生きがいに命燃やして

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プロ野球オリックスからドジャースと2035年まで12年契約した山本由伸投手が昨日、本拠地のドジャースタジアムで入団記者会見。
 
報酬の総額は、投手で過去最高の3億2500万ドル(約465億円)と、破格の評価をされた山本投手ですが、背番号「18」のユニホームに袖を通し自己紹介した後、「「今日からはワールドチャンピオンになるために、もっと野球が上手くなれるよう新しい毎日を過ごすことをファンの皆さまに約束します。本当の意味で憧れるのをやめなければいけません。自分自身が憧れてもらえるような選手になれるよう、頑張ります」と、今年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で大谷翔平選手が檄を飛ばしたフレーズを使って活躍を誓いました。
 
タイトルを総なめし、文句なしの日本No.1の投手でありながら、「もっと野球が上手くなれるよう」と努力する姿勢に、No.1たる由縁を感じた次第ですが、来シーズンの活躍を心から応援する次第です。
 
さて、メジャーに挑戦する選手だけでなく、スポーツの世界に共感し、感動するのは、「人生を懸けて」目標に向かって挑戦する姿、それを成し遂げるストーリーにあるのだと思います。
 
私自身、そうして一心に、「生きがい」をもって打ち込む人生模様に励まされ、勇気をもらうことはこれまで何度もあった訳ですが、ちょうど昨日の福井新聞に「生きがいに命燃やして」とのタイトルでコラムが掲載されていました。
 
記事には、医者嫌いで有名な養老孟司さんが、緊急手術で一命を取り止めた後、好きな昆虫採取に出かけられるほど回復したものの、入院時の検査で発見されたがん化の恐れがあるポリープなどを放置することにしたことを例に、担当医師が「養老さんは医者嫌いというより、生きがいを奪われることが何より嫌なんですよね。現代の医療システムに組み込まれることへの強い警戒があるんだと思います。」と述べたこと。
 
つなりは、養老さんの生きがいは、森や林に分け入り、汗をかきながら虫を追うこと。持ち帰った虫たちを顕微鏡で観察しながら思索に耽ること。それが出来ないなら、生きていても仕方ない…と。
 
また、かの漫画家 手塚治虫さんも大病を患った際に、プロダクションの社長に言った言葉は「頼むから仕事をさせてくれ」だったとあり、理屈ではなく、漫画を取り上げられたら死んでしまう、そんな感覚であったとも。
 
現に手塚さんは、入院中も連載を続け、最後の日記には、がん患者が死を前に病室のトイレに天井絵を描くという漫画のあらすじが記されていたとのこと。
 
コラムは、「手塚さんにとって、漫画を描くことと生きることは同義だったんでしょうね。」との言葉で結ばれていましたが、タイトルにあったよう、「生きがいに命燃やして」送った人生は、まさに生きた証であり、充実した幸せなものであると、改めて感じた次第です。
 
いま51歳の私ですが、孔子の『論語』では、「五十にして天命を知る」とあります。
 
直訳すると、50歳になって天から与えられた自分の使命を悟ることができたという意味ですが、悟りにまで辿りついていないのが現状。
 
このコラムに出会ったことも何かの思し召しと受け止め、この年末年始によく考えたいと思います。
 

【昨晩の特別警戒パトロールで見た夜空。星一徹の「あの星のように」ではありませんが、雲間に輝く月にコラムの言葉を重ねた次第。】

「日本の水産品を食べよう」 台北でのイベントに感謝

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今日は「プロ野球誕生の日」。
 
1934(昭和9)年11月に、元祖二刀流のベーブ・ルースやルー・ゲーリックなどが参加した全米選抜野球チームが来日。
 
全日本チームと全国各地で対戦した興行が成功したことを受け、この年の12月26日にプロ野球チーム「大日本東京野球倶楽部」(後の読売巨人軍)が創立されたことにちなむのだそう。
 
それから89年が経過し、日本からアメリカに渡ったサムライ(イチロー)がメジャー最多安打を記録し、さらには二刀流でホームラン王を獲得し、メジャー最高と称される選手(誰もが知るオオタニサン)が生まれるなど、WBCでも証明したよう、日本の野球が世界一のレベルに到達していることを感慨深く思うところです。
 
これも、「憧れ」から「追い付け追い越せ」となった米との良き関係があったからこそと思いますが、良き関係といえば、こちらのニュース。
 
東京電力福島第一原子力発電所のALPS処理水海洋放出を受け、中国は日本の水産品をすべて輸入禁止にして以降、ホタテなど中国市場への依存度が高い水産事業者に大きな影響が出たことはご承知置きのところ。
 
このことを報道で知った複数の台日友好団体と台湾の水産商社の関係者らが、北海道からホタテなどの水産品を輸入し、台北市内の大きな結婚式場を借りて日本の海鮮料理を楽しむ大宴会を企画し、約3ヶ月かけて準備のうえ、昨25日夜に開催されたとのこと。
 
「日本の水産品を食べて、台日友好を推進しよう」と銘を打ったこのイベントは、前立法院長(前国会議長に相当)で、台湾日本関係協会の会長、蘇嘉全氏、安倍晋三友の会の会長、陳唐山氏、日本台湾交流協会台北事務所代表(駐台湾大使に相当)の片山和之氏ら約1200人が出席。
 

【イベントで和太鼓を披露する日本と台湾の子どもたち(THE SANKEI SHIMBUNより引用)】
 
「日本海鮮祭、千人の宴」と名付けられた今回のイベントは、日本の水産業者を支援することを目的としており、イベントに参加した安倍晋三友の会の陳唐山会長はこう言ったそう。
 
「2年前、台湾がコロナウイルスのワクチンが足りなかったとき、日本が真っ先に提供しくれたことは多くの台湾人を感動させた。今回は台湾が日本を支援する番だ」
 
こうした行為、お気持ちに、日本人の一人として心から感謝いたします。
 
なお、コロナ禍において、このような見返りを求めて提供した訳では決してないものと思いますが、22日の自身のブログに書いた「情けは人の為ならず」(「人に情けを掛けておくと、巡り巡って結局は自分のためになる」との意)の言葉を思い返した次第です。
 
台湾は、私も過去に二度訪れたことがありますが、大東亜戦争時代に日本が行った行為への感謝を始め、電車の中でも本を読むことを例に「勤勉な日本人」を尊敬している、台湾にとって「お手本は日本だ」と言われたことが強く印象に残っています。
 
そうした日本への思いが、今回の企画にもつながったものと理解するところですが、改めて台湾とのこうした関係を嬉しく感じた次第。
 
一方、対中との関係の中では、今後の「台湾有事」も想定されているところ。
 
この時、日本は覚悟をもって対応できるのか。
 
次に支援するのは日本の番であり、そのための備えが急務であると、同時に頭をよぎった次第です。

信じることさ 必ず最後に愛は勝つ

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ヒット曲「愛は勝つ」で知られる歌手のKANさんが死去されました。
 
享年61歳。
 
今年3月、がんの中でも極めて症例が少ないとされる「メッケル憩室がん」と診断されたことを公表し、コンサートツアーの中止を発表。
 
入退院を繰り返しながら活動再開に向けて治療に取り組み、最後まで復帰を目指していたとのこと。
 
逝くには若過ぎますが、多くの人に勇気を与え続けたKANさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
 
さて、そのKANさんの最大のヒット曲と言えばもちろん、冒頭に書いた「愛は勝つ」ですが、当時フジテレビの人気番組であった「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」の挿入歌に採用されたのが平成2年。
 
累計売り上げ200万枚超の大ヒットを記録し、翌3年にはNHK紅白歌合戦に初出場された訳ですが、実は、私が高校を卒業し、社会人になったのも平成2年。
 
長期間の研修をしていた茨城県東海村で聴いていたことを思い出します。
 
どんなに困難でくじけそうでも
信じることさ 必ず最後に愛は勝つ

 
これは誰もが知る「愛は勝つ」のサビの歌詞で、ブログをご覧の方の中にも、この言葉に励まされ、元気づけられて困難を乗り越えた方が多くいらっしゃるかと思いますが、私もその一人。
 
辛い時に口づさめば自然に前向きになれる、そんな曲でした。
 
そのようなことを思い返しながら、昨晩は定例会ごとに発行している「やまたけNEWS」を町内のご家庭にポスティング。
 
ニュースに想いを込めて、町内ぐらいは自分で届けるとの気持ちで続けていることですが、真っ暗の中でのポスティングにややテンションが下がるところ浮かんだのがこのフレーズ。
 
心配ないからね君の想いが
誰かに届く 明日はきっとある

 
テンションを盛り返し、ひとまず準備した150部を配り終えました。
 
今日は残り350部。
 
KANさんを偲び、このフレーズを口づさみながら、想いを届けたいと思います。
 

【KANさん、本当にありがとう!安らかにお眠りください。(トレンドアットTVより引用)】

琴線に触れる「御巣鷹の尾根」

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「琴線に触れる」の意味とは、「感じやすい心情、心の奥に秘められた感動し共鳴する微妙な心情」と広辞苑にはあります。
 
普段過ごしていて、そう頻繁にあるものではありませんが、昨晩は「琴線に触れ」涙してしまいました。
 
それは、たまたま見ていた「ザ!世界仰天ニュース」という番組で、航空機単独事故としては世界最多の乗客、乗員520人が犠牲となった1985年8月12日の日本航空ジャンボ機墜落事故を特集したスペシャル番組。
 
機体を制御するすべての油圧機構を喪失し、極限の緊張にあったコックピットの32分間、乗客やその家族の人間模様を再現した番組でしたが、琴線に触れたのは、大きく揺れる機体の中で、死を覚悟し家族にメモを残した父親や、後にメモを確認し泣き崩れる家族の心情。
 
結婚を夢見た彼女を失った力士が、いつまでもその彼女を思い続けつつも、悲しみのどん底から奮起し人生を送る姿などでしたが、すべて共通するのは、「突如として」最愛の人を失ったということ。
 
力士のエピソードの場面では、涙を堪えきれず号泣してしまいましたが、遺族会の方が仰っていたのは、「このような目に遭う人を生まないよう、事故を風化させないこと」、「普段の生活を当たり前と思わないこと」でした。
 
前者に関しては、日本航空が回収した機体の一部を展示し、事故の教訓を語り継ぐとともに、新入社員は必ず墜落事故の現場「御巣鷹の尾根」(群馬県上野村)に登るなど、航空会社自らが「二度と起こさない」よう取り組みを続けるほか、昨晩のテレビ番組のように、メディアでも取り上げ続けることは大変重要なことと受け止めた次第です。
 
そうした思いに耽りつつネットニュースを見るとちょうど、「御巣鷹の尾根」が冬季閉鎖期間に入るのを前に、管理人さんや日航社員らが14日、墓標の清掃などの冬支度をしたとの記事が。
 

【尾根に続く登山道を封鎖する管理人さん(THE SANKEI NEWSより)】
 
うっすらと霜が降り、冷たく澄んだ空気が流れる尾根。
 
管理人さんは犠牲者それぞれの墓標前の花立てに水がたまって凍らないよう一つ一つを伏せ、慰霊碑の前に造花を飾った。「(今季は)登山中の事故なく閉山を迎えられてほっとしている。今後も整備を続け、霊山を守っていきたい」と語ったとのこと。
 
尾根への登山道は14日夕で閉鎖し、来年4月29日に再び開く予定とのことでしたが、こうした事故の教訓を自分自身に生かすこととすれば、先にあったご遺族の言葉「普段の生活を当たり前と思わないこと」。
 
人生には、上り坂、下り坂、「まさか」の3つの坂があると言いますが、その「まさか」が起きた時でも悔いなきよう、愛する人や大切に思う人との時間を大事に、そして自身の人生も一日一日、一生懸命に過ごしていくことと、涙とともに胸に留めた次第です。

令和5年度 敦賀市教育委員会表彰式

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今季、日本人初となるアメリカン・リーグ本塁打王を獲得した大谷翔平選手。
 
男から見てもカッコいい男、いわゆる「男前」の言葉がピッタリの大谷選手ですが、なんと日本国内の全小学校約2万校に3個ずつ、計約6万個のグラブを寄贈することを、自身のSNSで発表。
 
各学校に寄贈されるのは、ジュニア用野球グラブ(右利き用2個、左利き用1個、小学校の低学年用サイズ)の計3個。
 
12月から来年3月までを目処に全国の小学校への寄贈をスタートさせるとのことで、グラブ1個5,000円としても3億円を要する事業に、思わず「どこまで男前なんや」と声を挙げてしまいました。
 
その大谷選手はコメントで「私はこのグローブが、私たちの次の世代に夢を与え、勇気づけるためのシンボルとなることを望んでいます。」と話しており、少年時代に掲げた「世界一の野球選手になる」との夢に向かって、飽くなき向上心と努力を続ける姿のみならず、既に次代に考えを馳せ、行動を起こしていることに感銘を受けた次第です。
 
こうして世界に誇る「男前」が育ったのは、大谷選手の資質によるものに加え、親御さんや指導者の方々など、これまた素晴らしい人物に巡り会えた、つまりは教育環境によるものと認識するところ。
 
そう思うなか、昨日は「令和5年度 敦賀市教育委員会表彰式」が市役所2階の消防講堂にて執り行われました。
 
教育の分野で、長年のご功績を讃え表彰するこの式では、以下4名の方が受賞。
 
<教育功労賞> 德本 達之 様
<教育功労賞> 堂田 展江 様
<教育奨励賞> 中村 英紀 様
<体育奨励賞>  林 啓之 様
 
私は文教厚生常任委員長としてお招きいただき、受賞された皆さまに対し、ひとことお祝いの言葉を掛けさせていただきましたが、德本様におかれては社会教育、堂田様は音楽文化、中村様は生徒指導、林様はスポーツ振興の各分野にて、本市の発展に貢献されましたこと、心より感謝申し上げる次第です。
 
今後も後輩へのご指導をいただくとともに、益々ご活躍されますことご祈念いたします。
 

【受賞された(右から)堂田様、德本様、中村様、林様】
 
受賞された皆様の取り組みに共通するのは、ひとり一人が夢や目標をもって努力し続けることの大切さではと、勝手に受け止めたところですが、大谷選手のような「スーパースター」は稀有な存在として、この敦賀の地で育つ子どもも大人も、それぞれが悔いなき豊かな人生を過ごすことにつながればと思った次第です。

ゴールはここじゃない、まだ終わりじゃない

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昨日、それぞれ「◯◯の秋」をお楽しみくださいと書きましたが、当てはまる代表格が「スポーツ」。
 
私も久々に5キロ程度のジョギングをしましたが、やはり運動で汗をかくというのは心身ともにリフレッシュできるもの。
 
健康維持のためにも、「季節限定」ではなく、定期的に続けていきたいと思います。
 
また、スポーツは「観戦」するのも大いに楽しみなもの。
 
最近では、杭州アジア大会の各競技、並行してバレーボールやラグビーのワールドカップ(W杯)と、観戦も忙しい状況が続いていましたが、アジア大会は、国・地域別の金メダル獲得数で日本は中国に次ぐ2大会連続の2位で閉幕。
 
バレーボールのW杯(パリ五輪予選男子東京大会)は昨日最終日を迎え、日本は米国に2―3で競り負けたものの、5勝2敗の2位に。
 
なお、男子バレーについては、今後杭州アジア大会で銅メダルを獲得したメンバーも競争に加わり、メダルを狙う五輪代表入りを目指した高いレベルの争いが続くとされています。
 
そして、ラグビーW杯のフランス大会。
 
昨晩は、町内の会議を終えた後、急いで家に帰り、2大会連続の決勝トーナメント進出を懸けたアルゼンチン戦をテレビにかじりついて応援しました。
 
1次リーグD組 最終第4戦の相手アルゼンチンは、世界ランク12位の日本に対し、同9位。
 
世界屈指のフィジカルの強さを誇る「ロス・プーマス」と呼ばれる強豪で、試合開始早々のトライで並大抵の相手ではないことが分かりましたが、日本は必死で喰らい付き、前半を14-15の1点差で折り返し。
 
後半に入ってからも僅差に迫っては離されの攻防が続き、逆転を目指して果敢に攻めたものの、アルゼンチンの壁は高く、さらに追加点を奪われてノーサイド。
 
結果、日本はアルゼンチンに27-39で敗れ、2大会連続の決勝トーナメント進出はなりませんでした。
 
後半の逆転勝ちしか想像していなかった私としては、ノーサイドの瞬間は率直に、「残念」の気持ちしかありませんでしたが、振り返ればまさに、「One for All,All for One」(ひとりは皆んなのために、皆んなはひとりのために)のラグビー精神を表すかの献身的且つ規律を守るフェアプレー、屈強な強豪と互角に戦い、敗れた後もアルゼンチンの選手を讃え、抱き合うシーンに、日本代表チームを心から誇りに思いました。
 

【試合後、スタンドに一礼する日本代表フィフティーン。特に、姫野キャプテン(右端)の深い礼が印象的でした。】
 
「ゴールはここじゃない、まだ終わりじゃない」
 
これは、リポビタンDのラグビー日本代表応援ソング、B’zの「兵、走る」の歌詞ですが、試合後のインタビューでリーチ・マイケル選手が語ったのがこの言葉。
 
「間違いなく、このチームはどんどん成長し続けると思う。日本のラグビーはこれで終わりじゃない」
 
自分たちの力を信じて、世界一の練習をして上を目指す。
 
その言葉と姿に、私自身、勇気と感動をもらった次第です。

皆さんそれぞれ「◯◯の秋」をお楽しみください

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予定がぽっかり空いた昨日は「オフ日」。
 
青空が広がる心地良い天気ということもあり、久しぶりに妻&きゅうとお出掛け。
 
ワンコを連れて行ける近場という条件のもと、「越前陶芸村」に行ってきました。
 
越前陶芸村では、秋のイベント「越前秋季陶芸祭」が開催されており、全国から焼き物やクラフト作品など丁寧に作られた逸品やグルメが集結するとあって、多くの人で賑わっていました。
 
以前にも訪れたことがある陶芸村の良いところは、伝統的な陶芸品が見れるのみならず、広大な敷地に芝生のスペースが広がるなど、旧宮崎村の豊かな自然を感じられるところ。
 
青空と芝生の緑、そして嬉しそうに走り回るきゅうの姿に、心身ともリフレッシュできました。
 

【芝生が広がる越前陶芸村。青と緑のコントラストが心地良い。】
 
なお、イベントは今日も開催していますので、関心のある方はリフレッシュを兼ねて行かれてみてはいかがでしょうか?
 

 
さて、こうして徐々に深まる「秋」ですが、二十四節気では、今日から「寒露(かんろ)」。
 
「寒露」は、二十四節気の17番目の節気で「草木に冷たい露(つゆ)が降りる時期」という意味。
 
文字通り、朝晩ぐっと冷えるようになるとともに、秋の味覚が充実する時期とあります。
 
秋の楽しみは?と問われれば「食」とお答えの方が多いのかと思いますが、様々な秋の味覚が旬を迎える頃ですので、この時期ならではの美味をタップリ味わいたいものですね。
 
こうして、何かと楽しみの多い秋。
 
このお休みも「食」のみならず、文化や読書など、皆さんそれぞれ「◯◯の秋」をお楽しみくださいませ。

阪神が18年ぶりの「アレ」を決める

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岸田文雄首相は、国民民主党に所属していた矢田稚子(わかこ)元参院議員を首相補佐官に起用する方向で調整に入ったとの驚きのニュース。
 
即座にこれを「連立」の呼び水と揶揄する声も挙がるなか、国民民主党の玉木雄一郎代表は14日のインターネット番組で、「そういう(補佐官の)話が出たことは基本的に(矢田氏)ご本人の問題。党としてどうこうということではない」、「矢田氏の能力を政権として評価したということではないか」と指摘したうえで、「仮にもし(補佐官に)なったら元仲間としてこれまでの経験や知識を生かして活躍してもらいたい」とエールを送りました。
 
先の国民主党代表選後、新体制となった8日以降、矢田氏は支援団体の連合や党役員も外れていますので、問われれば、私も玉木代表の言葉通りお答えしたいと思います。
 
さて、驚きのニュースに続き、喜びの昨夜。
 
プロ野球セントラル・リーグでは、甲子園球場で行われた巨人との対戦に4-3で勝ち、阪神が18年ぶりの「アレ」を決めました。
 
今季の阪神は岡田彰布監督が15年ぶりに指揮を執り、若手が主体のチームを率いながら、5月は球団の月間最多タイ記録となる19勝をマーク。
 
セ・パ交流戦は負け越したものの、8月も18勝を挙げると、なんと9月は負けなしの11連勝を飾り、一気に頂点へ上り詰めました。
 

【6度目のリーグ制覇ということで、胴上げ回数も6回。岡田監督が宙に舞いました。(自宅のテレビ画面を撮影)】
 
なお、皆様ご存知のことと思いますが、「アレ」とは、岡田監督が「優勝」を表現する代わりに使う言葉で、「ライバル球団に隙をみせるフレーズで、刺激を与えたくない」というのが理由。
 
実は、オリックス監督時代の2010年、選手に交流戦の優勝を意識させないように使い始めたのがキッカケ。
 
今季のチームスローガンは「A(Aim=目的)」「R(Respect=尊敬)」「E(Empower=パワーアップ)」を組み合わせた「A.R.E」(エー・アール・イー)ですが、もちろん語源は岡田監督の「アレ」からきています。
 
「即物的な『優勝』という言葉ではなく、選手の想像力と自発性を引き出した『アレ』は間違いなく流行語大賞だ」とまで評価されていますが、当の岡田監督は、優勝後の記者会見で、コーチ(2003)・監督(2005)として優勝を経験した時と今回とを比較し、次のように述べています。
 
「(2003、2005年と優勝した時は)ある程度完成されたチームというのがあったのでね。あんまり言うことというか、コミュニケーションとか会話は少なかったですね。今年の場合はやりたい野球というか、その辺でちょっと変えないといけない部分がある、一番はとにかく守り重視でいくということなんですけど、前回よりは選手と話す機会というか、それはだいぶ増えましたね。自分のこういう野球をするというのを伝えないといけないのでね。ずっとユニホーム着てた前回と、今回は着てなかったので、その辺の違いはあると思いますけど」
 
この言葉を聞いて、今年の強さの要因は、トップリーダーである岡田監督の考え(ビジョン)が選手に浸透したからだと理解すると同時に、それができたのは、リーダー自らの、積極的な会話とコミュニケーションにありと認識した次第です。
 
昭和60年、甲子園での巨人戦で放った、バース、掛布、岡田のバックスクリーン3連発は、今でも脳裏に焼き付いていますが、5番岡田は、時を経て名将として返り咲き、チームを優勝に導きました。
 
天国の星野仙一さんもさぞかし、目を細めて見ているのではと思いますが、この先のクライマックスシリーズ、そして日本シリーズを勝ち抜き、再び「アレ」を決めてくれることを期待し、イチファンとして静かに応援したいと思います。

働くことでしか得られない幸せ

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昨日午前中は、気比の松原で開催された、連合福井嶺南地域協議会の「家族ふれあい行事」に参加。
 
4年ぶりに開催されたこの行事には約90名の親子が集い、前半は地引網体験、その後はBBQと楽しい時間を過ごされました。
 
私は、冒頭にご挨拶の機会を頂戴した後、地引網の途中で次の予定に行かせていただきましたが、自然の中で子ども達がワイワイとはしゃぐ姿は見ていて嬉しいもの。
 
7月21日に始まった夏休みもあと僅か。
 
敦賀の海を満喫し、夏の思い出づくりができたのであれば幸いです。
 


【行事のひとつ、地引網体験の様子と美しき敦賀湾】
 
さて、私も長きに亘り参画をしています「連合」運動ですが、掲げる一番の政策は「働くことを軸とする安心社会の実現」。
 
この意味とは、連合のホームページによれば、「連合は、めざすべき社会像として『働くことを軸とする安心社会』を掲げ、『働くこと』に最も重要な価値を置き、自立と支え合いを基礎に、誰もが公正な労働条件のもと多様な働き方を通じて社会に参加できる社会の実現にむけた取り組みを推進しています。」とあります。
 
この運動理念に、私は大いに共感をするところですが、昨晩放送されていた、日本テレビ系「24時間テレビ46」のスペシャルドラマ「虹色のチョーク 知的障がい者と歩んだ町工場のキセキ」では、これに通ずる言葉がありました。
 
このドラマは、社員の大半が知的障がい者というチョーク会社が、会社の存続を賭けて新商品の開発に挑み、窓に描ける魔法のチョークを開発した町工場の奇跡の物語を、実話を元にドラマ化されたもの。
 
同テレビの番組紹介ページでは、物語のモデルとなった「日本理化学工業株式会社」は日本のシェア約70%を占めるチョーク製造販売会社で、まだ障がい者雇用が義務化されていなかった1960年に初めて知的障がい者を雇用して以来一貫して障がい者雇用を推し進め、1975年には神奈川県川崎市に日本初の心身障害者多数雇用モデル工場を設置。
 
2023年現在、91人の社員のうち66人が知的障がい者(障がい者雇用割合約7割)となっており、製造ラインを知的障がい者だけで稼働できるよう工程にさまざまな工夫を凝らし、「日本でいちばん大切にしたい会社」として経営と福祉の両方の面で注目されている。
 
“粉の飛散が少ないダストレスチョーク”や“窓にかけるキットパス”など、SDGsや地球環境に配慮した商品を生み出し、今も進化を続けているとのこと。
 
ドラマでは、チョーク会社社長の息子が、やりたいことが見つからないまま海外に短期留学するが、流されるままに父が経営するチョーク会社に就職したものの、工場の危機的な経営状況を目の当たりにし、社長である父と障がい者雇用をめぐって衝突を繰り返しながらも、障がいがある社員たちの労働への真摯な姿勢から「働くことの幸せ」を学んでゆく姿が描かれていました。
 
たまたま回したチャンネル(この言い方は死語かも)で出会った番組でしたが、思わず見入ってしまい、途中では涙、最後には「うん。そうだ。」と感動する自分がいました。
 
ドラマで学んだことは、障がい者も健常者も関係なく、「働くことでしか得られない幸せ」があるということ。
 
人生の大半を費やす「働く」時間を、単に対価をもらうがためにイヤイヤ過ごすのか、やりがいをもって過ごすのかでは大違い。
 
ひとり一人の価値観は違うと思いますが、働くことに達成感や充実感、あるいはドラマにあったよう、一緒に困難を乗り越えた時の仲間との結束力。
 
今一度、そうしたことの大切さを思い返し、まさに「働くことを軸とする安心社会の実現」に向け取り組まねばと感じた次第です。
 
ありがたいことに私は、「働くことで得られる幸せ」を感じまくってこれまで人生を送ってこれました。
 
自分自身、今後もそうあるだけでなく、社会全体がそう感じていけるよう、連合がめざす運動に参画しつつ、政治の側面から取り組んでいきたいと思います。

スポーツ選手からもらう「壁を越える」チカラ

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メジャーリーグの大谷翔平選手を始め、日本のスポーツ選手が世界と対等に競うことは驚くことではないのかもしれませんが、昨日夕方、ブダペストで開催されている陸上の世界選手権女子1万メートルを見ていると、広中璃梨佳選手(日本郵政グループ)がケニヤやエチオピアの選手に混じり、先頭集団で必死でくらいつく姿に思わず興奮して応援してしまいました。
 
結果、31分35秒12で7位に入り、日本勢として2013年大会以来、10年ぶりの入賞を果たしたことを喜んだところです。
 
喜びは続き、その後に行われた男子100メートルでは何と、サニブラウン・ハキーム選手(東レ)が2大会連続で決勝に進出し、10秒04で6位に入ったとのニュース。
 
前回大会は7位ということでしたが、世界の100メートルで日本人選手が入賞することなど、以前は到底考えられなかったこと。
 
ちなみに、サニブラウンは選手は、準決勝で自己記録に並ぶ9秒97を出し、パリ五輪の参加標準記録(10秒00)も突破するなど、安定した実力をまざまざと世界の舞台で証明したことに「なるほど」と納得した次第です。
 
さらに、男子400メートル予選では、佐藤拳太郎選手(富士通)が44秒77の日本新記録を樹立。
 
これは、高野進氏が1991年に作った日本記録を0秒01更新し、五輪のトラック種目で最古の日本記録を打ち破ったものであり、私が高校の陸上部時代に「すり足走法」で確か世界選手権の準決勝まで進出した、あの高野進氏の記録を「32年ぶり」に更新したことはまさに、「壁を超えた」もの。
 
さぞかし、高野氏も喜んでいらっしゃることと存じますが、イチ陸上ファンとしても、30年以上前の情景が重なる日本記録更新を祝福する次第です。
 
そして最後は、サッカーに話題を変え、「キングカズ」こと三浦知良選手。
 
ポルトガル2部リーグのオリベイレンセでプレーするの三浦知良選挙(56)が20日、ビラベルデンセ戦の後半ロスタイムに出場し、今季初出場。
 
昨季、ご自身が打ち立てた同国リーグの最年長出場記録を更新しました。
 
日頃の鍛錬の賜物としか形容できませんが、シンプルに言えば、「サッカーが好き」だから続けられることであり、そうした意味からも、名実ともに「キングカズ」の称号がふさわしいと敬服する次第です。
 

【今季プロ38年目を迎え、はつらつとプレーする三浦知良選手(2023年4月 JIJI.COMより引用)】
 
こうして、スポーツ選手からもらうのは、速さもパワーも年齢も、「自分で壁をつくらず」、常に「チャレンジ」するということ。
 
つまりは、「壁を越える」チカラ。
 
お笑い芸人の言葉ではありませんが、「やればできる」。
 
この思いのもと、自分自身にも喝を入れて、議員活動も人生も頑張っていく所存です。

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