敦賀ー東京間が1本のレールで結ばれる

ブログ 北陸新幹線

昨日は水曜日ということで、名子での辻立ちからスタート。
 
朝から強い日差しで汗ばんだものの、海沿いのそよ風に助けられ活動を終えました。
 
気温はその後グングンと上がり、小浜市では10時50分に気温30.3℃(最高気温は31.6℃)を観測し、県内で今年初の真夏日となったほか、敦賀も13時04分に30.2℃をマーク。
 
本日も同様、30℃の予報となっていますが、急激な気温上昇で体調など崩されませぬよう、注意してお過ごしいただければと。
 
さて、こうした暑さの中でも順調に工事を進めているのは2024年春開業予定の北陸新幹線ですが、鉄道建設・運輸施設整備支援機構(以下、鉄道・運輸機構)の発表によると、金沢ー敦賀間125キロのレール敷設工事が終わり、5月27日には芦原温泉駅にて締結式を行うとのこと。
 
これにより、敦賀から東京までが1本のレールで結ばれたことにもなる訳ですが、いよいよ東京駅に、「敦賀行き」の表示が出ると思うとやはり、期待とワクワク感が増すところであります。
 
なお、工事の進捗率は3月末時点で、土木工事と軌道工事は100%、電気工事は約84%で、引き続き新幹線の走行に必要な電力を供給する設備・電気工事などを進める。
 
また、線路や構造物を点検する「監査・検査」も既に着手しており、今後は新幹線検測車「イーストアイ」や新幹線車両「W7系」を使用した総合監査・検査を実施するとのこと。
 

【新幹線 電気・軌道総合検測車「East i(イーストアイ)」(Wikipediaより引用)】
 
こうなってくると心待ちにするのは「試験走行」の開始時期ですが、先の3月定例会で質問した際には、先行開業の例を示しつつ、「然るべき時期が来たら公表される」とのことでしたが、12月には国土交通省の完成検査を終え、年明けからはJR西日本が訓練運転に入るよう。
 
長大な新北陸トンネルを抜け、車両が姿を表すシーンが既に頭に浮かぶところですが、まずはこの後も安全を最優先に工事を完遂されますようお願いする次第です。
 
こうしてレールがつながったと簡単に言うものの、これもひとえに、ここに至るまでの鉄道・運輸機構を始め、関係者の皆さんの並々ならぬご尽力あってのこと。
 
とりわけ、金沢ー敦賀間最大の難所と称される敦賀駅工区に携わられている方々におかれては、重圧、緊張感たるや相当のものがあったかと思いますが、難所といえば、明治には同じく、柳ヶ瀬(滋賀県境)に当時国内最長のトンネルを切り拓いて敦賀にレールをつないだことに思いを馳せるところ。
 
その後、敦賀は、鉄道とともに近代の歴史を歩んできたことは言うまでもありませんが、次の新幹線時代をどう歩んでいくか。
 
北陸新幹線が開業する来年は、ちょうど明治17年(1884)の長浜ー金ケ崎間全線開業から140年。
 
先人が切り拓いたレール、歴史ある「鉄道のまち敦賀」を誇りに思い、未来を創造せねばと、改めて認識する次第です。