福井県総合防災訓練が敦賀市にて開催される!

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昨日は見事な秋晴れの中、福井県総合防災訓練が敦賀市で開催されました。
 
地元の市議会議員に対しては、福井県より参観のご案内を頂戴しており、防災服に袖を通し出席してまいりました。
 
今回の訓練は、各種の大規模災害を想定しつつ、コロナ禍を踏まえ、分散しての開催となっており、大きく3つの会場に分かれ以下の訓練を実施。
①粟野スポーツセンター→避難所運営訓練&実動訓練
②古田刈公園→水防訓練
③敦賀新港→大型旅客船事故対応訓練
 
本来、全ての会場を回り、あらゆるパターンの訓練を見ておくべきとも思いましたが、実質約2時間の中で移動に時間を費やしては勿体無いかと、私は①をメインに訓練の様子を拝見させていただきました。
 
まず驚いたのは、実働訓練。
 
粟野スポーツセンターに隣接する場所(中澤重機さんの土地?)では、土砂崩れにより埋没したものや裏返しにひっくり返った車、さらには倒壊寸前の家屋などを模擬。
 
ドローンやオフロードバイクなどでの偵察の後、自衛隊や福井県警、敦賀美方消防組合の車輌が物々しく駆け付け、手掘りや重機を用いて救出する姿は、まさに本番さながらであり、大規模自然災害に対する備えと訓練の重要性を再確認した次第です。
 


 
また、同じ場所では、災害にて取り残された被災者を防災ヘリにて救出するという訓練も。
 
福井県の防災ヘリ「ブルーアロー号」が東の空から登場し、ホバリングの後、2名の救急隊員が降下、被災者を隊員でサンドイッチする形で再上昇、見事にヘリに格納されていきました。
 

 
その他にも救出した被災者をその場で救護する訓練などもあり、多くの参観者が見守っていましたが、隊員の皆さんの的確で統制の取れた対応は日頃の訓練と鍛錬の賜物と感心した次第です。
 
また、粟野スポーツセンター体育館内では、避難者運営訓練。
 
こちらは行政、敦賀市防災士会、粟野地区各区の住民の皆さんを中心に避難行動の実践に加え、館内では新聞紙によるスリッパ作り体験にて、災害時に割れたガラスなどが床に散るような危険な場合でも対処出来る方法などを学ばれていました。
 

 
フリースペース簡易テントや間仕切り、ダンボールベッドなど避難所設営に必要なものも展示されていたほか、玄関前にでは水素自動車や電気自動車により実際に給電が行われるなど、最近主流となりつつある設備や方法についても確認出来ました。
 



 
本会場と同じく他の会場でも同様、非常に質の高い訓練が行われたものと思いますが、約2時間の訓練を終えた皆さんが粟野スポーツセンターグラウンドに集合しての閉会式。
 
杉本知事や渕上敦賀市長、高木毅衆議院議員を始め多くの方から訓練の講評やご挨拶の後、閉会となりました。
 
想定する災害の規模もさることながら、これほど多くの関係機関、動員をしての訓練参加は初めてでしたが、行政、関係機関、自主防災組織に地域が一体となって臨む訓練は、まさに防災士会が掲げる「協働」の姿であると感じた次第。
 
講評の中でどなたかが仰っておられた「訓練では本番のように、本番では訓練のように」との言葉通り、いつ来るか分からない災害に備える体制と防災意識の高揚に向け、今回の経験を生かしていきたいと考えます。