金崎宮は「恋の宮」 〜今日から「花換まつり」〜

ブログ 敦賀の歴史・文化

敦賀市内を走ると、ピンクの桜が至るところに咲き、それだけで心穏やかになるところ。
 
四季折々の景色に癒される中でも特に、日本人で良かったなぁと思う季節となりました。
 
27日には福井地方気象台が、桜の満開を発表しましたが、これは平年より11日早く、昨年より10日早いとのこと。
 
天気予報を見ると、この先も桜シーズンを引き立てるかのように、来週後半までは晴れマークが続いており、満開の桜、そしてヒラヒラと散る姿に映る、日本人の心までを感じることができそうです。
 
さて、その桜。
 
敦賀にも名所と呼ばれる場所は様々ありますが、やはり代表格は「金崎宮」ではないでしょうか。
 
その金崎宮では、ちょうど今日から「花換まつり」が行われます。
 
金崎宮へ桜見物に訪れた男女が「花換えましょう」と声をかけあい、桜の小枝を交換することで思いを伝えたといわれる、ロマンチックなお祭りで、「花換え」をしたカップルは将来幸せに恵まれると言われています。
 
4月11日まで10日間行われるこのまつりでは、単にお花見だけではなく、「花換え」や「男女の縁」にちなんだ催しもありますので、ぜひ添付しますチラシをご覧のうえ、お出掛けいただければと思います。
 


 
なお、金崎宮は「恋の宮」と呼ばれますが、同宮のホームページを見ると、花換祭が行われるようになったのは明治40年代と伝えられています。
 
当時は男女間の交際のきっかけがあまりない時代であったので、花換祭は縁を取持つ格好の場、機会となり、神社で受けた花を持ち、お目当ての人の前に行き「花換えましょう」と声を掛け、もし、その人が思いに叶った人ならば「花換えましょう」と返答しそれぞれの花を交換してお付き合いが始ったというのです。
 
そして、何時しか金崎宮は「恋の宮」と呼ばれるようになり、戦後は男女の縁を取り持つ場から縁を願う宮へと変わりつつありますが、毎年大勢の若者が訪れています。
 
と記載されていました。
 
今や男女の出会いは「マッチングアプリ」の時代とも言われるところですが、やはり想いを伝えるのは、ドキドキしながら面と向かってが一番であり、こうした風情を大事にしたいと思う次第です。
 
そうした思いのもと、まさにそうした若い世代の方はぜひ「花換え」を、またそうでない方も、大切なパートナーとの恋愛始めを思い返す機会として、桜咲くロマンチックな金崎宮に足を運んでみてはいかがでしょうか。