「市政功労者表彰式」にて、地域の「財産」に感謝

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「今日は何の日 〜毎日が記念日〜」というサイトを見ると、その日その日の意味合いや過去の出来事などを知ることができ大変面白く、私もちょくちょく引用させていただいているところですが、本日「11月2日」は「習字の日」だそう。
 
【いい(11)もじ(02)「良い文字」】の語呂合わせにちなんで、日本習字教育財団が記念日に制定したもので、手書きで文字を書くことの大切さ、習字を親しむことを提唱しているとのこと。
 
ちなみに、パソコンやスマホ、タブレットが普及しつつある中で実際に文字を書くことは、電子機器より脳への刺激が多いため、暗記、脳の活性化、老化防止に良いともあります。
 
私自身も最近、思い出せない漢字はついつい自動変換に頼りがちとなっておりますので、副次的効果も期待しつつ、極力心を込めた手書きを大切にしていきたいと思います。
 
記念日の本来趣旨からはやや外れますが、それもまた良しということで。
 
さて、同じく1が三つ並ぶ語呂の良い昨日は、市役所講堂にて開催された「令和3年度 市政功労者表彰式」に出席させていただきました。
 
文字通り、市政発展に多大なる貢献があった方々に対し、その功績を讃え、表彰するものであり、市長を始め各行政機関のトップの皆さん、来賓として地元選出県議、市議会議長以下、各常任・特別委員会委員長が出席のもと開催されたもの。
 
私はといえば、産経建設常任委員長を拝命している関係とはいえ、若輩者がこうした場に同席させていただくことに、正直やや恐縮した次第です。
 
会場にいらっしゃる関係者皆の拍手の中、入場された受賞者の方々は以下5名の皆さん。
 
【福祉功労】
 竹中 弘氏(刀根) 敦賀市老人クラブ連合会会長、福井県老人クラブ連合会副会長などを歴任
【保健衛生功労】
 川上 究氏(松島町) 敦賀市医師会会長、市休日急患センター所長を歴任
【産業功労】
 高橋 一郎氏(川崎町) 敦賀青年会議所理事長、敦賀商工会議所観光・飲食部会長などを歴任
 田波 俊明氏(松島町) 敦賀市農業協同組合代表理事組合長、福井県農業協同組合代表理事組合長などを歴任
【伝統産業功労】
 別所 昭男氏(木崎) 卓越した技能者(現代の名工)厚生労働大臣表彰。60年以上にわたり「手すきおぼろ昆布職人」として伝統産業の振興に寄与
 
式では、5名の方々に表彰状が授与された後、渕上市長からは式辞、来賓として、市議会からは田中議長、地元選出県議2名を代表して力野県議より祝辞がありました。
 
ここで皆さんが仰られたのは、市政各方面において、永きに亘りご尽力いただいていることへの感謝、ますますのご活躍を期待することに加えあったのが、後進の育成と継承であったかと思います。
 
表彰された方々が蓄積された苦労や努力というのは並大抵のことではないのだと存じますが、私たち世代は、こうした功労者の背中や足跡をしっかり留めるとともに、こうした皆さんの功績あって、故郷敦賀が持続的に発展してきていることを改めて認識した次第です。
 
私が会社に入社した頃は、職人気質の先輩も多く、「仕事は背中を見て覚えるべし」との教えのもと、「仕事や現場のノウハウは見て聞いて盗むもの」と叩き込まれましたが、今やそうした考えは古いのかもしれません。
 
「職人気質」といえば、今回受賞された中でも「昆布職人」の別所さんがいらっしゃいますが、功績の紹介に「児童を対象とした昆布加工の実演体験の実施や若手職人の育成に尽力されるなど、本市の伝統産業の振興に大きく寄与されました」とありました。
 
今や時代は変わってきているのかもしれませんが、先に述べたよう、人知れずの苦労や努力の積み重ねのもと有しているご経験や技能・技術はその方と地域にとっての「財産」。
 
時代は変われど、「教わる側」は「当たり前」と思わず、そうした方々への思いと感謝、尊敬の念だけは忘れてはなりません。
 

【別所さんがすく絹のようなおぼろ昆布(敦賀市地域おこし協力隊 にしやまあやかさんの日記より引用)】
 
※参考まで、にしやまさんの日記(note)もリンクさせていただきます。
 →→→「現代の名工」別所さんを訪ねて(にしやまあやかさんのnote)はこちらから