旧態依然のやり方は止め「現実的な政策論争」を

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緊張感高まる日本海。
 
ロシア国防省は28日、極東ウラジオストク沖の日本海で、露太平洋艦隊所属のミサイル艇2隻が超音速巡航ミサイル「モスキート」の発射演習を行ったと発表。
 

【太平洋艦隊の艦艇から発射される対艦巡航ミサイル「モスキート」(産経NEWSより引用)】
 
ロシア国防省の発表によると、発射されたミサイル2発は約100キロ先の標的に命中したとあり、ロシアはアジア太平洋地域で軍事力を誇示し、ウクライナを支援する日本や米国を威圧する思惑との見方は言うまでもなきところ。
 
実際、岸田首相がウクライナを訪問した21日には、長距離戦略爆撃機2機を日本海上空で7時間以上飛行させるなど、日本への牽制を強めており、これが国際社会の「現実」であることを肝に銘じておかねばなりません。
 
こうして北朝鮮や中国を含め、近隣諸国との関係は緊張感を増すばかりのなか、これでいいのかと思うのが日本の政治。
 
令和5年度予算案の採決を行った、昨日の参院本会議の記名投票では、れいわ新選組の2議員が遅延戦術「牛歩」のパフォーマンスで臨み、結果して、尾辻議長は投票箱を閉鎖し、2人は投票できませんでした。
 
また、野党第一党の立憲民主党は、最終盤の参院予算委員会の場においても、高市経済安全保障担当相に対する放送法に関する総務省の行政文書を巡る話題に多くの時間を費やしたものの、結果、文書の正確性も確認できませんでした。
 
外交・安全保障や少子化、物価高騰対策、エネルギー政策など、国家の根幹に関わる喫緊の重要課題を横に置き、スキャンダル追及で審議時間を空費し続けた旧態依然としたやり方に辟易としたのは私だけではないかと思います。
 
そもそもこのやり方を支持者や支援団体が求めているのか疑問に感じるところですが、他党の批判はしないと決めておりますので、これ以上はやめておきます。
 
そうした野党の中において、一線を画す国民民主党ですが、先に述べた政策課題に対し、是々非々かつ現実路線の提案を続けたうえで、予算案に対しては単なる「反対」ではなく、代替え案をもって衆議院に「組み替え動議」を提出したものの、結果して否決されました。
 
同党においては、令和5年度予算の成立にあたって談話を発表しており、
 
我が国は「長期にわたり停滞する経済」「止まらない少子化傾向」という深刻な問題に直面しています。問題を解決し、国民の希望と日本の未来に資するためには、「失われた30年」の原因となった政策体系から転換し、「給料が上がる経済」「人づくり」に寄与する編成をしなければなりません。
 
そうした観点から、国民民主党は、衆議院に組み替え動議を提出し、賃上げ税制の見直しや、児童手当をはじめとした子ども・子育て支援における公的給付の所得制限の撤廃のほか、物価高騰対策として、ガソリン・軽油・LPガスの値下げや、電気料金に上乗せされている再生可能エネルギー発電促進賦課金の徴収停止を提案しました。
 
残念ながら国民民主党の動議は否決され、政府提出の令和5年度予算案が与党の賛成により成立しました。政府の予算案は過去の政策体系の延長線上の傾向が強く、日本が直面する深刻な問題の解決という観点から、適切な内容とは言えません。
 
と述べています。
 
 →国民民主党「令和5年度予算の成立にあたって(談話)」全文はこちら
 
冒頭述べたよう、緊迫した国際情勢も加わり、政治、とりわけ野党が「お花畑の理想論」や「スキャンダル追及」ではいけない。
 
必要なのは、真にこの国や地域の発展を思っての「現実的な政策論争」であり、そのことの先に、政治への信頼や二大政党政治があるのだと考えます。
 
私は、この4月の選挙を「国民民主党公認」で戦います。
 
この党の理念と政策は、まさに日本の政治が目指すべき方向にあると確信したから、堂々と政党名を名乗って戦うことを決断しました。
 
皆様におかれましては、私の考えをご理解いただくとともに、最早あらゆる「政策を先導」している国民民主党に注視いただけますよう、重ねてお願い申し上げます。
 

【真に国益に資する政治に必要な理念はこれだ。】