関西電力の使用済MOX燃料他搬出先は「フランス」

ブログ 原子力

「雨にも負けず、風にも負けず」の言葉を口ずさみながら続ける月曜朝の街頭活動。
 
昨朝は雨天での活動となりましたが、通勤するまでの30分間、市議会のことや先週、国会でありました入管難民法改正案の委員会採決のことなどをご紹介しました。
 
また、カッパを来て、自転車で通学する高校生とは同じ境遇とあってかアイコンタクト。
 
どこか気持ちが通じ合う朝となりました。
 
こうして街頭に立てば、新たな出会いや感じることがあり、とても新鮮な気持ちになる訳ですが、今後も「継続は力なり」と思い、活動を続けたいと思います。
 

【強い雨予報の昨朝は、100均カッパではなく○ークマン製を着用。安心感が違います。】
 
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さて、昨日は福井県の原子力政策にとって大変大きなニュースがありました。
 
これまで自ら設定した期限を2度延期し、2023年末までに確定させると県に約束していた、関西電力(以下、関電)の中間貯蔵施設「県外計画地点提示」に関し、関電の森望社長は12日、県庁で杉本達治知事と面談し、高浜原子力発電所で保管する使用済みプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料と使用済燃料の一部を2020年代後半にフランスに搬出する計画を示しました。
 
この搬出計画は、電気事業連合会(以下、電事連)がフランスで行う実証研究の一環で、森社長は「県外に搬出されるという意味で中間貯蔵と同等の意義があり、県との約束はひとまず果たされた」との認識を示し、県に理解を求めました。
 
また、計画では、高浜原子力発電所内に貯蔵している使用済みMOX燃料約20体(10トン)と使用済燃料約400体(190トン)をフランスに搬出し、2030年代初頭に再処理。
 
関電によると、実証研究後は再びMOX燃料として返還されるとのこと。
 
これに対し、杉本知事は「中間貯蔵と同等の意義があるとか、計画地点確定が達成されたという考え方は、これまで私どもが申し上げてきた内容に沿ったものかどうか、十分精査させてもらう」と述べ、今後国の考え方や立地市町、県議会の意見などを聞いたうえで判断するとの考えを示し、判断時期については明言を避けた格好となっています。
 
なお、使用済み燃料を処理して再利用する「原子燃料サイクル」は国の原子力政策の柱。
 
2021年10月に閣議決定した第6次エネルギー基本計画は、使用済MOX燃料の処理・処分について「2030年代後半の技術確立をめどに研究開発に取り組む」としています。
 
こうした国の政策と連動した中での今回の搬出計画と理解しますが、今後は、知事が仰るよう、国を始め関係者の考えを踏まえての判断に注視したいと思います。
 
最後に、お断りしておきたいと思いますが、新聞などで使われている「原発」は「原子力発電所」に、「使用済み核燃料」は「使用済燃料」、「核燃料サイクル」は「原子燃料サイクル」と、これまでも私は敢えて書き換えてきています。
 
電事連が使っている言葉ということもありますが、なぜ「原発」と言い換えたり、「核」というワードを敢えて付けなくてはならないのか。
 
そうした言葉ひとつの意味合いも考えながら、自身は今後も発していきたいと思いますので、皆様におかれてもぜひご理解いただき、少し言葉の使い方にご留意いただければ幸いに存じます。