働くことでしか得られない幸せ

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昨日午前中は、気比の松原で開催された、連合福井嶺南地域協議会の「家族ふれあい行事」に参加。
 
4年ぶりに開催されたこの行事には約90名の親子が集い、前半は地引網体験、その後はBBQと楽しい時間を過ごされました。
 
私は、冒頭にご挨拶の機会を頂戴した後、地引網の途中で次の予定に行かせていただきましたが、自然の中で子ども達がワイワイとはしゃぐ姿は見ていて嬉しいもの。
 
7月21日に始まった夏休みもあと僅か。
 
敦賀の海を満喫し、夏の思い出づくりができたのであれば幸いです。
 


【行事のひとつ、地引網体験の様子と美しき敦賀湾】
 
さて、私も長きに亘り参画をしています「連合」運動ですが、掲げる一番の政策は「働くことを軸とする安心社会の実現」。
 
この意味とは、連合のホームページによれば、「連合は、めざすべき社会像として『働くことを軸とする安心社会』を掲げ、『働くこと』に最も重要な価値を置き、自立と支え合いを基礎に、誰もが公正な労働条件のもと多様な働き方を通じて社会に参加できる社会の実現にむけた取り組みを推進しています。」とあります。
 
この運動理念に、私は大いに共感をするところですが、昨晩放送されていた、日本テレビ系「24時間テレビ46」のスペシャルドラマ「虹色のチョーク 知的障がい者と歩んだ町工場のキセキ」では、これに通ずる言葉がありました。
 
このドラマは、社員の大半が知的障がい者というチョーク会社が、会社の存続を賭けて新商品の開発に挑み、窓に描ける魔法のチョークを開発した町工場の奇跡の物語を、実話を元にドラマ化されたもの。
 
同テレビの番組紹介ページでは、物語のモデルとなった「日本理化学工業株式会社」は日本のシェア約70%を占めるチョーク製造販売会社で、まだ障がい者雇用が義務化されていなかった1960年に初めて知的障がい者を雇用して以来一貫して障がい者雇用を推し進め、1975年には神奈川県川崎市に日本初の心身障害者多数雇用モデル工場を設置。
 
2023年現在、91人の社員のうち66人が知的障がい者(障がい者雇用割合約7割)となっており、製造ラインを知的障がい者だけで稼働できるよう工程にさまざまな工夫を凝らし、「日本でいちばん大切にしたい会社」として経営と福祉の両方の面で注目されている。
 
“粉の飛散が少ないダストレスチョーク”や“窓にかけるキットパス”など、SDGsや地球環境に配慮した商品を生み出し、今も進化を続けているとのこと。
 
ドラマでは、チョーク会社社長の息子が、やりたいことが見つからないまま海外に短期留学するが、流されるままに父が経営するチョーク会社に就職したものの、工場の危機的な経営状況を目の当たりにし、社長である父と障がい者雇用をめぐって衝突を繰り返しながらも、障がいがある社員たちの労働への真摯な姿勢から「働くことの幸せ」を学んでゆく姿が描かれていました。
 
たまたま回したチャンネル(この言い方は死語かも)で出会った番組でしたが、思わず見入ってしまい、途中では涙、最後には「うん。そうだ。」と感動する自分がいました。
 
ドラマで学んだことは、障がい者も健常者も関係なく、「働くことでしか得られない幸せ」があるということ。
 
人生の大半を費やす「働く」時間を、単に対価をもらうがためにイヤイヤ過ごすのか、やりがいをもって過ごすのかでは大違い。
 
ひとり一人の価値観は違うと思いますが、働くことに達成感や充実感、あるいはドラマにあったよう、一緒に困難を乗り越えた時の仲間との結束力。
 
今一度、そうしたことの大切さを思い返し、まさに「働くことを軸とする安心社会の実現」に向け取り組まねばと感じた次第です。
 
ありがたいことに私は、「働くことで得られる幸せ」を感じまくってこれまで人生を送ってこれました。
 
自分自身、今後もそうあるだけでなく、社会全体がそう感じていけるよう、連合がめざす運動に参画しつつ、政治の側面から取り組んでいきたいと思います。