海ごみゼロプロジェクト2023 in 敦賀

ブログ 敦賀の自然

福井地方気象台は昨日、北陸地方が梅雨入りしたとみられると発表。
 
北陸地方の梅雨入りは平年並みで、昨年より5日遅いとのこと。
 
ジメジメした梅雨の季節が「好き」という方は残念ながら少ないのかと思いますが、鮮やかに咲く紫陽花のように、植物の生育にとっては欠かせない季節でもあり、そこはポジティブ思考で過ごしていただければ幸いです(私もそうします)。
 
さて、朝から小雨が降る「梅雨らしい」天気となった昨日は、「海ごみゼロプロジェクト2023 in 敦賀」に参加し、地元の皆さんや市内企業、海洋少年団など多くの皆さんと一緒に大比田〜横浜海岸を清掃してきました。
 

【会場となった大比田海岸。最後にありますが、私にとって思い出の詰まった場所です。】
 
このプロジェクトは、「クリーンアップふくい大作戦 〜ふくい海ごみゼロチャレンジ2023〜」のひとつとして、敦賀ではNPO法人「THAP(タップ)」が主催のもと開催されたもの。
 
なお、クリーンアップふくいのホームページを見ると「海岸や河口に流れ着くごみの多くは、河川の上流から流れ出たものです。きれいな海岸や河川、水辺の生き物、そして私たちの生活を守るために「オールふくい」で清掃活動に取り組んでいます!」とありました。
 
プロジェクトのほうは、9時より主催者代表あいさつ、趣旨説明やごみ回収に関する説明の後、早速、海岸に下り清掃スタート。
 

【開会式の様子(主催者あいさつは、THAPの池田理事長)】
 
説明では、後工程を考慮し、可燃物や空き缶など、あらかじめ集めるものを決めて回収する旨指示があったことから、私はプラスチックに特化して回収しましたが、防潮堤近辺に溜まった漂流ごみは大変多く、狭いエリアに留まらざるを得ない状況となりました。
 
一番多かったのはペットボトルのキャップやプラスチック片、変わったものでは注射容器などもありましたが、こうしたものを口にしてしまった海洋生物のことを思うと申し訳ない気持ちになったほか、先にあったよう、元を辿れば、こうしたものはすべて人間が河川の上流から流したものであり、何とも悲しい気持ちになったところです。
 
また、冬場にはサーフィンができるほどの波となる大比田〜横浜海岸ですが、それはつまり北西から入る強い風と波をもろに受ける位置にあるということであり、ごみの量は即ち、そのことを物語っていた訳ですが、約40分の時間ではあったものの、皆さんのご協力のもと多くのごみ回収ができた次第です。
 


【海岸清掃の様子と回収した漂流ごみ(その他にも軽トラで運搬したものあり)】
 
若狭湾を拠点とした、海ごみを資源に変える方法を模索するチーム「※Anomiana(アノミアーナ)」のホームページを拝見すると、「敦賀市のごみ」というページがあり、1997年のナホトカ号重油流出事故以来、敦賀市では漁協や地域住民が海岸清掃活動を盛んに行ってきたことから始まり、敦賀湾では漁港の多い西側(西浦地区)での海ごみの漂着は比較的少なく、東側(東浦地区)での漂着は非常に多いこと、これまで住民、漁協、企業等が主体となって行なってきた清掃活動が過疎化や高齢化で難しくなったことから、2017年に東浦地区の区長が連名で市に陳情を行ったこと、さらにはそれ以降の敦賀市との取組みが記載されていました。
 
※今回のプロジェクトを共催する「TEAM☆CLEAN BLUE」は、アノミアーナの敦賀在住メンバーが中心に結成された団体
 
 →アノミアーナ「敦賀市の海ゴミ」はこちらから
 
こちらを読むと、住民と行政が共通の課題認識をもって、解決するための仕組みづくりのもと実践されてきたことが良く分かる訳ですが、今回のプロジェクトにも行政職員が複数名参加(業務でなく)されていて、「敦賀の美しき海を守る」との思いを共有する機会となりました。
 
最後に、父の出身地でもある大比田。
 
大比田海岸は私にとって、幼少期には夏、必ずといっていいほど海水浴に訪れたり、社会人になってからはサーフィンにチャレンジしたりと、多くの思い出が詰まった場所。
 
こうして皆さんの手で、美しく維持していただいていることに心より感謝です。
 

【夕陽が沈む時間帯が最高に美しい大比田海岸は「敦賀の宝」。いつまでも大切に。(2023年4月やまたけ撮影)】