各地で停電復旧にあたる「電力マン」にエール!

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昨晩は、NHKが番組を切り替え情報発信や避難の呼び掛けを行うこととなった台風10号は、7日午前4時現在、長崎県平戸市の西南西約40kmの位置にあり、中心付近の風速は45m/s、最大瞬間風速は60m/sでさらに北上を続けている模様。
 
暴風域からやや外れている敦賀においても昨夕から徐々に風が強まり、夜半は風雨の音が激しくなり、今現在また雨足が強くなってきています。
 
観測所のデータを確認すると、本日0時を過ぎたことからは10m/sを超える風速となり、最高瞬間風速は21.0m/s(3時58分)を記録しています。
 
10m/sを超える風自体が強いと感じる訳ですが、この風速を遥かに超える「猛烈な風」とは、瞬間風速50m/sで「電柱や電灯の倒壊」、60m/sでは「屋外での行動は極めて危険」「走行中のトラックが横転」するレベルであり、襲来したことを考えるとそれはもう恐怖でしかありません。
 
台風の中心が通過している沖縄、九州地方には最上位を示す大雨洪水警報や土砂災害警報が発報されているほか、四国、中国、近畿、そして関東の一部までもに大雨警報、さらには北陸、東北、北海道にまで大雨注意報が出ており、まさに日本全体がこの台風10号の被害と直面している状況にあります。
 

 
そのことは、この4時現在の気象庁衛星写真を見れば納得であり、「自然と戦う」との言葉すらおこがましいほど、人間の無力さ、裏を返せば自然の強大さを痛感する次第であります。
 
既に多くの被害が発生している状況にありますが、この影響は今日の夕方まで続く見込みであることから、情報収集にも留意され、とにかく無理をしない行動にて過ごしましょう。
 
また、電柱をもなぎ倒す暴風による影響と言えば「停電」であります。
 
昨年の千葉県での台風襲来時に発生した大規模停電の際、早期復旧に向け、全国の電力会社や関連企業が電源車や作業車とともに駆け付けたことは記憶に新しいところ。
 
本日5時現在、九州電力管内においては、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県で約457,570戸の停電が発生。
九州電力では「非常災害対策組織」を設置し早期復旧に取り組んでいることを始め、他の電力会社においても同様、こうしている今も暴風雨と戦いながら、まさに1分1秒でも早く復旧するための戦いを続けられています。
 
Twitterを見ると、停電から復旧したご家庭などから感謝の声が多く上がっているところであり、電気の大切さ、そして重要なライフラインを守る「電力マン」の使命感を痛いほど感じるところであります。
 
こうした「電力マンのスピリット」があって、世界に誇る電力供給体制が成り立っていることを改めて噛みしめつつ、各地で奮闘されている電力マンに対しては、早期の復旧に向け、とにかく安全第一で作業にあたられますよう敦賀の地からエールを送ります。