イベント再開の背景に規律遵守と協調性高き「日本人気質」あり

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ザ・北陸の天気とは昨日のことを言うのでしょう。
 
予報に反し、日中は晴れ間をキープしたかと思えば一転、黒い雲が立ち込め激しい雨、そして雷鳴まで轟いたかと思えば今年初のアラレまで降るという目まぐるしく天候が変わる一日となりました。
 
今朝の気温は5℃台まで冷え込んでいるものの、これまた一転、本日はスッキリと晴れて穏やかな天気となるようです。
 
11月も中盤を迎え、これからはどんより鉛色の空が多くなってきますので、貴重な秋晴れをありがたく思い過ごしたいと思います。
 
さて、新型コロナが落ち着きつつある状況もあり、全国各地でも様々なイベントが開催されるところですが、ここ敦賀でも今日は、きらめきみなと館での「2021福井丼フェスin敦賀」(敦賀真鯛ソースカツ丼が初登場!)、隣の市民文化センターでは福井県原子力平和利用協議会(原平協)創立50周年記念事業の「2021年エネルギ-フォ-ラムin敦賀」、本町一丁目商店街では、同商店街が主催する「ほんいちマルシェ」などの催しが開催されます。
 
私は「2021年エネルギーフォーラム」に参加予定で、映画「Fukushima50」の原作となった「死の淵を見た男 〜吉田昌郎と福島第一原発の500日〜」の著者、門田隆将氏をお招きしての講演を聞けるとあって、以前より大変楽しみにしてきたところです。
 
こちらの開演時間は14時となっているのですが、道を挟んだ向こうの「福井丼フェス」も気になる、13時には「敦賀初のご当地ヒーロー」のお披露目があるという「ほんいちマルシェ」も見ておきたいということで、いささか欲張りとはなりますが、ここは行けずに後悔することなきよう、ルーティングを定め楽しませていただきたいと思います。
 

【大変気になる「ほんいちマルシェ」でお披露目される「ご当地ヒーロー」】
 
さて、こうして市内でもコロナ感染対策を講じながら徐々に活発化しつつあるイベントに関しては、自身も9月定例会の場で「これまで得た知見をどう活かしていくのか」など質問させていただいたところですが、幸いここまで「◯◯イベントクラスター」の発生がなく経過していることは、主催する側、参加される側双方の対策意識、実際の行動あってのことであり、一市議の立場として感謝する次第です。
 
全国的に見ても、以前に愛知県の音楽フェスでは、事前のルールを守らず会場での飲酒があったり、複数名の感染者があったりもしましたが、それ以外、こうしたイベントやプロスポーツ観戦などにおいても同様に「○○クラスター」は聞かれないところ、「なるほど」と思うデータを知りました。
 
そのデータとは、産業技術総合研究所(産総研)がJリーグや日本サッカー協会と合同で実施した「ワクチン・検査パッケージ」の技術実証で、うれしい調査結果が明らかになったとのことで、10月に行われた計8試合で、ワクチン接種済証か検査の陰性証明を提示してスタジアムに入場した観客のマスク着用率や、歓声を挙げる時間を調べたところ、人工知能(AI)を用いた観客席の画像解析で、パッケージ利用者の93%がマスクを着用、その他の観客は95%で、ワクチン接種や陰性証明による「緩み」はほとんど見られなかった。
 
また、応援の主体は拍手で、好機などで歓声が発生したのは、試合時間の2.8%だけだったとのこと。
 
「ワクチン接種したからいいや」と勝手にマスクを外すことなく、非接種の時と変わらぬ行動をするこの規範意識の高さ、用心深さは、日本人ならではとも思う訳ですが、日本の新規感染者数が低い水準を保てている「確実な要因」のひとつだとも思う次第です。
 
合理的且つ個人主義的考えの強い欧米では、先にワクチン接種が進んだ英国などで新型コロナウイルス感染が再拡大していることを考えると、最近は個人主義に傾きがちだとは言いいつつも、それでもやはり規律遵守、協調性や集団意識の高い日本人の気質、文化というのは、感染症対策においては「武器」になっているものと考えます。
 
ワクチン接種率も世界の中でもトップクラスに入ってきましたが気を緩めず、こうした「武器」を継続し、いち早くコロナ禍から脱することができれば、それは「日本モデル」として世界にお手本として示すことができるのではないかと。
 
そうしたことも考えつつ、根本的にあるのは「自分の身は自分で守りながら楽しむ」のが「ウィズコロナ」であり、今日も「その心」を忘れず各イベントが成功裡となることを願う次第です。