国民民主党が内閣不信任案に「反対」

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本日開催の原電労組本部大会に出席のため、昨晩、東京に前入り。
 
カーテンを少し開けて寝ましたが、太平洋側の朝は早く、隙間から差し込む強い日差しで目が覚めました。
 
天気予報を見ると、正午には31℃まで気温が上がるとあり、既に夏の様相。
 
敦賀との気候ギャップに留意し、今日一日を過ごしたいと思います。
 
さて、岸田総理の「今国会での解散は考えていない」発言により、一気に吹き去った「解散風」ですが、昨日、立憲民主党は内閣不信任案を単独提出。
 
これを自民、公明、日本維新の会と国民民主党は採決で反対し、否決となりました。
 
野党でありながら反対した、日本維新の会と国民民主党に対しては、「野党としてあるまじき行為」、「与党に魂を売った」などと揶揄されていますが、こうした声に対し、国民民主党の玉木雄一郎代表は、会見で以下のように述べています。
 
「『内閣不信任案を提出するという事は内閣とは話をしない』ということ。今一番大事な《持続的な賃上げの実現》そして《物価・エネルギー高騰対策に万全を期すこと》に全力を傾け国民の負託に応えていくべきという観点から、近年漫然と行われている会期末の内閣不信任案の提出に反対」
 
また、同党を代表して反対する理由を理路整然、堂々と本会議で討論したのは、浅野哲(さとし)衆議院議員(茨城5区)。
 

【衆院本会議で討論する浅野哲衆議院議員】
 
「我々は岸田内閣を全面的に信任しているわけではありません。この反対は、近年の国会で漫然と行われてきた会期末の内閣不信任決議案提出という行為を、多くの有権者は必ずしも望んでいないという現実に沿って行動するものであります。」
 
との言葉から始まり、
 
「国会がいま為すべきは、国民の生活不安・将来不安を払拭し、外交上の様々な懸念に対応するために万全を期することであり、現時点での内閣不信任決議案の提出には賛同しかねるものであります。」
 
と先んじて結論を述べた後、反対する個別の理由として、岸田総理が「解散は考えていない」旨の明言をするなかで内閣不信任決議案を提出する意義、昨日午前中に立憲民主党会派とともに、国家公務員法等の一部を改正する法律案ほか4案を共同提出した直後の不信任決議案提出は、議論する機会を自ら放棄するものであり、遺憾であるとしたほか、この国会で為すべき議論、政策について自論を展開しました。
 
そして最後に、「私たち国民民主党は、政権与党だけがこの国を前に進めるエンジンだとは思いません。建設的な野党がいてこそ、与党もおごることなく、かたよらず、公平な視点を持つことができるものと考えます。だからこそ、今という時代に野党である者は、目の前の政局だけを考えるのではなく、より深く未来を見つめ、国家国民のために議論を尽くす姿勢を貫くべきだと考えます。」
 
「強い者が間違っているならば、私たちは勇気をもって正していく。」
 
と「対決より解決」の姿勢を改めて主張し、討論を終えました。
 
最終盤を迎え、注目が集まる国会対応ですが、皆さんの目にはどう映ったでしょうか。
 
国難とも言えるなか、難題立ちはだかる場面で政局に時間を費やしたり、パフォーマンスをしている場合でないことは明白であり、政治空白を作らずにこうした課題を解決していく。
 
私はこの考えに同調する次第です。
 
以下に、浅野議員の反対討論全文を掲載いたしますので、疑問に思われる方はぜひ、ご一読いただければ幸いに存じます。
 
 →浅野哲衆議院議員の討論全文はこちら