防火を願う白銀神社の「火まつり」

ブログ 敦賀の歴史・文化

子ども達の「ワッショイ!」がこだまするお祭りはやはり良きもの。
 
昨日は、白銀町の住む同級生からのお声掛けもあり、白銀神社 の「火まつり」に参加させていただきました。
 
この「火まつり」は戦前、神社の周辺で火事が相次いだことから、防火を願って始められた行事ですが、コロナ禍により一時中断。
 
昨年、火みこし、今年は松明(たいまつ)行列と順次再開したとのことであり、18時からの神事に始まり、18時30分にはみこしが出発。
 
通行止めにした駅前通り、国道8号線を始め、白銀町内を約1時間半ほどかけて巡行しました。
 
この「火みこし」。
 
コロナ前までは、60名ほどが参加され担いでいたものを、担ぎ手の減などにより、台車タイプに方法を変更。
 
子ども達が綱を引き、大人が補助的に台車を押すスタイルとしたとのことでしたが、献木を焚べながら火の粉を上げながら進む「火みこし」は勇壮且つ神秘的。
 
とりわけ、夜の新幹線駅をバックにしたシーンは象徴的で、駅周辺にいらっしゃった多くの方がカメラを向けていました。
 

【どこか幻想的な新幹線駅をバックにした「火みこし」】

【献木はこんな感じです(初めて見ました)】
 
その後に行われた松明行列では、火みこしとともに松明を持った参加者が駅前通りを練り歩き、賑わいの中にどこか神秘的な雰囲気を感じた次第です。
 
私は、みこしの押し係から、最後は拍子木まで打たせていただき感謝。
 
お声掛けいただいたとはいえ、正直、他所の地区からの参加を遠慮する気持ちがありましたが、みこしの時間を通じ、白銀の方ともお話しできるように。
 
これがお祭りの良いところですね。
 
20時15分頃だったでしょうか、みこしが無事に白銀神社に戻り、解散となった訳ですが、工程を終えて思ったのは、時代や状況に合わせて形を変えつつも、地域のまつりを続けられていることの素晴らしさ。
 
白銀町の皆様に敬意を表するとともに、今後の発展を祈念いたします。
 

【今後も永くお祭りが続くことを祈念しています】
 
最後に、感心したのは子ども達。
 
暗くなってからも、終始大きな声で続けた「ワッショイ!」には、町内の方のみならず、沿道でご覧になられていた方にも元気を与えたと思います。
 
また、こうした経験が郷土への愛着や誇りにつながればと思ったところです。
 
そんなことを感じたなか、今日は「こどもの日」。
 
祝日法の制定に当たって新たにこどもの日が設けられたことについて、成人の日とともに、「特に次の時代の人々に大きな期待をかけているから」と説明されています。
 
「子は地域の宝」と言いますが、子ども達に期待をかけるばかりでなく、円滑に次代に引き継げるよう、今の大人がしっかりせねばと、もうひとつの意味合いを思う次第です。