原電総連本店総支部にて報告会を開催

ブログ 働く仲間とともに

この3日間は、敦賀を拠点に西へ東へとなっておりますが、昨日は原電総連本店総支部での活動報告会のため東京へ。
 
数ヶ月前は、あれほど閑散としていた東海道新幹線も活気を取り戻したかのように座席が埋まり、以前と異なる「コロナ禍」を感じたところです。
 
報告会は定時後に開催されるとあって、せっかくの上京の機会を有効にと参議院会館へ向かい、電力総連組織内国会議員である「浜野よしふみ」、「竹詰ひとし」両参議院議員事務所を訪問。
 
あいにく、浜野議員はご不在でしたが、竹詰議員は在室されており、突如の訪問に関わらず懇談の時間を取っていただき、国会運営やエネルギー政策に関することなどお話しすることが出来ました。
 
また来春の統一地方選に向けても温かいエールをいただき感謝。
 
国政と地方議会の違いはありますが思いをともに、今後も連携のうえ活動していきたいと思います。
 
さて、メインイベントの活動報告会ですが、先般敦賀発電所で開催したのと同様、原電総連組織内議員である寺門定範・東海村議会議員との合同開催で、本店の会議室をお借りし開催。
 
開会前には、「報告会には出られないんですけど」といって、私の顔を見に来てくれる方も複数おられ嬉しい限り。
 
報告会では、日頃のご支援に対する感謝をお伝えしたうえで、敦賀での報告会と同じくパワーポイント形式にて約20分、市政のトピックスや議会活動などをお話しさせていただきました。
 


【本店会議室で開催した報告会の様子】
 
その後の質問タイムでは、「いつもブログを見ています」との、これまた嬉しい言葉を掛けていただいたりもした訳ですが、閉会後も敦賀出身の方や以前、敦賀で勤務されていた方から「あんなに大きい新幹線駅が出来るなんて信じられない」、「出張の機会には必ずottaに寄ります」などのご意見まで。
 
こう言っていただけただけでも東京に来た甲斐がありました。
 
報告会終了後は、トンボ帰りで新幹線に乗り込みましたが、車中で思い返したのは「私は私で、敦賀2号機の再稼働に向けて、出来ることを精一杯やります」との言葉。
 
彼の言葉は、再稼働に向け、今後本格化するであろう審査対応にあたる本店の皆さんの覚悟のように感じ、身の引き締まる思いとなったところですが、現場と意識を合わせ、前進させねばと強く認識した次第。
 
モットーとしている「活動の原点は職場の声にあり」はまさにこういうことだとも感じた訳ですが、それぞれの業務に汗して働く仲間とともに、引き続き活動にあたる所存です。
 
なお、今晩19時からは3年ぶりとなる集合型での敦賀市議会「議会報告会」が開催されます。
 
活動の原点は「地域の声にあり」でもありますので、職場と同様、しかと耳を傾けてまいります。
 
※議会広報広聴委員会の林惠子副委員長と委員長の私とでご案内しております告知番組(YouTube)を以下にリンクしますのでご覧ください(3分程度の動画です)。
 

→議会報告会の告知番組はこちらから

百聞は一見に如かず 〜球磨川水害が残した大きな爪痕〜

ブログ 防犯/防災

敦賀市議会では昨日、議員説明会並びに研修会が開催されたところですが、私の方は随分以前に予定を入れていた件があったため、そちらを優先させていただきましたことご容赦願いたく。
 
さて、その件とは、熊本県に出向いての情報交換会と災害対策に関する視察。
 
まず情報交換会については、母体の原電労組政治活動委員会役員とともに、熊本県電力総連さん並びに島津哲也・熊本市議会議員と、お互いの政治活動や組織・職場との連携などについて共有を図るというもので、コロナ禍前に四国電力総連さんに伺って以来の開催。
 
ちなみに、島津議員は私と同じ一期目の当選同期で、議員に成り立てに受けた研修でご一緒して以来、普段よりSNS等を通じ、良い意味で刺激し合う関係でありますが、昨日改めて直接お会いし、日常の細かな議員活動などをお伺いするに、見習うべき点が多々あり、私にとっても組織にとっても大変有意義な場となった次第。
 
なお、ともに来年4月に選挙を迎える者同士でもあり、今後もお互いに切磋琢磨しながら、それぞれのまちの発展に貢献していければと思います。
 
情報交換会の後は、かねてより島津市議にお願いしていた災害対策視察のため八代市へ。
 
熊本市から南に車で移動のうえ、現地では大倉裕一・八代市議会議員にも合流いただき、令和2年7月に発生した球磨川での大規模水害について、詳細なご案内並びにご説明をいただきました。
 
車で球磨川沿いを上がると、一級河川でまさに清流のロケーションで、あのような災害があった川とは信じられませんでしたが、2年を経てなお、国道や護岸は、あちらこちらで復旧工事が続いていたほか、鉄道路線の損壊、残されたままの浸水家屋が当時の壮絶さを物語っていました。
 

【3本の橋が流されたうちの1箇所。両岸に橋脚だけが残された姿に唖然としました。】

【以前は蒸気機関車も走らせていたJR鉄道(赤い橋)。復旧手付かずの理由は、第3セクターでの運営、赤字路線であるということ。】

【甚大な被害のあった坂本町付近。球磨川が90度以上に屈折しており、正面(護岸修理されている場所)にぶつかった流れが行き場を失い、道路標識の上まで水で溢れ返ったとのこと。】
 
車中並びに要所で停車し大倉市議から話しを伺うに、線状降水帯の動きが予想できず遅れた(と言える)行政の災害対応、濁流渦巻く中、危機一髪でお年寄りの命が救われた救出劇のこと、さらには甚大な被害のあった坂本町では、上流のダム撤去が行われた一方、行政が設置した「さかもと復興商店街」にて地元の皆さんが奮闘されている状況も拝見することが出来ました。
 

【プレハブの店舗で運営している「さかもと復興商店街」。写真は左から大倉・八代市議、島津・熊本市議、私。】
 
とりわけ、「さかもと復興商店街」の会長さんともお話しすることが出来ましたが、自らが大変なご苦労をされているにも関わらず、地元商工会議所青年部としてこの災害の教訓を広く伝えるべく取り組まれている姿に胸を打たれました。
 

【災害の状況を知ってもらうべく作成されたタペストリー】
 
まさに「百聞は一見に如かず」。
 
ここに来なければ分からなかった「リアル」がありました。
 
ひとたび大災害が起これば、公共機能の移転や住民の生活を一変させることになるなど、先の長い復興半ばの姿に考えさせられることばかりの約3時間でありました。
 
敦賀市も本年8月の豪雨で被害を受けたばかりですが、「まさか八代で起こるとは思わなかった」との言葉が物語るとおり、自然災害はいつわが町を襲うやも知れぬとの想定のもと、高い危機意識とリスク想定のもと、確実な備えにつなげねばと再認識した次第です。
 
最後に、大変お忙しいところ対応いただきました熊本県電力総連の皆さま、そして島津市議、大倉市議のご両名に心より感謝申し上げます。

現場そして中央で汗して働く仲間を誇りに

ブログ 働く仲間とともに

11月9日の語呂に合わせ、今日から11月15日(火)までは「秋季全国火災予防運動」が全国各地で実施されます。
 
総務省のホームページを見るに、「119」の語呂のみならず、年末に掛けては火災が発生しやすい時季ということで、火災予防意識の一層の普及を図ることで火災の発生を防止し、高齢者等を中心とする死者の発生を減少させるとともに、財産の損失を防ぐことを目的として、毎年この時期に実施しているとのこと。
 
長男が地元の消防署にお世話になっていることもあり、我が家では火災予防に十分注意しているところですが、各ご家庭におかれましても「119」にダイヤルすることなきようご留意いただければと存じます。
 
→「令和4年秋季全国火災予防運動の実施」(総務省消防庁HP)の詳細はこちら
 
さて、こうして不測の事態に備え、日頃より訓練を重ねる消防士、救急救命士の皆さんには敬意を表するところですが、同じく、高い使命感と誇りをもって業務を遂行されているのはインフラを支える皆さん。
 
昨日は、国家の根幹を成す電力関連産業、とりわけベースロード電源を担う原子力職場にお勤めの皆さんに対し、活動報告の機会を頂戴しました。
 
小浜市せくみ屋で開催された、関西電力労働組合若狭地区本部の「ヤングライフセミナー」にお招きいただき、入社5年目の組合員の皆さんに対し、約15分間、自身の議会活動や敦賀市の状況などをお話しした訳ですが、真剣に耳を傾けていただきありがたい限り。
 
関西電力ではちょうど、高浜発電所4号機が11月6日に調整運転を開始し、出力上昇中ということで、これに関係する皆さんに対しても感謝の意をお伝えできたところですが、厳しい電力需給逼迫の冬期を前に、こうして戦線復帰を現場で支える職場の方々を心強く思った次第です。
 


【ヤングライフセミナーの様子】
 
関連し、心強いといえば電力総連。
 
経済産業省が11月8日(火)に開催した総合資源エネルギー調査会電力・ガス事業分科会原子力小委員会第33回会合では、革新炉WG、廃炉等円滑化WG等からの報告を受けるとともに、原子力政策に関する今後の検討事項について論議がされたところですが、専門委員として出席した電力総連の坂田会長からは、「何よりも高経年炉の安全確保を優先すべき」との考えを示したうえで、「利用政策上の対応として、特段の運転期間の上限規定を設ける必要はない」、「事業者が予見し難い他律的要素による停止期間は運転期間のカウントから控除すべき」、「エネルギー安定供給とGX(グリーントランスフォーメーション)の両立に不可欠な原子力の最大限活用に向け、現行の運転期間上限である60年を超える運転を可能とする制度的対応を早急に図るべき」とする意見書を提出したとのこと。
 
言うまでもなく、現実的且つ至極真っ当なご意見であり、私も考えをともにするところですが、こうした意見を是非、政策に反映いただきたいところ。
 
現場で電力供給を支える皆さん、中央で政策面から積極的にアプローチする皆さん、それぞれ電力関連産業で働く仲間。
 
真摯に汗して取り組む仲間の姿を頼もしく、誇りにも感じたところですが、地方議員である私自身も思いをともに、役割を果たすべくネジを巻く一日となった次第です。

自治体DXにおける議会の役割

ブログ 敦賀市議会

「立冬」を迎えた昨日でしたが、見上げる空は見事な「秋晴れ」。
 
秋の雲は本当に様々な表情があり、昨朝はあまり見たことのない「湯気」のような空でした。
 

 
厳しい冬は徐々に近づいてきていますが、いま暫し、この青空を楽しみたいものです。
 
さて、昨日午後は「令和4年度福井県市議会議長会議員研修会」がオンラインで開催され、文字通り、県内の各市議会が参加。
 
敦賀市議会は全員協議会室に集まり、スクリーン越しに研修を受講しました。
 
研修では、福島県磐梯町最高デジタル責任者、愛媛県・市町DX推進統括責任者の菅原直敏氏をお招きし、「自治体DXにおける議会の役割」について講義を拝聴。
 
実は私、約2年前に「ふくいテレワーク女子」が主催したセミナーで「デジタルを活用した地域変革事例」と題した菅原氏のお話しを伺っており、それまで私の頭の中を一新するデジタル社会やDXが持つ本来の意味合いを学んでいたところ。
 
なお、「ふくいテレワーク女子」並びに菅原氏の講義の内容は、当時のブログに書き留めておりましたので、参考まで以下にリンクいたします。
 
→「ふくいテレワーク女子の活動始まる!」(2020年11月28日ブログ)
 
「デジタル技術は目的ではなく手段」、「本来は、住民本意のサービスデザインでありDx(デジタルが主)ではなくdX(変革が主)であるもの」などの言葉は、この時にしかとインプットされ、過去の一般質問でも引用させていただいたところです。
 
こうした経過から、昨日の研修は復習のような気持ちで受講した訳ですが、2年も経てばやはり新たな学びがあるもの。
 
印象に残ったのは、DXとは、
①問題解決 → 課題解消
②価値創造
③共生社会(新しい世界観、脱常識)
につながるものであること。
 
とりわけ、③の「脱常識」に関しては、オンラインが当たり前になったことにもあるよう、「良くも悪くも」社会の前提条件が変わった訳であり、この前提条件をもとに、距離的に遠い大都会の仕事や情報量を求めてばかりいてはいけないということ。
 
そして、我がまちの行政サービス向上につなげるためには、まず「行政の認識」を合わせること、そのうえで議会は「方向性を合わせて」進めること。
 
でないと、議論は明後日の方向になるとの指摘がありました。
 
確かにその通りと頷いた訳ですが、こうして新たな知識、認識を持てたことは大変有意義であったと感じた次第。
 
本年4月に設置したデジタル推進室では主に「行政DX」やICT化を、嶺南Eコースト計画のもとで進める「敦賀版スマートエリア」の構築では、「地域DX」に取り組む敦賀市ですが、もちろん上述の視点(行政の認識を合わせる)をもって対応されていると受け止めるところ。
 
2年前の講義では、「行政、地域、社会のあらゆる分野がデジタル技術によって再構築される(あらゆる部の人を参加させる→情報処理部門だけでは失敗する)」とのお話しもありました。
 
市に対してばかり求めるのではなく、議会も意識を共有することが極めて重要でありますので、まずは自分自身がそうした考えを軸に対応していく所存です。

廃止措置ビジネスも「誇り」をもって進むべし

ブログ 原子力


 
写真は、11月2日(水)・3日(木・祝)で開催された文部科学省主催の「つるが国際シンポジウム2022」に出展していた日本原子力発電株式会社(以下、日本原電)のブース。
 
ご紹介したいのは「私」ではなく、私が腰掛けている「クリアランスベンチ」です。
 
まず、「クリアランス」とは簡単に言えば、廃止措置などに移行した原子力施設から出る金属製などの廃棄物のうち、極めて放射能レベルが低く、人への影響が無視できる「放射性物質として扱う必要のないもの」について、法令等で規定された手続きに基づき、資源としてリサイクル可能な有価物(スクラップ金属等)や一般の廃棄物として取り扱えるようにすること。
 
このベンチの脚部は、日本原電東海発電所(1998年に運転を停止)の解体工事で発生した廃棄物のうち、クリアランス制度を経てリサイクルした鉄を用い製作されたものであることから「クリアランスベンチ」と呼んでいます。
 
前置きが長くなりましたが、今回のシンポジウムのサブタイトルは「~原子力発電所の廃止措置から芽生えるビジネスと豊かな暮らしを楽しむまちづくり~」であり、まさに、このクリアランス物の再利用拡大を始め、廃止措置ビジネスを通じた地域振興をテーマとしたもの。
 
私が参加した3日は、「福井県・嶺南地域の地元自治体の取組み」に関する紹介講演(敦賀市企画政策部も登壇)、「国内外の廃止措置ビジネスの課題と展望」や「豊かな暮らしを楽しむまちづくり」などのテーマについて、原子力業界や地元の方々、高校生が参加してのパネルディスカッション等が行われました。
 

【会場は福井県若狭湾エネルギー研究センター】
 
それぞれ拝聴する中から、私にとって多くの学びと気づきがありましたが、すべては書き切れませんので、印象に残ったことをふたつだけご紹介します。
 
ひとつ目は、福井南高校の女子生徒の言葉。
 
福井南高校といえば、2021年4月21日に日本原電よりクリアランスベンチの貸与を受け、その際「ベンチ設置は,原子力にまつわる議論がより身近に感じられ,対話の輪が一層広がるきっかけになると思います」と生徒代表が述べるなど、現在もなお関心高く、原子力発電をテーマに探求学習されている学校。
 
パネルディスカッションであった彼女の言葉は、「原子力のことを誇りに思うことが大事。そう思う人が少ないからクリアランスのことも知らない。(原子力が)福井県の自慢にならない限り、福井県の子ども達に広がっていくのは難しい」とあったうえで、「大人みたいなアプローチはできないが、高校生以下の子ども達にどう伝えるかを考え活動していきたい」とあり、真剣に取り組んでいるからこそのご意見と受け止めた次第。
 
また、同じくパネルディスカッションで、廃止措置ビジネスの「福井モデルへのご示唆」を問われた米国原子力廃止措置共同体事務局長のジェームスA.ハミルトン,P.Eは、明確に以下の点をアドバイス。
 
①長期、短期の目標を明確にすること。
②クリアランスはステップのひとつに過ぎないとの意識を持つこと。
③コンセプトの設定、規則も実務者で協議すること。
④ステークホルダーとのエンゲージメント。金属業界とも議論し、原子力の金属は優良であることを意識してもらうこと。
⑤まずはやりやすい部分から始めて、成功を重ねていくこと。
⑥誇りを持つこと。続けていけば注目され、信頼される。
 
既に実績を挙げている方の言葉は重みと説得力がありましたが、ここでも最後に「誇り」の言葉が出てきたことが印象に残りました。
 
これに、ご示唆を仰いだ県の嶺南Eコースト計画室室長は「全国初の取り組みであり、気概を持って取り組んでいく」とありましたが、まさにこの福井県嶺南地域で国、県、立地自治体が連携のもと進める「廃止措置ビジネス」をポジティブに捉え、住民の皆さんのご理解のもと前進させるべきと考える次第。
 
とりわけ、今後「西日本の原子力研究拠点」に位置づけられ、既に敦賀発電所1号機、ふげん、もんじゅと炉型の異なるプラントが廃止措置に移行している敦賀は、半世紀を経て、再びトップランナーとして新たな原子力の道を切り拓く役割があるのかと思うところ。
 
奇しくも先の9月定例会では、これに関連した和泉明議員の一般質問に対し、渕上市長は「あまり好ましくない施設」との答弁がありました。
 
クリアランス制度が担保する安全性などを鑑みれば、私には答弁の意図が分かり兼ねるものでしたが、首長のリーダーシップと手腕は今後どう発揮されるのか。
 
前述のとおり、沸騰水型、新型転換炉、高速増殖炉、この先は加圧水型と、これだけ異なる炉型を取り扱うとすれば、それこそ「世界初」のことと認識する次第であり、私自身は「誇り」と「ポジティブマインド」のもと、言動は厳に慎重せねばと肝に銘じつつ、今後の敦賀市の動向に「超」注視するものであります。

美浜発電所での事故想定のもと「原子力総合防災訓練」を実施

ブログ 原子力

4日から行われている令和4年度原子力総合防災訓練。
 
関西電力美浜発電所3号機において、嶺南地方を震源とした地震による外部電源喪失後、原子炉冷却材の漏えいが発生、さらに設備故障により非常用炉心冷却装置による原子炉への全ての注水が不可能となり、全面緊急事態となるとの訓練想定事故のもと、参加機関約150、約3,100人、参加住民約5,750人(広域避難訓練約750人、屋内退避訓練約5,000人)が参加するという大規模なもの。
 
2日目の昨日は、政府の原子力災害対策本部会議などと連携した本部会議の運営訓練やドローンを活用した緊急搬送、敦賀市では実際に、PAZ圏の白木地区住民の皆さんを海上保安庁のヘリなどにて搬送する訓練が行われましたが、直接参加していない私のスマホにも敦賀市防災情報メール(トンボメール)や原子力規制委員会からの訓練メールが頻繁に届き、臨場感を感じたところ
 

【安定ヨウ素剤に見立てた包みを運ぶドローン。奥に見えるのは関西電力美浜発電所。(産経ニュースより引用)】
 
最終日の今日は、UPZ圏避難で、各市町においてはそれぞれの避難先に向かうこととなっていますが、敦賀市は奈良県天理市まで。
 
途中、北陸自動車道の賤ヶ岳サービスエリア(上り線)では、スクリーニング・除染訓練も行われるとのことであり、これら含め、関係者の皆さまの対応に敬意を表するとともに、避難受入先の自治体の皆さまには感謝申し上げる次第です。
 
なお、原子力事業者においてはもちろん、こうした重大事故を万が一にでも起こさない覚悟で安全向上対策を進めてきているところですが、「安全にゴールなし」。
 
最新の知見やプラントごとの特性を踏まえ、「原子力安全を追求」する姿勢を常に念頭に置き、関係者の皆さんとともに引き続き取り組まねばと肝に銘ずる次第です。

「“高経年化”した原子力発電プラントに関する安全規制の検討」について

ブログ 原子力

運転年数が経過した原子力や火力などの発電所に対して用いられる「老朽化」の言葉。
 
「老朽◯○」」と呼ぶことで、どこか古くて危ないものと印象操作しているのではと受け止めるものであり、私は一度も使ったことがないところ。
 
ではどう呼ぶのかといえば、状態を正しく表す言葉としては「高経年化」であり、原子力の分野では以前からこう呼んできています。
 
現に原子力発電所では、運転開始から30年を迎える際、以降も10年ごとに実施している評価は「高経年化技術評価」であり、私も敦賀発電所1号機の評価に携わったことがある訳ですが、皆様におかれても、「原発」ではなく「原子力発電」と同様、「老朽」ではなく「高経年」と使用していただければ幸いです。
 
さて、私のこだわりを冒頭述べさせていただきましたが、これにつながるのが「原子力発電所の長期運転」に関すること。
 
これに関しては、8月末のGX(グリーントランスフォーメーション)実行会議において、運転期間の延長が「原子力政策の今後の進め方」の中で課題の一つに挙げられたことを踏まえ、現在、総合資源エネルギー調査会で検討が進められていることに加え、原子力規制委員会も今後、60年を超えて運転する可能性も見据え、規制側として制度設計の準備を進めるもの。
 
既に報道されているとおり、原子力規制委員会は11月2日の定例会合で、「高経年化した原子力発電プラントに関する安全規制の検討」に向け、現行の運転期間延長認可と高経年化技術評価の2者を統合する新たな制度案を示しました。
 
新たな制度案では、運転開始から30年以降、10年を超えない期間ごとに、安全上重要な機器の劣化状況を把握し経年劣化に関する技術的評価を行うとともに、その評価結果に基づいて施設の劣化を管理する「長期施設管理計画」を策定することを事業者に対し義務付ける。
 
同計画の認可を受けずに運転した場合は設置許可取り消しもあり得るというもの。
 
なお、運転期間の上限については言及していません。
 
福島第一原子力発電所事故後に、科学的根拠なく決められた「40年ルール」(表の左欄)と前述の「高経年化技術評価」(中欄)、そして現在「検討中の案」(右欄)が比較できる表がありましたので以下に示します。
 

【11月2日 原子力規制委員会資料より抜粋】
 
簡単に申せば、運転期間の上限を設けず、30年を超えて以降、定期的に技術的評価をしながら使用するということであり、置き換えてみれば、人間の身体と同じことかと。
 
また、別の視点では、最大でも60年運転という「40年ルール」では、安全向上対策のための機器の取り替えや修繕など設備投資した分を費用回収できるのかというのがネックになる部分があったかと思いますが、上限を設けないことでより予見性が高まり、事業者の経営面からも見通しと計画性をもった対応ができるものと認識する次第です。
 
GX実行会議において、岸田総理が求める検討の期限は「年内」。
 
原子力規制委員会の山中伸介委員長も、2日の会合終了後の記者会見で、制度の大枠については年内に固める考えを述べたとのことですが、上記の案どおりで進むのか、今後も注視するところです。

北條正元敦賀市議が旭日双光章を受章

ブログ 社会

昨日は、福井県若狭湾エネルギー研究センターにて開催された「つるが国際シンポジウム2022」に参加。
 
有識者の講演、地元企業にお勤めの方や高校生を交えたパネルディスカッションから多くの知見、気づきを得た次第であり、私にとって学びの機会となりました。
 
内容は改めて、ブログでご紹介したいと思います。
 
さて、秋晴れの天気にふさわしい、私にとって心晴れ晴れする大変嬉しい出来事だったのは「秋の叙勲」。
 
5期20年に亘り敦賀市議会議員をお務めになられた北條正先輩が、秋の叙勲にて旭日双光章(地方自治功労)を受章されました。
 
初代原電労組組織内議員として敦賀市政に貢献され、こうして高く評価された北條先輩を誇りに思うとともに心よりお祝い申し上げます。
 
現在は滋賀県大津市にお住まいのため、福井新聞には県外在住者としてお名前だけの掲載だったのは残念でしたが、紙面で確認し、居ても立っても居られず先輩に電話をすると、「支えてくれた皆さんのお陰」、「議長経験も無いのに何でやろ」と謙遜のお言葉。
 
議長経験は無くとも、樫曲のゴミ問題に果敢に取り組まれたことや、議員活動以外でも敦賀海洋少年団の団長やボランティアガイドなど、幅広く地域に貢献されていることが評価されたのではと勝手に推測するところですが、兎にも角にも、本当に嬉しく、心からお祝いの言葉を送らせていただいた次第です。
 
奇しくも一昨日より、北朝鮮からのミサイル発射が報じられておりますが、今もなお北朝鮮による拉致問題に取り組む先輩。
 
今後はその任を私の方で引き継がせていただくことで話しを進めておりますが、キャンピングカーを駆り、山城巡りやマスターズ水泳などなど、各方面でアグレッシブに活動される北條先輩がご健康で今後益々ご活躍されることを祈念いたします。
 
見習う点が尽きない先輩ですが、日々更新しているこのブログも北條先輩の影響。
 
3年半続け、今では日課となった訳ですが、先輩は何と、議員生活を終えた今もなお「風来坊茶論(サロン)」に名を変えたホームページで書き続けています。
 
議員として20年、その後も日々綴る文字は、まさに先輩の足跡であり生きる証。
 
改めて、北條先輩の大きな功績に敬意を表すとともに、私にとっても組織にとっても、こうして誇りに思える存在でいただいていることに深く感謝申し上げます。
 
→北條正ブログ「風来坊茶論」はこちらから
 

【令和元年5月。20年の議員生活を終えた慰労会にて。】

原子力発電所立地地域の課題と「つるが国際シンポジウム2022」

ブログ 原子力

昨日は、同じ原電労組組織内議員の寺門定範・東海村議会議員が来敦。
 
お昼休みの時間帯、敦賀発電所にて村政報告会が開催されました。
 
東海村議会では現在、再稼働を目指し安全向上対策工事を進める日本原電の東海第二発電所について、賛成の立場、反対の立場それぞれ2件の請願が提出されており、閉会中も慎重に審査を進めているとのこと。
 
審査にあたっては、原子力問題調査特別委員会にて、東海第二発電所の状況視察を行ったうえで、エネルギー政策、新規制基準、放射性廃棄物に加え、広域避難など4項目について、こちらもまた推進派・慎重派それぞれの立場の有識者を招いての調査・研究を続けているとのことであり、全てのヒヤリングを終えたうえで、その後の定例会(時期は未定)で判断することになるとの状況を伺いました。
 
ここでの判断が、いわゆる議会としての「再稼働判断」ということになろうかと思いますが、こうしてあらゆる角度から、公平・公正に審査する姿勢は勉強になったところ。
 
東海第二発電所再稼働に向けたひとつの大きな課題が、周辺自治体を含めた広域避難計画の策定とあるよう、原子力発電所立地地域では、置かれた環境によって様々な課題があることも改めて痛感した次第です。
 
私と同じ立場で、東海村の地で奮闘されている寺門議員に対しては、今後益々のご活躍をと言葉をお掛けし、敦賀駅でお見送りした次第です。
 
なお、敦賀から高浜まで、1市3町の立地地域がある福井県嶺南地方においては、国の共創会議や県の嶺南Eコースト計画の中で様々な取り組みが進むところであり、そのひとつが、原子力発電所の廃止措置ビジネス。
 
これに関してはちょうど昨日から本日に掛けて、文部科学省主催の「つるが国際シンポジウム2022~ 原子力発電所の廃止措置から芽生えるビジネスと豊かな暮らしを楽しむまちづくり~」が開催されています。
 
文部科学省では、現在廃止措置に移行している高速増殖原型炉「もんじゅ」の立地地域である福井県の敦賀エリアが、今後の原子力研究・人材育成拠点となる足がかりとなるよう、国際シンポジウムを定期的に開催しており、今年度は、原子力発電所の廃止措置とその中で芽生えるビジネスを通じた地域振興をテーマとし、廃止措置と地域振興に関する海外での先行事例の紹介、原子力業界や地元の方々が参加するパネルディスカッション等を行うとしています。
 
今日は「文化の日」でありますが、これも今後「原子力の文化」にもつながることに加え、私自身この方面の知識を習得する必要性があることから、本日は会場の若狭湾エネルギー研究センターに足を運びたいと思います。
 
皆様におかれましても、もし関心のある方がいらっしゃいましたら、以下の開催チラシを参考に参加いただければ幸いです。
 

二人の電力組織内国会議員が委員会で質問

ブログ 政治

昨日午前は、ご紹介しました広告付年賀はがき販売記念セレモニーから始まり、市政功労者表彰、議会運営委員会に出席。
 
午後は11月11日の本番を前に、全議員で確認を行う「模擬議会報告会」と続き、大変中身の濃い一日でした。
 
とりわけ、午後の模擬議会報告会は、広報広聴委員会を始め、各常任委員会にて作成した報告資料(パワーポイント)を本番の流れに沿って確認していくというもの。
 
いくつかの修正点はあったものの、ひとまず形として整えることができ安堵した次第です。
 
と言いますのも、私はこの報告会の企画・運営主体を預かる広報広聴委員会委員長を仰せつかっている訳ですが、その責任の下、市議会が市民の皆さんにとって少しでも分かりやすく、身近に感じていただけるよう、本番まで引き続き尽力する所存です。
 
さて、視点を移し、臨時国会では各委員会での論戦が続いているところですが、昨日は二人の電力総連組織内国会議員(ともに参議院議員)が質問に立たれました。
 
まず、環境委員会では「浜野よしふみ」議員が、原子力規制委員会に対して「原子力発電の運転期間見直し」などについて質疑。
 
政府から今冬の節電が呼び掛けられましたが、電力の安定供給と電気料金値下げのためには、原子力発電の有効活用が必要不可欠であり、引き続き、意見提起を行っていくとの報告がありました(Facebookより)。
 
続いて、7月の参院選で初当選した「竹詰ひとし」議員は総務委員会で、議員になられて初の国会での質疑に立たれました。
 
ガソリン代高騰対策、災害ごみの処理、自然災害事前防止のためのインフラの維持・管理・更新、公共施設の電力契約、新電力の撤退などによる最終保障供給、地方創生のための労働組合の積極的関与など、与えられた25分をフルに活かし、盛り沢山の内容をやり遂げられました。
 
なお、質問を終えた竹詰議員の言葉には「『対決より解決』の姿勢で質問した」とあり、理念に則り発言する姿勢に共感する次第です。
 

【初の質問を行う「竹詰ひとし」参議院議員】
 
質問の模様は「参議院インターネット審議中継」にてご覧いただけますので、またアクセスいただければと思います。
 
→「参議院インターネット中継」はこちらから(カレンダーで11月1日をクリック)
 
お二方は、私自身、東京での労組本部役員時代からお付き合いさせていただいている尊敬する存在。
 
また、同じ国民民主党に属する先輩でもあり、昨日はお二人の姿から刺激と元気をもらった次第です。
 
国会議員のお二方を始め、全国の各級議会に所属する約100名の電力総連組織内議員は皆「同志」。
 
引き続き、皆さんの日々のご奮闘ぶりを自身の活力に変え、活動に邁進してまいります。

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