2021年4月11日
ブログ
「初めて、自分で自分をほめたいと思います」
これは、1996年アトランタオリンピック女子マラソンで銅メダルを獲得した有森裕子選手がゴール後のインタビューで語った有名な言葉ですが、昨日は競泳女子の池江璃花子選手が「自分を褒めてあげたい」と充実感をにじませました。
ここまでもオリンピック選考を兼ねた競泳日本選手権での池江選手の泳ぎに注目してきましたが、終わってみれば、昨日の50メートルバタフライ、50メートル自由形を含む4冠を達成。
しかも、50メートルバタフライで優勝を飾ってから、次の50メートル自由形までは約1時間というハードスケジュールであったりと、8日間で11レースを完泳したこととなります。
コーチによると、大会前に「五輪を目指そう」という会話は一度もなく、無欲の戦いに挑んだとありましたが、結果して出場全4種目で復帰後のベストタイムを更新、リレー2種目での五輪切符をつかみ取りました。
改めて、病との闘いにも競技での戦いにも堂々と勝った池江選手の強い意志と努力に敬意を表するとともに、暫し休養された後は東京オリンピックで世界を相手に戦う姿を楽しみ応援したいと思います。
まだ言うには早いのかもしれませんが、池江選手、日本中に勇気と感動を与えてくれてありがとうございました。
さて、私の方は「陸」のほうで活動。
昨日は、敦賀市総合運動公園陸上競技場で開催された、福井陸上競技協会主催の審判講習会に参加をしてきました。
何故、やまたけが陸上競技の審判?と思われる方もいらっしゃると思いますが、実は私、高校時代は敦賀高校で陸上部に所属していた関係で、当時2つ上の先輩より敦賀市陸上競技協会の入会に加え、この審判登録にもお声掛けをいただいていたところ。
(陸上部時代の勇姿?をホームページのプロフィール欄に記載しておりますのでご覧ください)
「出来る範囲で」とのお断りをしたうえで、敦賀市陸競に入会、昨日の講習会にも参加した次第です。
受付開始の8時30分より少し早めに競技場に行くと、既にブレザー姿の方がたくさんおられ、ジャージ姿では場違いかと思いましたが、すぐに知り合いの方ともお会いし、雰囲気に馴染みました。
9時からの審判講習会は、コロナ対策もあって観戦スタンドにて、やや冷たい風の中30分ほど令和3年度のルール改正点などの講習を受けるとともに、福井県陸上競技協会の各役員さんより、今年度、特に7月末にはインターハイが開催されることを踏まえ、大会運営に向けた協力の依頼などがありました。
審判員については、実技研修として協議会に参加する必要があるため、10時30分より開催される「福井県春季陸上競技記録会」に各担当ごとに別れ参加をしました。
私はトラック競技での違反等がないかを確認する「監察」ということで、ほぼ第2コーナーにて選手の走りを拍手で応援しつつ、経験者の方から確認のポイントなどを学ぶとともに競技の合間には、何故かまちづくりの話しなども出来、有意義で楽しい時間となりました。
【第2コーナーの監察ポイントより】
この日は、多くの陸上競技関係者が集まるとあって、私の高校時代の恩師を始め、先輩に同級生、はたまた娘が同じく敦賀高校陸上部でお世話になった先生など、懐かしいお顔にも出会い、お話しすることも出来、これまた楽しきひと時。
天気は快晴、昨年改修をしたばかりのブルーのトラックのように、何かクリアで清々しい気分で講習会を終えました。
他の競技団体も同様かもしれませんが、この陸上競技協会も若手のメンバーが不足しているとも伺いました。
ちょうど約30年前にお世話になった競技場も新しくなったこと、自分が青春時代に打ち込んだ競技でもあることから、今後はこの陸上競技の世界においても何か少しでもお役に立てればと、今後も出来る範囲で貢献していきたいと思います。
2021年4月10日
ブログ 原子力
日々の報道は様々あれど、昨日は何とも複雑な心境になるニュースが飛び込んできました。
13歳未満の少女3人に対しわいせつな行為をしたとして、敦賀署は強制わいせつの疑いで敦賀市職員の男性保育士を逮捕。
男性は若干23歳とのこと。
市からは、事実関係を確認のうえ厳正に対応していく旨を記した速報FAXが自宅に届きましたが、やはり園児並びに保護者の動揺や信頼関係への影響を最小限とするよう、関係者に丁寧な説明を行うとともに、他の保育士さんに対する心のケアも必要と考えるところ。
いずれにしても、敦賀市においては、子育て環境日本一を目指して取り組む中で起きたこの事件を重く受け止め、市には徹底した信頼回復に向けた対応を求めたいと思います。
さて、政治の面では、一昨日のブログでも書きました東京電力福島第一原子力発電所で保管され続けている処理済水の処分方法を巡り、政府は海洋放出の方針を固めたとのこと。
これで、課題だった処理済水の処分がようやく科学的判断をもって動き出すこととなります。
原子力規制委員会の更田委員長は、これまでも処理済水の処分方法を「実行可能な意味において、(海洋放出は)ほとんど唯一と言っていい処分方法」などと繰り返し妥当性を訴えつつ早急に決めるよう求めていましたが、7日の定例会見では不安の声も多いことを考慮し、「いずれにせよ、苦渋の決断になるので難しい問題」と述べるに留めていました。
原子力規制委員会は今後、東京電力がまとめる「海洋放出計画」を審査するほか、処理済水の放射性物質濃度の検査なども担うこととなります。
更田委員長は「どれだけ(社会の)理解を深められる情報発信をするかというのは大きな課題だ」と述べ、準備を進める考えも示しています。
海洋放出の決断は、原子力行政はもとより、日本が科学的判断のもと物事を進めるという意味において大変重要な一歩でありますが、海産物の風評被害に対する懸念は根強くあることから、そうした不安払拭のためにも作業の透明性確保、丁寧で分かりやすい説明と情報発信が求められるところ。
これに関しては、特にマスコミの影響が大きいこともある訳ですが、東京電力や原子力規制委員会任せにするのではなく、政府はこの点に関しても先頭に立って、責任ある対応を図って欲しいと重ね重ね思うところ。
これも繰り返しとなりますが、私自身も決断したら終わりではなく、これからが始まりとの意識を強く持って、この問題の真実や科学的視点に立った考え方を引き続き発信していく所存です。
【昨日の夕暮れ時は、大比田区内全戸へ「やまたけNEWS」(簡易版)をポスティング。本当いつ見ても、心落ち着くロケーションがここにはあります。】
2021年4月9日
ブログ
白血病から復帰した競泳の池江璃花子選手。
先日、五輪代表選考を兼ねる日本選手権にて、100メートルバタフライで獲得したメドレーリレーの代表権に続き、昨日は100メートル自由形決勝に出場し、53秒98のタイムで優勝。
個人種目での派遣標準記録には届かなかったものの、400メートルリレーの派遣標準記録54秒42を突破し2枚目の五輪切符を手にしました。
本人は「もうちょっと(タイムを)出したかった」と正直な感想を述べたものの、嬉しそうな表情を浮かべる姿に安堵。
彼女の泳ぎからこうして勇気や元気をもらえるだけで十分であり、東京オリンピックに向けても、過度の期待を負わせることはせず温かく見守っていきたいと思います。
さて、話しは変わりまして、4月6日より「春の交通安全県民運動」が展開されています。
4月15日までの10日間を運動期間とし、明日10日(土)を「交通事故ゼロ」を目指す日に設定しています。
ホームページを見ますと、運動の目的には、「この運動は、広く県民に交通安全思想の普及・浸透を図り、交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を習慣付けるとともに、県民自身による道路交通環境の改善に向けた取組みを推進することにより、交通事故防止の徹底を図ることを目的とする。」とあります。
また、今年の運動の重点と取組みには、以下3点が掲げられています。
1.子どもと高齢者を始めとする歩行者の安全の確保【最重点取組み】
2.自転車の安全利用の推進
3.歩行者等の保護を始めとする安全運転意識の向上
ドライバー側はもちろん、歩行者側(自転車含む)も留意をすることで、事故リスクを低減させることは非常に大事なことであり、自身も認識を新たに実践しているところです。
敦賀市内では、さる3月26日に松葉町の県道交差点において、横断歩道を歩いていた女子高校生が乗用車にはねられて死亡するという痛ましい事故がありました。
お亡くなりになったのは同じ粟野地区にお住まいの16歳ということで、将来あるご本人の無念、突如として我が子を失った親御さん、関係者の皆さんの心中を察すると今でもいたたまれない気持ちになります。
女子高校生は青信号を渡っていて、乗用車を運転していた女性に引かれたとのことであり、既にこの女性は過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕されています。
同じ市内に住む同士がこういった状況に陥ったこと、それぞれの人生を思うと、無念はさらに募り考えさせられます。
ちょうど事故のあった交差点には桜の木があるのですが、桜が咲き散る季節になるとこの場所での事故のことを思い出す。
そんな思い出は悲し過ぎます。
便利な移動手段である自動車は時に「人の命を奪う凶器」になる。
「一瞬の不注意は、他人の人生を台無しにし自分の一生を棒に振る」との強い意識を持って運転せねばと改めて胸に誓うところです。
皆さまにおかれましても、自分にも起こり得るこうした現実を教訓にするとともに、無念にも命を奪われたことを絶対に無にしないためにも「交通事故ゼロ」に向けた行動を徹底いただけますよう宜しくお願いいたします。
2021年4月8日
ブログ 原子力
ご承知置きの通り「やまたけブログ」はカテゴリー分けをしておりますが、ここ10日間を振り返ると3割は「原子力」の話題。
と申しながら、本日もふたつの「原子力」に関する話題に触れたいと思いますが、新聞でも大きく取り上げられている件につきご容赦のほど。
ひとつ目は、福井県にある関西電力が保有する美浜発電所3号機と高浜発電所1、2号機の40年超運転について。
先の県議会2月定例会での判断は見送ったところでありますが、6日、杉本福井県知事は、畑県議会議長と面談し、運転開始から40年を超えた原子力発電所を対象に1発電所につき最大25億円を立地県に交付する国の方針を明らかにするとともに、県内の立地地域の将来像を議論する会議の創設など国がまとめた地域振興策を報告し、3機の40年超運転について「県議会でも再稼働の議論を進めていただければ」と改めて要請しました。
国に関しては、福井県における「立地地域の将来へ向けた共創会議(仮称)」を創設、嶺南のエネルギー産業を活性化させる「嶺南Eコースト計画」への参画(国から職員2人派遣)、原子力の必要性に関して全国各地で説明会を開催、高浜町と京都府舞鶴市にまたがる青葉バイパスの新規事業化などを示したとのこと。
交付金に関しては、以前に運転30年超の原子力発電所が立地する道県を対象に1発電所につき25億円の交付金を創設した経過があり、今回、さらに長期運転となる発電所を対象に手厚く配慮する措置を講じることになる訳ですが、県民の皆さんの受け止めはいかがか。
畑議長は、再稼働に関して会派ごとの協議を促す意向を示したとのことであり、今後慎重な議論がされることと思いますが、私は県や議会が以前から求めている「国の原子力に対するスタンス明確化」に関し、将来に亘り利用していくことを形で示すことが極めて重要であり、軽水炉の新増設・リプレースを次期エネルギー基本計画に盛り込むことこそが「覚悟あるスタンス」であると、国策に貢献してきた福井県としての誇りを持って、是非そうした点を論じていただきたいと切に思うところであります。
ふたつ目は、福島第一原子力発電所の「処理済水」海洋放出の件。
これに関してはまず、自民党会派に所属する細野豪志元環境相がツイッターで、本件に関する新聞記事を引用し、「処理水の海洋放出を首相が決断するなら支持したい。『汚染処理水』という表現そのものが風評の拡散」と指摘した通り、あたかも「汚染」したものを放出するかのような表現がされているところですが、この細野議員の表現も実は言葉足らず、正しくは原子力規制委員会の更田委員長が会見で「処理済水というのが正しい言い方なのだと思っています」(平成30年8月22日の委員長定例会見)と述べている通り、「処理済水」が最も適した表現ですので、皆さんにも是非ご承知置きいただきたく。
この処理済水に関する客観的データ、科学的な安全レベルという点については、過去に何回か自身のブログでも説明をさせていただいておりますが、ここでは至近に記載しました昨年10月のブログをリンクしますので、そちらをご覧いただきたいと思います。
→→→福島第一原子力発電所の処理済水「海洋放出」について(2020年10月17日のブログより)
このブログで記載しましたように、真実をもとにした現実論を選択せねばならない環境下において、菅首相は昨日、首相官邸で全国漁業協同組合連合会の岸会長と会談し、海洋放出を念頭に理解を求めたとのこと。
岸会長は「反対という考えはいささかも変わらない」と強調したうえで、政府側に風評被害対策の充実などを求めたとあります。
福島第1原子力発電所の廃止措置の着実な進展は震災からの復興の前提であり、そのためにも処理済水の処分は避けて通れない問題で、海洋放出が確実に実施可能な現実的な方法だという専門家の提言を踏まえ、政府の方針を決定していくとの首相の姿勢には大いに賛同するものでありますが、会長の仰る風評被害はあってはならないこと。
今後、より漁業関係者や国民の理解が得られるよう、こちらも国が責任を持って、処理済水の安全性について広く説明、周知されることを望むところであります。
最後に、この処理済水に関しては、これまた更田原子力規制委員長が以下のように述べています(令和元年8月21日の原子力規制委員会記者会見録より)
「風評被害について言うと、12年保管しておけば半分、24年で4分の1とかそういったものですけれども、果たして量が減衰していくことに伴って風評被害が小さくなるのかというと、量の問題ではないのではないかという感想は持っています。というのは、トリチウムの量だけで言えば、通常の原子力施設から放出されているトリチウムの量なり、濃度というものは、処理済水に比べて決して小さいわけではないですし、それから、諸外国の例で言えば、もっと多くのトリチウムを放出している例はあるので、そういった意味で量が問題なのか。風評被害というのは やはり心の問題ですので、長く待てば風評被害が小さくなるかというと決してそうではなくて、むしろ風評被害の後ろ送りにならないかというところもあるからこそ、議論の難しい問題なのだと思っています。」
この発言からは既に1年半が経過しており、これ以上後ろ送りにしたとしても風評被害が小さくなる訳ではないことからすれば、科学的真実を持って、政治は今こそ判断し、国民の皆さんは関心をもってそれを正しく知る権利を行使していかなければ、私はもっと大きなもの、つまりは震災からの復興が遅れる危機につながると考える次第です。
本件の理解に関しては、私自身もその現実を少しでも知っていただけるよう活動にあたっていきますので、ブログをご覧いただいた皆さまにおかれましては是非こうした状況や考えについてご理解いただければ幸いに存じます。
【敷地一杯に並ぶ処理済水が保管されたタンク(東京電力ホールディングスホームページより)】
2021年4月6日
ブログ 敦賀の自然
本来、一人の選手だけを見てそう思うのはいけないことなのかも知れませんが、一昨日は日本国民の多くが「オリンピックを開催してあげたい」と思ったことでしょう。
白血病からの完全復活を目指す競泳の池江璃花子選手が4日、東京オリンピック代表選考会を兼ねて行われた日本選手権で女子400メートルメドレーリレーの派遣標準記録を破り、見事代表の座を勝ち取りました。
レース直後のインタビューでは、無観客で静まりかえった会場内に震えた声が響き渡り、「自分がすごくつらくて、しんどくても、努力は必ず報われるんだなと思った」、「自分が勝てるのはずっと先のことだと思っていた。今すごく幸せ」との言葉では思わず涙。
白血病公表から2年余り、奇跡のドラマかのように闘病を経て東京オリンピックの切符を手にした池江選手の快挙は、白血病の関係者や同じように病気で苦しむ方々のみならず、いま逆境の縁にあるような人々にも勇気や希望を与えたことと思います。
併せて、実は私も随分以前に骨髄移植のドナー登録をしているのですが、池江選手が白血病を公表した平成31年は前年比1.7倍の年間約6万人がドナー登録するなど大きな影響があったそう。
こうしてドナー登録者が増えることはもとより、ドナー提供は家族や勤務先など周りの人の協力が必要であることから、池江選手復活の姿、オリンピック会場で泳ぐ姿を見て、白血病を救うドナー提供への理解が世界に広がればとも思うところです。
池江選手はこの後、個人種目でのオリンピック出場も目指すとしておりますので、こちらについてもしっかり注目し応援したいと思います。
そのような心境に浸りつつ、昨夕は所用のため大比田へ。
お目当てのお二方にお会いし、後日区内に活動報告ニュースのポスティングをさせていただく旨をお断りした後、暫し市政の現状などについて歓談。
ここでも議員定数の話題が挙がり、議論の経過や私の考えなどについて説明させていただきました。
お二方からもお話しを伺いしましたが、非常に冷静に議会を見ていただいたうえでのご意見でありがたい限り。
ここ大比田は、高齢化や過疎化にありながら、様々な工夫、知恵を絞り地域コミュニティを維持していこうと奮闘されている区であり、そうした地域的課題やご意見を受け止め、私自身も引き続き活動の中で取り組んでいきたいと考えます。
お話しの中で、昨月末にボランティアの方々が大比田海岸清掃をしてくれたお陰で大変綺麗になったことを伺いましたので、帰りに寄ってみると、所々にプラスチックゴミが入った袋が置かれ、丁寧に清掃いただい様子を把握することが出来ました。
私にとって思い出の大比田海岸ですので、こうして美しく維持するため活動いただいたことに感謝。
団体名を確認し、今後は私も活動に参画したいと思います。
それにしても日暮れ間近の東浦の海岸線は目を見張る美しさ。
打ち寄せる波と海面に映る夕陽に自然のパワーを感じました。
池江選手の頑張りと敦賀の自然。
ジャンルは違えど、こうして日々の活力や希望を与えてくれる存在があることに感謝をし、今日一日を悔いなきよう過ごしたいと思います。
【大比田海岸にて】
【東浦の海岸線。対岸は敦賀半島。】
2021年4月5日
ブログ 原子力
希望と旅立ちの4月も第2週に入り、高校を卒業した長男の同級生たちはほぼ大学進学のため、市外、県外へとそれぞれ巣立っていきました。
地元に残る長男はといえば、今日から福井県消防学校に入学し、「福井県消防学校初任教育」に出席。
第56期となるこの初任教育は全寮制にて行われ、消防職員としての必要な知識、技術の習得及び公務員としての心構え等の教育訓練のほか、校外研修として、強歩訓練、山岳訓練及び県外視察研修等の実施を予定しているとのこと。
同校の校訓は、「誠実、責任、規律」。
まさに、公共の安全に尽くす者が備えなくてはならない3点と拝見しました。
本日4月5日から9月28日の118日間、敦賀美方消防組合から出席する3人はもとより、同じ志を持って県内から集う仲間とともに、精神力、体力を鍛え上げ、ひと回りもふた回りも大きく成長してくれることを期待し、陰ながら応援したいと思います。
さて、新型コロナウイルスに関しては、ここ最近の新規感染者増加などにより、福井県で3度目の「県感染拡大警報」が発出されたほか、全国大では、大阪、兵庫、宮城の1府2県に対し、緊急事態宣言に準じた対策を可能とする「まん延防止等重点措置」の適用決定がされたところ。
この「まん延防止等重点措置」については、行政や報道の関係者、専門家らが2月頃から、非公式な略称として「まん防」と使っていたことに対し、2日の衆議院厚生労働委員会の場で、「迅速な対応が必要なのに緩いイメージを連想させるのは不適切だ」と指摘されると、政府分科会の尾身会長は「適切ではない」と述べ、「(末語の)重点措置を使った方が良い」と今後は「まん防」と省略することは控えるとの考えを表明。
同席した田村厚生労働大臣も「私も使わない」と同調したとのこと。
この件を聞いて、すぐさま頭に浮かんだのは「原子力」も全く同じではないかということ。
つまりは、世界の平和利用のために使用することを目的とした「原子力発電=原子力」を語呂的に「原子爆弾=原爆(げんばく)」をイメージする「原発(げんぱつ)」と呼ぶのは、ゆらゆら泳ぐ「まんぼう」の比ではない、明らかに不適切な略語であるということです。
なぜそう考えるのかとの意味合いに関しては、昨年の8月7日に投稿した「やまたけブログ」に理由を記載しておりますので、以下ご覧ください。
→→→「原爆」を想像させる「原発」の呼称は使用するべからず(2020年8月7日の“やまたけブログ”より)
本来、ここに文字として書くことも嫌なのですが、表記せざるを得ないため書かせていただきますと、この「原発」の呼称は、日本人にとって悪の「原爆」とイメージを被せるが如く用いる左翼用語であることから、原子力発電に携わる者は、正しく「原子力発電」或いは「原子力」と呼ぶべしと教えられたことは今でも鮮明に私の中に根付いていて、以降、この呼称は私の辞典にはありませんし、間違っても口にも文字にもしたことはありません。
語句ひとつが与える印象や思想の怖さを知っているからこそ、「信念」を持ってそうしている訳ですが、引用したブログにもありますよう、3.11福島第一原子力発電所事故以降は特に、マスコミや政治家、行政庁までが当たり前のように使ったことにより、今や誤った呼称が常態化していることを大いに危惧しているところです。
原子力に関する用語で言えば、
◉「使用済核燃料」は「使用済燃料」
◉「核燃料サイクル」は「原子燃料サイクル」←これはどちらも同義ですが。
◉「老朽化」は「高経年化」
◉「廃炉」は「廃止措置」
などと使うべきですが、敢えて「核」や「老朽」、「廃炉」などのワードを入れ込むことによって、負のイメージを擦り込もうとしている勢力があり、これにまんまと載せられているのが現状であると、私は認識しています。
なお、「トイレなきマンション」、「核のゴミ」と揶揄されるのは、原子力発電所の使用済燃料の再処理によって分離された「高レベル放射性廃棄物」(廃液及びその固化体(ガラス固化体))のことであり、冷却のため30~50年程度貯蔵したのち、300メートル以深の安定な地層中に処分される計画がある訳ですので、これも印象操作を狙った造語であり、さらに「無いから作る」ことに対して、「作ることにも反対」することは全くもって理解が出来ないところです。
少し余談に入ってしまいましたが、今回の「まん防」が先の理由で「適切ではない」、「私も使わない」と国の責任者が言うのであれば、この「原発」も同じで「原子力」と呼ぶべきではないかと考える訳であります。
しつこいようですが、エネルギー分野だけを見ても、
◉「火力発電所」は「火力」
◉「水力発電所」は「水力」
◉「太陽光発電」は「太陽光」
◉「風力発電」は「風力」
◉「バイオマス発電」は「バイオマス」
であって、「火発」や「水発」、「太発」、「風発」、「バイ発」とは呼ばない。
なのに、「原子力」だけは何故「原発」なのか。
先の大戦での敗戦後、日本では「連合国軍最高司令官総司令部指令」によって、原子力に関する研究自体が全面的に禁止された時期を経て、1952年4月のサンフランシスコ講和条約発効により、原子力研究は解禁されることとなりました。
この時、故中曽根康弘氏(元首相)は、「二十世紀の最大の発見の平和利用を講和条約で禁止されたら、日本は永遠に四等国に甘んじなければならない」との考えを米特使に対し表明、その後、1955年12月19日に「原子力基本法」が公布されるに至ったことは、まさに国家の発展を懸けた戦いでもあった訳であります。
そうして公布された「原子力基本法」の第1条(目的)には「この法律は、原子力の研究、開発及び利用(以下「原子力利用」という。)を推進することによつて、将来におけるエネルギー資源を確保し、学術の進歩と産業の振興とを図り、もつて人類社会の福祉と国民生活の水準向上とに寄与することを目的とする。」とあります。
世界唯一の被爆国であるが故、世界のどの国よりも「原子力の平和利用」に対する思いが強い我が国において、「原発」などと表現することは、日本の原子力の歴史、先人たちの原子力に込めた思いを踏みにじるもの。
こうした事実を踏まえ、私は誰に咎められようと、今後も信念をもって「原子力」、「原子力発電」と表現し続ける所存です。
ついては、このブログをお読みいただき、考えに賛同いただける方は是非、同じように表現いただくとともに、このことを一人でも多くの方に伝えていただければ幸いに存じます。
【敦賀発電所は「敦賀原電」。ちなみに、美浜発電所は「美浜原電」と表記されています。】
2021年4月4日
ブログ 地域コミュニティ
「東京では桜が散ったが、桜の花を見ると、姉が寂しげな表情で新潟の中学校の桜の木の下で写る写真を思い出す」
これは、北朝鮮による拉致被害者家族会と支援組織「救う会」が3日に開催した東京都内での合同会議の後、横田めぐみさんの弟、拓也さんが会見で述べた心境です。
拓也さんは、「40年以上もたってまだ解決できていないという、時の重さを、ひしひしと感じる」と続けたとあり、この間のご家族の皆さんの心中並びに拉致被害者奪還への取り組みを思えば、私たち日本国民ひとり一人もともに行動せねばと思わざるを得ないところです。
「救う会」は新たな運動方針を「政府は、早期に日朝首脳会談を行い『全拉致被害者の即時一括帰国』を実現せよ!」に決め、昨年、横田めぐみさんの父、滋さんが87歳で亡くなるなど家族の死が相次いだことを念頭に、拉致被害者の帰国には「期限がある」と言及、日朝首脳会談の早期実現を要望したうえで、政府に対し「(被害者の)生存情報、所在情報をより多く蓄積し、会談に備えてほしい」と早急な取り組みを求めました。
また、一昨年に続き2回目となる金正恩朝鮮労働党総書記へのメッセージでは、いずれも「期限」に触れ、残された時間の少なさを重ねて訴えており、私自身もこの問題を絶対に風化させてはならないとの思いのもと、議員になってから欠かさず着けている「ブリーリボンバッジ」のみならず、何か取り組みに協力していきたいと考えます。
さて、ちょうど1週間前の土曜日は、町内にお住まいの皆さんに3月定例会後の近況報告をすべく、約480軒のポスティングを行いましたが、昨日は粟野小学校校下と近隣地区の区長の皆さんに同じく「やまたけNEWS」をお届けに上がりました。
実は、敦賀市議会議員24名中、約半数の11名が粟野地区在住(人口は1/3が粟野)な訳ですが、地区内にある小学校区3校(粟野小、粟野南小、黒河小)のうち、粟野小校区内の議員は私のみ。
ですので、やはりここは自身も通った校区内は「地元」としてご報告、ご意見を伺う責務があるものと活動しているところです。
区長さん用に作り替えたNEWSを手に10地区をお伺いさせていただき、ご在宅の区長さんとは直接会話もでき嬉しい限り。
「今年の総会も書面開催とせざるを得ない」、「行事で顔を合わすことも出来ず、まとまりが心配」など町内の状況に加え、議会に対してはやはり「議員定数」の点に関する話題に触れられました。
私の方からは、議会全体の割合で見れば削減派がほとんどを占めている状況や「現状維持」で決定した訳ではなく、引き続き議会運営委員会の場で検討していくことをお伝えさせていただきました。
こうして顔を突き合わし、肌感覚でお話しさせていただくことで、共通の課題に対する事実をきっちりお伝えできることは、お互いにとって大変有意義なことと改めて感じた次第であり、今後も労働組合役員時代からのモットーである、「Face to Face」(顔と顔を突き合わせる)を大切に実践していきます。
区長さん回りの途中、ふと先日知人がSNS投稿で紹介していた「粟野橋」の存在を思い出し、最寄りのコンビニに停車、間近で確認してきました。
旧国道27号線の「あわの歯科医院」の前(ローカルですみません)に架けられた、妙に欄干の低いこの橋の竣工は何と「昭和15年」の古橋。
橋マニアによると、低い欄干、人口石の風合い、ガーダー橋(桁橋)は只者ならぬ風格があるそう。
古くから旧丹後街道として使用されていたことに加え、ここを美浜側に越えた桜ヶ丘(旧金山)には、1898年に陸軍歩兵第19連隊、1940年には歩兵第119連隊も置かれ、合わせて「敦賀連隊」と総称された一大練兵場でもあったことから、この「粟野橋」もそうした需要幹線としての整備の中で生まれ、現存しているのだと思うとやや感慨深い気持ちになりました。
先般発刊された「うららん所在」ではありませんが、こうした歴史やエピソードが満載の地域に生かされているとの思いをもって、恩返しは粟野のみならず、敦賀のために貢献するとの思いをもって、引き続き活動にあたっていきます。
本日も話しがあっちこっちに飛んでしまい失礼しましたが、これにてブログを閉じさせていただきます。
2021年4月3日
ブログ 原子力
さだまさしさんが唄う伸びやかな「アーアーーアアアアアーア♬」の声に併せて浮かぶ壮大な富良野の景色。
こう言えば誰しもピンと来るのは、フジテレビ系の国民的ドラマ「北の国から」シリーズ。
数々の名場面はあれど、私の中では、純や蛍がそばをすすっている最中、閉店だからと器を下げようとした店主に「まだ食ってんだろうが!」と父の五郎が怒鳴ったシーンが何故か今でも一番記憶に残っています。
その五郎役を努めるなど、存在感たっぷりの脇役として異彩を放った俳優、田中邦衛さんが3月24日、老衰のため亡くなられ、既にご家族にて葬儀・告別式を執り行ったとのニュース。
昭和から平成にかけての約半世紀、個性派俳優として活躍した田中邦衛さん。
「北の国から」の脚本家である倉本聡さんは、「必死の人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇というチャプリンの言葉があるが、邦さんの芝居はその意味でまさに喜劇。悲劇的なシチュエーションに置くほど喜劇になる。とても貴重な俳優だった。」とのコメントを残しています。
「北の国から」の「ジュン」に代表される独特の口調と純朴な雰囲気、不器用で厳しくも温かい男は田中さんの実像とも重ねられたとも言われ、私自身も含め多くのファンから親しまれた俳優さん。
享年88歳。
心よりご冥福をお祈りいたします。
さて、話しはガラリと変わり、原子力発電所に関わる裁判の話題。
3月18日の水戸地裁において、日本原子力発電(以下、日本原電)が再稼働を目指す東海第二発電所(茨城県東海村)を巡り、11都府県の住民らが原電に運転差し止めを求めた訴訟の判決で、地震や津波の想定などの安全対策(深層防護の1〜4)に関しては「安全性に欠けるところがあるとは認められない」と日本原電側の主張を認めつつ、避難計画などの防災対策(深層防護の5)については、「実効性ある避難計画や防災体制が整えられているというにはほど遠い状態で、人格権侵害の具体的危険がある」との理由により、原告側の主張を認める判決を言い渡したことは以前にもお伝えしたところ。
同じく水戸地裁において、3月30日、今度は東海第二発電所の運転差止仮処分申立てを却下する決定が出されました。
日本原電においては、2020年1月に水戸地裁に申立てがなされて以降、東北地方太平洋沖地震及び福島第一原子力発電所事故を通じて得られた知見や教訓を踏まえ、様々な安全対策を講じていること等を科学的・技術的観点から丁寧に説明をしてきており、今般の決定は、自社の主張が裁判所に認められ、ご理解いただいた結果であると考えているとのコメントを発表しています。
また、日本原電は、東海第二発電所の更なる安全性・信頼性向上を目指し、引き続き、新規制基準に基づく安全性向上対策工事を安全第一で進め、地域の皆さまへの説明を尽くすとも述べています。
【安全性向上対策工事が進む東海第二発電所(新聞記事の写真を引用)】
→→→日本原電ホームページはコチラから
つまりは、深層防護の1〜4、いわゆるハード的な安全性向上対策に関しては、ここでも司法判断の「お墨付き」をもらったと言えます。
一方、3月18日の判決に対して日本原電は即「控訴」をしている訳ですが、これは当然のことと思うところ。
理由を分かりやすく例えると、「現時点」で住民避難計画などの策定がされていないことを理由に、「今」運転することを認めないのならまだ理解も出来る訳ですが、「現時点」で整ってないからと「この先も」運転することを認めない(人格権侵害の具体的危険がある)とするのは、客観的に見ても乱暴なのではと。
この「避難計画」に関する判例としては既に、四国電力伊方発電所と関西電力大飯発電所の名古屋高裁判例がある訳ですが、平成30年7月4日に判決が言い渡された「大飯発電所3,4号機運転差止請求控訴事件」の判決文をご覧いただくとより本件について理解いただけるのではと思います。
以下、要点だけ引用します。
◉少なくとも人格権に基づく原子力発電所の運転差止めの当否を考えるに当たって、緊急時の避難計画が作成されていなかったり、あるいはその内容に瑕疵があったとしても,そのことによって直ちに原子力発電所の危険性が肯定されるとか、運転の差止めという結論が導かれるものではなく、そもそも当該原子力発電所について人格権の侵害を招くような重大事故等を起こす具体的危険性があるか否かが検討されるべきであり、その危険性が肯定される場合に運転の差止請求が認められるというべきである。
◉したがって、新規制基準がIAEAの安全基準の要求を満たしていないとして、新規制基準の内容が不合理であるとか、防災対策等の策定に不備がある旨をいう1審原告らの主張は採用の限りでない。
◉また、1審原告らは,福井県やおおい町の策定した地域防災計画等による防災対策の内容を縷々論難するが、上記のとおり、人格権に基づく原子
力発電所の運転差止請求の当否を考えるに当たって、基本的には避難計画の策定や内容の是非は争点とならないこと、加えて、本件発電所における安全確保対策、ないし異常の発生・拡大の防止対策、重大事故等対策に不合理な点はないことなどのこれまでの説示に照らせば、上記にいう1審原告らの指摘を検討する必要はない。
以上、私は理に叶った判決と受け止めます。
原告側は決定的な判例となることを恐れてか(勝手な私の推測です)、最高裁で争うことはしていないことからも、どちらに分があるかは明らかではないかと考えるところであり、そう思えば、原子力発電所に関するいわゆる「司法リスク」も、こうした判例を重ね合わせていけば、地裁ごと裁判官ごとでコロコロ判決が変わることも解消していくのではと。
私の考えの一端を述べましたが、正直ここで言っていても始まりません。
日本原電が控訴した次なる判決を、しかと見届けたいと思います。
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