新規制基準適合性審査に係る審査効率化に向けて

ブログ 原子力

議会が休会の合間を縫って、昨日は広報広聴委員会を開催。
 
3年ぶりに参集型で開催する「議会報告会」と「広報拡充の提案」について協議を行いました。
 
「広報拡充」に関しては、約1年を掛けて、各種広報活動の実施可能性について検討を重ねてきたもので、結果「議案に対する賛否の公表」と「常任委員会の動画配信」の2項目について議会運営委員会へ提案すべく、その文案を確認した次第です。
 
また、「議会報告会」に関しては、11月11日(金)19時より、プラザ萬象小ホールにて開催することとしています。
 
追って、開催の告知や呼び掛けをさせていただきますが、是非多くの市民の皆さんに参加いただけますようお願いいたします。
 
さて、定例会開会以降は、議会の報告が続いておりましたが、本日は原子力の話題をひとつ。
 
政府のGX実行会議にて、岸田総理から大きく3つの検討指示(最大限活用、長期運転、次世代革新炉)が出された原子力ですが、そのうちの一つ、既設発電所の「最大限活用」について。
 
こちらに関しては、長期化している原子力規制委員会の審査が課題でもある訳ですが、その原子力規制委員会は9月7日の定例会合で、今後の新規制基準適合性審査に係る審査効率化に関し、事業者から示された提案も踏まえ、以下5項目について対応を図っていく方針を概ね了承しました。
 
《確認された対応方針》
1.できるだけ早い段階での確認事項や論点の提示
2.公開の場における「審査の進め方」に関する議論および共有
3.審査会合における論点や確認事項の書面による事前通知
4.原子力規制委員または原子力規制庁職員の現地確認の機会を増加
5.基準や審査ガイドの内容の明確化
 
また、規制委員会では、公開の場において事業者の経営トップらを招き安全性向上に係る取組みや審査の効率化について意見交換を順次実施しており、双方のコミュニケーション向上により、合理的な規制のあり方に向け、改善が期待されるところ。
 
発電所の審査に関しては、2013年に新規制基準が策定された後、これまで計27基について、その適合性に係る申請がされていますが、審査をクリアし再稼働したのは10基に留まっています。
 
なお、10基はすべて西日本のPWR(加圧水型軽水炉)となっています。
 
現在7基が設置変更許可に至るも、安全・防災対策や地元の理解などが対応途上のため再稼働しておらず、審査中の10基に関しては、地元の敦賀発電所2号機でも平成27年の申請から7年が経過しようとしています。
 
「世界で最も厳しい規制基準」を掲げ審査されることには全く異論はありませんが、それにしても時間が掛かり過ぎであり、稼働してもいないのに時間が進む「40年運転制限」とあっては、事業者側の予見性の観点にも大きく影響すると考えられるもの。
 
今後は、確認された対応方針に基づき、実効性ある審査の効率化が進むよう、切に期待いたします。
 

【原子力規制委員会ホームページより引用】

「子育て生活応援事業費」に対する民意やいかに

ブログ 敦賀市議会

忙しくとも、季節の移り変わりを楽しむくらいの余裕を持って過ごしたい。
 
以前にこのブログで書きました、私自身の気持ちでありますが、いやはや何のその。
 
9月定例会もあっという間に4日が過ぎ、そちらに集中するあまり、昨日「白露(はくろ)」を迎えたことをスッカリ忘れておりました。
 
今年は特に、季節の指標である「二十四節気」をこうして記載することで、ひとつまた一つと、季節が移り変わっていく様を感じながら過ごしている訳ですが、15番目の節気にあたる「白露」は「草花に朝露が付き、白く輝いて見え始める頃」という意味とのこと。
 
気候の方は既に、日中こそまだ残暑が続くものの、最近では朝晩はめっきり涼しくなり、気づけばエアコン要らずで眠れる気候となっています。
 
また、「白露」の文字通り、早朝の散歩(with愛犬きゅう)でも、草木に降りた露が朝日に照らされ、キラキラと輝く姿が大変美くしく、心洗われるところ。
 
「忙」の字は、「心」を「亡くす」と書きますが、ひとつ、こうした心のオアシスなる風景を胸に持ちながら、気持ち大らかに過ごしていきたいと思います。
 

【「白露」のシーンではありませんが、こちらも同じく、心落ち着く朝散歩のワンシーン。】
 
さて、そうした前置きをしつつ、話しは議会のことになりますが、まずは、昨日掲載しておりませんでした一般質問の発言項目一覧を以下にリンクいたします。
 
→令和4年第3回定例会 発言通告一覧(敦賀市議会HP)はこちら
 
今回の通告一覧を拝見し、特徴的なことが2点。
 
1点目は、発言者数で、今回の「13名」は、私が議員になってからの定例会では最も少ないものと思われます。
 
2点目は、私も質問項目に挙げております「防災対策」や「子育て支援」(支援の格差と表現している方を含む)など、テーマが複数の議員と重なっていること。
 
2点目については、関心を寄せる部分が重なったことの表れかと思いますが、私は質問する2項目とも他議員と重複しておりますので、最終質問者の利点を活かし、出番までにある理事者とのやり取りをしっかりと拝聴したうえで質問に臨む所存です。
 
なお、ここ数日は、会う人会う人、メールやSNSなどを含め、本当に多くの市民の方から「子育て生活応援事業費」に関するご意見をいただいており、この場を借りて感謝申し上げます。
 
頂戴したご意見に対しては、お一方お一方に私の考えをお返ししている訳ですが、寄せられるご意見はすべて「反対」或いは「疑念」の声であります。
 
引き続き、一人でも多くの方にご意見を伺い、民意を正確にキャッチしていきたいと思いますので、もちろん「賛成」の方も含め、ドシドシご意見いただけますよう宜しくお願いいたします。
 
最後に、本件に関して誤解なきよう申し上げておきますが、私は「マイナンバーカード否定論者」では決してありませんので、そのことだけはお間違えなきよう、重ねてお願いいたします。

一般質問はラストバッター

ブログ 敦賀市議会

以前に、市議会の会期日程をご覧になった方から、「休会ばっかりやな」と言われたことがありますが、昨日も開会3日目にして「休会」。
 
昨日で言えば、日程上「休会」としているものの、13時が一般質問の通告締切となっていたことから、議員は定刻までに通告書を提出のうえ、議会事務局のチェックを受け、受付が完了した者から順に発言順を決める「ガラポン」を回し、その後、理事者とのヒヤリングを行うという日となっており、正直内容の濃い一日なのであります。
 
なお、こう説明すると「ヒヤリングで答え合わせまでしとるんか」と言われたこともありますが、ここは通告書に記載した発言趣旨や質問事項の意図を伝えるという場であり、認識の相違で質問と答弁が食い違うことなどを避ける、つまりは議論の質を高めるために行うものとご理解いただきたく、誤解があれば解いていただければと思う次第です。
 
(投稿後追記)
現に、私が質問する2点目の背景に、私がマイナンバー反対の立場にあるからではと疑念を持たれていたようですが、決してそうではないと、疑念については払拭いただきました。
 
また、通告後は、理事者側で答弁作成、調整にあたる期間も必要であり、「休会」はそうしたことを意味することも併せてご理解いただければと存じます。
 
さて、話しを戻し、私はといえば、午前中に通告書の受付を終え、ガラポンを回すと、出た数字は「22」。
 
定数24名で議長を除くと、球は「23」しか入ってませんので、ほぼこの時点でラストバッターが確定した訳ですが、結果、その後「23」を出す方は現れず、そのまま最終発言者となりました。
 
前回は、トップバッター、今回は真逆のラストバッターということで極端なクジ運のようですが、発言者の中で最も長い準備期間を得たことをプラスに受け止め、質問までの時間、熟考のうえ臨みたいと思います。
 

【発言順を決める「ガラポン」。思い通りにならないのは世の常か。】
 
今回、一般質問される方は「13名」と、いつもよりやや少ない人数となっています。
 
発言通告一覧に関しましては、市議会ホームページに掲載された後、追って皆さんにお伝えしたいと思います。
 
最後に肝心な、私の発言内容についてご紹介します。
 
1項目は、主に8月5日の大雨対応を踏まえ、地域の方からの声や自分の足で回って感じたことと市の地域防災計画等とを照らし、検証、反映していくこと、2項目は、昨日のブログでお伝えしました通り、急遽質問項目を差替え、今定例会に提出されている補正予算に係る事業の疑問点を掘り下げていきたいと思いますが、単にそれに留まらず、子育て支援政策の本質論として議論できればと思います。
 
【発言項目】
 
1.防災対策のPDCAについて
(1)総論
(2)迅速な初期対応と体制
(3)避難情報と災害広報
2.子育て支援政策における基本理念について
(1)基本理念
(2)子育て生活応援事業費
 
質問内容のすべてを掲載することは控えますが、それぞれの発言趣旨(通告書引用)を掲載いたしますので、併せてお読み取りください。
 
<1.防災対策のPDCAについて>
 
【発言趣旨】
本年8月4日から5日にかけて福井県を襲った豪雨では、南越前町で発生した甚大な被害を始め、本市においても道路河川や農林業施設の一部損壊や土砂流入による被害が生じるなど、現在復旧対応を急ぐ状況にあります。
また、豪雨の際には、4日の大雨(土砂災害)警報発表以降、情報収集のための職員の警戒配備に加え、各関係機関との連携が続いたうえ、翌5日早朝には、平成30年以来となる災害対策本部が設置され、6日8時の自主避難所閉鎖まで一連の対応がされました。
現在、出水期にあるとともに地震や雪害など、あらゆる自然災害に備える観点から、今回の経験を振り返り、教訓を次に活かすためPDCAサイクルを回していくことが肝要と考えることから、以下、自身の気づき点を含めて質問、意見いたします。
 
<2.子育て支援政策における基本理念について>
 
【発言趣旨】
本市においては「子育て環境日本一」をめざし、これまで様々な支援施策に取組んできていることは評価するものの、今定例会に提出された「第61号議案 一般会計補正予算(第7号)」のうち、民生費にある「子育て生活応援事業費」については、支援対象や支援方法を含めた事業のあり方そのものの部分で、自身の考えと大きく乖離するものとなっている。
予算決算常任委員会全体会での基本質疑及び分科会審査における議論を踏まえ、自身で整理をした結果、論点は行政が行う施策としての基本理念の相違にあることに行き着いたことから、今後、本事業の賛否を判断するにあたり、以下、その論点について質問する。
 
以上、一般質問は、来週9月13日(火)から15日(金)に掛けて行われます。
 
私の出番は、15日の午前中あたりになろうかと思いますので、またご視聴などいただければ嬉しく思います。

理解できない「不公平」を生み出す「子育て生活支援」

ブログ 敦賀市議会

強風吹き荒れる一日が過ぎ、静けさを取り戻した今日。
 
昨日はかき消されていた虫の音が聞こえる朝を迎えています。
 
一方、議会のほうは逆に、強風が吹く予感がする様相となっておりますが、早速昨日の報告に入らせていただきます。
 
9月定例会2日目の昨日は、補正予算案に係る予算決算常任委員会が開催され、全体会及び分科会を通じ、詳細な審査が行われました。
 

【全員協議会室で行われた予算決算常任委員会(全体会)】
 
まず、10時から行われた全体会では、事前通告のあった28件について、部局入替え制にて順次質疑。
 
議員の質問が重複することは多々あるものの、私を含む5名、加えて2名が関連質問をし、計7名が質問するほど議論を呼んだのが「子育て生活応援事業費」(130,096千円)。
 
これは、マイナンバーカードを取得している0歳から2歳までの子どもを支給対象とし、自治体マイナポイント事業者と連携したポイントを「毎月」付与するというもの。
 
なお、支給額については、0歳児がひとりあたり月5万円、1歳児が月3万円、2歳児が2万円ということで、フルに支給された場合、120万円相当のポイントが得られるというものです。
 
この事業に関しては、既に市長会見を踏まえた記事が福井新聞にも大きく掲載されており、私自身も多くの方から批判や疑問視する意見を伺っているほか、Twitterでは、同新聞のアカウントにて投稿されたこの記事に対し、「こんなまちには住みたくない」など、敦賀市を揶揄する辛辣な意見が多く飛び交ってしまっているところ。
 
そうした状況を踏まえつつ、私自身は、何が本質的な問題なのかを冷静に考え、まずは市の考えを伺うべく、昨日の質疑にあたった次第。
 
全体会での質問では、まず通告した内容に沿い、以下について質問。
(1)大規模な財源を投じる本事業が補正予算で行われることになった理由
(2)マイナンバーカード取得者を支援理由とした理由
(3)カード取得者と未取得者とで生じる不公平感に対する市の考え方
(4)本事業は、制度として継続するものなのか、時限的なものなのか
(5)現金給付ではなく、マイナポイントと連携する理由
(6)「子育て環境日本一」を掲げる本市として、庁内での検討過程において、この事業がマイナスのイメージを持たれるのではとの議論はなかったのか。
 
8月1日時点で0〜2歳児のマイナンバーカード取得率27.1%に対し、本事業では67%取得を前提とした制度設計としている訳ですが、カード未取得者で支給されなくてもそれはご本人の判断、現金などでなくマイナポイントを選択した理由は、付与までの時間や事務効率を優先した、本事業を検討する過程において庁内では全く異論はなかったこと、などなど確認した次第ですが、聞けば聞くほど疑問が湧く状況でした。
 
基本質疑における質問回数は3回までと決まっているため、全てを明らかにはできませんでしたが、質疑を踏まえて、どうしても拭うことができない、私が考える本質的な問題は、以下の2点になろうかと。
 
◉住民サービスの公平性を最大限慮るべき行政が、しかも重点施策の子育て支援において、約3割が支給されないことを前提とした事業としていること。つまりは、対象年齢世帯を始め、様々な点で生じる不公平や分断を行政自らが作り出すことになること。
 
※泉市長の強いリーダーシップで「子育て支援」に「本気」で取組む兵庫県明石市では、子育てに関する全ての所得制限を撤廃しています。これが示す意味合いと今回の敦賀市の施策を比較していただけると、論点が解りやすいのではと思います。
 
◉細かな利点はあるにせよ、子育て支援にマイナンバーカード取得を条件づけること自体、「カード普及のために子どもを使っている」と受け止められ兼ねず(現に「子育て環境日本一を目指すと二度と言うな」などの声も伺っている)、市民或いは社会からどう受け止められるか、敦賀市の品格すら損なう恐れがあることへのリスク意識が欠如している。
 
これ以上、この話題を引っ張るのは止めますが、この事業の是非如何は、補正予算案全体の賛否に関わることから、予定していた一般質問の内容を急遽変更し、この後は本会議場にて市の考えを確認することといたします。
 
たかが1事業とはいえ、これは敦賀市全体に影響する、或いは子育て支援に本気で取り組んでおられる方の気持ちを台無しにしてしまうほど大きなことと思い、時間を割いて説明させていただきましたが、話しを元に戻し、予算決算常任委員会に関しては、全体会を終えた後は、自身が分科会長を務める産経建設常任委員会にて、所管する産業経済部、観光部、建設部、都市整備部に係る補正予算審査を行いました。
 
全ての説明は割愛しますが、都市整備部からあった「第2環状ルート検討事業費」(430万円)については、昭和町(ドンキホーテ前)から東洋紡脇を抜け、若泉町(PSコンクリート辺り)に抜ける「敦賀第2環状道路」の事業化に向け、JR北陸線鉄道交差部(アンダーパス部)の予備設計を行う費用であり、令和6年春の北陸新幹線敦賀開業後の敦賀をさらに躍進させるための予算と受け止めるもの。
 
その他も今の市内経済を活性化させるとともに観光誘客に向けた将来への支援を行う事業もあり、評価をした次第です。
 
こうして進む議会ですが、本日13時が一般質問の通告締切となっています。
 
急遽の項目差替えで、通告書はまだ未完成でありますが、この後最終精査をし仕上げたうえで、極力早目に通告を済ませたいと思います。

9月定例会初日は静かなスタート

ブログ 敦賀市議会

午前中に九州北部や中国地方に再接近する台風11号ですが、この影響により敦賀も徐々に風が強まっています。
 
気象庁のデータでは、既に3時22分には最大瞬間風速18.8m/sを記録。
 
この後、強風域に入ることから、家の周りで飛散するものがないか確認したうえで、外に出る際は飛来物等に注意して過ごしたいと思います。
 
さて、昨日は敦賀市議会9月定例会が開会。
 
9時半からの全員協議会に続き、10時より本会議を開催し、議長から諸般の報告、市長からの提案理由説明、専決処分を行った案件等の報告(10件)、議案(14件)の説明から質疑までを行いました。
 
報告でも予算案件については採決を行う訳ですが、そのひとつには、先の大雨で被害のあった市内の道路河川、林業や農業施設の災害復旧費(約2.6億円)も含まれており、以前にそれぞれ担当課さんにて伺った被害の状況を念頭に、早期の復旧を願い賛成いたしました。
 
また、報告の中には、例えば市営住宅の明渡請求(使用料滞納による)に係る訴訟費用や市職員が公用車で起こした事故の損害賠償の関係、さらには市立看護大学の業務実績に関する評価報告の件など多種多様なものがありますが、いくつか質疑を行ったうえで確認がされた次第です。
 
二日目の今日は、補正予算案に関する予算決算常任委員会が行われ、全体会での基本質疑、分科会に分かれての審査となります。
 
基本質疑は事前通告制となっており、私からは3件、全体では28件の質疑がされる予定です。
 
なお、28件のうち、以前に「疑問視」していると書きました「子育て生活応援事業費」に関しては、私を含む5名の議員が重複質問となり、関心の高い事業であることが伺えるもの。
 
私は細かなことの前に、このような事業を制度設計するにあたった考えや理念を確認することとしていますが、他の議員の方々の質疑も踏まえ、適正か否かをしっかり見極めたいと思います。
 
最後に、昨日17時過ぎからは、いつもの粟野交番前にて街頭活動を行いました。
 
本日のブログで書いた内容に沿い、開会した議会のタイムリーな情報をお届けした次第。
 
「野に出でよ鍬を持て」に変え、「街角に出でよマイクを持て」の精神で、引き続き市民の皆さんに「知っていただく」ことにも力を入れ、活動にあたってまいります。
 

【霧雨程度の雨に降られたものの、声を届けさせていただきました。】

さぁ、今日から9月定例会

ブログ 敦賀市議会

にわか知識で恐縮ですが、今日、9月5日は「クリーンコールデー(石炭の日)」だそう。
 
「だそう」と言うくらいなので、偉そうに言えませんが、「ク(9)リーンコ(5)ール」の語呂にちなみ、通商産業省(現在の経済産業省)の呼び掛けにより、日本鉄鋼連盟・電気事業連合会・日本石炭協会等8団体が1992年に制定。
 
エネルギー源としての石炭のイメージアップを図り、ほかの化石燃料に比べて二酸化炭素の発生量が多い石炭をクリーンなエネルギーとするための技術開発に取り組んでいることをPRする日とのこと。
 
日本は、現在あるいは中長期的なエネルギー安定供給を十分に確保しつつ気候変動にも対応する、バランスのとれたエネルギーの移行(トランジション)を進める必要があると考え、世界に提言していますが、火力発電のゼロ・エミッション化は、そうした移行を進めるにあたって重要となる要素。
 
現に、日本ではそうしたことの実現に向け、アンモニアを石炭と混焼し、発電用燃料として石炭火力発電に利用するなど、火力発電設備からの大幅なCO2排出量削減に向け、火力発電のゼロ・エミッション化を世界に広めるための技術開発が行われています。
 
カーボンニュートラルが叫ばれるようになって以降、まるで悪者かのように扱われる「石炭」ですが、今も日本の、いや世界のエネルギーを支える資源に変わりありません。
 
「クリーンコールデー」に合わせ、少資源国の我が国においては、各電源のメリット・デメリットを理解しつつ、バランス良く活用していくことなくして成り立たないことを、改めて認識しておきたいと思います。
 
さて、語呂合わせから長くなりましたが、そんな今日は令和4年敦賀市議会第3回定例会(9月)の開会日となります。
 
秋晴れの昨日も、議案の再確認や一般質問の通告書作成など、結局出掛けることなく過ごした次第ですが、自分なりの準備は整ったと思います。
 
以前にご紹介した通り、この9月定例会は前年度決算の審査があるため、長丁場となります。
 
今日から10月6日までの32日間が会期となりますが、緊張感をもって臨む所存です。
 
参考まで、会期日程を以下に掲載します。
 
本会議はもちろん、常任委員会や特別委員会も傍聴可能となっておりますで、関心のある方は是非、議場まで足を運んでいただければ幸いに存じます。
 
なお、本日以降は、私のブログも議会報告をメインとさせていただきますこと、併せてお断りいたします。
 

【9月定例会の会期日程。約1ヶ月間、しっかり頑張ります。】

選挙は任期4年間の「通信簿」

ブログ 政治

新聞報道によると、政府は、来春の統一地方選について、道府県と政令指定都市の首長、議員選挙を4月9日、政令市以外の市、特別区、町村の首長、議員選挙を4月23日に実施する方向で調整に入ったとのこと。
 
秋の臨時国会に選挙期日を定める臨時特例法案を提出し、成立を目指すと政府関係者が2日、明らかにしたとありました。
 
敦賀市長選挙、敦賀市議会議員選挙ともに、ここで決定される日程で施行されることとなりますので、既に市議選の組織内推薦を受けている立場として、しっかり準備をしていく所存です。
 
さて、そのような報道があった昨日は、福井市にある事務所にて、国民民主党福井県総支部連合会(福井県連)の幹事会を開催。
 
所属議員5名のうち、お一方は欠席でしたが、4名の議員にて闊達な協議が行われました。
 
協議事項のひとつは、玉木雄一郎・党代表による「全国キャラバン」の準備、運営について。
 
党勢拡大に向け、玉木代表自身が、全国各地で積極的に政策を訴えるとともに住民の皆さんと意見交換を図ること、さらには現在展開中の「党員・サポーター」の登録も促していく取組みであり、ここ福井は以下の内容で開催する予定としています。
 
《玉木代表による「全国キャラバン」in福井》
 
◉日 時 : 9月18日(日) 11時05分〜11時35分
◉場 所 : 福井駅西口ロータリー
 
追って、事前告知も行う予定ですが、お近くの方は是非、足を運んでいただければ幸いです。
 

【全国各地の開催日程はこのようになっておりますので、他県の皆様もご確認ください。】
 
また、別の協議事項では、先にありました統一地方選挙に向け、福井市議会の堀川秀樹議員、そして私の2名を公認候補者とする旨、福井県連としての機関決定をいただきました。
 
今後は、党本部への公認申請手続きへと進みますが、組織や地域の皆さんとも相談したうえで、自分の政治的スタンスを明確にし、戦いに臨むこととしましたので、何卒ご理解のほどお願い申し上げます。
 
なお、来春の選挙日程はあるものの、私の議員任期は令和5年4月29日まで。
 
残るは8ヶ月、定例会は明日開会の9月定例会を含め、あと3回となっています。
 
実績がなかった初戦の前回と違い、今回は任期4年間の「通信簿」となります。
 
勉強で言えば「一夜漬け」、「選挙前だけ」と言われることなきよう、これまで取り組んできた自負はありますが、それは有権者の皆さんが評価すること。
 
私自身は引き続き、推薦いただいた組織の皆さん、地域の皆さんの代表として恥じぬよう、一日一日の積み重ねを大切に、活動に邁進していく所存です。
 
皆さま方におかれましては、今後もご遠慮なく叱咤、叱咤、時には激励を賜りますようお願いいたします。

今一度認識すべき「苦渋の判断」の真意

ブログ まちづくり

昨晩の食卓に並んだのは、義母お手製の「昆布巻き」と「ちらし寿司」。
 
私が「絶品」と評する義母の料理の代表格ですが、妻によれば「敦賀まつりの時期」だから作ったとお裾分けしてくれたのだそう。
 
妻の実家は、窓から覗けばお祭り気分を味わえるくらい氣比神宮に近い場所にあり、毎年まつりの時期はといえば、家族皆でお邪魔をし、義母の料理に舌鼓を打ちつつ、神宮や露天の並ぶ商店街を子どもたちと一緒に、童心に返って行き来したことを思い出した次第です。
 
その「敦賀まつり」(正式には氣比神宮の神幸祭と例大祭)は今年も残念ながら中止となりました。
 
今日と明日は、その代わりかのように、神楽や本町商店街などのエリアでは各種イベントが開催されるとのことですが、今でもこの決定(中止の判断)を不満に思う声を聞くところ。
 
私自身は、何を置いても実施主体である協議会の判断を尊重すべきとの考えであり、賛否を申し上げる立場にないとの姿勢をとってきたところですが、ちょうど私がお世話になっている知人のブログに「スッと」胸に落ちる言葉がありましたので、皆様にもご紹介いたしたく、以下引用させていただきたいと思います(Oさん、勝手な引用ご容赦ください)。
 
〜以下、抜粋引用〜
 
(前略)この決定に異を唱える声もあるようですが、全ては感染拡大防止の観点からの決定であり、安全に祭りを斎行するため、すなわち私たち市民の安全を最優先にした結果の判断です。
見切り発車で開催するのは簡単でしょうが、ここで中止を決断することは勇気を要したことでしょう。
 
この重大な決断に至った経緯と真意を理解し、苦渋の決断だったであろう決定に感謝すべきではないでしょうか。
今一度感染拡大防止を意識し、このコロナ禍を乗り越えるための基本に戻る必要があると思います。
来年こそは神幸祭と例大祭が盛大に開催できるためにも。
 
〜引用終わり〜
 
前段には、氣比神宮宮司さんらの「祭りで密を回避できない」と苦悩されたことも記載があったうえでのこの文面に、改めて納得した次第です。
 
さて、こうした苦渋の判断を強いられている根源である「新型コロナ感染」。
 
やや減ったとはいえ、昨日の敦賀市の新型コロナ新規感染者は77人となっています。
 
感染急拡大により、今なお、市立敦賀病院や保健所など医療関係者の献身的な対応が続いていることも忘れてはなりません。
 
本来「お祭り時期」であるこの週末ですが、知人の結びにもあったよう、「来年こそは」との願いを込めて、義母の料理に込めた思いとともに過ごしたいと思います。
 

【再開を待つ大鳥居。来年に「楽しみ」の先送りをしたと思って…。】

原子炉廃止措置全体の総合的なマネジメントに向けて

ブログ 原子力

8月5日にあった記録的大雨の影響について、先般確認した市内道路河川に続き、農林分野の被害状況をお伺いするに、広範囲に亘り、農道や林道、農業施設に土砂の流入などがあり、大規模な部分は特に、完全復旧まで時間を要することを把握したところです。
 
二次、三次の被害を防ぐため、緩んだ地盤に追い討ちを掛けることは避けたいと祈るばかりですが、警戒を強めるのは猛烈な勢いの台風11号。
 
今後は東シナ海を北上し、九州や西日本にも接近する進路となっていることから、ここ敦賀においても最悪の事態を想定し、準備しておくことが肝要と考えます。
 
また、ついつい対応を行政任せにしがちですが、「自分の身は自分で守る」との原則に基づき、各ご家庭でもご留意いただけますようお願いいたします。
 
さて、話題を切り替え、昨日お昼休みは敦賀発電所にて報告会を開催しました。
 
ちょうど、大雨による被害の状況や南越前町災害ボランティアで自身が経験したことなど、自然災害の恐ろしさについてご紹介したところですが、併せて、毎回共有しているのが直近のエネルギー情勢。
 
この間で最もインパクトがあった、政府の「GX実行会議」において岸田首相が「検討指示」した原子力発電に関わる内容も共有したうえで、職場の皆さんとは認識を合わせるとともに、私自身は現実路線のエネルギー政策実現に向け、士気高く取組むことをお約束した次第です。
 

【活動報告会の様子】
 
なお、ここ最近は日々の新聞でも話題に事欠かない原子力ですが、8月31日には総合資源エネルギー調査会の廃炉等円滑化ワーキンググループの会合が開かれ、国内における原子炉廃止措置全体の総合的なマネジメントに向けて、新たな認可法人を設置する方向性が示されました。
 
2020年代半ば以降、国内原子炉の廃止措置プロセスが本格化することを踏まえ、6月より廃止措置を着実に実施していくための課題と対応策について検討を開始した同ワーキング。
 
現在、国内の商業用原子炉60基(建設中含む)のうち、18基(福島第一を除く)が廃炉を決定済みで、今後、廃炉プロセスのうち、比較的濃度の高い放射性廃棄物が発生する「第3段階」(原子炉領域設備解体)が本格化する見通しとなっており、次回会合で取りまとめに入る中間報告書に、今後の具体的な制度設計に係る詳細事項が盛り込まれる見込みとのこと。
 
新増設・リプレースと違い、廃止措置に対する世間の関心はやや低いと感じるものの、一連の原子力政策においては大変重要なことであり、とりわけ福井県が進める「嶺南Eコースト計画」とも関連することから、引き続き、こうした国の動きを把握のうえ、また皆さんとも共有していきたいと考えます。

移り行く季節の中でも活動は「コツコツ」と

ブログ

8月も終わり、早いもので今日から9月。
 
昨日は恒例の辻立ちからのスタートでしたが、ついこの前まであれだけ賑わっていた海水浴客の県外ナンバーもほぼ通過することなく、どこか夏の終わりを感じる朝となりました。
 
なお、辻立ちに関しては、通行者の方に定期的にご挨拶するという目的が主ではあるものの、一緒に立ってくれる労組役員との会話する時間、あるいはこうして季節の移り変わりを肌で感じられる時間となっており、私にとっては一石三鳥。
 
議員任期当初から続けてきたこともあり、今後も気負わずコツコツ続けていきたいと思います。
 

【辻立ちの様子。昨日は「自撮り」ではなく、協力してくれた仲間の方が撮影してくれました。】
 
また、続けてきていると言えば「活動報告会」ですが、母体の職場のみならず、昨晩は東洋紡労組敦賀支部にて開催させていただきました。
 
支部の執行委員会の場にお邪魔する形での報告でしたが、これまでのパワーポイント資料を最新情報を加えた形に修正をし、市政のトピックスでは、本日オープンする駅西地区「otta」の紹介や議会関係では、既に配布されている議案の中から、私が気になる事業について受け止めを伺ったほか、役員の皆さんと多くの意見交換ができ、大変有意義な場となりました。
 
コロナ禍が続くところではありますが、こうして対面方式での報告会で得るものはやはり大きいもの。
 
今後も引き続き、職域のみならず、地域や各種団体などでも開催できればと考える次第です。
 
繰り返しとなりますが、「やまたけ、ウチにも来てくれ!」とのご要望あらば、機材一式持って駆けつけますので、是非お気軽にお声掛けいただければ幸いに存じます。
 
さて、報告会でも受け止めを伺った、私が気になる事業、と申しますか、全くもって趣旨すら理解出来ない補正予算案にある事業については、既に一昨日の福井新聞にて、市長の見解とともに掲載されていた「子育て生活応援事業費」(130,096千円)。
 
記事をご覧になっての受け止めは、皆さんそれぞれかと思いますが、この事業に関しては続いて、福井新聞メディアがTwitterでも公開しており、今朝時点で350件の(賛否双方の)「いいね」があり、「いい施策だね」と評価するものもあれば、「マイナンバーカードの普及のために子供を利用するとか」など批判的、懐疑的な内容も多くコメントされているところ。
 
さらに、Twitterの拡散性は脅威であり、148件のリツイート(そのまま記事をシェアすること)、141件の引用ツイート(自分のコメントを添えてシェアすること)され、ここでも賛否は分かれるものの、割合的には圧倒的に批判が多く、中には敦賀市に対し辛辣な言葉まで付されるなどの状況となっています。
 
断片的に記事を捉えた、Twitter上のコメントを批評することはしませんが、私が「気になる」とした認識はそう間違ってはいないと受け止める次第です。
 
来週5日に開会する定例会ですが、二日目の6日(火)には、本補正予算に関わる予算決算常任委員会での審査がされる予定となっています。
 
他の議員の認識までは聞いておりませんが、「子育て環境日本一」を目指す敦賀市だからこそ、本当に実施して良い施策なのか。
 
私は私なりの受け止めの中で、市が考える真意を確かめるべく質疑してまいる所存です。

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