民主主義と選挙

ブログ 政治

昨日、やまたけNEWSを発行したところ、1件のお電話あり。
 
声のトーンからすると私よりも先輩の男性の方からでしたが、「いつも読んでいる」との前置きの後、災害対策の関係でご意見を頂戴するとともに、約20分ほど市政・国政の政治談義で盛り上がり、最後は「頑張ってや」との声をいただきありがたい限り。
 
NEWSに電話番号を掲載している甲斐があったと嬉しく思ったところですが、仮に私の考えに対する批判の声であったとしても、その受け皿になるのが議員の役割であり責務。
 
民主主義の世界、今後もNEWSやSNSなどの文章、あるいは議論のやり取りで、少しでも考えや認識のすり合わせが出来ればと思います。
 
さて、民主主義といえば、その際たるは「選挙」。
 
同じく昨日は、任期満了に伴う福井県高浜町長選の投開票が行われ、無所属現職の野瀬豊氏が2,586票を獲得し5選を果たしました。
 
ここに野瀬氏の当選をお祝いするとともに、惜しくも敗れはしたものの、3度目の戦いとなった元県議の一瀬明宏氏及び前町議の児玉千明氏の挑戦に心から敬意を表する次第です。
 
なお、投票率は70.72%で、過去最低の投票率だった前回を1.93ポイント上回ったとのこと。
 
三つ巴の選挙で町民の皆さんの関心度も相当高いものと推察していただけに、この数字をどう評価するかですが、ひとまず前回を上回る投票率となったことは良かったと思うところです。
 
選挙に関しては、次第に熱を帯びているのが衆議院の3補選(東京15区、島根1区、長崎3区)。
 
とりわけ、熱を通り越して「過激」な状況になっているのが「東京15区」で、これまでの選挙運動において、他陣営の候補者が街宣車とともに現れ、演説を大音量で遮ったり、演説会場近くの電話ボックスに上がったりするなどの迷惑行為が繰り返されています。
 
こうした行為に対し、警視庁は18日、他陣営の選挙運動を妨害したとして、諸派の代表らに、公職選挙法違反の警告を出したものの、その後も当該陣営の妨害行為は続き、他陣営候補の街頭演説に被せて約50分間にわたりマイクでやじったり、車のクラクションを鳴らしたほか、街宣カーで追いかけ誹謗中傷するなど、その行為はますますエスカレートしている状況にあります。
 
これまでもあった、相手候補へのネガティブキャンペーンなどとは次元の違う行為をまったく理解できないところですが、選挙期間中のしかも候補者自らが行う行為に対し、制止できないのは奇しくも「言論の自由」を守る「民主主義」の世界だから。
 
そうしたなか、昨日は無所属新人、乙武洋匡氏の街頭演説会で陣営関係者とみられる男性を突き飛ばしたとして、暴行容疑で男を現行犯逮捕する事態が発生。
 
先に述べた「民主主義の際たるもの」の位置付けを踏みにじる状況となっています。
 
補選の選挙期間は今週土曜日まで。
 
陣営の皆さんを含め、とにかく安全に、そしてそうした行為に屈することなく選挙戦を戦い抜いていただきたいと、心から願う次第です。
 

【「民主主義の父」吉野作造先生にこの現状はどう映るか。この機会に、氏が主張した「民本主義」があって今の選挙制度、政治があることを思い返したい。(写真は、吉野作造記念館HPより引用)】