健全な野党の存在なくして、政権交代など「あり得ない」

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屋外行事を主催する側に立つ場合、最も心配するのが天気ですが、昨日はその心配が皆無の晴れ渡る空。
 
私の住む町内では、春と秋の年2回、住民の皆さんにご協力いただき、公園やゴミステーションなどの共有空間や家の周りなどの主に除草作業を行う「総出」を行っているのですが、昨日はその日。
 
こうした作業は他の地区では「奉仕作業」などとも呼んだり様々ですが、この「総出」、辞書で調べるとその字の如く「全員がそろって出る」こと。
 
コロナ禍前はそこまで意識していませんでしたが、ここ1年半の間、お祭りや敬老会などほぼ全ての町内行事を見送っていて、住民の皆さんが顔を合わす機会がめっきり少ないところ、「総出」で作業をしながら談笑されている姿を見るに、こうした場ひとつも大切なことだったのだと感じた次第です。
 
まさに「全員がそろって」参加いただいたこともあって、8時30分から始めた作業も暑くなる前までに終了し感謝。
 
集積したゴミ袋の分だけ、まちが綺麗になったということで、引き続き「安全・安心は、きれいなまちづくりから」をモットーにご理解とご協力をいただけますようお願いする次第であります。
 

【集積されたゴミ袋。ひばりヶ丘町民の皆さん、大変お疲れ様でした。】
 
話しは変わり、政治のほうは、本日4日に臨時国会を招集し、総理大臣指名選挙、8日には新しい総理大臣による所信表明演説を行うほか、10月14日までを会期とすることで与野党国対での合意がされているところ。
 
岸田新総裁誕生から組閣へと、何かと自民党のニュースが取り沙汰される一方、野党はと言えば、昨日の産経ニュースに以下のような記事がありました。
 
立憲民主党が、政権を奪った際に共産党と限定的な閣外協力を行うことで合意したことが波紋を広げている。立民側は最小限の影響にとどまるとして冷静を装うが、支持母体の連合では、共産との共闘を深化させることへの批判が強まっている。6日に開かれる連合の定期大会では、次期衆院選での立民との向き合い方をめぐり紛糾する可能性がある。
 
立民と共産、社民党、れいわ新選組の4党は9月8日、安全保障関連法の廃止を求めるグループ「市民連合」を介し、消費税減税を含む6項目の共通政策に合意した。立民の枝野幸男代表と共産の志位和夫委員長が同月30日の党首会談で合意したのは、この共通政策を実現する範囲での協力だ。
 
(中略)
 
枝野氏は会見で「閣外協力」との表現を好まず、「『限定的な閣外からの協力』の部分は略さずに報道していただければありがたい」と念押しもした。
 
対照的に共産の期待値は高い。志位氏は「党の99年の歴史でこうした合意を得て総選挙を戦うのは初めてのことだ」と歓迎し、今月3日のNHK番組では「私たちは閣外協力ということでやっていきたい」と語った。志位氏は立民との協力枠組みを「わが党が提唱してきた野党連合政権の一つの形態だ」とも語る。
 
共産が高揚感に包まれる裏側で、憤りを募らせているのが連合だ。
 
「これでも立民を支援するのか、という声が地方の連合会を中心に次々と上がってきている」
 
両党が閣外協力で合意した直後の1日、連合幹部はこう実情を明かした。連合は労働運動をめぐり、歴史的に共産と対立関係にある。立民が共産との関係を深めることへの反発が、事あるごとに表面化してきた。連合の神津里季生(りきお)会長も共産との閣外協力は「あり得ない」と繰り返し訴えている。
 
意味合いが変わらないよう、あまり切り抜きをせず記事掲載させていただきましたが、東京都議選の後、共産党との連携で議席数を伸ばしたことに、立憲民主党の安住淳国対委員長が「リアルパワー」(連合東京の支援を受けた国民民主党の結果を皮肉り)と発言したことを踏まえれば、枝野代表の言葉は詭弁であり、連合会長が「あり得ない」と訴えることは当然のことと、私も思うところであります。
 
加えて言えば、私の母体である電力総連らが支持する国民民主党は、この4党合意に加わらず、本日の首班指名でも「枝野幸男」ではなく「玉木雄一郎」と書くことで、きっぱりと袂を分かっています。
 
私自身は無所属でありますが、支持政党は?と問われれば、母体と同じ「国民民主党」と答える訳ですが、こちらは「対決より解決」をキャッチフレーズに、「政策提案型の改革中道政党」を目指すとするものであり、昨日ブログでも書きました“あり得ない”「再エネ100%」に加え、“あり得ない”「共産党との連携」、そして“あり得ない”と「連合会長」から批判される政党とは一線を画すものであることは、この機に私からも説明させていただきたく存じます。
 
臨時国会、そしてその後に続く衆議院選挙。
 
与党か野党かに留まらず、野党ならどの政党か。
 
総裁選で注目を集めたよう、政権争いはもちろん大事ですが、真っ当で健全な野党の存在無くして、政権交代可能な二大政党政治は“あり得ません”。
 
引き続き、各党の発言、動向には十分注視をしつつ、自分自身は“あり得ない”と言われないよう、健全で信頼される政治を目指し、活動にたっていきます。