海上自衛隊ミサイル艇「はやぶさ」を見学

ブログ 政治

ゼレンスキー大統領が広島空港に到着し、さらに注目が増すG7広島サミット。
 
昨日発表した首脳声明では、ウクライナ侵略を続けるロシアを「可能な限り最も強い言葉で非難」し、不法な侵略が続く限り、ウクライナを支援することが明記されました。
 
また、中国が海洋進出を強める東・南シナ海情勢に深刻な懸念を示し、力や威圧によるいかなる一方的な現状変更の試みに強く反対することも表明しました。
 
尖閣諸島を始め、わが国領域内への侵入行為を繰り返す中国に対しては、毅然とした態度で牽制しておくことが重要であり、こうしたG7での表明には大きな意義があると受け止める次第です。
 
さて、こうして国防について考えるなか、ベストタイミングで機会を得たのが、海上自衛隊のミサイル艇「はやぶさ」の見学会。
 
以前に、会員として所属する敦賀防衛懇話会より、敦賀港桜岸壁に入港する「はやぶさ」の見学会についてご案内いただいていたところ、ちょうど午後は時間があったため、是非ともと岸壁まで車を走らせた次第。
 
見学に際し予習するなかで、「はやぶさ」は1999年に発生した、能登半島沖での北朝鮮不審船逃走に後押しされる形で建造されたミサイル艇。
 
海自護衛艦艇群にあって独特の存在感を放ち、沿岸の基地・港から発進、高速航行し、搭載した艦対艦ミサイルで敵艦を制圧する高速戦闘艇だとありました。
 
軍用航空機の世界でいう「迎撃機」の存在と似ているとも。
 
きらめきみなと館裏手の桜岸壁に到着し、海上自衛隊の方のご案内で艦艇に上がらせていただき説明を受けるとまず、76ミリ速射砲や後方に備えた4基の艦対艦ミサイルシステム、また警告射撃などに使用するため12.7ミリ重機関銃、レーダーを撹乱するランチャー砲などの火力を装備しているとありました。
 
また、能登半島沖での経験を踏まえ、高速で逃げ回る船舶を追尾できるよう、強力なガスタービンエンジンを3基も搭載しており、海上自衛隊初のウォータージェット推進により最高44ノット(約時速80キロ)もの速力を発揮でき、これはこれまでの海上自衛隊保有の艦艇で最高のスピードであるともありました。
 

【「はやぶさ」を後方より見る。日章旗の奥に斜め置きされているのが艦対艦ミサイル。後方下部の黒い部分がウォータージェット推進機構。】
 
なお、砲塔やレーダー、手摺りや梯子の構造物に至るまで、ステルス性に配慮された形状(レーダー波が放射状に反射するよう)になっていることにも驚きました。
 
CIC(Combat Information Center=戦闘指揮所)は6畳程度の広さでコンパクト、アルミボディにて軽量化された船体は風と波の影響をもろに受ける(船体が80度ほど傾くこともあるそう)ことから立ち席はなく、すべてショックアブソーバー及び5点式シートベルト付きのシートを配備しているとのことで、三半規管が決して強くない私としては、考えただけでも船酔いしそうになった次第です。
 

【ご配慮にて操舵席にも座らせていただきました】
 
こうして、大変丁寧なご説明をいただき艦を降りた訳ですが、いかなる状況であろうとも有事の際にはいち早く現地に向かい、最前線で制圧する役割を果たす「はやぶさ」、そして乗組員の皆様には心より敬意を表するとともに、この日の対応に感謝した次第であります。
 
このような「リアル」を体感すればやはり、国防は理想論では決して成り立たないことは言うまでもありません。
 
取り巻く脅威に対して、抑止力が働くのは均衡する軍事(防衛力)あってのことであり、防衛費の問題などに関しても現実的に考えるべきと、さらに認識を強めたところです。
 
「自分の国は自分で守る」
 
至極当たり前のことですが、私自身は国民民主党も掲げるこの理念に沿って、引き続き思考していきたいと思います。
 

【艦艇の前で。国防は極めて現実的に。】

G7広島サミットで決められる「非常に重要なこと」とは何か

ブログ 政治

先日、43年ぶりの電気料金(規制料金)値上げを発表した北陸電力。
 
昨日はちょうど、当該企業内労組である北陸電力労働組合福井県支部より、役員の皆さんと意見交換する機会を頂戴しました。
 
私からは、日頃のご支援に対する御礼と2期目の豊富についてお話しした後、懇談の場では、安定供給を守る送配電それぞれの状況や全面自由化となって以降の営業所窓口における顧客への対応など、まさに現場のリアルを知ることができました。
 
冒頭の料金値上げなどにより、言われなき批判に晒されることもあるともお伺いしましたが、そうした中でも、お話しする中で強く感じたのは、低廉で安定的に電気を届けることに全力を懸ける皆さんの思い。
 
こうしてプライドをもって、献身的に役割を果たす「電力マン」と引き続き連携のもと、課題解決に向け、微力ながら私も尽力してまいる所存です。
 
さて、そうしたなか、世界が注目するのは、広島で開幕した先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)。
 
昨日は、G7首脳が平和記念公演内の原爆資料館を史上初めて揃って訪問するとともに原爆慰霊碑への献花、黙祷が捧げられました。
 

【平和記念公園で献花を行うG7首脳(岸田首相Twitterより)】
 
これを受け、国民民主党の玉木雄一郎代表はTwitterで、「第2次世界大戦で敵味方に分かれて戦った国々の首脳が、原爆が投下された広島で一堂に会し慰霊の献花を行う姿は、心打つ歴史的な瞬間です。戦後秩序が大きく変化し、新たな平和と安定の枠組みと規範が求められる中、日本が果たすべき役割は大きく、G7における岸田首相のリーダーシップを期待します。」と率直に述べているよう、党派を超えて「世界の中の日本」の存在感発揮が期待されるところです。
 
また、岸田首相は同日夜の記者団の取材で、核軍縮に関するG7首脳による広島ビジョンを発出すると明らかにしました。
 
G7の中でも「核」を保有する国と持たざる国が混在する状況、さらにはウクライナ情勢でロシアの「核の脅威」に晒されるなかでどのようなビジョンを発していくのか。
 
世界唯一の被爆国である日本として、現実的な核兵器廃絶に向けた発信となることを、こちらも期待する次第です。
 
そしてもうひとつ驚きのニュースは、ゼレンスキー大統領のG7出席。
 
アラブでの会議の後、日本に向かうとのことですが、ロイター通信によると、ウクライナ国家安全保障防衛会議のダニロフ書記は国営テレビで、「非常に重要なことが(広島で)決められる。国益を守るため大統領の同席が絶対不可欠だ」と語ったとのこと。
 
ゼレンスキー大統領来日だけでも驚きのところ、広島で決められる「非常に重要なこと」とは何か。
 
先の核軍縮に関わる広島ビジョンを含め、このG7広島サミットは日本、いや世界にとって歴史的なものになるかもしれません。

週末はぜひ「つるがのおと」へ

ブログ まちづくり

「心変え 行動変えて習慣に それが人生場面を創る」
 
これは15年ほど前でしょうか、労組役員時代に受講した富士社会教育センター(民主的労働運動サイドの研修機関)の講義で教えていただいた言葉。
 
組織のリーダー育成の観点としてあった言葉でしたが、以来、この教えを自身の人生の糧にしてきているところ。
 
元来、三日坊主の私が、4年以上このブログを書き続けてこれたのも「心変え 行動変えて」と思ってきたからであり、改めてこの言葉を贈ってくれた先生(故人)に感謝する次第です。
 
こうして今日もブログを書く朝ですが、実はアラームを掛けずとも、ほぼ4時から4時半頃には目が覚める習慣となっています(加齢による早起きもあるのかもしれませんが笑)。
 
空が白み始める夜明けから、徐々に朝日が差し込む時間帯は、大げさに言えば「※地球上に生きている」ことを実感する大好きな時間帯ともなっており、完全に一日のリズムに組み込まれているところ。
 
※いつも、松田聖子の「瑠璃色の地球」の歌詞(朝日が水平線から光の矢を放ち〜)を思い浮かべています。
 
ちなみに、本日の日の出は4時48分ということで、最近ではこの時間帯に加わったのが、「チュンチュン♬」と鳴くスズメの声。
 
聞けば何とも愛らしい鳴き声な訳ですが、この時期から秋口までに掛けては、このリズムに合わせてペン(実際はタイプ)を走らせる次第です。
 
さて、ダラダラと前置きが長くなりましたが、今日つなげていきたいのは「音」。
 
どなたも一つや二つは、癒される歌や励まされた音楽を持っているのかと思いますが、敦賀ではこの週末、金ケ崎緑地周辺にてオンフェス「つるがのおと」が開催されます。
 

【「つるがのおと」のイベントチラシ】
 
このイベント、「月刊fu」のネット版に紹介されていましたので、記事を引用しますと、
 
地元ゆかりのアマチュアやプロミュージシャンが紡ぎ出す「敦賀の音」を、大人から子どもまで思い思いに楽しめる音楽フェス。
 
金ケ崎緑地と敦賀赤レンガ倉庫にステージを設けるほか、キッチンカーが並ぶエリアや、子ども服や雑貨、アクセサリー販売の店が並ぶエリア、ハンモックに揺られてくつろぐエリアもあり「金ケ崎一帯を音楽を中心としたテーマパーク」として楽しむことができます。
 
とあります。また、
 
「緑地ステージ」は11:00~20:00で、女子中学生ドラム&女子高生ギターのユニットやアニソンバンド、高校軽音部などが出演します。
 
「赤れんがステージ」は11:00~17:00の間に、音楽教室生徒による電子オルガン演奏やアコースティックサウンド、ギター弾き語りが披露されます。
 
プロミュージシャンでは、ソロだけでなく多彩なプロジェクトに参加し「音の世界を放浪中」という椎名純平さん、ギタリストで鯖江市出身の竹内朋康さんによるユニット「シイタケ」が出演するほか、13:30からの敦賀市松陵中吹奏楽部との共演と、19:00からの大トリを務めるとあります。
 
開催される5月21日(日)の天気は「晴れ」。
 
先週末は、歴史と新幹線に関するイベントがあった敦賀ですが、この日曜は、心と体を満たしてくれる音楽と美しき金ケ崎の景色を満喫してみてはいかがでしょうか。
 

【参考まで、イベントの詳細もご紹介いたします】

敦賀ー東京間が1本のレールで結ばれる

ブログ 北陸新幹線

昨日は水曜日ということで、名子での辻立ちからスタート。
 
朝から強い日差しで汗ばんだものの、海沿いのそよ風に助けられ活動を終えました。
 
気温はその後グングンと上がり、小浜市では10時50分に気温30.3℃(最高気温は31.6℃)を観測し、県内で今年初の真夏日となったほか、敦賀も13時04分に30.2℃をマーク。
 
本日も同様、30℃の予報となっていますが、急激な気温上昇で体調など崩されませぬよう、注意してお過ごしいただければと。
 
さて、こうした暑さの中でも順調に工事を進めているのは2024年春開業予定の北陸新幹線ですが、鉄道建設・運輸施設整備支援機構(以下、鉄道・運輸機構)の発表によると、金沢ー敦賀間125キロのレール敷設工事が終わり、5月27日には芦原温泉駅にて締結式を行うとのこと。
 
これにより、敦賀から東京までが1本のレールで結ばれたことにもなる訳ですが、いよいよ東京駅に、「敦賀行き」の表示が出ると思うとやはり、期待とワクワク感が増すところであります。
 
なお、工事の進捗率は3月末時点で、土木工事と軌道工事は100%、電気工事は約84%で、引き続き新幹線の走行に必要な電力を供給する設備・電気工事などを進める。
 
また、線路や構造物を点検する「監査・検査」も既に着手しており、今後は新幹線検測車「イーストアイ」や新幹線車両「W7系」を使用した総合監査・検査を実施するとのこと。
 

【新幹線 電気・軌道総合検測車「East i(イーストアイ)」(Wikipediaより引用)】
 
こうなってくると心待ちにするのは「試験走行」の開始時期ですが、先の3月定例会で質問した際には、先行開業の例を示しつつ、「然るべき時期が来たら公表される」とのことでしたが、12月には国土交通省の完成検査を終え、年明けからはJR西日本が訓練運転に入るよう。
 
長大な新北陸トンネルを抜け、車両が姿を表すシーンが既に頭に浮かぶところですが、まずはこの後も安全を最優先に工事を完遂されますようお願いする次第です。
 
こうしてレールがつながったと簡単に言うものの、これもひとえに、ここに至るまでの鉄道・運輸機構を始め、関係者の皆さんの並々ならぬご尽力あってのこと。
 
とりわけ、金沢ー敦賀間最大の難所と称される敦賀駅工区に携わられている方々におかれては、重圧、緊張感たるや相当のものがあったかと思いますが、難所といえば、明治には同じく、柳ヶ瀬(滋賀県境)に当時国内最長のトンネルを切り拓いて敦賀にレールをつないだことに思いを馳せるところ。
 
その後、敦賀は、鉄道とともに近代の歴史を歩んできたことは言うまでもありませんが、次の新幹線時代をどう歩んでいくか。
 
北陸新幹線が開業する来年は、ちょうど明治17年(1884)の長浜ー金ケ崎間全線開業から140年。
 
先人が切り拓いたレール、歴史ある「鉄道のまち敦賀」を誇りに思い、未来を創造せねばと、改めて認識する次第です。

電気料金値上げの責任はすべて電力会社に負わすのか

エネルギー ブログ

以前より大手電力7社が申請していた電気料金(規制料金)値上げについて、昨日、政府が開いた物価問題に関する関係閣僚会議でこれを了承し、7社が即日値上げを再申請しました。
 
西村経産大臣が近く認可するとあり、電力7社は6月1日から値上げを実施すると発表。
 
火力発電に使用する燃料価格の高騰などを反映させ、経済産業省によると、標準的な家庭(月の電気使用量400キロワット時)の値上げ率は14~42%となり、月の負担増は2千円程度~5千円程度となる見通しとのこと。
 
なお、値上げするのは中部、関西、九州の3電力を除く7社で、政府の試算によると、43年ぶりに値上げする北陸電力の値上げ率は42%。北海道電力は21%、東北電力は24%、東京電力14%、中国電力29%、四国電力25%、沖縄電力38%。
 

【当初申請と今回圧縮された各社の料金(産経NEWSより引用)】
 
これまで耐えに耐えた末、43年ぶりの値上げとなる北陸電力の長高英常務執行役員は「お客様にご負担をおかけすることになり非常に心苦しく思っている。了承された査定案の値上げ幅は当社にとって非常に厳しいものだが、引き続き効率化を進めて補っていきたい」と述べました。
 
一方、西村経済産業大臣は閣議の後の記者会見で、「直近の燃料価格などを踏まえ、原価の再算定を行うなど前例に捉われない極めて厳格な査定を行った。」と、さも政府の成果と言わんばかりに述べています。
 
正直申し上げ、このように電気料金値上げの責任を旧一般電気事業者に押し付けるかの姿勢には大いに疑問があります。
 
即ち、値上げの主要因となった、海外に燃料を依存する火力発電の比率を高めなければならなくなったのは、純国産エネルギーである原子力発電の長期停止を余儀なくされていることに加え、原子力なきまま進めた再生可能エネルギーの普及拡大によって、※代替する火力の必要性が増したことに原因があるからです。
 
※日照や風のある時しか発電しない再エネには必ず代替電源(今は火力)が必要であり、再エネ比率を高めれば高めるほどその代替電源の燃料負担が増える。要するに個社の経営判断でなく、国のエネルギー政策(電源比率)によって生じていると言える。
 
また、東日本大震災以降に進めた電力システム改革や電力自由化は聞こえこそ良いものの、結果して電力需給逼迫と料金高騰を招いているほか、自由化なのに何故、旧一般電気事業者だけ国の厳格な審査が必要なのか。
 
これ以外にも、電力市場が高騰した際には、調達価格の上昇に耐え切れず、いくつもの新電力が撤退したり、需給逼迫時には旧一般電気事業者が所有する、本来停止していた年数の経過した火力を再稼働させて対応したことなど、様々な事柄が思い出されるところであります。
 
要するに、こうして国が整備してきた制度自体に理不尽な点や根本的な問題があると、私は思う訳であり、そのような中で「大手電力の料金値上げをギリギリと絞り上げた」と言わんばかりの姿勢は、責任から逃れる政府のパフォーマンスとしか思えません。
 
制度自体が複雑化し、専門家でなければ分からなくなっている状況において、まさにこうした点を国会で指摘しているのは、国民民主党の竹詰ひとし議員(参議院比例)でありますが、わが国の安価で安定した電力供給の根幹に関わる制度につき、悪しき点があるのであれば改善すべきと、強く望むところであります。
 
そして何と言っても「電力危機」の改善に向けて鍵を握るのは原子力発電。
 
「再エネか原子力か」ではなく「再エネも原子力も」使わなくては、この日本は成り立たないことを改めてお伝えし、本日のブログを閉じます。
 
本日はやや批判的な論調となりましたが、昼夜を分かたず、懸命に安定供給を守り続ける全国の電力関連産業にお勤めの皆さんが、上っ面の報道だけで批判に晒されることだけは我慢なりませんでしたので、思いの丈を書かせていただきました。
 
考えに間違いがあればご指摘いただきたく存じますが、記載の趣旨についてはご理解賜りますよう宜しくお願いいたします。

街頭でお伝えした「国家の役割」

ブログ 政治

5月13日に発生した永大産業敦賀事業所における火災について昨日、同社のホームページ(HP)では「当社事業所における爆発火災事故の発生に関するお知らせ」と題し、「敦賀パーティクルボード工場において、何らかの理由で粉塵爆発が発生したと推測されますが、原因等詳細につきましては現在調査中であります。」との掲載がありました。
 
聞き慣れない「粉塵爆発」を調べてみると、可燃性の粉塵が大気中に浮遊した状態で着火し、爆発を起こす現象のことありました。
 
また、粉塵爆発が起こる三条件は、「酸素」、「爆発下限濃度以上の可燃物の粉塵」、「最小着火エネルギー以上の着火源」とあり、とりわけ「最小着火エネルギー」とは、粉塵の着火に必要な最小エネルギーのことを指し、静電気など、着火エネルギーが「爆発領域」以上の値になると、粉塵爆発が発生するとのこと。
 
同HPでは、今回の爆発火災事故の発生原因及び被害状況等については、消防・警察当局とともに現在調査中とありましたが、確実な再発防止対策につながる意味においても、この三条件のことを頭に置き、注視しておきたいと思います。
 
さて、月曜日の昨朝は、定着しつつある街頭演説からスタート。
 
「天気に関係なくやり続ける」と決めたとはいえ、やはり昨日のような青空広がる天気に越したことはないもの。
 
ある種、爽快感を得ながらの時間となりました。
 
7時30分から出勤に間に合う8時過ぎまでの時間帯ではありますが、週末のイベントに参加し感じたことや敦賀市議会の今後の流れに加え、昨日は政党のぼり旗を掲げたこともあり、以前に「たまきチャンネル」(国民民主党 玉木雄一郎代表のYouTubeチャンネル)で拝見した「国家の役割」についてお話ししました。
 
 →「たまきチャンネル」はこちら
 
時間を割いたのは「国家の役割」で、民主主義かどうかを超えて国家が行うべきことは、①国を守る、②業を起こし民を豊かに、③人を育てるの大きく3つ。
 
①は、他国からの侵略などの脅威や自然災害などを含め、国が滅びることがあっては、充実した社会福祉があっても意味を成さないという至極当たり前のこと。
 
②は、新しい時代に応じた産業を興し、そこに雇用をつくり、そして所得を生み民を豊かにしていく。これが出来ないと※黄巾の乱のように、人民が荒れ、暴動や動乱が起こったりする。国家が安寧で長く続くためには人々が豊かでなくてはならない。
※黄巾の乱
中国、後漢末(186年)の農民反乱。鎮圧後、動乱は全国に移り、三国時代に入る。
 
③は、国を守るのも、業を興すのもやっぱり最後にやるのは「人」。なので、人を育てるというのは国家の行うべき重要な役割。江戸時代・江戸時代末期もそれぞれの藩校があったり教育をしたり、新しい時代に対応できるような人を育て続けてきたし、そういう子弟を当時は欧米に留学させて外の新しいものを取り込んできた。そういう人たちが新しい時代を切り拓いていった。
 
この根本にあるどれが一つが欠けても国家は国家として永続しないと思っており、国民民主党は普遍的な国家の役割をキチンと強化・充実させようとの考えのもと政策をつくっていることをご紹介したうえで、
 
①国を守る → 自分の国は自分で守る
②業を興し民を豊かにする → 給料が上がる経済の実現
③人を育てる → 国づくりは人づくり
 
を政策の柱に掲げ取り組んでいることをお伝えした次第です。
 
国家の根幹に関わることにつき、「大上段に構えて」とお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、これは地方であろうが一緒であり、私自身この認識や考えを強く胸に刻み活動にあたるところですが、次代を担う、この時間に通学する中高生にも何か伝えることができればとお話しした次第です。
 
なお、昨朝の街頭活動からは、選挙前に他県にお住まいの支援者から贈っていただいた「こくみんうさぎ」のパペットを拡声器のベルトに取り付けました。
 

【遠くからでも目立つ「黄色いうさぎ」は存在感あり】
 
前からどこかで活用したいと思っていたこのパペット。
 
ようやく活躍の場に披露することができた訳ですが、中高生の視線が「こくみんうさぎ」に釘付けで、ハニカミ笑顔(失笑?)で通り過ぎていきました。
 
危うく主役を奪われそうな勢いでしたが(笑)、今後はこの頼もしい「同志」を支援者の分身と思い、ともに活動してまいります
 

【(おまけ)パペットの本来の使い方はこうです・・・プレゼントされた直後の写真(再掲)】

歴史あるものと新しきものとの融合こそ敦賀のポテンシャル      

ブログ 北陸新幹線 敦賀の歴史・文化

まるで台風かのような強い雨風でしたが、関係者の皆さんの思いが通じてか、次第に雨足は弱まり、時折、晴れ間が覗くまでの天気となった昨日。
 
“関係者の皆さん”とは、一昨日のこのブログで紹介した「遊行上人のお砂持ち神事」と駅前大通りを歩行者天国にしてのイベント「Tsuruga DEPART 2023」の主催者を始め、関係する方々のことですが、それ以外にも「何とか回復して」と雨が止むのを願っていたのは私だけではないでしょう。
 
こうして、双方の行事が始まる10時前には、霧雨程度となり、私はまず「お砂持ち神事」を見るために神楽通りへ。
 
勝手な想像で、神事に参加されるのは、時宗のお坊さんと氣比神宮の氏子さんくらいかと思っていましたが何のその。
 
キッズパークつるがの交差点から相生商店街の端のほうまで列を成すほど、大勢の方々が参加する規模に加え、大人のみならず、地元の子ども達まで衣装を身にまとい参加する姿をとても愛らしく感じた次第です。
 
厳かな雰囲気のなか、御一行は出発後、まさにこの「お砂持ち」でできた神楽通りを進み、氣比神宮表参道前のお砂場ではそれぞれ、“もっこ”に砂を乗せ、氣比神宮境内にてお砂まきされました。
 
大鳥居をくぐって右手に、お砂まきをする沼を再現した場所があるとは知りませんでしたが、一連の神事をこうして見ることができ、まさに700年の歴史を感じるひと時となりました。
 
また、見学される方も大変多く、地元はもとより、敦賀にとっても大切に継承せねばならない伝統行事であると、しみじみと感じた次第です。
 
なお、以下にいくつか写真を掲載しますので、少しでも神事の様子を感じていただければと。
 

【神楽通りを進む御一行様】

【お砂場にて、砂をもっこへ】

【氣比神宮の大鳥居をくぐり】

【境内内にてお砂まき。こんな場所があるとは知りませんでした。】
 
その後は、行事のはしごで駅前へ。
 
出遅れたと思っていた「NCCR 2023」がちょうど来場するところで、ランボルギーニを始め、続々と来場し、美しい走りを見せるスーパーカーに興奮しつつ、暫し堪能。
 
それにしても歩道橋のある信号から白銀交差点までの両サイドには老若男女、黒山の人だかりでスーパーカー人気の凄さを感じたところです。
 

【駅を背に白銀交差点側を見る】
 
さらに先の交差点までのエリアまでが歩行者天国となっており、多くのキッチンカーが並ぶほか、ステージではキッズダンスやご当地アイドルのミニライブ、アーケード下では西野カインさんのライブペインティング、地元や企業のブースなど、こちらも多くの人で賑わっていました。
 

【ライブで描く西野カインさん】

【一昨日磨いたモニュメントもキッチンカーエリアで存在感あり】
 
なお、主催する敦賀駅前商店街振興組合の理事長さん始め、会場で出会った多くの方とお話ししましたが、皆さん笑顔(理事長は超大変そうでしたが)。
 
やはり玄関口の駅前に賑わいがあることを皆が喜んでいるように感じました。
 
そして、来訪者の皆さんが書き込んでくれたウェルカムボードのデザインはもちろん北陸新幹線。
 
開業を約10ヶ月後に控え、こうして地元の方が自ら機運を高めるべく取り組む姿を心強く感じるととともに、しっかりと後押しして行かねばと思いを強めた次第です。
 

【北陸新幹線が描かれたウェルカムボード。イベント後は市役所に飾られるそう。】
 
最後に、700年の歴史と新幹線開業の息吹という、時間軸の異なる両面を体感した一日を終え思ったのはやはり、敦賀の大いなるポテンシャルは歴史あるものと新しきものとの「融合」にありということ。
 
「過去に学び 未来を創造し 今を生きる」
 
そんな言葉を胸に込めながら、「歴史と文化のまち敦賀」、「鉄道と港のまち敦賀」のコンセプトを追求していくことの先にまた、敦賀のさらなる発展が見えた次第です。

永大産業(株)敦賀事業所にて大規模火災が発生

ブログ 防犯/防災

昨日の午前中は、原電総連青年女性委員会が社会貢献活動として毎年実施している、シンボルロードモニュメントのクリーンアップに参加しました。
 
このシンボルロードモニュメントとは、敦賀港開港100周年を記念して1999年に敦賀駅前から氣比神宮までの通り沿いに設置されたもので、「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」のモニュメント28体はまさに「科学都市」、「鉄道と港」のまち敦賀を表すもの。
 
実はこの活動、私が敦賀総支部長時代に始めたもので思い入れが深い訳ですが、こうして15年以上、若い世代が中心となって継承してくれていることを嬉しく感じた次第です。
 
年に一度ながら、敦賀を訪れる方が増えるゴールデンウィーク前後に行ってきたクリーンアップですが、今年は、昨年お亡くなりになった故松本零士先生への感謝も込めて皆で磨き上げました。
 
今後も敦賀のコンセプトを表すモニュメントとして輝き続けるよう、原電総連としても大切にしていきたいと思います。
 
さて、こうして活動に参加しつつ、朝から心配していたのが住宅資材などを製造する永大産業(株)敦賀事業所の工場で発生した建物火災。
 
トンボメール(敦賀市防災メール)にて、6時30分頃に火災が発生し消防車が出場したとの報を受けて以降、お昼になっても鎮火したとの情報が来ず、大規模な火災であることは想定していたものの、結果、届いた火災終息報の鎮火時刻は同日23時15分。
 
福井新聞ONLINEによれば、鉄骨2階建ての工場1棟延べ約8700平方メートルのうち約6千平方メートルが燃え、約8時間半後に鎮圧状態になったとありました。
 

【白煙を上げる永大産業(株)敦賀事業所(福井新聞ONLINEより)】
 
そして、この火災により、男性3人がやけどを負い病院に搬送され、1名の方の死亡が確認されました。
 
ここに、お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りするとともに、心からお悔やみ申し上げます。
 
また、負傷された方々には心よりお見舞い申し上げます。
 
敦賀警察署や敦賀美方消防組合によると出火当時、工場では8人が作業していたほか、近隣住民からは「大きな爆発音がした」との声があることから、まずは出火原因の特定を待つものであります。
 
なお、これだけ大きな被害となったこと、とりわけ同じ職場で働く仲間の命が失われたことによる、社員の皆さんの動揺や不安は計り知れないものとお察しいたします。
 
こちらに関しては、日頃連携いただいている私として、また連合福井嶺南地域協議会としても、何らかの支援、フォローをしていかねばと考えます。
 
なお、会社側におかれては、何をおいても最優先すべき、社員の尊い命が失われるという災害が続けて起きた(本年2月にも所属従業員1名が同工場内で死亡)ことを最大限重く受け止め、原因の徹底追及、再発防止対策にあたっていただきたく存じます。
 
最後になりますが、長時間に亘り、懸命な消火、救助活動にあたられた敦賀美方消防組合の職員さんを始め、消防団、警察など各関係機関の皆様に心より感謝申し上げます。

明日は「歴史と文化」「鉄道と港のまち」敦賀を表す“ふたつの行事”が開催されます

ブログ 北陸新幹線 敦賀の歴史・文化

「月清し遊行のもてる砂の上」
 
これは元禄2(1689)年、奥の細道紀行で敦賀を訪れた松尾芭蕉が詠んだ句ですが、思いを馳せた由来である「お砂持ち」は浄土門 時宗 光明寺のホームページでは次の通り紹介されています。
 
正安3年(1301年)に、時宗2代目遊行上人他阿真教が諸国巡錫の砌、敦賀に滞在中、氣比社(氣比神宮)の西門前の参道、その周辺が沼地(この時代には氣比神宮あたりまで入江であった。)となって参拝者が難儀しているのを知り、浜から砂を運んで道を造ろうと上人自らが先頭に立ち、神官、僧侶、多くの信者等とともに改修にあたられたという故事に因み、「遊行上人のお砂持ち神事」として今日まで時宗の大本山遊行寺(藤沢市の清浄光寺)管長が交代した時にこの行事が行われている
 
 →浄土門 時宗 光明寺のホームページはこちら
 
また、敦賀市史(通史編)では、当時のことを「正安3年〜4年。気比社の西門と西方寺の間の参道やその付近の道路は洪水のため沼となり、大きな亀が住みついて参詣の船を悩まし、通行人に難儀を与えるほどになっていたので、信者とともに海岸から土砂を運んで道路の改修を始めた。日ならずして完成したが、これが三丁縄手であり、今の大鳥居前の「神楽通り」であるという。」と記載されています。
 
つまりは、「遊行上人のお砂持ち」によって出来た通りこそ今の「神楽通り」であり、つまりは、700年以上も前にあったエピソードが芭蕉の句とともに引き継がれていることに歴史の重みを感じる次第です。
 
そしてこの「お砂持ち神事」が何と18年ぶりに、時宗・時宗総本山清浄光寺(遊行寺)の主催によって執り行われます。
 
「遊行上人お砂持ち」の日程は以下の通りとなっていますので、ぜひ足を運んでいただき、敦賀の悠久の歴史を感じていただければと思います。
 
<工程>
10:00 西方寺跡出発(現在のキッズパークつるが周辺)
10:30 お砂場到着(氣比神宮表参道前)
10:45 お砂場出発
11:00 氣比神宮到着。お砂まき・御賦算
 


 
また、明日はもうひとつ、北陸新幹線敦賀開業1年前記念として、駅前大通りを歩行者天国にしたイベント「Tsuruga DEPART 2023」が開催されます。
 
主催する敦賀駅前商店街振興組合ホームページの同イベント紹介ページには、こうあります。
 
それは敦賀から旅が始まることを願うイベント​
100年前に東京発欧亜国際連絡列車の終着駅だった敦賀
敦賀から万感の思いをのせて、欧州へと旅立っていった
そして2024年春
北陸新幹線開業 再び東京からの終着駅となる敦賀
つるが、発見!
敦賀から新たな旅への出発点となるよう願いを込めて
 
詳細は、以下の写真或いは同組合ホームページをご覧いただければと思いますが、明日10:00〜16:00に掛けて駅前通りにて開催されますので、こちらもぜひ足を運んでいただければと思います。
※個人的には、「NCCR 2023」で来場するスーパーカーに今から興奮しています。
 
 →敦賀駅前商店街振興組合ホームページはこちら
 


 
こうして同日に開催される二つの行事を並べてみると、方や700年以上前の催しを脈々と継承し、方や新たな時代への思いを込めてと、コンセプトは違えど、「歴史と文化のまち敦賀」、「鉄道と港のまち敦賀」をまさに表すかのものとなっています。
 
時間がやや重複しているのですが、私はまず“18年ぶり”の「お砂持ち」、その後駅前へと足を運びたいと思います。

「労多くして益少なしの(憲法)改正」になることを懸念

ブログ 政治

昨日行われた衆院憲法審査会では、日本国憲法に密接に関連する基本法制などについて議論がされ、「緊急集会」を定めた憲法54条、「戦略の不保持」に関する9条などについて、各政党より発言がありました。
 
これに関し、国民民主党 玉木雄一郎代表の発言要旨を以下にリンクしておきますが、憲法9条に関する発言では、こう結んでいます。
 
「憲法9条こそ、軍事的公権力の行使という最大の統治行為に関する規定である。まさに厳格に解釈すべき「ルール」「準則」であるはず。だからこそ、無理な解釈から卒業し、自衛隊を明確に戦力と位置付けることが、憲法の規範性を回復する上でも必要であることを指摘しておきたい。」
 
 →5月11日 衆院憲法審査会での玉木代表発言要旨はこちら
 

【発言する玉木代表】
 
また、9条関連の議員間の議論では、次のようなやり取りがありました。
 
◉自民党 新藤議員
「自衛隊を憲法に明記すべき。自衛権の行使については、現在の解釈に変更はない」
 
◉国民民主党 玉木代表
「自衛隊という組織を憲法に明記するだけでは、自衛隊の行使する自衛権についての違憲論が残り続ける。自衛権の範囲をある程度憲法に明記すべき」
 
◉自民党 新藤議員
「国防を担う実力組織として自衛隊を憲法に明記する事は、基本法である憲法が掲げる《あるべき国の形を整える事に繋がる》と考える。国防及び自衛隊の規定を設けたとしても、現行の9条1項2項はそのまま維持するので【自衛権の行使は必要最小限度という現在の解釈に全く変更はない】」
 
◉玉木代表
「自民・維新の憲法9条改正案は「自衛権の範囲は従来の解釈を維持」としているので、自衛隊という組織の違憲性は消えるが、自衛隊が行使する自衛権の範囲については解釈論争が残り続ける。目的である【違憲論に終止符を打つ事が達成できず、労多くして益少なしの改正になる】ことを懸念する
 
なお、玉木代表が発言で引用した、1952年の「憲法改正と再軍備」に関する憲法学者の対談記事での「やはり重要な問題については憲法の無理な解釈をしないで、それを堂々と取り上げて、国民全体の与論を聞いて、十分論議を盡した上で改正するかしないかを決めるという公明な態度をとる必要がある」との指摘はまさにその通りと思うところ。
 
ではその「与論」たる国民の考えも感覚論ではなく、ある程度成熟せねば、真の憲法改正論議につながらないのではと考えるところです。
 
皆さんに考えを押し付けることは決してするつもりはありませんが、改憲派・護憲派それぞれの主張はもとより、改憲派の中において9条ひとつとっても意見が分かれるのは至極当然のこと。
 
以前にも述べたよう、憲法改正論議を自分ごととして捉え、各政党が示す異なる考えの中で、どの考えが自分にしっくりくるのか、国民ひとり一人が思考しておくことが重要と考える次第です。

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