまいります。

2026年は楽しみ満載の「スポーツイヤー」

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今日は二十四節気の「大雪(たいせつ)」。
 
この前の節気が「小雪」でしたので、文字通り「雪」が小から大へと変わる。
 
北風が吹いて雪が激しく降り始める頃という意味で「大雪」とされるとあります。
 
雪に関しては、既に一度、うっすら白くなった敦賀ですので、まさに節気と気候がピッタリ合っている訳ですが、次の節気は12月22日の「冬至」。
 
いよいよ今年最後の節気となります。
 
と言いつつ、話を来年のことに移しますが、昨日はサッカーの2026年ワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会の組み合わせ抽選で、日本(FIFA世界ランキング18位)が1次リーグF組に入り、オランダ(同7位)、チュニジア(同40位)と同組になったことが大きく報道されていました。
 
なお、残る1チームは、ウクライナ(同28位)、スウェーデン(同43位)、ポーランド(同31位)、アルバニア(同63位)の4チームによる欧州プレーオフBの勝者。
 

【FIFA W杯抽選会の模様(産経新聞WEBより引用)】
 
名だたる世界の強国を相手に、日本が目指す「優勝」の二文字に近づけるのか。
 
期待高まる「FIFAワールドカップ2026」の開催は、2026年6月11日~7月19日。
 
私自身、サッカー経験はないものの、「キャプテン翼」(世代なもので)の世界が現実になるかの日本の活躍を楽しみにするところです。
 
こうして、サッカーW杯にはじまり、来年はスポーツの国際大会イヤー。
 
ご存知の通り、早速年明けすぐに開会するのが「2026冬季オリンピック・パラリンピック」。
 
イタリア北部(ミラノ、コルティナ・ダンペッツォなど)で開催され、オリンピックが2月6日~22日、パラリンピックが3月6日~15日の日程となります。
 
次に、パラリンピックと並行して開催されるのが、「2026年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」。
 
2026年3月5日から17日にかけて、東京、アメリカのヒューストンとマイアミ、プエルトリコのサンフアンの4都市で開催される予定となっています。
 
吉田正尚選手の起死回生のホームランや打撃不振に喘ぐ4番村上宗隆選手が放ったセンターオーバー、そして大谷翔平選手の「憧れるのをやめましょう」の言葉から劇的な優勝を飾った前回大会を思い出すだけで涙腺緩むところですが、またあの感動を味わえるかと思うと、今からワクワクするところです。
 

【参考までにWBCの組合せも(WBC公式HPより引用)】
 
こうして2月から7月までは、「世界最高峰」のスポーツ観戦という楽しみがある2026年ですが、ワクワクしているのは私だけではないよう。
 
通信教育を手掛ける株式会社ユーキャンが、20代~60代の男女403名を対象に、2026年のトレンド予測調査を実施したところ、2026年注目の出来事には、1位「WBC」(25.6%)、2位「イタリア冬季オリンピック」(23.8%)、3位「FIFA W杯」(17.9%)となったとのこと。
 

【ユーキャンHPより引用】
 
調査で上位3つがすべてスポーツ関連の話題ということで、それぞれ前回大会での感動と盛り上がりを思い返しながら、日本勢への期待がさらに高まっている。
 
そんな状況を表しているかと思うところですが、併せて思うのは、老若男女を問わず「スポーツの力」は大変大きいということ。
 
「国際スポーツイヤー」となる2026年を前に、スポーツが国や地域をひとつにし、活力を与えることを思えば、「メッカ」となる競技がある敦賀の取り組みにもヒントがあると考える次第です。

感動の「パリ五輪」が閉幕

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17日間に亘り熱戦が繰り広げられたパリ五輪が昨日閉幕。
 
今大会での日本選手団の活躍は目覚ましく、獲得した金メダル数20個は海外開催では最多、メダル総数45個も同じく最多記録で、とりわけ金メダル獲得数は、米中(ともに40)に次ぎ第3位という成績を誇らしく思う次第です。
 
時差の関係から、決勝種目がほぼ夜中であったため、ハイライトで感激を味わうことが多かった訳ですが、それでも満面に広がる選手達の笑み、嬉し涙や悔し涙など、印象的なシーンがいくつも浮かぶところ。
 
私にとって、何と言っても印象に残るのは、2大会連続の兄弟金メダルを狙った女子柔道の阿部詩選手。
 
まさかの2回戦負けに、日本全体が落胆しましたが、畳を降りた後、泣き叫ぶかの如く号泣したことに対し、武道家として人前で泣くのはみっともないなどと非難、SNSなどでは誹謗中傷まで起きる騒ぎに。
 
私もこれまで、野球や陸上の大会で敗れ、嗚咽するほどの悔し涙を流した経験がありますが、そのことは自分が何かに一所懸命取り組んだことの裏返しであり、3年前に世界の頂上に立ち、連覇を達成するこの日のために、地獄のような練習に打ち込み続け、それが報われなかった詩選手の思いたるや、常人には計り知れないこと。
 
会場全体が「詩コール」で励ましのエールを送るなか、日本人が号泣したことを責めることに、私は理解できませんでした。
 
一方、勝者の笑みを挙げればキリがありませんが、史上初という観点から、陸上女子のフィールド競技で金メダルを奪った、やり投げの北口榛花選手。
 
圧倒的な力、そして明るい笑顔が持ち味の北口選手ですが、X(旧ツイッター)の五輪日本語公式アカウントが投稿した写真が「奇跡の一枚」と反響を呼んでいます。
 

【五輪日本語公式アカウントが投稿した北口選手の写真】
 
ご覧いただくよう、優勝を決めた北口選手が大きな日の丸を背に掲げたものですが、風になびいた日の丸が偶然、ハートマークのように写っており、この投稿は10時間で300万回近く表示(先ほど見ると430万回)されたとのこと。
 
日本の金メダルを契機に、どこか、世界中に幸せを届けているような気持ちになったところです。
 
また、メダルには届かずとも、納得の行く入賞を果たしたのは男女のマラソン。
 
男子では赤崎暁選手が、女子では鈴木優花選手がともに6位入賞を果たしました。
 
両選手とも、並みいる海外勢を相手に、しかもこれまでで最もタフと言われる「激坂」のコースで見せ場たっぷりの走りを見せ、ゴール後、赤崎選手は「人生で一番楽しいレースだった」、鈴木選手は「皆さんに感謝の気持ちを伝えたい。本当に楽しい五輪だった」と見せた笑顔は最高に輝いていました。
 
なお赤崎選手は、大学時代に箱根駅伝に出場するも最高順位は区間9位。
 
その時の「不完全燃焼」がここに至るまでの原動力とあり、挫折や悔しさが人を強く、成長させることを、赤崎選手の生き様から改めて感じた次第です。
 
思えば、無観客開催を強いられた「東京」から3年。
 
パリ五輪では満員のスタンドからの応援が選手の背中を押しました。
 
なお、閉会式を前に選手の入場を伝える、Xの五輪日本語公式アカウントにはこうありました。
 
「国境・競争を越えて友情を育み、素晴らしい努力、諦めない姿を通して、私たちにたくさんの感動を与えてくれた選手たちの入場です」
 
私の思いもまさに、この言葉に込められています。
 
パリ五輪に出場されたすべての選手の皆さん、そして大会を支えていただいた関係者、ボランティアの皆様、大変お疲れ様でした。
 
そして、多くの感動をいただいたことに感謝申し上げます。
 

【4年後はロスアンゼルスで(閉会式の様子を伝える五輪日本語公式アカウントのXより)】

冬季パラリンピック北京大会閉幕。平和への希求はどこへ向かうのか。

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第13回冬季パラリンピック北京大会は13日夜に閉会式が行われ、障害者スポーツの冬の祭典が幕を閉じました。
 
この10日間、ロシアのウクライナ侵攻が続く中での開催に複雑な心境を抱きつつ情報を見ていましたが、選手が懸命に競技する姿からはやはり競技に懸ける純粋な思い、平和への希求を感じる、そんな大会であったように感じた次第です。
 
大会開幕直前にロシアとベラルーシが排除された一方、ウクライナ勢は同国史上最多の29個のメダルを獲得し、冬季過去最高の2位の成績。
 
選手村で黙とうするなど、世界に反戦平和を訴え掛けたことを含め、存在感が際立っていたように思います。
 
日本は1988年長野大会に次いで多い金メダル4個を含む、計7個のメダルを獲得。
 
メダルの数を評価する野暮なことは誰もしないと思いますが、何を置いてもこのような国際情勢の中、意義と役割をもって大会に臨まれた選手の皆さんには心からの敬意を表したいと思います。
 
この大会の理念は、違いを認め合う「多様性」や「共生」。
 
国際政治の激動に翻弄されて大切なことまで見失うことのなきよう、自分の中でのパラリンピック北京大会を記憶に留めておきたいと思います。
 

【この後消灯した、聖火が灯る「雪の結晶」のオブジェ(共同通信写真を引用)】
 
閉幕して思えば、ロシアがウクライナ侵攻を開始した2月24日は、オリンピック北京大会が閉幕した直後でした。
 
昨日のニュースでは、ウクライナ西部の要衝リビウの軍事基地「国際平和維持・安全保障センター」がロシアの攻撃(ミサイル30発以上)を受け、少なくとも35人が死亡、134人が負傷したことが明らかになっています。
 
これまで戦火が及んでいなかったためリビウはポーランド国境まで約60キロと近い位置にあり、激しい攻撃を受ける東部など各地から避難民が集まるとともに物資供給の拠点であるとのことであり、攻撃が激しくなれば、市民の避難が一層困難になることに気を揉むところです。
 
こうして見るに、パラリンピックが閉幕した直後に、ロシアがまた違った行動を起こすのではないかと懸念するところですが、この懸念が現実とならぬことを祈るばかりであります。
 
昨日もウクライナのクレバ外相が強調したよう、「交渉はするが降伏はしない」。
 
祖国を守り抜くというこの強い決意と覚悟を皆で共有することの重要性とともに、奇しくもロシア孤立の鍵を握っているのが「祭典の開催国」の立ち居振る舞い如何となっているように思え、同時に国際情勢の皮肉さを感じて止みません。

「北京冬季五輪」の閉幕と同時に思うこと

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熱戦が繰り広げられた北京冬季五輪は20日、閉幕を迎えました。
 
最終日の昨日は、カーリング女子で日本が初の銀メダルとなり、日本選手団としては結果、金3個、銀6個、銅9個を獲得。
 
メダル総数18個は、前回平昌大会の13個を上回る冬季大会最多の成績であり、コロナ禍により様々な制約がある中でもこうして素晴らしい成績を残した選手の皆さんには心から拍手を送りたいと思います。
 
一方、公平、公正な競技環境が原則のスポーツの祭典で、女子フィギュアスケートでのドーピング疑惑、スキージャンプでは5選手もがスーツ規定違反、スピードスケートではフライングによる失格など、選手や関係者から激しい非難の声が挙がる判定が目立った異例の大会でもあり、どこか後味の悪さが残ったのも事実。
 
現にドーピング疑惑に関しては未だ正式な解明がされていないことから、フィギュアスケート団体では、その影響で表彰式が行われていないこともまた異例であり、そもそも組織的なドーピング問題を過去にも起こしているロシアは勿論のこと、毅然とした対応をしてこなかったIOCもまた然りであり、他の選手のこれまでの努力をも踏みにじる事態となっていることを深く反省し、厳に襟を正すべきと思う次第であります。
 

【閉会式に入場する日本選手団】
 
どこか「選手置き去り」とも感じる北京大会は、開会前に時を戻せば、新疆ウイグル自治区やチベットでの人権問題で世界各国から強い非難を浴びる中での開催であったもの。
 
そうして様々な事柄を感じながらの「平和の祭典」は、同じコロナ禍で開催した半年前の「東京」とは、やはり異質のものであったように感じたのは私だけではないかと思います。
 
また、この五輪期間中、世界の関心事は、緊張感高まるウクライナ情勢でもありました。
 
古代ギリシャのオリンピックにちなみ、世界に休戦を呼び掛ける国連の「五輪休戦決議」は北京冬季五輪でも採択されているとはいえ、現にロシアは過去に、「平和の祭典」を嘲笑うかのように2008年北京夏季五輪では開幕とともにジョージアに侵攻、自国開催の2014年ソチ冬季五輪閉幕直後にはクリミア半島を奪っており、今回はどのような行動に出るのか。
 
ロシアと手を組んでいるであろう中国も然り、五輪閉幕を合図に軍事行動の開始、国際秩序に終止符が打たれることだけは絶対に避けねばならぬことと同時に、疑惑や判定で選手たちの努力を踏みにじるに留まらず、五輪に懸けた世界中の「平和への願い」までもを台無しにすることだけはあってはならないと、奇しくも五輪閉幕の日に強く思う次第です。

様々な思いが交錯する中、本日「北京冬季五輪」開幕

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本日2月4日は「立春」。
 
北陸地方の人にとっては、曇天続きの冬から穏やかな春へ向かうことを意味するこの日は、どこか気持ちも明るくなる日なのではと思うところです。
 
この流れから行けば、続けて明るい話題を書くべきかとも思いつつ、真逆の話題となることをお許しいただきたく。
 
昨日、私の関心事として取り上げました中国の人権侵害問題について、日本国内でも日本ウイグル協会など6団体が声明を発表したことを紹介したところですが、今度は中国から逃れた亡命ウイグル族の組織「世界ウイグル会議」の英国所長、ラヒマ・マフムト氏が、北京冬季五輪の開幕を前にこの人権侵害を「ジェノサイド(集団殺害)」と強調し、「人権を無視した残虐行為を犯す中国に五輪を開催する権利はない」と断言したことを報道で知りました。
 
また、「国際オリンピック委員会(IOC)は集団殺害を行った政権に(五輪開催の)名誉を与えてしまった」とも批判したとのこと。
 
マフムト氏は人権侵害の状況を世界へ発信するとともに、対中政策について英政府に意見しており、ジョンソン首相が昨年12月に表明した北京五輪の「外交的ボイコット」を強く進言したことも、こうした背景があってのことと理解するところです。
 
そして、その中国で今日開幕を迎える北京冬季五輪。
 
開幕を前に昨日、国際オリンピック委員会(IOC)は北京市内で総会を開き、バッハ会長は開会の挨拶で、昨年の東京五輪に言及し、「新型コロナウイルス禍という前例のない大会だったが、安全に圧倒的な成功を収めた」と成果を強調したうえで、北京大会は「国際社会の強い支持を受けている」として、「コロナ禍を克服し、大会が成功するための全てが整った」などと評価の言葉を述べたとのこと。
 
その後、中国の習近平国家主席がビデオメッセージで開会を宣言。
 
コロナ禍などを念頭に、「世界は激動と変革の新時代に突入している」とし、「中国は五輪運動で積極的な役割を果たし、一貫して五輪精神を擁護してきた。困難な時期を乗り切るため、安全で素晴らしい大会に向け最善を尽くす」と語ったとのことであります。
 
冒頭述べた人権侵害問題に対し、各国が外交ボイコットなどで批判の姿勢を表明する中で、バッハ氏の「国際社会の強い支持を受けている」、習近平氏の「中国は、一貫して五輪精神を擁護してきた」との発言は、正直私は理解できないでいるところです。
 
そこで、原点に立ち返り、「五輪精神」とは何なのか、オリンピック憲章【Olympic Charter(財)日本オリンピック委員会】を見てみると、こと「人権」に関しては、オリンピズムの「根本原則」にこのように記載されていました。
 
4.スポーツをすることは人権のひとつである。すべての個人はいかなる種類の差別を受けることなく、オリンピック精神に基づき、スポーツをする機会を与えられなければならない。オリンピック精神においては、友情、連帯、フェアプレーの精神とともに相互理解が求められる。
 

 →→→オリンピック憲章全文はこちら
 
根本原則自体にはもちろん異論はありませんが、憲章の、しかも「根本」部分に定めていることと今起きていることを照らし合わせて考えた時に、ご両名の考えは、都合の悪いことに目を瞑った、自分勝手な解釈としか思えない訳であります。
 
「政治とスポーツは別だ」と言われれば確かにそれも五輪憲章のひとつですが、そうしたこともあってか、どこか自分の中で歓迎ムードになっていない北京冬季五輪。
 
さりとて、出場する選手に対しては別。
 
昨夏の東京五輪では、コロナ禍の国内開催に一部の勢力から批判の声が挙がり、その矛先は出場する選手にまで及びましたが、それは筋違いなことであり絶対にやってはいけないこと。
 
いかなる思いがあろうとも、このことだけは遵守すべきであり、それこそ五輪精神というもの。
 
様々な思いが交錯するなか開催される北京五輪でありますが、弛まぬ努力と鍛錬を続けてこられて出場される選手の皆さんの活躍をお祈りするとともに、直向きに競技する姿を心から応援したいと思います。

2020東京オリンピック閉幕

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8月9日。
 
今日は、広島に続き、76年目を迎える「長崎原爆の日」。
 
新型コロナウイルスの感染防止を図るため、昨年に続き参列者数を例年の1割程度に縮小し、10時45分から長崎市の平和公園で平和祈念式典が開催されます。
 
長崎の原爆投下の前日、8月8日には模擬爆弾がここ敦賀市にある東洋紡績の工場に投下されたとあって、その関係性から複雑な思いが募るもの。
 
広島と同じく、今日も黙祷に合わせ、長崎の地において犠牲になられた方へ鎮魂の祈りを捧げるとともに、恒久平和と核兵器廃絶を願う日にしたいと思います。
 
さて、こうした日を前に、17日間に亘り熱戦が繰り広げられたスポーツの祭典「東京オリンピック」が閉幕しました。
 
全ての競技を終え、日本は史上最多となる27個の金メダルを獲得し、3位に躍進するとともに、メダル総数(58個)も過去最多を記録するなど、文字通り「快進撃」と言えるものでした。
 
最終日の昨日、男子マラソンでは、出走106人中30人が途中棄権するという壮絶なレースの中、大迫傑選手が6位入賞。
 
この大迫選手に関しては、佐久長聖高で出場した高校駅伝から、名門早稲田大学に入学後は箱根駅伝での活躍、その後実業団を辞して単身でアメリカに渡り、中長距離界のカリスマ、ファラー選手などと肩を並べ、オレゴンプロジェクトで厳しい鍛錬をする様子をずっと見てきた私(instagramでのフォローですが)としては、「何かやってくれる」との期待を込め応援していましたが、2位集団との差16秒は最後まで埋まらず。
 
大迫選手だから「あきらめず何かやってくれる」と期待してしまった訳ですが、このオリンピックをラストランとし、現役引退をする覚悟を持って走り切った大迫選手がレース後語った言葉は「今日は100点」。
 
また、73位となった服部勇馬選手は、意識朦朧とした様子でゴール。
 
車椅子で運ばれる事態となりましたが、重度の熱中症であったとのこと。
 
支えてくれた方や同僚やライバル、そしてオリンピックに出られなかった選手のためにも絶対にゴールに辿り着くとの思いで走り切ったとの思いを述べた服部選手の走りからは、日の丸を背負うことの重さ、体力や技術を超越した凄まじき世界を感じた次第です。
 
このオリンピック期間を通じ、各競技で様々な成功と失敗、栄光と挫折、そうしたものを見てきましたが、結果がどちらであっても常に前を向くアスリート。
 
オリンピック開催前には、競泳女子の池江璃花子選手の「スポーツの力で日本を元気に!」との言葉を紹介しましたが、私自身がそうであるよう、日本全体がそうした気持ちに包まれた17日間であったと思います。
 
そして、外国メディアが「大きな金メダルがあるとすれば、大会をあたたかく支えてくれた日本のボランティア、関係者に掛けてあげたい」と語ったよう、まさに各国選手団からも称賛される「おもてなし」で支え、無事に大会を終えることが出来たのは、ボランティアの皆さんや警察や消防などを含むエッセンシャルワーカーの方々のお陰であり、心から感謝を申し上げます。
 
閉会した今日からは、東京オリンピックに対する様々な評価やコメントがされることとは思いますが、私自身としては、自国での先に述べたような大会が開催されたことを誇りに思うところであり、その思いを原動力に前に進むべしと考える次第です。
 
新型コロナウイルス感染拡大の収束は未だ見通せず、緊急事態宣言下にある「東京」に、205カ国・地域から約1万1千人もの選手が集い、「絆」が育まれました。
 
差別や貧困など、コロナ禍によって世界ではさらに分断が顕在化している中で、数々の制約を乗り越えて開催したことは、「コロナ禍で初めて世界をひとつにするイベント」であったことは間違いないことであり、後世に残すレガシーとも思うところ。
 
歴史を振り返れば、1964東京オリンピックの後、日本は敗戦から立ち上がり、高度成長で世界に冠たる国となりました。
 
2020東京オリンピックの後は、人類が経験したことのないコロナ感染という未曾有の事態からどう立ち上がっていくか。
 
そう思えば大事なのはここからであり、今日から気持ち新たにスタートしたいと思います。
 
改めてとなりますが、様々な声がある中、大会の準備から運営までを支えていただいた関係者の皆さん、世界中のアスリートの皆さん、本当にお疲れ様でした、そして沢山の感動をありがとうございました。
 

【2020東京オリンピック閉会。次はパリで!】

「渡らぬバトン」に夢潰え。「届かぬワクチン」に落胆す。

オリンピック ブログ 新型コロナウイルス

今東京大会まで、日本選手が誰ひとり出場できていなかった陸上女子1500メートル。
 
「お家芸」とは真逆にあるようなこの競技に出場権を得たばかりでも快挙ですが、予選、準決勝と世界のトップ選手にも怯まぬ「攻める」走りで決勝まで駒を進めてきた田中希実選手。
 
昨晩の決勝でもこれまで同様の魂の込もった走りを見せ、堂々の8位入賞。
 
ゴールタイム3分59秒95は、準決勝に次ぐ自己2番目の好タイムで、地元開催の五輪で世界との距離を一気に縮めて見せました。
 
そして、残した言葉は、「今までの常識を覆すというか、自分の中の常識も覆すこともできた。本当に五輪という舞台が大きかったかなと思う」。
 
息を切らしながら、いつも通り最後にトラックに一礼し終えた顔は、本当にやりきった充実感に満ちていたように見え、自分に限界を設けずチャレンジする勇気をもらいました。
 
そして、その後に行われた注目の男子400メートルリレー決勝では何と1走の多田選手から2走の山縣選手へバトンが渡らず途中棄権という「まさか」の結果。
 
レース後のインタビューで、桐生選手、小池選手達も声を揃え「攻めた結果」との言葉を述べていましたが、バトンパスのミスがないよう、受け手が動き出すタイミングを通常より遅らせる安全策を採った5日の予選は、1組3着で通過はしたものの、38秒16のタイムは決勝に進出した中で一番遅い9番目。
 
金メダルを狙う「リレー侍」としては、「思い切り勝負を懸けなければ勝てない」と考え、タイミングを早める「攻める」バトンワークで臨んだことは自然の流れであったと思います。
 
写真を見ると、多田選手が思い切り伸ばした右手のバトンが、山縣選手に届かなかったのは、数センチ。
 

【指先には触れたかのようなバトン。つながらぬバトンとともに金メダルが潰えた瞬間。】
 
「攻めた」ことは、裏付けに基づいて、世界の頂点に立つために4人が採った作戦であり、部外者は結果論で述べてはいけないと思います。
 
逆に、ギリギリの選択をせねば勝てないのが世界の舞台で、走力と技術を極限まで高め、チャンレジをしたこのリレーチームに拍手を送りたいと思うところです。
 
それにしても、やはり人生には「まさか」が潜んでいることを痛感する訳ですが、今回のような悔しさがまた人を強くするのだと感じて止みません。
 
さて、五輪からは多くの感動と学びを得るところですが、新型コロナウイルスは落胆と嘆きが出るところ。
 
昨日の福井県は、新たに35名の感染者と発表。
 
ここ最近の感染拡大を受け、県独自の「緊急事態宣言」が出されました。
 
期間を8月24日までとし、県内全域の飲食店に対し、11日から24日までの営業時間を午後8時までに短縮するよう要請するなど、単に注意を呼び掛けることだけではない対応となっています。
 
ここ敦賀市においては、7月末から連続して新規感染者が確認されるとともに、4日からは9人、10人、10人と二桁に届く感染者数となっていることを踏まえ、昨日も市の新型コロナウイルス感染症対策本部会議が開催され、現況の共有、今後の対応などが確認されたところです。
 
出席された二州健康センターからは、特徴として県外、夜の街由来がほとんどであること、原子力事業者は関連会社も多く、県外の社員が出勤される車内などでの感染リスク、学校関係は大事に至っていないが、早めに検査をし対応していくなどの考えが話されていました。
 
また、渕上市長からは、状況によっては連休中でも(市の)施設を閉める場合もあるとの考えも示されるとともに、市のホームページ上で市民の皆さまに対するメッセージも発信されています。
 
→→→(渕上市長コメント)新型コロナウイルス感染症に対する市民の皆さまへのメッセージVol.17
 
新型コロナウイルス感染症に感染するリスクは誰にでもあります。感染された方はもとより、検査を受けることになった方、献身的な対応をしていただいている医療従事者の方々への誹謗中傷、事実に基づかない情報発信などは、絶対にしないでください。
感染がこれ以上の拡がりとならないよう、みんなで乗り越えましょう。市民の皆さまの御理解と御協力をどうぞよろしくお願いいたします。
 
17回目となる市長メッセージの最後もこう締め括られていますが、ロックダウン、敦賀封鎖のようなことが出来ない以上、市民の皆さんの連帯とご協力で乗り越えるしかないと思う次第。
 
一方、重症化を防ぐワクチン接種に関しては、供給量の見通しが立ったことから、以前に予約を再開したところでしたが、昨日、9月以降に見込んでいたワクチンの配分が半分になると連絡があったそうで、これにより9月分の集団接種および9月20日以降の個別接種の新規予約を一時停止することとなり、ホームページにもお知らせが掲載されることに。
 

【敦賀市ホームページに掲載のワクチン接種に関するお知らせ】
 
二転三転、国に振り回される各自治体の苦労たるや同情をもするところですが、本当にどうなってるのかと国には言いたい。
 
事態の収束に向けた期待でもあるワクチン供給を十分且つスムーズに、国から各自治体につなぐことは、先ほどのリレーと照らせば、言わば「バトン」であり、ここは綱渡りではなく、安全に、そして確実に届けていただきたいと切に願います。
 
感染対策をしっかりと講じ、日々お過ごしいただいている方におかれては、これまで通りの生活を引き続きお願いするところですが、そうでない方は、ふとした緩み、基本行動の欠如が、医療機関や飲食店、そして子ども達の貴重な夏休みの思い出まで奪ってしまうことに影響するとの思いを持っていただき、繰り返しになりますが、ここは敦賀の市民力で何とか乗り越えられますよう、私からもお願い申し上げ、本日のブログを閉じさせていただきます。

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