未来の平和のために、過去あったことを伝えること 〜平和の語り部勉強会〜

ブログ 敦賀の歴史・文化

公私ともに何かと立て込んでおり、時間に追われる毎日。
 
優先順位をつけて、何とか停滞なく過ごしているところですが、「忙」は心を亡くすと書きます。
 
忙しい日々にあっても、気持ちの上において大事なことを忘れて(こちちも亡くす心ですね)しまうことのなきよう、少しの余裕、遊びを心がけていきたいものです。
 
さて、そうした中、昨日は私にとって「大事なこと」に参加。
 
7月12日には、敦賀市戦没者戦災死没者追悼式が執り行われたところですが、私自身、とりわけ敦賀の歴史において未曾有の惨禍となった敦賀空襲の実相、戦争の史実と平和を希求することの尊さを次代へ継承していくことの重要さを思い、先般、「戦没者追悼 敦賀市民の会」の会員となったところ。
 
一方、今年で戦後81年を迎え、国民の約9割が「戦争を知らない」状況になったいま、戦時中を体験した人が減る中でどうやってこの史実を語り継いでいくのかは大きな課題であり、「戦没者追悼 敦賀市民の会」では、今年度から市内すべての小学校に“語り部”を派遣して平和学習の授業を行っています。
 
なお、これまで実施した「語り部」授業は、同会の副会長であり、戦時中に伯父を亡くした奥野治樹氏が担ってきたところ、今後も若い世代に教訓を伝え続けられるよう、語り部の育成などを目的とした勉強会が初めて開かれるということで、私も参加。
 
昨日の勉強会には、市民の会のメンバー8名が参加し開催されました。
 

【会場に投影されたスライド表紙】
 
勉強会では、奥野氏が講師となり、冒頭、語り部の目的は「未来の平和のために、過去あったことを伝えること」と趣旨を述べられた後、厚生労働省としての取り組みであることや平和の語り部には、①小学校6年生対象、②地域のコミュニティセンターなど、③遺族会会員対象の、主に3パターンあること。
 
「平和の語り部の方向性」として、①史実を伝える(戦争の記録などは決して正確とは言えない。確実な史実を伝える。)、②思想・宗教・政治には触れない、③戦争の話の「3K」は、暗い・怖い・聞きたくない であり、不謹慎にならない範囲で少し明るめに語る必要がある と非常に重要な納得のポイント。
 
また、「注意事項」としては、子どもたちに体調不良が生じていないか、家庭でも戦争を話題にした会話につながるよう、伝える内容を絞り込むなど、これら以外にも配慮すべき事項など、今後、語り部を実践して行く上での基礎知識を大いに学んだ次第です。
 
なお、奥野氏がお話された後の意見交換では、総じて、“次の世代にバトンタッチする準備”をしていくこと、“戦争の史実を風化させない”、“戦争や平和を自分ごととして感じてもらう”ことなどがメンバー内で共有され、メンバー一同、認識を共有。
 
同会においては、今後も取り組みの輪を広げ、敦賀市教育委員会とも連携のもと、「未来の平和のために、過去あったことを伝える」語り部授業を行なっていくこととしていることから、趣旨に共感し、我こそはという方がいらっしゃいましたらお声かけいただければ幸いです。
 
なお、市民の会の取り組み趣旨と重なるのが、同じく自身が所属する気比史学会の設立以来の会是。
 
『過去に学び 未来に期待し 今日に生きる』
 
私にとって心の拠り所となる「大事なこと」を大切に、思いをともにする方々と一緒に取り組んでまいる所存です。
 
結びに、勉強会の模様は、昨日のNHK「ニュースザウルス」で放送された上で、ウェブ版では「NHK ONE福井」で配信されていますので、ぜひ以下リンクからご覧いただければ幸いです。
 
→「NHK ONE福井」はこちらから