経済同友会が意見書「活・原子力」を発表

ブログ 原子力

以前のブログで「第2のマイプラント」と表現した東京電力(以下、東電)柏崎刈羽原子力発電所。
 
同発電所はテロ対策の不備により、事実上の運転禁止命令を出されている状態ですが、原子力規制委員会は昨日、27日にも命令を解除する方針を決めました。
 
東電の改善状況や今後の取り組みを確認した上で、「テロ対策に一定の改善がみられる」と判断したほか、経済性よりも安全性を優先する同社の基本姿勢に「問題はない」と評価されたことを、私も安堵したところです。
 

【東京電力柏崎刈羽原子力発電所の全景(原子力規制委員会HPより)】
 
命令が解除されれば、同発電所は2年8ヶ月ぶりに再稼働に向けて動き出すこととなります。
 
私がお世話になった柏崎刈羽原子力発電所6/7号機は、電気出力135万6千キロワットを誇る当時最新鋭の改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)。
 
今後も多くのハードルはあろうかと思いますが、それを乗り越え、戦線復帰を果たされますこと敦賀の地から応援しています。
 
さて、原子力発電に関しては、先般開催されたCOP28において、日本をはじめとする米英仏加など22か国が、世界の原子力発電設備容量を「3倍に増加させる」という宣言文書に署名したところですが、改めて、環境や経済性、エネルギー安全保障の面から重要な役割を担うことが期待されているところ。
 
そうしたなか、国内では経済同友会が20日、脱炭素社会の実現や将来の電力需要増への対応に向けて、安全性の認められた原子力の長期的な活用を訴える新たな意見書「活・原子力」を発表しました。
 
従来も既存原子力発電所の着実な再稼働や次世代革新炉の開発は訴えていましたが、題名が「反・原発」や「脱・原発」を連想させ、「真意について誤解を招く表現でもあった」ことから、今回は高レベル放射性廃棄物の最終処分や人材育成、規制の問題なども含めて総合的に考える必要があるとして題名の文言に「原子力」を使用したとのこと。
 
私はこれまでも、「原子力発電所」を「原発」と略すこと自体に※違和感があることから、自身が発する際は必ず「原子力」あるいは「原子力発電所」と使っていますが、今回、広い意味での言葉としても「原子力」と表現されたことを評価する次第です。
 
※火力発電所は「火力」、水力発電所も太陽光発電も「水力」に「太陽光」なのに、なぜ原子力発電だけ「原発」なのか?何かの言葉をイメージするよう、意図して略しているのに、今ではそれが蔓延してしまっているのが悔しくて仕方ありません。なので、自分だけでも「正しく」表現し続けます。
 
意見書では、
「Ⅰ.『縮・原発』から『活・原子力』へ」とし、2050年カーボンニュートラル実現やエネルギー安全保障の重要性が高まるなど、当時(2011年)と社会情勢が大きく変化したことから、今回『縮・原発』の表現を見直し、新たな考え方『活・原子力』を示す
 
「Ⅱ.カーボンニュートラル実現や将来のエネルギー需要を考えると、安全性の認められた原子力の活用が不可欠と考える」では、一次エネルギーを可能な限り非化石化するため、次の有力な選択肢が手に入るまで、世界最高水準の安全性を担保したうえで、原子力を活用すべきである。将来必要となり得るエネルギー需要を考えると、既に一定の理解が得られた既存炉の再稼働だけでなく、リプレース・新増設の実装への動きを今から開始することが求められる。
 
既存炉の再稼働については、短期的には審査合格後の国民へのファクトベースの説明、短中期的には立地地域と消費地の相互理解の促進、中期的には原子力規制委員会のあり方の見直しを行うべきである。また中長期的なリプレース・新増設については、安全性の高い革新炉の導入を前提として、既成概念にとらわれずに新たな規制の整備や立地の選定を行うことが望ましい。
 
また、「Ⅲ.多様な意見を聴きながら、エネルギー問題を開かれた形で熟議していく」では、エネルギー問題は国の未来に関わる重要テーマであり、グローバル社会での日本の理想像を目指すという目的の達成のため、長期の将来に向けた社会全体での建設的な熟議が必要である。事故の教訓も踏まえながら、「原子力を語れない空気」を払拭し、あらゆる選択肢をフラットかつ科学的に検討することが望ましい。
 
などとしています。
 
国がGX実行会議の基本方針で示した「原子力の活用」と重複するものの、意見書として考えを明確に示されたことは大変心強いものであり、今後は「活・原子力」が合言葉になればとも思う次第です。
 
なお、今後注視すべきは国の「エネルギー基本計画」見直し。
 
「可能な限り低減」するなかで「最大限活用する」という、極めて分かりにくい表現となっている原子力発電の位置付けをどうするのか。
 
時代は刻一刻と変化し、世界のエネルギー事情が混沌とする中において、次こそ明確に、国の根幹となる「基本計画」で示されることを期待いたします。

令和5年第5回(12月)定例会を終える

ブログ 敦賀市議会

自民党の派閥のパーティーを巡る問題で、東京地検特捜部は秘書、議員への任意での事情聴取に続き、19日に政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)容疑で派閥事務所の家宅捜索に着手したとのニュース。
 
議員の個人事務所への強制捜査はこれまでも数々の事件で行われてきましたが、派閥事務所に対しては極めて異例で平成16年以来2例目とのこと。
 
関係する議員は口を揃えて「然るべき時期に説明する」と仰っており、捜査による事実の解明を待つスタンスと思われますが、党内で自浄作用は働いているのでしょうか。
 
いずれにしても「政治への信頼」を著しく低下させている事態であるが故、一日も早く事実関係を明らかとし、議員各位がどのような説明をされるのか注視する次第です。
 
さて、そうしたなか、11月28日より、22日間に亘り開催された令和5年第5回(12月)敦賀市議会定例会が昨日、最終日を迎え、追加提案された議案を含め、全36件について可決し閉会しました。
 
今定例会で議決したトピックスとしては以下が挙げられ、市民生活に深く関わる議案に対し、賛成した次第です。
 
【条例の一部改正】
◉敦賀市環境保全条例
生活環境へ影響を及ぼすおそれのある事業者に対し、地域住民と良好な関係を築いていくために必要な規定(地域住民等への事業説明など)を整備。
 
◉敦賀市手数料徴収条例
コンビニエンスストア等におけるマイナンバーカード等を利用した住民票等各種証明書の自動交付の利用を促進するため、一定期間において自動交付に係る手数料を減額。
 
【補正予算】
◉コミュニティバス運行事業費(239万5千円)
一部路線ルートを変更し、新幹線開業後の金ケ崎方面への需要に対応
 
◉子ども発達支援センター空調改修事業費(1億3,783万2千円)
子ども支援センターパラレルの空調設備老朽化に対応するための改修。
 
◉消費喚起推進事業費(3,371万円)
電子クーポン「つるが割」の追加発行(54,000枚分)。
 
◉給食センター建設事業費(7,937万8千円)
新たな学校給食センター整備にあたり、事業用地の調査や基本設計等を実施。
 
こうして、今年最後の定例会が閉会しましたが、次の3月定例会は令和6年2月21日から。
 
会期中の3月16日には、北陸新幹線金沢-敦賀間が開業するという歴史的なタイミングになりますが、引き続き、市民の方々の声をひとつでも多く伺い、地に足を着けた活動を進めてまいります。
 

本日は令和5年第5回(12月)定例会最終日

ブログ 敦賀市議会

台風や警報級の天候でない限り実施すると決めている、月曜朝の街頭活動。
 
皆さんもご経験があろうかと思いますが、覚悟を決めた方が悩まなくて済むため、以外と気は楽なもの。
 
昨朝は最強寒波の影響から、気温3℃、途中、みぞれ混じりの雪が降るコンディションでしたが何のその。
 
ほんの一瞬、傘で雪を凌いだものの、その後は曇天に青空が覗く空模様となり、無事に活動を終えることができました。
 
活動自体は、近くに中学校があることも考慮し、7時30分から8時00分の30分と決めていますが、昨日は「あっ」という間。
 
信号機のない横断歩道での事故が多発していることを踏まえ、冒頭は「STOP横断歩道」の呼び掛け、続いて敦賀市議会の状況、さらには政治資金パーティー券のキックバック問題に関連した「政治と金」の話しまで、自身の考えを伝えました。
 
これからは厳しい寒さの中での活動となりますが、同じくその中を通学する中学生、高校生たちに「誇れるまち」と思ってもらえるよう、街頭ひとつにも魂込めて続けていく所存です。
 
さて、街頭でもお話しした敦賀市議会ですが、本日は令和5年第5回(12月)定例会の最終日。
 
9時からは議会運営員会、9時30分からは市長、両副市長も出席しての全員協議会を開催した後、10時から本会議再開となります。
 
本会議においては、各議案に対する委員長報告から討論、採決まで。
 
特別委員会からの中間報告を行うこととしていますが、私も文教厚生常任委員長として出番がありますので、しっかりと対応してまいります。
 
なお、毎度恐縮でございますが、議場での傍聴に加え、議会の模様は嶺南ケーブルネットワーク(議会チャンネル)ならびに敦賀市議会インターネット中継にてライブ放映されますので、ご覧いただければ幸いに存じます。
 

【市役所入口のデジタルサイネージ。表示は今日の本会議のみとなっていました。】

悲しい事故を二度と起こさないために

ブログ 防犯/防災

予報通りの雪となった昨日。
 
福井地方気象台によると、福井市での初雪観測は平年より14日遅く、昨年より3日遅いとのこと。
 
雪シーズン初めは事故が多いため「特に注意」とブログに書いたところですが、残念なことに昨夕、北陸自動車道で事故発生との速報メール。
 
おそらく雪に関わるものと思われますが、17時には上り線で交通事故のため、武生IC―敦賀IC間が通行止め。
 
続いて17時15分には、今度は下り線で、同じく事故により木之本IC-敦賀IC間が通行止めとなりました。
 
上り線は、19時15分、下り線は20時15分に規制が解除されたものの、高速道路上では渋滞、さらにこの間の迂回路はいずれも国道8号線となり、交通量増加に伴う事故リスク増にもつながることから、冬期は特に、敦賀を境にした南北区間は心して運転していただくようお願いする次第です。
 
さて、交通事故といえば、今日でちょうど2週間になる、市内若葉町3丁目の県道岡山松陵線で、信号機のない横断歩道を渡っていた中学生が軽乗用車にはねられ、死亡した事故。
 
まず、この事故に関しては、被害に遭われたご家族が強く、当時の情報を知りたいと訴えておられ、警察も事故現場に看板を設置して情報を求めていますので、もし何か知っている方がいらっしゃいましたら、敦賀警察署もしくは私でも結構ですので連絡をお願いいたします。
 
※事故発生日時は、12月4日(月)7時35分頃です。
 
また、敦賀署では15日、事故防止に向けて、同署をはじめ福井県敦賀土木事務所、学校関係者など17人が参加しての総点検が行われました。
 
同土木事務所では、ドライバーが歩行者を確認しやすくするため、歩道近くの街路樹3本を撤去したほか、同事務所と同署は横断歩道の標識のポール部分に反射材を付けること、同署では、管内の横断歩行妨害の取り締まりを強化するとともに、事故現場に押しボタン式信号機の設置を検討するとのこと。
 

【事故を受けて現場を総点検する関係者の方々(福井新聞D刊より引用)】
 
「事故が起きてからじゃないと改善してくれないのか」
 
これが、私も聞いている、地元住民や事故に遭われた中学生と同世代の子を持つ保護者の方々からの言葉であり、自身も大いに悔やむところ。
 
信号機の設置に関しては、先の福井県議会定例会の中で、地元の力野豊県議も意見され、「設置に向け検討する」旨の答弁があったところですが、是非とも早期の対応をお願いする次第です。
 
本日はこの後、月曜恒例の街頭活動に出掛けますが、あの交差点に立つたびに、この先も思い返すのは、同じ時間、ほぼ同じエリアで発生した悲しい事故のこと。
 
「STOP横断歩道」
 
皆様におかれましたは、歩行者がいる横断歩道で停車するのは、「モラルではなくルール」であることを徹底いただくとともに、私自身にできることとして、このことを引き続き、街頭演説の冒頭で必ず呼び掛けることといたします。

いよいよ「冬将軍」到来

ブログ 防犯/防災

昨日、テレビを見ていると、アメリカで行われたスノーボードのワールドカップ(W杯)ビッグエア決勝で、日本勢が男女ともに優勝を果たしたとのニュース。
 
女子で優勝したのは北京五輪で銅メダルを獲得した19歳の村瀬選手で、※BS1440(4回転)をビッグエアで女子史上初の成功をさせるなど、ほぼ満点に近い合計197点という脅威の点数で圧倒的実力差を見せつけての優勝となりました。
 
また※CAB1440(4回転)も成功させ、女子で初めて2方向の1440を成功させました。
 
※BS  進行方向に対して背中側(バックサイド)に回すスピンのこと。逆は腹側に回すFS(フロントサイド)。
※CAB 利き足でない方の足を軸にして回転するトリックのこと。正式名称は「キャバレリアル」。
 
一方、男子では、21歳の國武選手がCAB1800(5回転)インディノーズと、FSクワッド1800(5回転)ウェドル(もう解説しません)を成功させ、こちらは念願のワールドカップ初優勝となりました。
 
思えば、北京五輪のスノーボード・ハーフパイプで金メダルを獲得した平野歩夢選手が披露した超大技「FSトリプルコーク1440」(縦3回転、斜め軸4回転)を見た時に度肝を抜かれましたが、昨日のお二方のエアも人間業とは思えない、まさに「ビッグエア」。
 
恥ずかしながら、私がスノーボードに熱中していた25年ほど前は、アメリカ、北欧勢がお家芸とばかりに「ぶっ飛んで」いて、日本人は歯が立ちませんでしたが、それから半世紀が経ち、互角どころか先を行くようになったことに、感嘆の声を挙げた次第です。
 
スポーツ界では「1000億円の男」大谷翔平選手の話題で持ちきりですが、こうしてウィンタースポーツでも、世界レベルで競う若い選手たちの姿は、見ている者にとって大いに励みになるもの。
 
ワールドカップ、そして次のオリンピックでのさらなる活躍を期待し、応援するところです。
 
さて、白銀を滑るウィンタースポーツの話題に続き、本題はいよいよ到来する「冬将軍」に対する注意喚起となります。
 
既にご承知置きの通り、本日17日から明日にかけては冬型の気圧配置が強まり、上空にこの時期としては強い寒気が流れ込むことにより、北日本の日本海側や北陸は大雪や吹雪に警戒が必要で、西日本でも雪の可能性があるとしています。
 

【見るだけで寒うそうな予想図(ウェザーニュースより)】
 
現に敦賀では、気温は5時現在で3.9℃まで低下、最大瞬間風速22.6m/s(2時02分)で、福井地方気象台からは波浪警報、雷と強風に注意報が発表されています。
 
雪に関しては、嶺南東部平地で0~3センチ、嶺南東部山地で0~5センチと、うっすら積もる程度の予想とはいえ、シーズン初めはやはり要注意。
 
まずは、この低気温下での体調管理、さらには先般よりお伝えしている「年末の交通安全県民運動」の取り組みを念頭に、視界が悪くなる、制動距離が延びることなど、雪特有のリスクを踏まえた車の運転など、十分注意した行動をよろしくお願いいたします。

「敦賀をひろげるプロジェクト(Day4)」にて「敦賀愛」を感じる

ブログ まちづくり

14日から2日間に掛けて行われた、原子力規制委員会による敦賀発電所2号機(以下、敦賀2号)の現地調査。
 
昨日は、原子炉直下にある破砕帯の延長線上にある断層の活動性を確認するため、地層を掘削して抜き出した試料(ボーリングコア)の調査などが行われたとのこと。
 
調査終了後、規制委員会の石渡委員からは「2日間、有意義な調査であった」と関係者への感謝の言葉があったほか、日本原電の剱田副社長からは「審査資料の充実や指摘を受けた調査・分析を進め、真摯に説明していきたい。」とあったとのこと。
 
原電としては、副社長の言葉に尽きる訳ですが、今後の科学的な審査を通じ、「活断層ではない」ことが証明されるものと信じるところです。
 
さて、敦賀2号の再稼働と同じく、敦賀にとっての期待は北陸新幹線ですが、開業まで今日であと「91日」。
 
カウントダウンもいよいよ3ヶ月前となり、昨日は、JR西日本が来年3月16日(金沢―敦賀間の開業日)以降の北陸新幹線ならびに敦賀駅で乗り換えになる特急「サンダーバード」「しらさぎ」の運行ダイヤを発表。
 
また、JR北陸線の県内区間を引き継ぐ「ハピラインふくい」も開業後のダイヤを発表しました。
 
北陸新幹線は、最速列車の「かがやき」が敦賀発の始発が6時11分(東京着 9時32分)、東京発最終が19時56分(敦賀着 23時14分)となること、「ハピラインふくい」では、運行本数を現行の102本から29本増便し131本にすることで、福井駅や敦賀駅の朝夕時間帯の新幹線、在来線特急の乗換時間を概ね20分以内に収め、スムーズな乗り換えを図るとありました。
 
こうして徐々に開業が現実味を帯びてくるところ、同じく昨日は「敦賀をひろげるプロジェクト(まちづくりプレーヤー発掘・育成支援事業)第2期」のワークショップDay4が松原公民館で開催され、私も傍聴に行ってまいりました。
 
このプロジェクトの詳細は、以下の敦賀市HPをご覧いただきたいと思いますが、まちづくりの大きな契機となる新幹線開業を一過性の盛り上がりとしないためにも、まちづくりの担い手の発掘・育成を通じて、将来にわたるまちづくり人材が育つ仕組みを作っていく必要があると考え、構築されたもの。
 
 →敦賀をひろげるプロジェクトの詳細はこちら(敦賀市HP)
 
昨年度より事業化し、現在2期生にあたるメンバーが活動するもので、「Day4」の昨日は、チームごとにアイデアのプレゼンテーションを行う中間報告会、この人から意見が欲しいという「ゲスト」をそれぞれ招き、発表内容に対してアイデアやフィードバックをもらうという場でしたが、大変興味深く拝見した次第です。
 

【会場の様子。この後は、車座になっての対話など、進行スタイルも勉強になりました。】
 
細かいことはさて置き、3チームからの発表や「ゲスト」からの言葉を拝聴し、何より嬉しく感じたのは、皆さん「敦賀愛にあふれている」ということ。
 
敦賀の良さ、素晴らしさをまずは市民に、そして訪れる方に伝えていきたいという「熱意」を感じたところです。
 
また、2期生を見守るかのように、運営をサポートされていたのは1期生の皆さん。
 
堅いネーミングで言えば、「まちづくりプレーヤー発掘・育成支援事業」と言いますが、まさに事業名どおりの取り組み、成果につながっていることも併せて認識した次第。
 
今年の6月定例会で私は、「これからを支える『人への投資』」について一般質問したところですが、デジタル化が進んだとて、地域を支えるのも、まちを盛り上げるのも、おもてなしをすのも、歴史をつなぐのもすべて「人」です。
 
つまりは、「まちづくりは人づくり」。
 
そうした意味で、改めて、この事業を継続することの意味合いは大変深いものと実感しましたので、今後も活動を見守るとともに、同じ「敦賀を愛する」皆さんの取り組みを応援していきたいと思います。

12月定例会も残すは最終日のみ

ブログ 敦賀市議会

自民党安倍派の政治資金パーティー裏金問題を巡り、同派所属の4閣僚は14日午前、岸田首相に辞表を提出しました。
 
事実上の更迭。
 
また党側では同じく、裏金問題に絡んで萩生田光一政調会長も首相に辞表を提出しましたが、この影響を受けるのが、ガソリン税を一部軽減する「トリガー条項」凍結解除を巡る自民、公明、国民民主の3党協議。
 
肝心の自民の交渉担当者が実質的に不在となるからでありますが、岸田首相に対し、国民民主党の玉木雄一郎代表が凍結解除実現に政治生命を懸けるとまでの思いを伝え、3党協議に至った訳ですから、党内人事も速やかに行なっていただき、こうした重要協議に空白を生まぬよう求めるところであります。
 
さて、「政治と金」の問題では、地元の代議士もこれに関係していると報じられていることから、今後の行方に注視するところですが、いま私自身が集中すべきは市議会12月定例会。
 
11月28日に開会した令和5年第5回(12月)定例会も、早いもので残すは19日の本会議のみとなりました。
 
昨日開催された予算決算常任委員会(全体会)では、今定例会に提出された補正予算案について、各分科会での審査結果を報告(私は文教厚生分科会長として報告)したのち、各議案ごとに討論、(委員会)採決を行いました。
 
結果、第70号議案 令和5年敦賀市一般会計補正予算(第7号)ほか7件について、「原案のとおり認めるべきもの」と決定。
 
最終日には、予算決算常任委員長からの報告後、他の議案と合わせ、採決に進むこととなります。
 
なお、昨日17時までが、本会議での討論通告締切でしたが、市民クラブからは補正予算案1件について通告。
 
今回の討論者は、豊田耕一議員となりますので、「賛成」とする判断根拠をお聞きいただければ幸いに存じます。
 
定例会が終われば、いよいよ年末まで10日あまり。
 
今年を締め括りともなりますので、気を引き締めて最終日に臨む所存です。
 

【市役所入口のデジタルサイネージ。次に切り替わると最終本会議のみに。】

COP28で「敦賀」の取組みが紹介される

エネルギー ブログ

ドバイで開催されている「国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議」(以下、COP28)。
 
日々の協議やセッションの内容に注視しているところですが、何とCOPのような国際会議の場で「敦賀」の取組みが紹介されるという肝心な記事を見落としていました。
 
原子力産業新聞によれば、COP7日目となる12月6日、「電力部門ならびに排出削減困難なセクターにおける原子力の活用」をテーマに開催されたトークセッションに日本から東京大学公共政策大学院の有馬純特任教授と日本原子力産業協会の植竹明人常務理事が登壇。
 
有馬教授からは、日本では「原子力か、再生可能エネか」の二項対立的な議論があるが不毛だとの前置きに続き、グリーン水素製造にあたっては「再生可能エネルギーを唯一の選択肢とするのではなく、原子力も活用するべき」との考えが示されました。
 
そのうえで、植竹常務理事からは、関西電力が10月から敦賀市で開始した「水素トラッキング」を紹介。
 

【「水素トラッキング」を紹介する植竹常務理事(原子力産業新聞より引用)】
 
これは、「原子力由来」の水素を原子力発電所の発電機冷却に利用しつつ、製造から利用に至るまでの一連の流れの追跡(トラッキング)を実証するもので、原子力由来水素を原子力発電所で利用する日本国内初の取り組みのこと。
 
有馬教授の言う「グリーン水素製造に原子力を活用」を体現しているのがまさに、関西電力と敦賀市が進める取り組みになろうかと思いますが、以前に私も市議会一般質問の中で、RE100トラッキングシステム(どこから、何由来の電気かを追跡するシステム)を用いて「地場の原子力の電気を使って水素製造しては」と提案した案件だけに、こうして国際会議の場で紹介されたことを嬉しく感じた次第です。
 
なお、地場といえば、本来供給したいのは日本原電敦賀発電所2号機の電気。
 
これが整えば、真の「地産地消の原子力水素」になる訳であり、このことに期待をするところですが、その敦賀発電所2号機においては本日、明日と原子力規制委員会による現地調査が行われます。
 
あの「有識者会合」による現地調査から10年以上が経過してようやく行われる「敷地内破砕帯」に関する調査。
 
現在進められる審査、さらには再稼働に向けて極めて重要な現地調査になろうかと思いますので、選挙ではありませんが、ここは「組織の総力を挙げて」対応いただき、科学的根拠に基づく説明、立証が果たされることを願って止みません。
 
話しがやや脱線しましたが、昨日の自身の活動に話題を移しますと、朝は恒例の辻立ち(息子と同世代の若手組合役員とともに)、夜はパナソニック オートモーティブシステムズ労組若狭支部にて活動報告の機会を頂戴しました。
 
活動報告会では、お仕事上がりのところ、多くの役員さんにお集まりいただいたうえ、率直なご意見、質問を賜りありがたい限り。
 
会でも申し上げたよう、私の役割のひとつは、こうして顔と顔を合わせてお話しすることで「政治を身近に」感じてもらうこと。
 
政治への信頼はそこから生まれるとの思いから来るものですが、引き続き、特定の労働組合や地域に関わらず、一人でも多くの方に思いを伝えていく所存です。
 

【活動報告会の模様。定時後の参加、誠にありがとうございました。】

今年の漢字は「税」

ブログ 社会

この時期恒例の「今年の漢字」に「税」が選ばれました。
 
毎年「今年の漢字」を発表するのは、公益財団法人 日本漢字能力検定協会ですが、改めて同協会のホームページを拝見すると、1995年から漢字の素晴らしさや奥深い意義を伝えるための啓発活動の一環として始めたものとのこと。
 
毎年年末に一年の世相を表す漢字一字を全国から募集し、最も応募数の多い漢字を12月12日(いい字一字)の「漢字の日」にちなんで、京都・清水寺で森清範貫主の揮毫により発表しています。
 
一年の出来事を清めるとともに、新年が明るい年になることを願い、清水寺にて奉納の儀式を行っており、今では、年末の風物詩の一つとして人々に愛される行事となっているとありました。
 

【豪快に書き上げられた「税」の文字(yahooニュースより引用)】
 
ここ最近を振り返ると、2019年は新元号にちなみ「令」、2020年の新型コロナ感染では「密」、2021年は東京オリンピックの「金」、2022年はロシアのウクライナ侵略による「戦」と、明と暗を交互に表してきたものと認識したところですが、今年の「税」は暗にあたるのか。
 
1年を通して増「税」議論が活発に行われ、多くの国民が不安に感じた一方、所得「税」と住民「税」の定額減「税」が実施されることが示され、国民が関心を寄せる検討・議論が多くなされたこと、インボイス制度やふるさと納税にまつわる話題も取りざたされたことが理由に挙げられていましたが、「税」が選ばれるのは2014年以来2度目とのこと。
 
そこで、2014年は何があったのか調べてみると、日本漢字能力検定協会のHPには以下の説明がありました。
 
1.消費「税」率が17年ぶりに引き上げられ「税」について考えさせられた年
 
2014年4月、消費税率が1997年以来17年ぶりに5%から8%に引き上げられました。消費税率アップを前に多くの生活者は日用品などの消費財の買いだめや自動車・家電などの高額商品の駆け込み消費を行いました。消費税が8%になってからは、日用品や電車・バス・タクシー運賃、電気・ガス・水道など公共料金も実質値上がりし、家計への負担が増加、国民生活に大きな影響を及ぼすこととなりました。経済負担の増加を目の当たりにし、生活者の金銭感覚は一層シビアに。税について考えさせられる1年となりました。
 
2.「税」に関わる話題が政財界で多く取り沙汰された1年
 
消費税の増税は、年金や医療費などの増え続ける社会保障費の財源確保のためであることは理解できます。一方で、消費税率アップの影響もありGDPは落ち込み、税金の有効な使い方を決める側であるはずの国会議員や県議会議員による“政治と金”問題が頻発しました。また、2015年10月に引き上げ予定だった消費税率10%への増税は先送り。米大手格付け会社が日本国債を格下げしたことも話題となりました。
 
驚くほどに現在の状況と似ており、17年が経過しても同じことを繰り返しているのかと愕然とした次第です。
 
とりわけ、後段の“政治と金”については、政治資金パーティー券のキックバック(裏金)問題がもう少し早く明るみになっていたら、今年の漢字は「裏」になっていたのではと思うほどであり、国民の政治に対する不信、不満をまたもや増大させた関係者の責任は極めて重いと考えます。
 
他党のこととはいえ、こうした行為は、パーティー券を購入してくれた支援者の気持ち、期待を「裏」切ることにもつながるものであり、まずは事実関係の説明責任をしっかり果たしていただきたいと、同じ政治の場に身を置く立場から申し上げておきます。
 
さて、こうして選ばれた「今年の漢字」について、揮毫された森貫主は「今年の漢字の『税』を見せていただいて、非常に厳しい日本の情勢を感じている。私自身は子どものころから野球で遊んでおりましたので、『虎』やろなと内心思っておりましたけども、ふたを開けてみたら『税』という字だった。国民が非常にシビアに税の行方を見ておられ、税の意識が非常に強い、ということを感じました。来年こそは、『和』と書ける世の中になってほしい」と話したとのこと。
 
今年も気付けば、あと2週間あまり。
 
来年こそは、明るい漢字が選ばれるよう願う、漢字の日となりました。

STOP長時間労働 〜あなたの働き方は大丈夫?〜

ブログ 働く仲間とともに

習慣化した月曜朝の街宣活動。
 
昨朝も意気込んで向かうと、いつもの交差点の角々には「年末の交通安全県民運動」一斉行動のため、のぼり旗や横断幕を持った方が多数立たれていました。
 
これは中止したほうがと思ったものの、せっかくの機会と、責任者の方(活動していたのは市内の保険会社の皆さんでした)に一緒に「交通安全」の呼び掛けをさせていただけないかお伺いしたところ、「どうぞどうぞ」と快諾を頂戴。
 
早速、トランクから拡声器とマイクを取り出し(勿論、自身ののぼり旗はなし)、暫しの間、ちょうど1週間前に発生した信号機のない横断歩道で発生した死亡事故を強く念頭に置きながら、交通安全県民運動の取り組み内容について呼び掛けた次第です。
 
昨日は、市内各所でも周知活動が行われたところですが、改めて交通安全に十分注意した車の運転、歩行をお願いいたします。
 
その後、午前中は、市議会の文教厚生常任委員会、夜は、連合福井嶺南地域協議会 の皆さんと街頭行動。
 
自身が委員長を務める文教厚生常任委員会では、本委員会に付託された条例改正議案、請願それぞれ2件の審査を行いました。
 
早いもので、今定例会も残すは14日の予算決算常任委員会、19日の最終日のみとなりましたが、最後まで慎重に対応していきます。
 
また、夜の「連合福井嶺南地域協議会(以下、嶺南地協)」の皆さんとの街頭行動は白銀交差点にて。
 
小雨降るなか(アーケードの下で助かりました)、12月13日(水)〜14日(木)に開設時間を延長(9:00〜19:00)して実施する「連合全国一斉集中 労働相談ホットライン」の取り組みを周知しました。
 
主題は「STOP長時間労働 〜あなたの働き方は大丈夫?〜」。
 

【配布したティッシュに同封の啓蒙チラシ】
 
街頭では、嶺南地協役員の皆さん、推薦議員団として北川博規 福井県議会議員、そして私とマイクをつなぎ、順次呼び掛け。
 
併せて、アルプラザ敦賀の各出入口では、チラシ入りのティッシュ配布。
 
長時間労働や残業代未払、休憩時間やメンタルヘルスなど、労働に関するあらゆるカテゴリーにおいて、「これっておかしくない?」と感じていらっしゃる方、働く環境でお悩みの方はご遠慮なく、フリーダイヤル「0120-154-052(いこうよ れんごうに)」までご相談くださいとお伝えした次第です。
 
もちろん、労働組合がある方は組合への相談が先ですが、組合がなく、一人で悩んでおられる方は「泣き寝入り」で終わらせず、ぜひお電話いただけますようお願いいたします。
 
活動は、用意したティッシュを全て配り終えたのを合図に終了。
 
最後は記念撮影をして解散しましたが、こうして連携いただいている連合の仲間との活動は私の原点。
 
引き続き、日々汗して働く皆さんの視点、目線をもって取り組んでいきます。
 

【活動をともにした皆さんと記念撮影。今後とも宜しくお願いいたします。】

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