福井県独自の緊急事態宣言は延長。そして新たな侵入者「ラムダ株」。

ブログ 新型コロナウイルス

昨日の甲子園は、第一試合開始が遅れながらも予定の4試合を実施。
 
開始が遅れたこともあり、第4試合に登場の敦賀気比の試合を途中から観戦することができました。
 
初回から単打を集め、中盤までで敦賀気比が大きくリードしたこともあって、「これは楽勝」と思いきや、そこはさすが「終盤追い上げ」がチームカラーの日本文理。
 
9回最後までの追い上げられたものの、終わってみれば8-6で敦賀気比が辛勝。
 
北信越勢同士の対決を制したこの日の勝利で波に乗り、この試合の解説をしていた元横浜高校監督の渡辺氏が「マシンガン打線」と評した通り、切れ目のない打線で快進撃を続けて欲しいと思います。
 
さて、話題はどうしても新型コロナウイルスの話しになってしまうのですが、ここ数日、30人前後の新規感染者が続く福井県では、昨日新たに男女37人が感染と発表。
 
これは、過去3番目に多い人数となります。
 
福井市14人、越前市9人、敦賀市、小浜市各3人、坂井市、鯖江市、永平寺町各2人、東京都と調査中が各1人と県内に広く分布しているのも相変わらずの状態となっています。
 
こうして県内で感染拡大に歯止めがかからない現状を受け、福井県は、8月24日を期限としている県独自の緊急事態宣言を9月12日まで3週間延長、営業時間を20時までとする県内全域の飲食店に対する時短要請も併せて延長することを決めました。
 
お盆期間中の県外往来などの影響が今後もじわじわと出てくることも踏まえた判断かと思いますが、先日病院関係者の皆さんからお話しを聞くに、医療機関の病床使用率上昇と共に従事者のマンパワー不足、長期間に及ぶ労働などによる疲弊などが顕著になってきていることから、単に医療従事者への感謝の言葉だけで終わらせるのではなく、普通医療、救急医療を守るため、さらにはこうした従事者の心身の負担を軽減するためにも、何とか今の波を一旦落ち着かせたいと心から願うところです。
 
一方、相手のコロナウイルスですが、アルファ株からデルタ株へと、まさに世界各地で変異を続けている訳ですが、今度は「ラムダ株」が国内で初確認されたとのニュース。
 
南米で割合を占めるこの「ラムダ株」ですが、厚労省によると、感染した女性はペルーに滞在歴があり、7月20日に羽田空港に到着、検疫が実施した検査でコロナ陽性が判明したとのこと。
 
その後、国立感染症研究所が詳しく調べたところ、「ラムダ株」と確認されたものの、日本で初確認された「ラムダ株」についは、感染が確認された東京五輪関係者の女性に関し、航空機の席順から把握した濃厚接触候補者の情報を大会組織委員会や自治体などに伝えていなかったと厚生労働省が8月18日に発表。
 
同省は同日、「未送付が発生しないようダブルチェックを行う体制を整え、再発防止に努める」とのコメントを出したものの、こんな大事なことを失念するのかとの思いと、新たな変異株の持ち込みと東京五輪を関連づけないよう、どこか力が作用したのではないかと勘繰ってしまうところです。
 
こうして新たな変異株の名前を聞き、少し調べてみようと国立感染症研究所のホームページで検索してみると、7月10日発表の「感染・伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の新規変異株について(第10報)」の題目の中で、「ラムダ株」について説明がされていました。
 
内容を見てみると、
 
【C.37系統の変異株(ラムダ株)】
2021年6月14日、C.37系統の変異株がWHOによってVOIに位置付けられ「ラムダ」と呼ばれることとされた
◉C.37系統(ラムダ株)は、ペルーで2020年8月に初めて報告された。
◉GISAID(www.gisiaid.org/hcov19-variants)に2021年6月15日時点で1,730以上のウイルス遺伝子配列が29カ国から登録されている(7月4日時点での登録数:2,213)。
◉Outbreak.infoによれば、南米で、過去60日間の検出割合の増加が見られており、チリ(30%)、ペルー(50%)、エクアドル(11%)である(2021年7月4日時点)。
◉C.37系統(ラムダ株)のSタンパクの特徴的な変異としては、G75V、T76I、del247/253、L452Q, F490S, D614G, T859Nがある。感染・伝播性の増加と中和抗体能への抵抗性と関連している可能性があるが、実験的データは限られている
◉英国PHEは調査中の変異株(VUI: Variant Under Investigation)、欧州CDCは監視下の変異株(variants under monitoring)に位置付けている。
国内では報告がないため、現時点ではVOCs/VOIsへの位置付けは行わず、ゲノムサーベイランスで発生動向を注視していく。
 
と、正直、素人である私には、「Sタンパクの特徴的な変異としては…」と言われても、記号の意味すら解読が難しい訳ですが、何せアルファからデルタ、そしてさらにラムダに置き換わっていくようなことがあればまた、ワクチン効果にも影響するやも知れず、一旦見えかけたコロナ収束の道が遠くなるリスクを秘めるものと認識するものです。
 

【参考までに、国立感染症研究所HPに掲載されていたCOVID-19変異株の分類と呼称。今更ながら、10種類以上もあることに驚きました。】
 
この表を見るに、人の体に宿り、自らが生きるため変異をし続けるのがウイルスであることをつくづくと感じる訳ですが、人間はどうか。
 
ウイルスと違い、急に体は変われませんので、こうした新たなものについてはより警戒(特性を正確に把握するとの意)をしながら、目に見えぬ感染症に対しては、「正しく怖がる」ということを基本に置いて過ごすしかないのかなと、改めて思うところです。
 
こうして、コロナ初期の1年前と同じようなことを書いていることに気づき、自身の成長の無さを感じるところでありますが、変化を遂げるウイルスに対しては、戦と同じで「相手を知らねば勝てぬ」いうことかと思いますので、引き続き知見を得ながら、正確なことをお伝えしていければと思います。

高校生たちの集大成の場、夢舞台を皆で支えよう

ブログ 新型コロナウイルス

コロナ感染対策の観点から、出来るだけ電話やZOOMなどオンライン手法を使ってのヒヤリングなどで対応をしてきているところですが、やはり肌感覚で思いが伝わるのは「FACE TO FACE(対面)」。
 
昨日のブログで記載しました日本原子力発電(株)敦賀発電所2号機の審査の取扱いに関し、内容が複雑であるが故に、書面だけでは伝わらないであろうとの思いのもと、ある方とお会いしてお話しさせていただきました。
 
その甲斐あってか、お相手の方にはしっかりご理解いただけた訳ですが、やはり書面の行間にある意味合いや背景、とりわけ思いや肌感覚をしっかりお伝えするには、対面に勝るものはないと改めて痛感した次第。
 
繰り返しになりますが、事柄の程度に応じて、アナログとデジタルを使い分ける「ハイブリッド型」で今後とも活動を進めていきたいと思います。
 
あと、余談になりますが、昨日報道のあったほぼ全ての新聞では、「日本原子力発電敦賀原発2号機」と表現されていますが、正しくは、「日本原子力発電敦賀発電所2号機」でして、トータル文字数で言えば、1文字足すだけで正式名称となるのに、なぜ略称で表記するのか。
 
以前にも説明しましたよう、「原発」という呼称自体、「原爆」とイメージを重ねる左翼用語であることを知ってか知らずか、敢えて使っている新聞社も勿論あるのでしょうが、せめて原子力立地県の地元紙くらいはそれに惑わされず、地元企業の発電所名は正式名称で表記いただきたいものです。
 
さて、話しは変わり、新型コロナウイルス感染判明による2校の出場辞退、雨による順延と異例の大会となっている夏の甲子園。
 
本日は、地元の敦賀気比高校が第4試合で、日本文理(新潟)と対戦することとなっています。
 
新型コロナウイルス感染に関しては、一回戦を突破した東北学院に続き、初戦(2回戦)手前で宮崎商が、陽性者13人、濃厚接触者8人と判定され、試合での甲子園の土を踏むことなく、途中出場辞退を申出、受理されました。
 
昨日19日に予定されていた初戦の対戦相手、智弁和歌山は不戦勝となった訳ですが、宮崎商の選手は言うまでもなく、この対戦相手校の心中を思うとやるせなさ、無念を思うと痛堪まれなくなります。
 
また、雨による順延は、これで史上最多を更新する7度目となり、開幕前は25日だった決勝が29日にずれこむ予定となり、31日にはプロ野球の阪神戦が入っていることや、各校とも2学期を控える時期となることから、もう後が無い状況に。
 
こちらも心配が募るところです。
 
高野連に対しては、日程消化優先ではないかと懸念の声も上がっていますが、何せ相手は天気、そして何よりグランドキーパーの阪神園芸が球児のために必死に整備してくれていることもあり、こちらは批判を避け、何とかこれ以上の出場辞退、順延なく日程が進むことを願うばかりであります。
 

【必死の整備を行う、阪神園芸のグラウンドキーパー】
 
一方、夏の甲子園ばかりが取り上げられますが、甲子園と同時期に開催されている全国高校総合体育大会(インターハイ)でも、コロナ感染による出場辞退が相次いでおり、主催する全国高等学校体育連盟(全国高体連)によると、11~17日の1週間で空手やハンドボールなど8競技15校が出場を辞退、それ以前にも柔道で辞退校が出ているとのこと。
 
昨年は大会史上初の中止となっただけに、全国高体連の担当者は「2年連続中止だけは避けたかった。対策を徹底した上で何とか継続したい」と対応に苦慮しているとの思いを述べられていますが、その気持ちは十二分に理解するもの。
 
長距離移動や集団生活を伴う全国大会で感染リスクをゼロにすることはできないものの、目標を持って厳しい練習に励んできた高校生たちに集大成の場を用意したいとの思い、全力プレーで悔いのない戦い、競技をして部活生活を終えて欲しいとの思いは、関係者でなくとも誰にも共通する願いかと思います。
 
こうして思えば、感染リスクと向き合いながらの試行錯誤が続いている選手、関係者の皆さんをサポートできることは、私たちひとり一人が感染対策に留意をし、そのリスクを少しでも低減すること。
 
これは何も甲子園やインターハイなど全国の舞台のみならず、地方の大会であっても共通することであり、少しの不注意で中高校生たちの夢や努力の成果まで壊してしまうことのなきよう、皆で認識を持って支えていきたいと強く思う次第です。
 
最後に、本日の甲子園。
 
まずは予定通り試合が行われること、そして地元代表、敦賀気比高校が勝利することを祈念しています。

「渡らぬバトン」に夢潰え。「届かぬワクチン」に落胆す。

オリンピック ブログ 新型コロナウイルス

今東京大会まで、日本選手が誰ひとり出場できていなかった陸上女子1500メートル。
 
「お家芸」とは真逆にあるようなこの競技に出場権を得たばかりでも快挙ですが、予選、準決勝と世界のトップ選手にも怯まぬ「攻める」走りで決勝まで駒を進めてきた田中希実選手。
 
昨晩の決勝でもこれまで同様の魂の込もった走りを見せ、堂々の8位入賞。
 
ゴールタイム3分59秒95は、準決勝に次ぐ自己2番目の好タイムで、地元開催の五輪で世界との距離を一気に縮めて見せました。
 
そして、残した言葉は、「今までの常識を覆すというか、自分の中の常識も覆すこともできた。本当に五輪という舞台が大きかったかなと思う」。
 
息を切らしながら、いつも通り最後にトラックに一礼し終えた顔は、本当にやりきった充実感に満ちていたように見え、自分に限界を設けずチャレンジする勇気をもらいました。
 
そして、その後に行われた注目の男子400メートルリレー決勝では何と1走の多田選手から2走の山縣選手へバトンが渡らず途中棄権という「まさか」の結果。
 
レース後のインタビューで、桐生選手、小池選手達も声を揃え「攻めた結果」との言葉を述べていましたが、バトンパスのミスがないよう、受け手が動き出すタイミングを通常より遅らせる安全策を採った5日の予選は、1組3着で通過はしたものの、38秒16のタイムは決勝に進出した中で一番遅い9番目。
 
金メダルを狙う「リレー侍」としては、「思い切り勝負を懸けなければ勝てない」と考え、タイミングを早める「攻める」バトンワークで臨んだことは自然の流れであったと思います。
 
写真を見ると、多田選手が思い切り伸ばした右手のバトンが、山縣選手に届かなかったのは、数センチ。
 

【指先には触れたかのようなバトン。つながらぬバトンとともに金メダルが潰えた瞬間。】
 
「攻めた」ことは、裏付けに基づいて、世界の頂点に立つために4人が採った作戦であり、部外者は結果論で述べてはいけないと思います。
 
逆に、ギリギリの選択をせねば勝てないのが世界の舞台で、走力と技術を極限まで高め、チャンレジをしたこのリレーチームに拍手を送りたいと思うところです。
 
それにしても、やはり人生には「まさか」が潜んでいることを痛感する訳ですが、今回のような悔しさがまた人を強くするのだと感じて止みません。
 
さて、五輪からは多くの感動と学びを得るところですが、新型コロナウイルスは落胆と嘆きが出るところ。
 
昨日の福井県は、新たに35名の感染者と発表。
 
ここ最近の感染拡大を受け、県独自の「緊急事態宣言」が出されました。
 
期間を8月24日までとし、県内全域の飲食店に対し、11日から24日までの営業時間を午後8時までに短縮するよう要請するなど、単に注意を呼び掛けることだけではない対応となっています。
 
ここ敦賀市においては、7月末から連続して新規感染者が確認されるとともに、4日からは9人、10人、10人と二桁に届く感染者数となっていることを踏まえ、昨日も市の新型コロナウイルス感染症対策本部会議が開催され、現況の共有、今後の対応などが確認されたところです。
 
出席された二州健康センターからは、特徴として県外、夜の街由来がほとんどであること、原子力事業者は関連会社も多く、県外の社員が出勤される車内などでの感染リスク、学校関係は大事に至っていないが、早めに検査をし対応していくなどの考えが話されていました。
 
また、渕上市長からは、状況によっては連休中でも(市の)施設を閉める場合もあるとの考えも示されるとともに、市のホームページ上で市民の皆さまに対するメッセージも発信されています。
 
→→→(渕上市長コメント)新型コロナウイルス感染症に対する市民の皆さまへのメッセージVol.17
 
新型コロナウイルス感染症に感染するリスクは誰にでもあります。感染された方はもとより、検査を受けることになった方、献身的な対応をしていただいている医療従事者の方々への誹謗中傷、事実に基づかない情報発信などは、絶対にしないでください。
感染がこれ以上の拡がりとならないよう、みんなで乗り越えましょう。市民の皆さまの御理解と御協力をどうぞよろしくお願いいたします。
 
17回目となる市長メッセージの最後もこう締め括られていますが、ロックダウン、敦賀封鎖のようなことが出来ない以上、市民の皆さんの連帯とご協力で乗り越えるしかないと思う次第。
 
一方、重症化を防ぐワクチン接種に関しては、供給量の見通しが立ったことから、以前に予約を再開したところでしたが、昨日、9月以降に見込んでいたワクチンの配分が半分になると連絡があったそうで、これにより9月分の集団接種および9月20日以降の個別接種の新規予約を一時停止することとなり、ホームページにもお知らせが掲載されることに。
 

【敦賀市ホームページに掲載のワクチン接種に関するお知らせ】
 
二転三転、国に振り回される各自治体の苦労たるや同情をもするところですが、本当にどうなってるのかと国には言いたい。
 
事態の収束に向けた期待でもあるワクチン供給を十分且つスムーズに、国から各自治体につなぐことは、先ほどのリレーと照らせば、言わば「バトン」であり、ここは綱渡りではなく、安全に、そして確実に届けていただきたいと切に願います。
 
感染対策をしっかりと講じ、日々お過ごしいただいている方におかれては、これまで通りの生活を引き続きお願いするところですが、そうでない方は、ふとした緩み、基本行動の欠如が、医療機関や飲食店、そして子ども達の貴重な夏休みの思い出まで奪ってしまうことに影響するとの思いを持っていただき、繰り返しになりますが、ここは敦賀の市民力で何とか乗り越えられますよう、私からもお願い申し上げ、本日のブログを閉じさせていただきます。

コロナもスポーツも「ゴール」があるから頑張れる

ブログ 新型コロナウイルス

日本人選手の活躍が続く東京オリンピックは、昨日から陸上競技がスタートしましたが、初日から二つの「49年ぶり」の快挙。
 
その二つとは、ひとつ目が男子3000障害での三浦龍司選手、ふたつ目が男子走高跳びの戸邉直人選手の決勝進出。
 
ちょうど私は49歳ですが、生まれた年に開催されたミュンヘンオリンピック以来の出来事と思うと、どこか感慨深い気持ちになるもの。
 
それだけ世界との力の差があった競技とも言える訳ですが、とりわけ3000m障害での三浦選手の予選の走りを見ると、そうしたことを全く感じさせない快進のレースで、世界チャンピオンに肉薄する2位、タイムは自身の日本記録を約6秒縮める8分9秒92の日本新記録での決勝進出。
 
陸上競技の中でも比較的マイナーなこの競技ですが、実は私、高校時代3000m障害をやっておりまして、タイムはさて置き福井県大会で優勝した経歴を持っています(自慢めいた言い方ですみません)。
 
良く「なんでわざわざ水の中に入るのか分からん」と言われる「水濠(すいごう)」ですが、見てお分かりの通り、なるべく水に浸からずに飛ぶのがまたテクニックであり、水濠を入れて1周に5台あるハードルの越え方も自由(足を掛けても掛けなくても良い)という、私にとっては、この野性味あふれる競技が好きだった訳ですが、こうして30年以上前の記憶とも重ねて、三浦選手の走りに熱くなった次第です。
 
三浦選手のタイムは全体でも2番目の好タイムであり、レース後のインタビューでも決勝進出で満足することなく、メダルを狙うかのような眼光にまた熱くなりました。
 
決勝レースは8月2日となりますので、日本人選手が世界と互角に戦う姿をしっかり目に焼き付けたいと思います。
 

【僭越ながら、今から32年前、高校2年生の私(プロフィールの写真)。水濠に浸った後の濡れたスパイクの「グジュグジュ音」が懐かしい。】
 
さて、私の思い出話しから話しを切り替え、昨日福井県では、敦賀市での8人を含む30人の新規感染があった新型コロナウイルス。
 
首都圏を中心に全国的に新規感染者増となる状況を踏まえ、菅首相は昨夜、神奈川、埼玉、千葉、大阪の4府県に緊急事態宣言、北海道、石川県、京都府、兵庫県、福岡県に蔓延防止等重点措置を実施すると発表しました。
 
昨日のブログでは、この緊急事態宣言の効果はいかに、また以前にはコロナを脱する「ゴールの見える化」の必要性を述べたこともある訳ですが、宣言発出後の菅首相の記者会見で、ひとつ大きなポイントがあったものと受け止めました。
 
それは、上記の後者と同義の「出口の明示」について。
 
記者からの、「欧米は新規感染者が増えても重症者や死者数が抑えられ、さまざまな規制が解除されている。日本も新規感染者数を基準とした政策から方針転換するか」の問いに対し、菅首相は、「(前段省略)そうしたワクチンの接種を踏まえて、先ほど申し上げましたけれども、緊急事態宣言期間である8月いっぱいの中で、まずワクチンの進め具合。(全国民の)4割が2回接種する。さらに重症化病床の利用率。そして医療提供体制の負荷。そうしたことに着目して、具体的な分析を行った上で、地域における医療体制の状況などを判断して、その出口というのはわかりやすく考えていく。そういう必要があるだろうというふうに思ってます」との考えを明らかにされました。
 
具体的な基準については、仰られるよう専門家の意見も踏まえ設定していく必要があろうかと思いますが、昨日もご紹介しましたワクチン接種と重症化率、死亡率との相関なども踏まえ、科学的根拠をもって明示されることを、大方の国民の皆さんも期待しているものと考えるところです。
 
先進国では、新規感染が確認される中にあっても、屋外でのマスク着用義務を解除するなどの規制措置緩和を行なってきており、そうした事例も参考に是非とも早目に提示いただくことが、今の波を抑えることにもつながると考えます。
 
尊敬する熊谷俊人・千葉県知事は一昨日、神奈川県・埼玉県とともに3県知事と西村大臣とのオンライン会議にて、正式に3県で緊急事態宣言の要請を行ったことを報告するご自身のFacebookの結びでこう仰っています。
 
「以前より申し上げている通り、相次ぐ宣言に対する国民の忌避感を理解し、宣言の目的と出口を明示し、ワクチン接種が一定程度まで進む、あとわずかの期間における協力を得られるよう、政府には求めています。
 
冒頭の陸上競技と同じく、苦しくとも頑張れるのは「ゴール」があるから。
 
今なお、出口の見えないコロナトンネルを歯を食いしばり走り続ける国民の皆さんのためにも、ここだけは絶対に抵抗勢力に屈することなく、科学的根拠を踏まえた判断、政治のリーダーシップ発揮をお願いする次第です。

コロナにエネルギー。空気に支配される政治の代償は大きい。

ブログ 新型コロナウイルス

昨日のブログは、災害備蓄倉庫のご紹介など防災に関する内容を書かせていただきましたが、ちょうど投稿した後の6時20分、福井地方気象台が福井市と坂井市に大雨警報(土砂災害、浸水害)と洪水警報、鯖江市に大雨警報(土砂災害、浸水害)、あわら市、永平寺町、越前町に大雨警報(土砂災害)を発表。
 
大雨に伴い福井市は6時40分には、市内8地区に避難指示を発表して以降も、同市ではさらに8地区、また越前町も午前9時には、朝日地区に避難指示を出すなど、緊迫感の増す状況となりました。
 
幸いにして、この大雨は比較的短時間で落ち着き、午後からは天気も回復、16時には、発令していた全ての地区の避難指示を解除、避難所も閉鎖するなど、一部家屋への浸水、道路の冠水があったものの人命に関わる事案はなかったようで安堵。
 
こうして近隣市町での事例を見るに、降水帯がもう少し南であったならば、ここ敦賀がまさに同じ状況になった訳であり、まさに避難指示などの対応がされる事態も想定されることから、ここでもやはり対岸の火事と思わず、ひとつ一つを我がこととして教訓につなげていくことが肝要と思う次第です。
 
さて、自然災害の話しから新型コロナウイルス感染に目を向けると、昨日29日は、国内で新たに報告された新型コロナウイルスの感染者が初めて1万人を超えました。
 
また、こうした状況を踏まえ、政府は埼玉、千葉、神奈川、大阪の4府県を緊急事態宣言の対象に追加する方針を固めたほか、宣言が出されている東京と沖縄の期限も併せて延長する方針が明らかになったとのこと。
 
緊急事態宣言が出されている東京都が顕著な増加を辿っているのを見るに、宣言を再度出したとしても、その効果たるや如何なものかと思うのは世間の思うところでありますが、一部で既に声が挙がっているよう、この「新規感染者」の数に右往左往する状況をいつまでも続けていて良いのかというのが私の考えです。
 
つまりは、厚生労働省が既に発表している数値から分かるよう、ワクチン接種によって重症化率、死亡率は明らかに低下しており、こうした科学的データや見地をもとにした対応が図れるのではないかということですが、有識者の見解を調べてみると、東京脳神経センター整形外科・脊椎外科部の川口浩部長がこのように述べていました(7月中旬断面の見解です)。
 
「第1波から第4波までの感染者と、現在の感染者を比べると、世代に明らかなギャップがあります。以前は高齢者が多かったのに対し、いまは若い世代が感染者の半数を占めています。おそらく変異株のせいだと思いますが、若年層の感染者増が、必ずしも重症者数の増加につながっているわけではありません。それはデータを見ても明らかですし、加えて最近は、メディアでも医療逼迫について議論されなくなってきています。感染者数だけを見て新型コロナの影響を測る、という状況ではなくなっているように思います」
 
「現在、アルファ株がデルタ株に置き換わっているイギリスでは、同時にワクチン接種も順調に進んでいます。デルタ株が流行して以来、感染者数はワクチン接種率と必ずしも相関しなくなってきていますが、重症者数とワクチン接種率は非常によく相関しています。すでに証明されているように、mRNAワクチンはデルタ株にも効果があり、感染者数が増えても、ワクチンによって重症者数が抑えられているのです。感染者の増加が医療逼迫につながっていないため、ジョンソン首相もロックダウン等の措置をとらず、サッカーのEURO2020のようなスポーツ大会をやっているのだと思います」
 


【ワクチン接種が進むにつれ、65歳以上高齢者の新規陽性者数(10万人あたり)、重症者や死亡者は抑えられている(厚生労働省資料より抜粋)】
 
ちなみにイギリスでは、7月4日の新規感染者数は2万3838人で、死者数は15人。
 
同日、人口が約2倍の日本では、新規感染者数が1414人で、5月18日には216人を記録した死者数は、5人にまで減っていたものの、当時、新規感染者数増のみを懸念して、五輪を無観客にすべきとの論調に屈するような形で、結果無観客を選択したことは周知の事実な訳ですが、これまでの「感染者数が増えれば、重症者が増える」傾向から、「感染者数が増えても、重症者の割合は低い」傾向となっている訳であり、もはや感染者数で一喜一憂する状況は過ぎ、感染者数至上主義から思考を変える段階にあるのではと考えるところです。
 
とはいえ、感染者が発生すれば看護や検査など、今なお医療機関、従事者の皆さんには多大なご負担がある中対応いただいている状況であり、その点を踏まえれば、医療や感染症の専門家ではない私が適当なことを言える立場にありませんのでここまでにすべきと思いますが、ひとつ言えるのは、結果的には過去最多の数値が出ている現状、客観的且つ科学的データを広く国民に示すことなく、有効な対策を打ち出すことができずにいること、加えて国民との信頼関係(緊急事態宣言の内容を守る)が崩れつつあることは、この空気(メディアの扇動やそれに影響を受ける世論)に支配された政治の代償とも考えるところであり、この点を打破していくには、強い政治の信念とリーダーシップが必要不可欠である。
 
新型コロナやオリンピック、そしてエネルギー政策、昨今おかしいと感じることの根源にある問題はそれではないかと、強く感じて止みません。

新型コロナウイルスワクチン接種予約「再開」

ブログ 新型コロナウイルス

子ども達は今日から夏休み。
 
コロナ禍につき、遠くに家族旅行という計画はあまりないのかもしれませんが、敦賀には海も山も川もありますので、夏の開放感と地元の豊かな自然に触れるなど大いに満喫して欲しいと思います。
 
また、いつも児童・生徒の登下校時の安全を守ってくれている「地域見守り隊」の皆さんも暫しお休みとなります。
 
暑い中での日々の活動に感謝申し上げるとともに、夏休み期間はゆっくりとお過ごしいただければと思うところです。
 
梅雨明けから一気に夏本番を迎えた訳ですが、昨日も湿気を伴う猛烈な暑さ。
 
同じ嶺南の小浜市では35度を超えたとあって、ここまで来るとやはり油断してはいけないもの。
 
YahooやLINEなどの防災アプリをスマホなどに登録している方は既に「熱中症警戒アラート」が届いているかと思いますが、このアラートは、今年の4月から国のほうで運用を開始したもので、熱中症の危険性が極めて高くなると予測された時に注意を呼び掛け、予防行動をとっていただくよう促すための情報です。
 
暑くなると予測された前日午後5時および当日の午前5時に、最新の予測値を元に発表され、個人設定すると、環境省のメール配信サービスの利用、環境省公式アカウントによるLINE通知等でも入手できますので、熱中症予防のため、是非ご登録いただき、積極的に情報収集していただければと存じます。
 
 →→→環境省・気象庁「熱中症警戒アラート」ページはこちらから
 
さて、同じ警戒でもこちらは新型コロナウイルス。
 
感染対策とコロナ終息に向け鍵を握るワクチン接種に関しては、以前に国からの安定的なワクチン供給の見通しが立たなくなったことを受け、ここ敦賀市でもワクチン接種予約の一時停止や延期をする旨、ホームページなどにて公表されていたところですが、暫しの調整期間を経て、昨日9時より接種予約を再開することとなりました。
 
このことは既に新聞や市のホームページなどで公表されていたのですが、自身のFacebookなどにて情報のシェアをすると「教えていただきありがとうございます。無事に予約できました。」(原文まま)とのコメントが届き嬉しい限り。
 
たまたま新聞など見逃したことで「まだ一時停止中」と思ってらっしゃる方は少数でないかも知れませんので、私の範囲でも広報周知に努めていきたいと考えます。
 
かくゆう私自身も一時停止の対象でしたので、昨日早速、集団接種会場での予約を行いました。
 
事前情報では、8月分の集団接種は既に満杯と聞いていましたが、実際に予約サイトを進むと空きのある日があるということでしたので、噂話に流されず、やはり自分の目で確認することが大事ですね。
 
このワクチン接種に関して、接種率が低いと言われる日本ですが、日本政府CIOポータルにある「ワクチン接種ダッシュボード(一般接種・高齢者を含む)」によれば、国民すべてで1回目を終えた接種率は「29.19%」、2回目は「17.97%」(いずれも7月19日時点)となっています。
 

【「ワクチン接種ダッシュボード」の全国データ(日本政府CIOポータルより)】
 
また、このダッシュボードには都道府県別の接種率もあり、福井県を見ると1回目を終えた接種率は「33.98%」、2回目は「20.84%」(同じく7月19日時点)となっており、ざっと見、中位やや上といった位置かと。
 
ちなみに、1回目「38.34%」、2回目「26.31%」でともにトップは山形県。
 
ワクチンの供給配分が人口割などということもあり、打ちたくても打てない状況でもあったことから、決して競争ということではありませんが、接種率の低い地域は、高い地域の取組みなども参考に、全国の接種率を高めていきたいものです。
 
先に進めた高齢者の方へのワクチン接種によって、重症化率が下がっているということはデータからも明らかであり、ワクチン接種により重症化しないということになれば、未知の感染症としてではなく、他の感染症と同じ扱いにもなっていく、即ち終息化に向かっていくということかと考えます。
 
感染症から自身の健康を守るため、大事な人の健康も守るためにも、接種がまだの方については、接種へのご協力をお願いする次第です。

新型コロナウイルスワクチン接種予約は一時停止、延期に

ブログ 新型コロナウイルス

七夕の昨日は、ロマンチックな気分とは程遠く、ひっきり無しに届く大雨・土砂災害警報などの緊急情報メールに冷や冷やする一日。
 
福井県内は、本州付近に停滞した梅雨前線や低気圧の影響で前日から断続的に雨が降り、午前7時には福井市の一部地区、鯖江市の全域に高齢者等避難情報が出され、住民計5人が一時公民館に避難しました。
 
高齢者を含む、避難行動要支援者の避難は、視界が確保出来る「日中」に行うとの鉄則からすれば、こうした判断と行動が命を救うものと受け止めた次第。
 
福井市は正午に、鯖江市は13時に同情報を解除したほか、敦賀市を含め、この日早朝に発令された県内の土砂災害警戒情報、大雨警報は注意報に切り替わり、18時25分にすべて解除となりました。
 
県は災害対策連絡室を設置して情報収集に当たっているとのことですが、現時点で大きな被害は報告されていない模様であり安堵するところですが、福井地方気象台によると、この梅雨前線は山陰沖から東日本を通って日本の東に延びており、県内では大気の不安定な状態が続く見通し。
 
土砂災害に対しては、これまでに降った雨で地盤の緩んでいる所があり、気を緩めず警戒せねばなりません。
 
一方、同じ警報でもこちらは新型コロナ。
 
福井県は7日、新型コロナウイルス感染拡大に伴う独自の「緊急事態宣言」を期限の本日8日で解除し、明日9日から「特別警報」に切り替えると発表しました。
 
こちらは、福井市の飲食街、いわゆる「片町」でのクラスターに端を発した訳ですが、以降、関係者の皆さんの協力と医療関係者の献身的なご努力により、一旦ここまで落ち着いてきたもの。
 
次の「特別警報」の期間は7月22日までとしており、順次ステージを下っていくことを願うばかりです。
 
それにしても痛いのはワクチン接種が足踏み状態になること。
 
国からの安定的なワクチン供給の見通しが立たなくなったことを受け、ここ敦賀市でも以下のようにワクチン接種予約の一時停止や延期をする旨、ホームページなどにて公表されています。
 

【敦賀市の今後のワクチン接種の対応(市ホームページより)】
 
 →→→敦賀市HP「新型コロナウイルスワクチン接種について」はこちらから
 
河野大臣の「供給量は十分につき、各自治体は早期に接種出来るよう準備を」との号令のもと、対応にあたってきた自治体の立場からすれば、梯子を外された所ではない、嘆きの心境かと思う訳でありますが、この供給量不足は、こうした自治体の早急な接種体制構築により需要過多になったものか、そもそも予測されていたものなのか。
 
いずれにしても、国においてはこの顛末の検証はともかく、とにかく接種スピードに対応出来るような供給力量確保に全力を尽くしていただきたい。
 ※上2段落については、投稿後に一部表記修正しました。
 
こうして、言わば被害者的立場でもある市に聞くのも心苦しいとは思いつつ、ワクチン接種事業実施本部に対応の考え方をお伺いすると、個別接種、集団接種ともに1回目接種を終えた方が2回目の接種が出来ないことはあってはならないため、そうした点を配慮のうえ、今後の予約停止判断をしていくこと、7日から予約を開始した「中学3年生以下のお子さんのいる世帯」の対象はMAX約1万人になることなども踏まえ、その後に予定していた特段の制約のない方の12日からの予約については、ワクチンの現有量との兼ね合いから一旦丸々延期せざるを得ない状況であることを教えていただきました。
 
65歳以上の高齢者接種時にあった予約混雑を踏まえ、電話受付も6人から10人に増員するなど、市としても万全の体制を整えていただけに本当に残念としか言いようがないのですが、市民の皆様には、どうかこうした状況をご理解いただき、何卒冷静に受け止めていただけますよう、私の立場からもお願い申し上げるところです。
 
こうして思えば、自然災害に新型コロナ、暑さに熱中症など、警戒や注意を促してばかりで恐縮ですが、何を置いても自分の命や健康を守るのは、他の誰でもない自分。
 
一歩家を出れば様々に潜むリスクに対し、自分で出来るリスク低減策を徹底して過ごしていきましょう。

我が家にもワクチン接種券届く

ブログ 新型コロナウイルス

休日の昨朝、犬の散歩で町内を歩いていると、開放した窓の奥から「1回目打ってどうや?うんうん、ほんなら安心したわ〜」と、親御さんにでしょうか、どうやらワクチン接種後の状況を聞き、安堵したやり取りが聞こえてきました。
 
決して聞き耳を立てていた訳ではないのですが、偶然耳にした娘さんの心配する気持ち、ホッとした様子に、思わず心温まった次第。
 
さて、そのワクチン接種ですが、国内では、政府が職場接種の申請受け付けを一時停止したことに関連し、河野太郎行政改革担当相が、これまでの申請分の受け付け可否を判断するうえで、都市部への集中を避けるため、地域分布なども考慮に入れる意向を示したとのこと。
 
また、ワクチン開発に関しては、塩野義製薬が開発中の新型コロナウイルスワクチンを生産・供給できる量が、来年1月から年間最大6千万人分へ倍増することが分かったとのことであり、手代木(てしろぎ)社長は、「国産ワクチンを安定的に供給したい」と述べたとの報道。
 
塩野義のワクチンは現在、第1、2段階の臨床試験(治験)を国内で行っているとのことですが、さらに治験を進めて確認するほか、最終段階の大規模な治験について「アフリカや東南アジアでの実施に向けて調整中」と明らかにしました。
 
これを踏まえ、一定の条件を満たせば承認を受けられる国の「条件付き早期承認制度」が適用されれば「年内の実用化が可能」としているとのことであり、欧米諸国に比べ「遅い」との声もあろうかと思いますが、そこは過去の経験も踏まえ、慎重に慎重を期して進める日本の国情ながら、インフルエンザのように今後継続的に接種していくことを考えれば、こうして国内メーカーのワクチンが安定供給される目処が立ちつつあることは喜ばしいこと。
 
続報に期待したいと思います。
 
そして、日本国内では使用しない、英アストラゼネカ製ワクチンに関しては、6月4日に124回分を台湾に届け、接種が進んでいますが、さらに同ワクチン約100万回分を台湾に追加供与すると茂木外務相が発表。
 
台湾の外交部(日本の外務省に相当)は25日、「心からの感謝」を表明したとのことです。
 
このように国内外の動きに話題が事欠かない昨今でありますが、いよいよここ敦賀市では24日より、64歳以下を対象にワクチン接種券の発送が開始され、我が家でも24日には私、昨日は3名分が届き、これで一家4名分の接種券が揃いました。
 

【我が家に届いた接種券】
 
消防学校に通う長男は既に2回接種済みですが、名古屋で大学生活を送る長女には、当地での接種を待つため郵送、そして私と家内は7月12日以降、混み具合も見ながら接種予約を進めたいと思います。
 
福井県内は独自の緊急事態宣言発出中で、昨日も18名の新規感染者が確認されたところですが、こうして各自治体でワクチン接種が進み、いざ自分の手元にも接種券が届くと、暗闇のトンネルにようやく光明差し込む気持ちになるもの。
 
予断を許さない状況はまだ暫く続きますが、総じて言えば、確実にこのコロナ禍から脱する方向に向かっています。
 
連日、多田選手と重ねて恐縮ですが、「ゴールを見据え、気持ちは前向きに」、引き続きこの言葉を胸に、ともに頑張りましょう。

3度目の県独自「緊急事態宣言」が発出される

ブログ 新型コロナウイルス

23日10時に原子炉を起動した関西電力美浜発電所3号機は、翌24日1時37分に原子炉臨界に達し、29日からの調整運転開始に向け、順調に諸試験などが実施されている模様。
 
原子炉起動した日に、関西電力労働組合美浜支部に労いと激励の電話を入れさせていただいたところ、現場は、約10年ぶりの起動による高揚感というよりも、「ここからだ」と一層気を引き締めている雰囲気が強いとのお話しを伺い、これぞ「プロ意識」と改めて感じた次第。
 
29日の調整運転開始とは即ち、系統への送電を開始するということであり、緊張感続く運転操作、点検が続くことになりますが、訓練の成果と経験をフルに生かし、順調に工程を進められる姿を見守りたいと思います。
 
さて、福井県内の大きな話題と言えばやはり、福井市内の飲食店を中心とした新型コロナウイルス感染の拡大。
 
昨日は、新たに25人が感染したとの発表の後、福井県は新規感染者と入院患者が急増しているとして、発令中の「感染拡大警報」を2段階引き上げ、県独自の「緊急事態宣言」を発出しました。
 
 →→→6/24 福井県コロナ対策本部会議「今後の対応について」はこちらから
 
言うまでもなく、緊急事態宣言は県の警戒度としては最高レベルで、発出は昨年4月と今年4月に続き3回目。
 

【福井県の啓発ポスター】
 
期間は7月8日までとのことですが、県の公表データを見ると、昨日も546人のPCR検査を実施しており、20名規模の感染者が続けば一気に病床使用率が跳ね上がってくることからすれば、医療体制の危機感はさらに募るもの。
 
杉本知事は21日の会見で、「飲食店従業員らの飲み会が複数行われ、一気に(感染が)広がっている」と危機感をあらわにしたとありましたが、福井新聞のネット記事では、福井市内の感染対策特別地域に指定されたエリアの飲食店を対象に一斉PCR検査を決めたことに対して、市内でバーを経営する50代男性がこうも語っていました。
 
自分の店は、従業員を含め検査を受けるつもりだ。「陰性と分かった方がすっきりした気持ちで営業できる」とした上で、「ほとんどの店が真面目に感染対策をする中で、一部の店にずさんな対応があったことに腹が立つ。ここでげんこつを落としてもらった方が次の感染防止につながるのではないか」と県や市の対応に理解を示した。
 
真面目に対策を講じている店からすれば、従業員同士の飲食での感染が目に付く状況に、同業者としてやり場のない怒りが込み上げてくるのも理解するところ。
 
リスクマネジメントの世界から言えば、気を緩めたり、油断することは勿論のこと、「自分は大丈夫」との「正常化バイアス」が最もいけないことと位置付けられている訳であり、冒頭の原子力とは分野が違えど、事が起きた際の社会的影響を考えれば、やはり必要なのは「プロ意識」を持った対応ではないかと考えるところです。
 
「やむを得ない」とは決して言い難い、この福井市内でのクラスターですが、非難していても何の解決にもなりません。
 
行うべきは、起きてしまったクラスターを早期に収束すること、新たなクラスターを発生させないということであり、医療機関の負担増、飲食業を中心とする産業への影響をこれ以上深刻化させないためにも、県民の皆さんが今一度協力し合うことと認識します。
 
これに加え、我慢だけを強いるのではなく、実効性ある支援策なければ成り立たないのも現実。
 
ここ敦賀市においては、今定例会に上程されている中小・個人事業主企業に対する給付金(中小40万円、個人事業主20万円)やデリバリーなどに対する各種支援策が議決された暁には、可及的速やかに事業を実施いただき、厳しい環境の中で奮闘されている店舗が、今暫し踏ん張ることの出来る気力、体力の糧になればと切に願うところです。

台湾から届いた「ありがとう日本!」

ブログ 新型コロナウイルス

明日15日から始まる一般質問。
 
私のほうは、発言通告書をベースに、想定回答を踏まえた更質問も加え原稿まで完成。
 
敦賀市議会の一般質問は、持ち時間30分(自分の質問時間のみで)、一問一答方式、通告の内容を超えない範囲で回数制限なしのルールにつき、ある種、議員側は質問力を理事者側は答弁力が問われるものと勝手に思っている訳ですが、こうした貴重な場をシナリオ棒読みで終わらないよう生きた場にしていきたいと考えるところ。
 
原稿が完成したからおしまいではなく、登壇までの間、シュミレーションを重ね質問に臨みたいと思います。
 
先般ご紹介した通り、今定例会の一般質問者は20名。
 
おそらく理事者側の皆さんは、昨日も休日返上で答弁書の確認対応を行われたのではと推察するところでありますが、一般質問の3日間を通じて相互に実りある議論とし、より良いまちづくり、市政発展につながればと期するところであります。
 
さて、昨日のブログでは、「スポーツの力で日本を元気に!」のタイトルのもと、東京オリンピック開催と絡めたことを書きましたが、本日は台湾から嬉しきメッセージが届いた話題。
 
実は私、産経新聞デジタル版の購読者なのですが、昨日の朝刊のページをめくると(実際には、画面をスクロールすると)、「ありがとう日本!」などと題した2枚の全面広告が目に飛び込んできました。
 
内容は、新型コロナウイルスワクチン124万回分を台湾に無償提供した日本政府と国民に対して、感謝の気持ちを伝えるため、約130の台湾系企業、団体などが共同出資して掲載されたものとのこと。
 
日本を表すかのように、ピンクの背景に桜咲く円の中に「ありがとう日本!」と書かれた広告のほうには、「台湾人有志一同」との署名、「患難見真情」(まさかの時の友こそ真の友)ということわざを引用し、台湾が困っていたときに迅速に救いの手を差し伸べた日本に対し、台湾の皆さんの素直な感謝や、コロナ禍の後、日本の友人と早く再会したい気持ちが込められてました。
 

 
また、台湾を代表する動物「黒熊」が登場する、ハートマークに「感謝」と書かれた広告のほうは、財団法人や台湾伝統基金会の呼び掛けに応じ、わずか4日で126社の企業や団体が集まり、これらの企業と団体は、今回の広告を通じて、ワクチン提供への感謝とともに、これからも日本と友好関係を推進したい気持ちを日本の読者に伝えようとしているのだそう。
 

 
こうして丁寧に感謝の意を伝えていただけたことを、逆にありがたいと思うとともに、東日本大震災の時にいち早く届けていただいた台湾からの義援金のことを思い返せば、「いえいえ、困った時はお互いさまですよ」と私だけではなく、多くの国民の皆さんも思われるのではないでしょうか。
 
誤解なきよう、決してこうした行為を持って恩着せがましくいうのではないことをお断りしたうえで、日本人が日本人のことを、日本人が日本のことを貶めたり、悪く言う風潮が未だ漂い続ける中(政治やマスコミの影響が大きいのですが)、こうして他国から感謝される国であること、「近くて古い友人です」とまで言ってもらえる国であることを誇りに感じるところです。
 
昨日は池江選手の言葉ひとつ、今日は2枚の広告にと、大いに元気と前に進む力をもらえました。
 
古より、つつましく相手を思いやる心、互いに研鑽し合い尊重する心、そして祖国への誇りを大切に思う心を持つのが日本のアイデンティティーであり、これまで継承されてきたこと。
 
こうした出来事を機会に、先人達から受け継いできた祖国への誇りを今一度思い返し、今日からも一日一日を大切に過ごしていく所存です。

« 古い記事 新しい記事 »