2023年6月20日
ブログ 敦賀市議会
梅雨を忘れるかの青空広がるなか、今週も街頭からスタート。
車を駐車させていただく「つるが薬局」さんにご挨拶した後、7時30分から約30分間、街頭演説を行いました。
昨日は何と、通り掛かったお知り合いの方が「ガンバレ」と声掛けてくれたうえ、Uターン。
ちょうど街頭演説を終えるタイミングでしたので、写真まで撮っていただきました。
その方は、「ワシも今後演説したいわ」と笑い飛ばしながら、暫し会話をし別れましたが、こうした気持ちが本当に嬉しく、月曜から幸先の良い、感謝の朝となりました。
なお、「笑顔のもとに人は集う」と言いますが、週初めの朝にふさわしい笑顔を心掛け、今後も明るく、活動を続けていきたいと思います。
【嬉しき激励に思わず笑顔。相棒「こくみんうさぎ」もさぞかし喜んでいたかと。】
さて、先週火曜日の告示日以降、改選後初の本格的な議会となる令和5年第3回(6月)定例会(以下、6月定例会)に向け、準備を進めてきているところ。
今定例会に提出された議案は、令和5年度敦賀市一般会計予算を始め16件と報告4件となっており、昨日も再度目を通し、チェックを繰り返したところ。
開会初日には、補正予算案に対する基本質疑の通告締切を迎えることから、疑問点を通告書に書き出しましたが、その数合計8件。
基本質疑を行う予算決算常任委員会では、自らが所属する分科会(私の場合、文教厚生分科会)が所管するものは質問できないルールとなっている訳ですが、やはり今回は、米澤新市長が掲げる、敦賀の「あたらしいステージ」に向けた新規事業や規模を拡大する事業などが多く含まれる、いわゆる「肉付け予算」となっていることから、確認したい点が多くあるところ。
とはいえ、何でもかんでもという訳にはいきませんので、抽出した8件を今一度精査し、必要な件数に絞ったうえで提出したいと思います。
また、開会3日目の22日(木)には、代表・一般質問の通告締切があります。
こちらはまだ、頭にあることを全て通告書に落とせていませんので、組み立てを整理し作成にあたりたいと思います。
そうして迎える6月定例会は、本日10時に開会の予定となっています。
定数を2名減、22名となって迎える定例会であることに加え、何といっても市長、市議会議員もメンバー交代しましたので、どのような雰囲気で、どのような議論をしていくのかが楽しみでもあります。
2期目となる私としては、4月に多くの皆様から頂戴した「負託」の重みを感じつつ、初心忘るべからずの思いで臨む所存です。
最後に、今定例会の会期日程を以下にリンクいたします。
繰り返しになりますが、議会の模様は、嶺南ケーブルネットワーク及び市議会インターネット中継で放映されますので、関心をもってご覧いただけますようお願い申し上げます。
→令和5年第3回敦賀市議会定例会の会期日程はコチラ
2023年6月18日
ブログ 働く仲間とともに
夏を思わせる暑さとなった昨日、東京秋葉原で開催された「原電労組 第66回 定期大会」に組織内議員として出席してまいりました。
コロナ禍でのオンライン開催を経験した大会は、昨年より集合型を再開。
今年もこうして、労組役員、代議員が一堂に会して開催されたこと自体慶ばしいところ。
大会は9時に開会し、本部執行委員長の挨拶に始まり、続くご来賓の挨拶では、竹詰ひとし参議院議員、上部団体の電力総連からは河野事務局長にお越しいただき、ご祝辞を頂戴しました。
竹詰議員からは、とりわけ電力システム改革や電力の全面自由化、原子力規制に対するご自身の考え、強い思いをお聞きするとともに、その改善に向け粘り強く、信念をもって取り組むと話されたことに、全くもって共感しました。
また、電力需給ひっ迫や電気料金高騰を抑制するためにも、日本原電が保有する東海第二、敦賀2号、それぞれの発電所の再稼働を期待する旨、激励をいただきました。
【思いを込めて熱く語る「竹詰ひとし」議員】
竹詰議員におかれては、同じ電力総連組織内国会議員の浜野よしふみ議員とともに日々奮闘されておられる訳ですが、引き続き、原電労組を含めた連携をお願いするとともに、今後益々のご活躍を祈念する次第です。
その後、次第に沿って進み、第6号議案では、来年1月施行予定の東海村議会議員選挙必勝決議が行われました。
ここでは、同じ原電労組組織内議員である寺門定範村議(現2)を擁立し、組織を挙げて戦うことを確認。
昨年の私と同様、勝負の神様である「神田明神」のお札に必勝を期し、大会参加者一同の思いをひとつにしました。
【寺門議員(中央)の必勝を期し、竹詰議員とスリーショット】
大会終盤では、今大会をもって退任する役員からの挨拶があり、厳しい経営環境の中での活動や会社との交渉を振り返るなかで声を詰まらせる役員もいて、境遇が分かるだけに、思わず私もグッと込み上げるものがありました。
敦賀での役員時代から活動をともにし、19年もの長きに亘ってお務めいただいた甲田本部執行委員長を始め、退任された役員の方々には、これまでのご貢献に心より敬意を表するとともに、感謝する次第です。
なお、その後、私もご挨拶の機会を頂戴し、先に行われた敦賀市議選におけるご支援に深く感謝をお伝えするとともに、敦賀市と原子力政策、国民民主党の党勢拡大、東海村議選に向けた思いなどお話ししたうえで、「職場の声が活動の原点」であり、引き続き、議員の立場で役割を果たす旨、お誓い申し上げました。
最後は大会構成員一同で、大会スローガンを読み上げ、会を閉じましたが、66回を迎えた今回の大会も感じることが多々ありました。
こうして感じた思いを胸にしっかりと置きつつ、今後は新たに就任された岩本本部執行委員長を始め、新執行体制となった原電労組の皆さんと連携を密に、活動に励みたいと思います。
【活動の原点は「職場の声にあり」。引き続き、自分なりの精一杯で頑張ります。】
2023年6月17日
ブログ 政治
本日開催の原電労組本部大会に出席のため、昨晩、東京に前入り。
カーテンを少し開けて寝ましたが、太平洋側の朝は早く、隙間から差し込む強い日差しで目が覚めました。
天気予報を見ると、正午には31℃まで気温が上がるとあり、既に夏の様相。
敦賀との気候ギャップに留意し、今日一日を過ごしたいと思います。
さて、岸田総理の「今国会での解散は考えていない」発言により、一気に吹き去った「解散風」ですが、昨日、立憲民主党は内閣不信任案を単独提出。
これを自民、公明、日本維新の会と国民民主党は採決で反対し、否決となりました。
野党でありながら反対した、日本維新の会と国民民主党に対しては、「野党としてあるまじき行為」、「与党に魂を売った」などと揶揄されていますが、こうした声に対し、国民民主党の玉木雄一郎代表は、会見で以下のように述べています。
「『内閣不信任案を提出するという事は内閣とは話をしない』ということ。今一番大事な《持続的な賃上げの実現》そして《物価・エネルギー高騰対策に万全を期すこと》に全力を傾け国民の負託に応えていくべきという観点から、近年漫然と行われている会期末の内閣不信任案の提出に反対」
また、同党を代表して反対する理由を理路整然、堂々と本会議で討論したのは、浅野哲(さとし)衆議院議員(茨城5区)。
【衆院本会議で討論する浅野哲衆議院議員】
「我々は岸田内閣を全面的に信任しているわけではありません。この反対は、近年の国会で漫然と行われてきた会期末の内閣不信任決議案提出という行為を、多くの有権者は必ずしも望んでいないという現実に沿って行動するものであります。」
との言葉から始まり、
「国会がいま為すべきは、国民の生活不安・将来不安を払拭し、外交上の様々な懸念に対応するために万全を期することであり、現時点での内閣不信任決議案の提出には賛同しかねるものであります。」
と先んじて結論を述べた後、反対する個別の理由として、岸田総理が「解散は考えていない」旨の明言をするなかで内閣不信任決議案を提出する意義、昨日午前中に立憲民主党会派とともに、国家公務員法等の一部を改正する法律案ほか4案を共同提出した直後の不信任決議案提出は、議論する機会を自ら放棄するものであり、遺憾であるとしたほか、この国会で為すべき議論、政策について自論を展開しました。
そして最後に、「私たち国民民主党は、政権与党だけがこの国を前に進めるエンジンだとは思いません。建設的な野党がいてこそ、与党もおごることなく、かたよらず、公平な視点を持つことができるものと考えます。だからこそ、今という時代に野党である者は、目の前の政局だけを考えるのではなく、より深く未来を見つめ、国家国民のために議論を尽くす姿勢を貫くべきだと考えます。」
「強い者が間違っているならば、私たちは勇気をもって正していく。」
と「対決より解決」の姿勢を改めて主張し、討論を終えました。
最終盤を迎え、注目が集まる国会対応ですが、皆さんの目にはどう映ったでしょうか。
国難とも言えるなか、難題立ちはだかる場面で政局に時間を費やしたり、パフォーマンスをしている場合でないことは明白であり、政治空白を作らずにこうした課題を解決していく。
私はこの考えに同調する次第です。
以下に、浅野議員の反対討論全文を掲載いたしますので、疑問に思われる方はぜひ、ご一読いただければ幸いに存じます。
→浅野哲衆議院議員の討論全文はこちら
2023年6月16日
ブログ 原子力
何度もご紹介し恐縮ですが、写真は朝の散歩で出会う紫陽花。
梅雨入りしてからは一層、彩りが深く、鮮やかになっていることに加え、バックの野坂山を従えるように咲く姿は、まさにこの時期の主役。
梅雨時期の楽しみはこうした風景であり、暫し田舎の風情を味わいたいと思います。
さて、市議会議員と同じく、任期開始から約1ヶ月半が経過した米澤光治新市長。
日々の動静は朝刊のみならず、Facebookの「敦賀市長の活動日誌」にタイムリーに投稿されており、市民の皆さんから見ても、活動されている内容が良く分かるのではと思うところ。
そうしたなか、昨日は、日本原子力発電㈱敦賀発電所にて、敦賀発電所1号機のタービン建屋、D-1破砕帯現場、3・4号機建設予定地などを視察され、廃止措置作業の状況や安全対策の取り組みなどを確認するとともに、村松社長はじめ発電所の皆さんと意見交換を行ったとありました。
投稿は「今後も安全第一に廃止措置作業を進めていただくとともに、次世代革新炉への建て替えに向けた具体的な取り組みを進めていただきたいと思います。」と括られており、日本原電に対する大きな期待と受け止める次第です。
原子力発電を含む国のエネルギー政策に関しては、参議院の「資源エネルギー・持続可能社会に関する調査会」が6月7日、「資源エネルギーの安定供給確保と持続可能社会の調和」をテーマに、今会期中7回に亘り調査した内容を中間報告書として取りまとめています。
2月8日に有識者として招かれた総合資源エネルギー調査会の基本政策分科会会長を務める白石隆氏(熊本県立大学理事長)は、「エネルギー危機に迅速に対応できる体制ができていなかった」と指摘。
日本のエネルギー政策の問題として、
◉電力自由化のもとで事業環境整備が遅れた
◉再生可能エネルギー大量導入のための系統整備が遅れた
◉原子力発電所の再稼働が遅れた
ことを挙げており、先日発行した「やまたけNEWS」の記載と類似するものとなっています。
また、政府の「GX(グリーントランスフォーメーション)実行会議」に有識者委員として議論に参画した竹内純子氏(国際環境経済研究所理事)は、原子力発電について、「初期投資が巨大で、投資回収期間が長期にわたる。事故時の賠償やバックエンド事業などの不確実性もあり、資金調達コストの抑制や高い稼働率を維持すれば安価な電力を供給するポテンシャルを持つが、それらが十分でないと高コストになってしまう」と評価。
そのうえで、原子力事業の健全性確保に関し、「制度・政策、安全規制、社会・立地地域の理解が面的にそろっていないとどこかで行き詰まってしまう」と指摘しています。
いずれも至極ごもっともなご意見として、自らの考えを補強するところですが、調査会のタイトルにあるよう「資源エネルギー・持続可能社会」の実現に向けては、こうした指摘が確実に国の政策に反映されることを求めるところ。
私自身は、来週20日から始まる6月定例会の一般質問のテーマとして、「エネルギー政策」を項目のひとつに取り上げる予定ですが、とりわけ原子力発電の事業環境整備などについて、全原協会長でもある米澤市長と建設的に議論できればと考える次第です。
2023年6月15日
ブログ 働く仲間とともに
水曜日の朝は、名子での辻立ち。
ポツポツと雨が降り続くなかでしたが、辻立ちポイントまで行くと何とピタリと雨が止む幸運。
念の為、一旦はカッパを着たものの、早々に脱いでの活動となりました。
曇天続きでも気持ちは晴れやかに、笑顔を心掛けての辻立ちを続けるところですが、思いを届ける「熱伝導」で、今後も取り組んでまいります。
【カッパを脱ぎ、気持ちも表情も「笑顔」を心掛けて。】
さて、一昨日のことになりますが、自身が顧問を務める「ゆうあい倶楽部」の運営委員会が開催され、出席してまいりました。
「ゆうあい倶楽部」は、前身を「嶺南地区友愛会」に置き、15年くらい前でしょうか、全国組織であった「友愛会」自体の「発展的解散」に伴い、嶺南地区も同じく解散論議があったものの、研修活動や当時でも30年来続けてきていた福祉施設への訪問(記念品贈呈など)やそのための街頭カンパ活動は継続すべきとの声を踏まえ、名前を変えて設立したもの。
「嶺南地区友愛会」では私も事務局長を務めた経験があり、その際できた人脈や考えは、今も自身の活動の礎となっているところです。
そんな経過を持つ「ゆうあい倶楽部」に集うのは、東洋紡労組や敦賀フィルム労組、北電労組、関電労組、原電エンジニアリング労組に原子力ユニオン、原電労組と、言わば気心の知れた仲間。
運営委員会もアットホームな雰囲気のもと開催され、代表のご挨拶の後、私も時間を頂戴し、市議2期目の抱負や活動の現況、さらには所属する国民民主党の国会対応をご紹介しました。
【「祝辞」にもついつい熱が入ってしまったことはご容赦を。】
最後には、皆さんの代表として役割を果たすべく取組むため、職場の思いなどあれば遠慮なくお申し付けいただくようお願いした次第です。
挨拶の後は、所用により退席させていただきましたが、代表の言葉にあった「友愛の精神」は、労組役員時代を含めた私のスタンスの原点。
今後も、この理念のもと集う仲間の皆さんとは一層連携を深め、ともに頑張ってまいりたいと思います。
2023年6月14日
ブログ 敦賀市議会
今月21日に会期末を迎える国会。
昨日行われた記者会見で岸田首相は、「岸田政権は外交、内政の両面で先送りされた困難な課題の一つ一つに答えを出すことを覚悟して政権運営をしてきた。解散もこの基本姿勢に照らし、諸般の情勢を総合して判断する」と述べ、これまで繰り返してきた「今解散は考えていない」との発言からやや含みを持たせた格好に。
昨日も参議院財政金融委員会で防衛費増額の財源を確保するための特別措置法案の採決が見送られるなど、最終盤を迎える国会が政局ごとに終始しては勿論いけませんが、内閣不信任案の提出があるのか否かを含め、注目が高まるところ。
首相のみぞ知る「解散」ですが、言わずもがな注視しておきたいと思います。
さて、国会が閉会する1日前、つまりは20日に開会するのは、敦賀市議会の令和5年第3回(6月)定例会(以下、6月定例会)。
この6月定例会に先立ち、昨日10時からは議会運営員会が開催され、私は委員として出席。
4月の改選後迎える初の本格的な定例会であり、米澤光治新市長が掲げる敦賀の「あたらしいステージ」の実現に向けた補正予算案など、16議案が提出されたところです。
【議会運営委員会が行われた委員会室の自席にて】
また、以前にご紹介した、ひばりケ丘町の「町名地番整理事業」に関しては、同じく市長要望がされた萩野町とともに「区の区域及び名称の新設の件」として、これに係る予算案(ひばりケ丘町分:13,849千円、萩野町分:18,117千円)と併せ、議案として提案されました。
区役員の一人として、市長に要望した側から今度は議決する立場となりますが、適切に対応していきたいと思います。
また、今定例会に提出された請願・陳情についても協議。
紹介議員を添えて提出された2件の請願については、それぞれ審査を付託する委員会を確認、1件の陳情については、請願として取り扱うか否かについて議論が行われました。
市内で店舗を営む1社の代表名にて、北陸新幹線開業に向けた市内の交通2次アクセスを向上させるべく、「ぐるっと周遊バス」の増便やルート見直しを求める内容に、2名の委員が「請願扱いにすべき」と発言されたのに対し、私は「請願扱いにする必要はない」と意見。
議会の「陳情取扱要領」に照らせば、請願として処理する対象にはなるものの、新幹線開業を睨んだ交通2次アクセスの課題は議会も行政も既に認識をしていることであり、改めて議会で採択をしてまで市に意見すべき内容ではないことが、私が意見した一番の理由でしたが、陳情した側が請願までを求めていないもの、あるいはこうした個社(者)の要望をすべて請願扱いにしていては、判断基準が曖昧になることから反対したものであります。
先の「取扱要領」において、陳情を請願扱いで処理するには、委員会が「全会一致」で認める必要があり、既に私が反対している時点で成立しないため、委員長に採決を求めた結果、請願にすべきとする委員2名、すべきでないとする委員5名(委員長除く)となり、陳情のまま取り扱う旨決定しました。
市民の気持ちや考えに寄り添う姿勢は勿論基本であり、私も大事にしていますが、ここは議会。
感情論、感覚論で何でも良しとする場ではいけませんので、今後もまずはルールに照らしたうえで、常に自分の中の判断基準をしっかり持って、「議会として」選択すべきは何かを心掛け対応していく所存です。
なお、議会は「言論の府」であり、昨日のように、活発な弁論を通じて議論を深める。
先輩方が築いてこられた敦賀市議会の風土を大切に、さらに活性化していければと思います。
2023年6月13日
ブログ 原子力
「雨にも負けず、風にも負けず」の言葉を口ずさみながら続ける月曜朝の街頭活動。
昨朝は雨天での活動となりましたが、通勤するまでの30分間、市議会のことや先週、国会でありました入管難民法改正案の委員会採決のことなどをご紹介しました。
また、カッパを来て、自転車で通学する高校生とは同じ境遇とあってかアイコンタクト。
どこか気持ちが通じ合う朝となりました。
こうして街頭に立てば、新たな出会いや感じることがあり、とても新鮮な気持ちになる訳ですが、今後も「継続は力なり」と思い、活動を続けたいと思います。
【強い雨予報の昨朝は、100均カッパではなく○ークマン製を着用。安心感が違います。】
※TwitterやFacebookなどSNSでは、動画版を掲載していますので、宜しければご覧ください↓
さて、昨日は福井県の原子力政策にとって大変大きなニュースがありました。
これまで自ら設定した期限を2度延期し、2023年末までに確定させると県に約束していた、関西電力(以下、関電)の中間貯蔵施設「県外計画地点提示」に関し、関電の森望社長は12日、県庁で杉本達治知事と面談し、高浜原子力発電所で保管する使用済みプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料と使用済燃料の一部を2020年代後半にフランスに搬出する計画を示しました。
この搬出計画は、電気事業連合会(以下、電事連)がフランスで行う実証研究の一環で、森社長は「県外に搬出されるという意味で中間貯蔵と同等の意義があり、県との約束はひとまず果たされた」との認識を示し、県に理解を求めました。
また、計画では、高浜原子力発電所内に貯蔵している使用済みMOX燃料約20体(10トン)と使用済燃料約400体(190トン)をフランスに搬出し、2030年代初頭に再処理。
関電によると、実証研究後は再びMOX燃料として返還されるとのこと。
これに対し、杉本知事は「中間貯蔵と同等の意義があるとか、計画地点確定が達成されたという考え方は、これまで私どもが申し上げてきた内容に沿ったものかどうか、十分精査させてもらう」と述べ、今後国の考え方や立地市町、県議会の意見などを聞いたうえで判断するとの考えを示し、判断時期については明言を避けた格好となっています。
なお、使用済み燃料を処理して再利用する「原子燃料サイクル」は国の原子力政策の柱。
2021年10月に閣議決定した第6次エネルギー基本計画は、使用済MOX燃料の処理・処分について「2030年代後半の技術確立をめどに研究開発に取り組む」としています。
こうした国の政策と連動した中での今回の搬出計画と理解しますが、今後は、知事が仰るよう、国を始め関係者の考えを踏まえての判断に注視したいと思います。
最後に、お断りしておきたいと思いますが、新聞などで使われている「原発」は「原子力発電所」に、「使用済み核燃料」は「使用済燃料」、「核燃料サイクル」は「原子燃料サイクル」と、これまでも私は敢えて書き換えてきています。
電事連が使っている言葉ということもありますが、なぜ「原発」と言い換えたり、「核」というワードを敢えて付けなくてはならないのか。
そうした言葉ひとつの意味合いも考えながら、自身は今後も発していきたいと思いますので、皆様におかれてもぜひご理解いただき、少し言葉の使い方にご留意いただければ幸いに存じます。
2023年6月11日
ブログ 北陸新幹線
先ほどは【お知らせ】にて、やまたけNEWSの発行をお伝えいたしましたが、このNEWS作成にあたっては、私の場合、原稿や写真などを地元の広告会社さんに提供し、デザインならびに校正いただいているところ。
新たなデザインも私の想定以上のものを作成いただいた訳ですが、これまでも、やまたけ君(イメージキャラクター)をユニークに活用し、時には温泉に入ってみたり、時には登山をしてみたりと紙面を和ませてくれたほか、イメージをお伝えすればその通りの挿絵を配置してくれたりと、創造力と対応力の高さに感心するところです。
いわば、この会社さんあっての「やまたけNEWS」ということになりますが、日頃から真摯に対応いただいていることにこの場を借りて心から感謝する次第です。
なお、この会社さんのホームページには、「お届けするのはデジタルなものですが、お客様とのやり取りは、あくまでアナログな心を持って。」、「血の通った業務展開を目標とし、『キモチ、ツナガル。』をキャッチフレーズに、日々精進致しております。」とありました。
まさにこの言葉通りの経営といったところですが、今後も「キモチ、ツナゲテ」お付き合いさせていただきたく存じます。
さて、今回の「やまたけNEWS」のメインテーマでもありました来年春に敦賀開業を迎える北陸新幹線に関し、なるほどと思うニュースがありました。
先日、台風2号と前線に伴う大雨の影響で、6月3日には東海道新幹線の東京-名古屋間が半日運休となりましたが、その際、北陸新幹線の金沢-富山間の乗客が急増したことが10日、分かったとのこと。
東京方面と大阪方面の間を行き来しようとしていた利用者が迂回で活用したとみられ、災害時などの東西移動の代替手段として、北陸新幹線やリニア中央新幹線など多重化の有効性が浮き彫りになったとありました。
JR西日本によると、北陸新幹線の富山-金沢間の6月1日~4日の乗客数をコロナ禍前の令和元年の同日とそれぞれ比べると、午後に運休が始まった2日と、1日、3日は1~2割少なかったが、3日は約3割増えたという。同社の広報担当者は「東海道新幹線に乗る予定だった多くの人が、代わりに北陸新幹線を使ったのは間違いない」と説明。
輸送能力で東海道新幹線を下回る北陸新幹線などに迂回希望者が殺到するのを防ぐため、駅やネット上などで迂回路の周知は行われなかったとみられるだけに、利用者の急増は迂回路ニーズの高さを示すと記事は締め括られていました。
これは当たり前と言えば当たり前なことですが、今回は半日のことだったからこれくらいの影響で済んだものの、大地震や津波などにより損壊を受け、大動脈の寸断が長期間に及ぶ場合のことを想定した場合、やはり代替輸送ルートが備わっているというのは、日本の国土軸、危機管理上、大変重要なことと改めて思う次第です。
【東京〜大阪を結ぶ新幹線(産経NEWSより引用)】
来春の敦賀開業によって、利便性のみならず、こうした機能としての向上が図られる訳ですが、そう考えればやはり、敦賀以西も福井県嶺南地方を通り、大阪までつなぐ「小浜ルート」が必要不可欠と考えるところ。
この計画に反対する地元対応などの影響により、予定通りの着工に進んでいない「小浜ルート」を揶揄し、敦賀から米原に接続する「米原ルート」を唱える声も聞こえてきますが、それは北陸新幹線に求められる機能の一部しか見ていない人の言うことと、反論しています。
今回は、東京目線での迂回路ということでしたが、南海トラフ地震などを踏まえた大阪・関西圏からの視点でいけば、日本海ルートが必ずや必要であり、つまりは「小浜ルート」で通さなければ、北陸新幹線整備の意味合いは低下すると考えます。
7月1日(土)には、小浜市で開催される北陸新幹線整備に関わる期成同盟会総会に私も出席する予定としていますが、改めて、今ほど申し上げたことを関係者一同で確認するとともに、課題をクリアし、早期の着工に進むことを期待する次第です。
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