ワクワク感の貯金が続く「2024北陸新幹線敦賀開業」

ブログ 北陸新幹線

暦のうえでは今日から夏至。
 
北半球では、夏至(夏至の初日)は、1年のうちで昼の時間が最も長くなる日ですが、文字通り、夏に向かっていくという意味もあり、季節の移り変わりを感じるところです。
 
さて、こちらは中盤から終盤へと向かう敦賀市議会ですが、昨日は二つの特別委員会を開催し、私は所属する「新幹線対策特別委員会」に出席。
 
調査事項を「駅西地区土地活用事業について」とし、北陸新幹線の整備状況、並行在来線の現況などについても報告を受けた次第。
 
順調に工事が進む駅西地区においては、BゾーンのホテルグランビナリオTSURUGA、スターバックスでは什器搬入や内装関係、Aゾーンでは知育・開発施設「ちえなみき」や子育て支援施設「ここるん」が入る複合棟、飲食棟の外装工事がほぼ完了、その間にある駅西広場公園では排水溝の設置などの工事が行われている段階であることを確認しました。
 
気になる物販・飲食に関する店舗出店状況についても説明があり、現在10店舗中、7店舗の出店が決定、残り3店舗についても運営を行う青山財産ネットワークスが鋭意交渉を進めており、「otta(オッタ)」(このエリアの総称)のオープンまでには、何とか契約まで整えたいとの考えも確認。
 
また、8月30日(火)には駅西土地活用事業の完成式典を行う予定としたうえで、いよいよ9月1日(木)には供用開始となる旨の説明もありました。
 
敦賀を訪れる人はもとより、何と言っても「市民の普段使い」によるにぎわい創出を目的とするエリアであり、世代を問わず、敦賀にお住まいの皆さんが自慢に感じる場所になればと、大いに期待するところです。
 
報告事項では、既に「ハピラインふくい」に社名が決定している並行在来線に関し、来月には準備会社から「ハピラインふくい」へ移行することや、沿線市町から2次出資金(敦賀市は2,680万円)を支払う予定であること、来年冬頃には開業時の運賃やダイヤを公表予定であることなど、今後の工程感についても報告あり。
 
なお、福井県並行在来線利用促進協議会では、利用促進に関わる活動に対し、奨励金を交付するとの紹介があり、既に敦賀市ホームページにも掲載されておりましたので、以下リンク掲載します。
 
関心ある方はぜひご覧ください。
 
 →→→敦賀市HP「福井県並行在来線活性化地域活動奨励金交付事業について」はこちら
 
そして、北陸新幹線の整備状況については、本年2月より行われていた新幹線敦賀駅ホームを覆う旅客上家の鉄骨建方工事が完了することを示す「上棟式」が6月19日(日)に執り行われたことに表れるよう、工事は順調。
 
金沢ー敦賀間の工事区間で最も難所と言われる敦賀駅新築工事は今後、年度内の外観完成を目指し進められることとなります。
 
試運転開始時期について質問したところ、「まだ未定」とのことでしたが、工程表を見る限り、2023年10月には電車線の完成検査終了予定であることから、その後にいよいよ新幹線車両が走る姿がお目見えするものと思われます。
 
一年延長した敦賀開業ではありますが、遅れた工程に対して少しでも前倒しで工事を進める姿勢がヒシヒシと伝わってくるものであり、関係者の皆さん、とりわけ現場第一線で奮闘されている皆さんには最大限の感謝と敬意を表するところです。
 
工事完遂まで、今後も「安全最優先」で作業を進めていただくことをお願いする次第です。
 
※私も出席しました「上棟式」の後には現場見学がありましたので、その際の現場状況を共有いたします。

【3階の新幹線ホーム(大阪方面を見る)。この先は、車両基地へ接続される一方、さらに大阪まで延伸するレールまで。期待つながる光景となっています。】

【2階の乗換コンコース。このフロアの天井には北前船をイメージした帆が、柱には敦賀山車の水引幕が設置される予定です。】

【完成すれば、鉄道運輸機構が手掛けた整備新幹線駅の中で最も体積の大きい駅となる「敦賀駅」。近くで見る姿はまさに「要塞」でした。】
 
1年9ヶ月後に迫る「敦賀開業」。
 
これに向けては「ワクワク感の貯金」だと仰った方がいましたが、まさに私の気持ちもそのような感じです。
 
駅西「otta」のオープン、これから本格的に進む駅東口(木の芽側)の工事を始め、賑わいを駅前から市内中心部、さらには郊外にまで波及させること、先の一般質問でも意見した「新幹線開業は目的でなく手段」との考えのもと、その先にある市民生活の利便性向上に向けた効果への期待までを思えば、このワクワク感の高まりはかなり先まで持続するもの。
 
そうした思いも周囲にお伝えし、2024年春の開業に向け、まずは市民の皆さんとともに機運を高めていければと思います。