<福井県知事選>国民民主党福井県連は「山田賢一」氏を推薦

ブログ 北陸新幹線 政治

6日午前10時18分ごろ、島根県東部で最大震度5強の地震が発生。
 
観測したマグニチュード(M)6.4(暫定値)の地震について、専門家は「ひずみ集中帯」の存在も指摘される地震活動が活発な地域で発生したと指摘。
 
その後も震度4相当の地震が発生しており、被害に遭われた方々にお見舞い申し上げるとともに、これ以上の地震がなきことを願うばかりであります。
 
また、この地震により各交通機関にも影響が生じ、JR西日本管轄では、山陽新幹線の相生ー徳山駅間で地震防災システムの動作、別区間での停電などにより安全確保のため送電を停止。
 
新大阪―博多間の上下線の運転を見合わせ、午後1時には運転再開したものの東海道・山陽新幹線のダイヤは大幅に乱れ、東京駅などでは、足止めされた利用客であふれたとありました。
 
私ごとながら、年始休暇をいただき、昨日東京に戻る予定だった長女は、運行遅延のおそれがある東海道新幹線から北陸新幹線にルートを変更。
 
無事自宅に到着したとの連絡を受け安堵したところですが、以前に自身も経験したよう、こうした事態の際に代替ルートがあるということはやはり、国土軸形成上極めて重要かつ必要不可欠であり、昨日のケースの場合、仮に北陸新幹線を米原につないだとて事態の打開には至らないことを考えれば、選択肢は「小浜ー京都ルート」しかないと、あらためて思いを強めたところであります。
 

【代替ルートを確保し、安心して長女を送り届けた際のJR敦賀駅】
 
加えて、米原ルートを提唱される方々におかれては、費用対効果ばかりでなく、こうした災害発生時における「現実的な対応」はもとより、「国家観」をもって議論いただきたいと思った次第です。
 
さて、このように日本にとっても、福井県にとっても大きな課題は北陸新幹線の「敦賀以西ルート」であり、「整備新幹線」にかけ、「政治新幹線」と揶揄されるほど政治力がモノを言う世界であることは言うに及ばずですが、この重大局面において杉本前知事辞職に伴う「福井県知事選挙」が明日8日告示を迎えます。
 
これまでに各政党や団体が、現在立候補を表明している3候補予定者に対し、推薦や支持などのスタンスを決定しているところ、わが国民民主党福井県連としては、元副知事で前越前市長である「山田賢一」氏を推薦することを5日に発表しました。
 
県連内においては、12月18日開催の幹事会において、前知事の辞職に伴う緊急登板の選挙、しかも北陸新幹線「小浜ー京都ルート」の早期実現や原子力(関電の敷地内乾式貯蔵など)、福井アリーナ建設などの待ったなしの課題が山積する中においては、県政を含む、豊富な行政経験を有する山田氏が適任と判断し、推薦の方向を決めていたところ(翌19日に当県連に推薦依頼あり)。
 
発表のタイミングは年明けになったものの、6日には県連幹事長から山田陣営に対し、推薦状を手渡したところです。
 
選挙戦はいよいよ明日告示。
 
投開票は25日(日)となります。
 
党に所属をし、推薦決定の上で臨む首長選挙は初めてとなりますが、精一杯押し上げていく所存です。

「嶺南鉄道整備促進基金活用の現状と今後について」一般質問を行う

ブログ 北陸新幹線

22日に敦賀市議会の12月定例会を終えたところですが、息つく間も無く、昨日はもうひとつの定例会。
 
嶺南地方の6市町の各首長、議員で構成される「嶺南広域行政組合議会」の定例会に出席してまいりました。
 
この時期に行われる主の議題は、前年度決算の認定。
 
令和6年度の決算議案書、各事業の成果が記載された資料を熟読の上、審議に臨んだところです。
 
加えて、昨日は、令和3年第2回定例会以来となる一般質問を行いました。
 
質問者は、同じ敦賀市議会の北條正議員と私の2名であり、北條議員からの「北陸新幹線とJR小浜線」に続き、私からは「嶺南鉄道整備促進基金活用の現状と今後について」質問した次第です。
 
この「嶺南鉄道整備促進基金」に関しては、令和2年11月の嶺南6市町合意に基づき、嶺南地域の公共交通の充実や地域の移動手段としての利便性向上策に活用することとし、福井県30億円、市町30億円の合計80億円について、県の「嶺南地域公共交通計画」に掲げる事業を参考に、活用候補事業リストを策定し活用してきているもの。
 
また、基金の活用に関しては、令和11年度(当初は令和6年度)までは北陸新幹線敦賀開業に向けて、小浜開業に向けては令和12年度(当初は令和7年度)から、期限を定めずリスト化されており、とりわけ小浜開業に関する事業については、具体的な事業が決定した段階で進めていくとの考えが以前に示されていたところ。
 
私としては、利子分以外、積立されることのない本基金について、これまでの基金活用状況を確認するとともに、限りある基金を有効活用する観点から、8項目について質問した次第です。
 

【議場の自席より。会場は敦賀市立図書館3階の研修室。】
 
質問のすべては細かくなってしまうため、ポイントのみご紹介いたしますと、まず、令和2年11月の嶺南6市町合意において、敦賀開業時期の基金活用目安「概ね36億円」に対する使用実績を伺ったところ、令和7年の実績見込みで約13億5千万円を活用。
 
36億円に対する割合は37.2%、全体80億円に対しては16.8%となるとし、令和11年までの期間を見込んでも低く推移しているのは、敦賀開業に関わる事業について、他の財源が充てられたことが大きいとの答弁。
 
また、「活用候補事業リスト」の分類においては、広域的に効果が及ぶ事業(A〜C)に概ね50億円、主に事業を実施する市町内で効果的がある事業(D,E)に概ね30億円を活用するとあったが、計画通りの活用となっているのかとの問いに対しては、
 
A:小浜線の利便性向上 → 6,500万円
B:広域交通の整備・充実 → 1億1,300万円
C:新幹線駅を起点にした地域交通結節点の整備・強化 → 6億9,400万円
D:小浜線各駅を起点にした交通結節点の整備・強化 → 3億1,400万円
E:小浜線各駅へとつなげる新たな公共交通手段の整備・充実 → 1億6,600万円
 
の実績値であり、計画した事業は概ね順調に進んでいるとの答弁がありました。
 

【参考:当基金の活用候補リストと密接な関係にある福井県「嶺南地域公共交通計画」(令和7年3月改訂)の概要版】
 
最後に、北陸新幹線小浜開業に向けては、嶺南6市町が一丸となって、戦略的に取り組んでいくことは言うまでもなく、広域行政組合としてもこれまでの実績検証や各種データ分析等を通じて、より効果的な基金活用により、成果を挙げていく必要があると考えることから、ついては、そうした観点を基に、令和8年度以降の具体的な基金運用計画を立案いただきたくことを求めたところ、米澤事業管理者(敦賀市長)からは、意見も踏まえ検討する旨の答弁があったところです。
 
結びに私からは、この地域の「嶺南」の呼称は、現在の福井県が設置された1881年(明治14年)に木の芽峠(木嶺)の南側を「木嶺以南(もくれいいなん)」と呼び始めたことに由来されるとされ、その嶺南の歴史は、来年145年を迎えようとしていること。
 
現在は、北陸新幹線「小浜−京都ルート」の早期実現という大きな課題に対応するところでありますが、この140猶予年の間、数々の課題を乗り越えてきたよう、本広域行政組合をはじめ、引き続き嶺南6市町が一体、一丸となった取り組みをお願いするとともに、私自身もその一員として汗をかいていくことをお誓い申し上げ、一般質問を終えました、
 
定例会を終えた後、ある議員さんが、質問した私にこう声をかけてくれました。
 
「小浜開業は25年以上先のこと。いま生まれた子ども達が大きくなった時に、先人は良くやってくれたと思ってもらえるように頑張らなあかんな。」
 
確かに、半世紀前からの先人の努力があって、敦賀開業が現実のものとなったことを思えば、次の小浜開業は四半世紀後。
 
そもそも、これから先、さらに四半世紀かけていて良いのかとの思いがありますが、現在はそれ以前の、自維政権による「8ルートの検討」が土台にあがるところ。
 
定例会で杉本副事業管理者(小浜市長)が仰った「自治体の同意を得ていないルートを候補に含んでいることは、到底受け入れ難い」との考えに共感するとともに、これまで積み上げてきた議論、日本全体の国土軸形成を考えれば、最適解は「小浜ー京都ルート」であり、また次代の方に「このルートで良かった」と思ってもらえるに違いないと思う次第であり、先に述べた「自分自身も汗をかく」とは、地域からしっかりと声を挙げ、一人でも多く理解者を増やすことと考える所存です。

『バトンは敦賀へ。走れ大阪へ。』

ブログ 北陸新幹線

本日の話題の前振りとまで考えた訳ではありませんが、敦賀から福井まで、最速17分で行けるようになった「北陸新幹線」。
 
昨日のブログでは、まさに「タイム イズ マネー(時は金なりと肝に銘ずること)」と、その効果を実感していることを述べたところです。
 
その上で、「前振り」と書いたのは、ちょうど昨日12日に、北陸新幹線の沿線自治体でつくる「北陸新幹線建設同盟会」の大会が、東京都内で開催されたから。
 
国などへの要望書を決議する北陸新幹線建設同盟会の大会をめぐっては、石川県が事務局の福井県に対し「米原ルートの再検討」を要望書に盛り込むよう求めたことから、同盟会の対応に注目していましたが、結果、大会では、小浜・京都ルートを前提に敦賀ー新大阪間の早期の全線開業を目指すことなどを盛り込んだ要望書を満場一致で決議しました。
 
なお、石川県の国会議員や県議会議員らは採決の前に退場したとあり、正しくは、この方々を除き「満場一致」ということになろうかと存じます。
 
また、石川県の馳知事は米原ルートへの再検討を求める要請を出したものの、決議には賛成し、小浜・京都ルートの整備に向けて政府や自民・公明の与党が京都府や大阪府の理解を求めていくべきだとの考えを示したとのこと。
 
大会は、同盟会の会長を務める杉本福井県知事のほか、沿線各自治体の首長や国会議員ら約330人が参加するだけに、その会場の雰囲気はさぞ緊張感高まるものであったことを想像するところですが、私にとっては当たり前のこととはいえ、決議文に「米原ルート」の文字が載らなかったことに安堵した次第です。
 
この決議文には、「小浜・京都ルートでの早期全線開業」に向け、京都府の課題解決に国が全力を挙げて取り組むことや安定的な財源の確保、早期の詳細ルートの決定、などが盛り込まれましたが、石川県の懸念を払拭する意味においても、とりわけ京都府の課題について、地元選出の国会議員などが中心となって、しっかりとした対応を切にお願いいたします。
 
杉本知事は、「沿線住民の意見やルート問題と様々な議論が山積しているが、その上で、今日本が何をすべきかが問われている。国家百年の計を政争の具にしてはいけない」と熱弁をふるったとありましたが、関西広域連合長の滋賀県・三日月知事が述べたのは、「私たちが望んでいるのは小浜・京都・大阪を早くつなぐことで、米原ルートについては望んでも求めてもいないということを明確に申し上げておく」
 
ここでも、「米原ルートはあり得ない」ことを確認しておきたいと思います。
 
ブログを書くにあたり、「北陸新幹線建設同盟会」のホームページ(HP)を見ると、
 
子どもたちの未来のために、
1日でも早い京都・大阪までの全線開業を目指して。
 
の言葉がありました。
 

【残る敦賀・新大阪間は約140km。開業すれば、東京と大阪を結ぶもう一つの新幹線になります。(北陸新幹線建設同盟会HPより引用)】
 
半世紀前の先人が、こうして新幹線効果をもたらせてくれたよう、今を生きる、とりわけ政治の場に携わる者が果たすべき役割と責任は極めて大きいものと、あらためて認識するところ。
 
加えて、同HPにあった、北陸新幹線早期全線開業キャッチコピーキャンペーンの最優秀賞は、『バトンは敦賀へ。走れ大阪へ。』。
 
「敦賀以西」の意味は、「小浜・京都ルート」であることを今一度書き置き、本日のブログといたします。

北陸新幹線延伸巡り 京都で自治体向け説明会開催

ブログ 北陸新幹線

花粉症の方には辛い季節となるところ、昨日は黄砂の襲来に、なんと小浜市では25℃を超える夏日に。
 
3月の観測史上最高気温とのことでしたが一転、週末は寒の戻りで気温は10℃近くまで下がるよう。
 
桜の開花への影響が心配ですが、人間もこの気温差で体調など崩されませぬようお気をつけください。
 
さて、そんな昨日午後は、嶺南6市町の首長、議員で構成する嶺南広域行政組合議会の定例会が開催され出席。
 
令和6年度の補正予算、令和7年度当初予算等について審議のうえ可決しました。
 
また、北條正議員(敦賀市議会)が行った一般質問で、「ここ2、3年が勝負どころ」と力説していたのは「北陸新幹線小浜ー京都ルート」の件で、管理者である米澤敦賀市長、副管理者の杉本小浜市長からの答弁では、同ルートの必要性や周辺環境も踏まえ、今後も嶺南6市町が一体となって取組むとの考えが改めて示されたところです。
 
一方、答弁の中でもあったのが、ちょうど時を同じくして、国土交通省と建設主体の鉄道・運輸機構による、京都府内の自治体を対象にした説明会が開催(京都市内にて)されたこと。
 
北陸新幹線の延伸をめぐっては、与党のプロジェクトチームが「小浜ー京都ルート」で整備することを決め、来年度(2025年度)中の着工を目指していたものの、ルートのおよそ8割がトンネルのため、京都府や京都市から工事による地下水への影響などについて懸念の声が上がり、来年度中の着工を事実上、断念したことはご承知置きのとおり。
 
こうしたなか、国としても計画を前に進めるため、府内の自治体を対象にした説明会を開いたもので、これに府内の24の自治体からおよそ40人が参加したとのこと。
 
NHK 京都NEWS WEBを見ると、この中で鉄道・運輸機構の担当者は工事が京都市内の地下水に与える影響について、新たに分析したデータを基に改めて否定。
 
国の担当者が北陸の自治体などで再検討を求める声が上がっている滋賀県の「米原ルート」については、
 
◉東海道新幹線との乗り入れが技術的に難しいこと
◉環境影響評価の手続きをやり直す必要があること
 
から改めて困難との見通しを示しました

 
その後行われた質疑で、自治体からは、トンネルを掘削した際の土をどこに運ぶかなど詳細な説明を求める意見や、住民向けの説明会を予定しているかなどの質問が出たとのこと。
 
国土交通省の北村朝一 幹線鉄道課長は「きょうの説明だけでは理解してもらえない部分もあったと思う。引き続き丁寧に説明を尽くしたい。住民の理解を進めるために何ができるか京都府とも相談していきたい」と話しました。
 
説明会を経て、掲載されていた府内自治体からの声は以下のとおり。
 
◉延伸計画のルート上に位置する京都府南丹市の西村良平市長は、「反対や賛成を判断する材料がほしかったが、まだまだアバウトなことしか聞けなかった。これがスタートなので、引き続き説明を求めていきたい」。
 
◉同じく延伸計画のルート上に位置する京都府久御山町の信貴康孝町長は、「きょうがスタート。国に質問や課題を伝えられたので今後、詳細な回答を得ていきたい」。
 
◉京都市の担当者は、「初めて見た資料もあったので、これから内容を精査したい。国側は今回で説明は終わりではないと言っていたので、今後の状況を待ちたい」。
 
と話したとあります。
 
いずれの声も、責任ある立場から、慎重な発言であったと認識いたしますが、少なくとも過激に反対論を述べる方はいなかったと受け止める次第です。
 
なお、情報収集のため、「京都 北陸新幹線 説明会」でGoogle検索して出た画面がこちら。
 

 
同じ説明会でも、タイトルによって印象が随分変わることが分かります。
 
地元のご理解なくして前進なしの状況を踏まえ、国や鉄道・運輸機構におかれては、今後も丁寧な説明を続けていただきたいと思いますが、メディアにおかれても同様、反対感情を煽るのではなく、科学的事実を踏まえた公正な報道をお願いする次第です。

新幹線開業は「卒業のない入学式」 〜北陸新幹線敦賀開業から今日で1年〜

ブログ まちづくり 北陸新幹線

まさに「漫画の主人公のような」の形容詞がつくスーパースター「大谷翔平」選手。
 
昨日行われたドジャースvs巨人の米大リーグプレシーズンゲームの3回には、快音を残した打球がライトスタンド中段へと吸い込まれ、満員の東京ドームには大歓声が降り注ぎました。
 
これにドジャースのロバーツ監督は、「いつも期待に応えるし、期待を超えてくる。素晴らしい打席だった」とコメント。
 
あれだけの成績を納めながら、幼少期からの夢「世界一の野球選手」になることを追い求め、進化し続ける大谷選手には賞賛の思いしかありませんが、いよいよシーズン開幕。
 
今年はさらに、どんな「度肝を抜く」プレーを見せてくれるのか、世界中の大谷ファンとともに応援したいと思います。
 
さて、ここ最近は周年ごとが続いておりますが、本日3月16日は「北陸新幹線敦賀開業1周年」。
 

【JR敦賀駅構内に飾られた、開業1周年を祝うモニュメント】
 
敦賀市内では「つるが街波祭」が開催されるなど、この週末は県内各地でも1周年を祝うイベントが行われているところですが、昨年の今ごろは、東京初の一番列車「かがやき501号」が出発していたことを感慨深く思う次第です。
 

【開業時の東京初一番列車の出発表示。東京の知人がわざわざ撮影し送ってくれたことに感動してから1年。】
 
開業1周年を前に、昨日の福井新聞には関連記事が掲載されるところ、「なるほど」と納得する内容がふたつありましたのでご紹介いたします。
 
ひとつは、データ分析による開業前後の変化。
 
2024年度の都道府県別観光来訪者数のオープンデータによると、福井は前年同期比113%(2月末現在)となり、増加率が全国で最も高かったことが福井新聞の分析で分かったとあり、新幹線による一定の誘客効果が示された形。
 
都道府県別や市町村別の観光来訪者数を毎月公表している日本観光振興協会の「デジタル観光統計オープンデータ」を使い、23年度と24年度の4~2月の11カ月分の来訪者数を比較。
 
県内4駅周辺(半径500メートル)に滞在した県外者を分析すると、人数は福井、敦賀、芦原温泉、越前たけふの順に多く、芦原温泉駅は大阪を出発した人が減り、福井駅周辺の滞在者は終着駅の敦賀駅の約2倍という特徴が分かった。
 
また、4駅周辺からの移動先を地図上で可視化、駅や主要観光地からの行き先が分かるデジタルマップが福井新聞ホームページで公開しているということで、リンク先から敦賀駅からの移動先マップを見てみると以下のとおり。
 

【デジタルマップで出発地点を「敦賀駅」とした結果】
 
 →「駅や主要観光地からの行き先が分かるデジタルマップ」はこちら
 
県外者の移動の可視化には、スマートフォンの位置情報や人工知能を活用した人流分析を手がける東京の企業「GEOTRA(ジオトラ)」のサービスを利用し、独自のプライバシー保護技術を活用した高粒度人流データ「GEOTRAアクティビティデータ」を用いたとあり、こうした技術やデータを生かして、次の施策を考えることが重要と感じた次第です。
 
ふたつ目は、以前よりご示唆をいただいている櫛引素夫 青森大学教授(新幹線学)による寄稿。
 
タイトルは『安心感と自信が地域に』とあり、北陸三県の真ん中にあった「壁」が取り払われた解放感、敦賀まで延びた新幹線は再び北陸を一つに結ぶと同時に、交通地図の上で福井県の位置が解像度を増したとの書き出しから、「1年という節目は、新幹線の本来の効果や影響を論じるには早すぎる。特需が一段落する2年目以降こそ真価が問われる。」。
 
人口減少と高齢化が労働力を目減りさせる環境下、新幹線延伸と「持続可能な地域づくり」をどうかみ合わせていくか。最大のポイントは暮らしやすさ、近隣県にない「福井らしさ」だろうか。
 
人の動きや経済活動をめぐるデータを収集・分析し、その上で「つながりとは何なのか、その変化が地域にどんな不利益をもたらすのか」をきちんと検証する必要がある。
 
(小浜・京都ルートを念頭に)整備新幹線構想は隣り合った府県単位の利害関係を想定しておらず、感情の正面衝突に出口はない。状況の克服に向け、「政治」の本質的な存在意義が問われる。
 
そして結びには、「新幹線開業は「卒業のない入学式」だ。1周年を一つの通過点に地域や社会、政治の仕組みをどうバージョンアップしていくか。昭和が生んだ“夢の超特急”の先を目指す、ビジョンと覚悟が問われる。」とありました。
 
寄稿のサブタイトルは『「福井らしさ」で人口減克服を』。
 
『「敦賀らしさ」で人口減克服を』に置き換えた次第。
 
また、以前に櫛引先生から教わって以降、肝に銘じていることは「新幹線は目的ではなく手段」、「真の新幹線効果は、地域住民の利便性を向上させ、自分ごとと感じてもらうこと」であるということ。
 
真価が問われるのはこれから。
 
ポテンシャル十分の「敦賀」の発展に向け、気持ち新たに頑張ります。

祝!飯山市市政施行70周年

ブログ まちづくり 北陸新幹線

北麓新幹線敦賀開業から約4ヶ月半が経過し、始発駅のメリットを利用者として感じるところ。
 
私の基準とはなりますが、その一番は何といっても、ホームに上がると新幹線が既に待っているということ。
 
今のような暑い時期、あるいは寒い季節の時は尚のことと思いますが、ホームで新幹線待ちをすることなく、サッと車両に乗り込めるところに便利さと、どこかステイタスを感じるのは、私だけではないのかと。
 
昨日も北陸新幹線を利用しての出張で、エスカレーターでホームに上がるとちょうど、車両のドアが開き、ジャストイン。
 
自分を待っていてくれたかのような新幹線を愛おしく感じつつ、気持ち良く出発した次第です。
 
さて、出張の先は、長野県飯山市。
 
「飯山市市政施行70周年記念式典」にお招きいただき、中野議長の代務にて出席してまいりました。
 
飯山市と敦賀市は、北陸新幹線開業を機に交流人口拡大をめざし、本年4月22日に観光交流都市協定を締結した関係。
 
日本の原風景が広がるまち、古くから山国信州と日本海を結ぶ交通の要所として栄えてきた飯山市ですが、ちょうど「広報つるが」(7月号)の新幹線沿線都市を紹介する欄に掲載されていましたので、以下リンクよりご覧いただたく存じます。
 
 →飯山市のご紹介<広報つるが(7月号)北陸新幹線沿線自治体紹介より>
 
敦賀から飯山市までは、「はくたか号」で約2時間15分。
 
本当近くなりました。
 
飯山駅に到着後、5分ほど歩き、式典会場の飯山市文化交流館「なちゅら」へ。
 
記念式典では、中学生2名による市民憲章の朗読、江沢岸生市長からの式辞に続き、市議会議長あいさつ、ご来賓からの祝辞と進みました。
 

【式典会場の様子】
 
なお、女子中学生2人が堂々と読み上げた市民憲章は、そのまちの理念を表していると思い、以下前文を掲載します。
 
<飯山市 市民憲章>
 
わたしたちは、奥信濃の豊かな自然に育まれ、ふるさとへの限りない愛情をきずなとして生活している飯山の市民です。わたしたちは、きびしい雪と闘ってきた先人の歩みをうけつぎ、市民の平和と幸福と自治を保障し、精神の創造をふくむ個性的な「生産の都市」として、このまちを成長させようと決意しています。わたしたちは、市民の名誉にかけ、互いに手をたずさえて、この崇高な理想と目的を達成することを誓います。
 
また、休憩を挟み上映された動画「70年のあゆみ」では、素晴らしい景色に囲まれた日本の原風景が残る環境の一方、過去には自衛隊が出動するほどの大雪、台風による千曲川堤防決壊など大きな自然災害に遭いながらも、北陸新幹線飯山駅ルートを何としてでも実現させるため1万1千人もの住民総決起集会を開いたり、スキーを中心としたウィンタースポーツで活性化を図るなど、数々の変遷を経ながら、知恵と工夫、そして住民の力で乗り越えてきたことを知ることができました。
 

【動画では、敦賀市との観光交流都市協定締結についてもご紹介いただきました。】
 
記念式典後に場所を変えて行われた祝賀会では、江沢市長や伊東ゆかり副市長、岸田眞紀副議長、佐藤正夫議会運営委員長ともお話しができ、里山の飯山市、里海の敦賀市の交流をより広げていきましょうと意気投合した次第。
 
併せて、同じテーブルになった長野県中野市、新潟県の上越市、十日町市、糸魚川市、妙高市、石川県小松市、山梨県山梨市のそれぞれ議会議長、副議長さんとも懇親を深め、「ぜひ北陸新幹線で敦賀へ!」とお誘いしたところです。
 
こうして素晴らしい機会と人との出会いに恵まれ、飯山市を後にしましたが、21時に出発しても敦賀に帰れるところがまた新幹線あってのことですね。
 
結びに、市政施行70周年、誠におめでとうございます。
 
北陸新幹線でつながるまち、「世界にひらく 里山の未来」を掲げる飯山市が、今後ますます大きく発展されますことご祈念申し上げます。
 
 
<投稿後追記>
「広報飯山」の令和6年6月号“表紙”に、本年5月に飯山市を訪れた敦賀市立松陵中学校3年生の写真が掲載されています(江沢市長に教えていただきました)。また、関連記事も掲載いただいておりますので、参考までご紹介いたします。
 

 

敦賀以西は「小浜・京都ルートしかない」

ブログ 北陸新幹線 敦賀の歴史・文化

ここ最近、プライベートの活動で注力しているのは、敦賀の市民歴史団体「気比史学会」。
 
市民歴史団体として、ここまで長く活動を続けているのは全国でも稀。
 
設立から47年の歴史を有する団体で、役員の高齢化などを理由に一旦は解散の危機もあったところ、今年度からは私を含む、30〜50歳代の世代で継承をし、活動を継続しています。
 
その気比史学会では、本日48回目の定期総会、明晩は敦賀市が主催する「NHK大河ドラマ『光る君へ』パブリックビューイング(PV)」で「ミニ歴史講座」を行うとあって、昨日も糀谷好晃会長と事務局長の私とで、資料の最終打合せをしたところです。
 
とりわけ、「NHK大河PV」に関しては、聞くところによると既に100名を超える事前申込みがあるとのこと。
 
PVに先立ち開催する「ミニ歴史講座」では、大河に登場することが発表されている「松原客館」を始め、紫式部が通った北陸最古の「深坂古道」などを中心に、ドラマと敦賀の関係や「平安時代の敦賀」を分かりやすくご紹介いたしますので、皆様もぜひ、粟野公民館まで足を運んでいただければ幸いです(5月26日 19時開会)。
 
 →「NHK大河ドラマPV」の詳しくはこちらをご覧ください(2024年5月18日ブログ)
 
さて、悠久の歴史を有する敦賀にあって、最も特徴的なのは、古より大陸と開けていた「港」と日本海側で一番早く開通した「鉄道」。
 
鉄道に関しては、本年3月16日に「歴史の転換点」である北陸新幹線敦賀開業を迎え、次は「敦賀以西」に向けて、福井県を始め沿線市町の力を結集するところ。
 
「以西」に関しては、石川県南部の一部自治体やSNS上などで「米原ルート」の再考を求める声が挙がっており、様々な議論を経て「小浜・京都ルート」決定した経過からして、私としては「ありえない」と思っていた訳ですが、金沢・敦賀間の開業後、初めて開かれた5月22日の「北陸新幹線建設促進同盟会」(北陸新幹線の沿線自治体沿線の10の都府県で構成)では、「小浜・京都ルート」での一日も早い認可と着工を国に求める決議が採択されました。
 
総会の場では、同盟会の会長を務める福井県の杉本知事はもちろんのこと、整備新幹線に関する与党のプロジェクトチームで座長を務める西田昌司 参議院議員(京都府選出)からは、「最近、『米原ルート』の話をよく耳にするが、一度決まった話を蒸し返すことは断じてない」とあったほか、総会後の取材で滋賀県の三日月知事は「『小浜ルート』での早期全線開通を求める一心で活動している。一度決めたことが実行、実現できる国になるべきだ」と述べています。
 
さらに昨日、JR西日本の長谷川一明社長は「小浜・京都ルートしか考えられない」との見解を会見で明言。
 
同社長は、「敦賀から京都、そして新大阪にダイレクトでつながっていくということが非常に大事。国の方針として大まかなルートとしては確定をされているので、違うルートというのはもう今日ではない。」とも。
 
このように、10もの北陸新幹線沿線都府県、京都選出国会議員、滋賀県知事にJR西日本と、ありとあらゆる責任ある方々が「小浜・京都ルートしかない」と仰っており、これに「米原ルート」を唱える優位性や根拠はどこにあるのか。
 
私としては、「小浜・京都ルート」を考える上で、最も重要視するのは災害時などの多重性を意味する「リダンダンシー」とさらに将来、山陰側への延伸への可能性を残す国土軸形成。
 

 
写真は、敦賀駅の新幹線ホームの西側を見たもの(2022年12月 やまたけ撮影)。
 
線路がY字に分かれていますが、左は車両基地、そして右はこの先「小浜」に向かう。
 
途切れたレールの先をつなぐことは、北陸のみならず、日本のさらなる発展につながるものと信じて止みません。
 
(おまけ)
冒頭ご紹介しました「NHK大河ドラマPV ミニ歴史講座」で使用する表紙の目次を掲載いたします。一緒に敦賀の歴史を楽しく学べれば幸いです。
 

「百穀春雨」と「北陸新幹線」

ブログ まちづくり 北陸新幹線

今日からは、春の最後の二十四節気「穀雨(こくう)」。
 
4月19日(金)から5月4日(土)までが穀雨の期間で、この後は、いよいよ夏の始め「立夏」となります。
 
穀雨とは「春雨が降って百穀を潤す(百穀春雨)」との言葉通り、この時季に降る雨は様々な穀物を育ててくれる「恵みの雨」であることを意味しています。
 
やや強引かも知れませんが、まちづくりに置き換えると、この穀雨とは新幹線ではないかと。
 
迎えた新幹線によって、様々な分野に賑わいと潤いが広がり、実り豊かな敦賀に成長することをイメージする次第です。
 

【先日撮影した水が張られた近所の田んぼ。田植えの準備も粛々と進んでいました。】
 
さて、その新幹線開業効果により、駅前通りを中心に市内の観光スポットにおいても訪れる方が増加しているところ。
 
開業前より、課題は駅を降りてからの「二次交通」と置くなか、敦賀市内では3月16日の開業以降、各種サービスが始まっています。
 
これに関し、敦賀市のホームページには、以下3点の情報が掲載されていましたので、皆様とも共有したします(詳しくは、それぞれのリンクよりご覧ください)。
 
①バス運賃半額キャンペーン(交通系ICカード利用限定)
 
交通系ICカードでバス運賃をお支払いいただくと半額(大人100円、こども50円)となるキャンペーンを実施中です。
 

【キャンペーンのチラシ(敦賀市HPより引用)】
 
 →敦賀市HP「バス運賃半額キャンペーン」はこちら
 
②ぐるっと敦賀周遊バス臨時増便(土曜・日曜・祝日限定)
 
タイトルのとおり、土曜・日曜・祝日に「ぐるっと敦賀周遊バス」の臨時便を運行しています。

【臨時便のダイヤ(敦賀市HPより)】
 
 →敦賀市HP「ぐるっと敦賀周遊バス臨時増便について」はこちら
 
③Tsuruga Maas Cardの販売(バス・自転車1日共通パス)
 
バスとシェアサイクルが1枚のカードで乗り放題となる1日共通フリーパスを販売しています。こちらは「敦賀旅」にぜひご利用とあります。
 

【キャンペーンのチラシ(敦賀市HPより引用)】
 
 →敦賀市HP「Tsuruga Maas Cardの販売について」はこちら
 
ご紹介は以上となります。
 
観光客向けと思われるかもしれませんが、実際利用してみると、普段のマイカー利用では見えない風景があったりと楽しいものですので、市民の皆さんもぜひご利用いただき、感想やご要望など教えていただければ幸いです。
 
現在、敦賀市では、地域に適した公共交通体系の構築に向けた「地域公共交通計画」を策定中ですが、市民にとっての利便性向上と新幹線開業による観光客の円滑な市内移動との相乗効果が得られるよう構築することが肝要と考えるところ。
 
こうしたことこそが「真の新幹線効果」かと認識するところですが、冒頭に述べたよう、「恵みの雨(新幹線)」を、まちにとっての「百穀の潤い」につなげていかねばと思う次第です。

福井も敦賀も「らしさ」が大事

ブログ まちづくり 北陸新幹線

北陸新幹線が県内開業してから約1ヶ月が経とうとしていますが、福井駅に訪れたのは開業日の1度だけ。
 
その日はトンボ帰りしたこともあり、ニュースなどで流れる駅周辺の様子を体感にと、昨日は妻と福井へ出掛けてきました。
 
交通手段は「ハピラインふくい」を利用。
 
敦賀駅の「まちなみ口」(西口)では、相変わらず自動券売機に並ぶ人の列を確認しつつ、スマホ(Suica)で改札を抜け、福井駅ホームへ。
 
ここでまず驚きは、3両編成の車両が立ちが出るほど満員で、途中ちょうど空いた席に妻は座れたものの、福井に近づくにつれ乗車客が増す状況に変化を感じたところ。
 
福井駅に到着し西口を出ると、ハピテラスでは、北陸新幹線開業と能登の被災地支援の目的を合わせた、北陸3県の134銘柄を飲み比べるイベント「春の新酒まつり2024」に多くの人。
 
また、新しくできたFUKUMACHI BLOCK(フクマチブロック)では、「福井の食」が集まる複合施設「MINIE」が大盛況で、老若男女を問わず、食に集う姿がありました。
 
JR福井駅高架下の「ふくい屋台村」は準備中の店がほとんどであったものの、福井では高架下を駐車場としても使用するなど、空間利用について参考になった次第。
 
なお、福井駅構内では、お土産や飲食街が連なる商業施設「くるふ福井駅」もごった返すほどの人のほか、恐竜たちと出会える「展望テラス」にはお子さん連れのご家族、おじいちゃん、おばあちゃんも多く訪れ、笑顔があふれていました。
 
ちなみに、昼食は「くるふ福井駅」の通路沿いにあるお寿司屋さんで。
 
地の食材を使った「回転していない」お寿司はもちろん美味しかったです。
 

【展望テラスでハートを描く恐竜。この向こうは新幹線ホーム(7号車あたり)で、皆さん手を振って出発を見送っていました。】

【福井駅構内の東口側。奥は単なる階段かと思いきや休憩場所と兼ねているなど、ここにもアイデアがありました。】
 
こうして周辺散策をし、大変多くの賑わいを目の当たりにする中で、いわゆる「とんがった」恐竜を多用するなど、福井は福井らしさを発揮して開発に取り組まれていることが良く分かった次第です。
 
一方、古くから続く「ガレリア元町商店街」や老舗の「だるまや西武」は閑散としており、この界隈との相乗効果を生み出す取組には注目しておきたいと思います。
 
この後は、帰りも満員の「ハピライン」に乗り(座れました)帰路につきましたが、福井県が11日に発表した、北陸新幹線県内開業後、3月末までの16日間の観光客入り込み状況では、県内新幹線駅周辺(新設の越前たけふ駅を除く)の来訪者数は、前年同期比30.5%増の延べ38万2千人。
 
このうち関東圏からは同67.8%増の7万1千人が訪れ、他地域からの来訪者に比べて大幅に伸びたとのこと。
 
なお、新幹線駅周辺の来訪者数は、大手通信事業社のデータを基に県が推計したもので、新幹線駅周辺の来訪者数が最も多かったのは関西圏で前年同期比18.4%増の13万2千人。中京圏は同30.8%増の4万7千人で、関東圏に次ぐ伸び率だったとあり、こうして得られるデータも頭に入れておかねばなりません。
 
敦賀に帰った後は、金ケ崎緑地へ。
 
先の県発表で前年同期比37.8%増の入り込み客数となっている「赤レンガ倉庫」周辺には賑わいがあり、緑地にも多くの方が訪れ、ここでは何をするではなく、海を眺めての散歩や子どもとのボール遊びなどに興じている姿がありました。
 
この風景と雰囲気は「敦賀らしさ」を代表するものであり、今後も大切にすべきもの。
 
今後の開発にあたっても十分に留意です。
 

【いつものボードデッキから引いたアングルはこちら。大陸につながる拠点はここ敦賀であったことが示されています。】

キーワードは「居場所づくり」と「ネットワークづくり」 〜地域共生社会推進セミナーに参加〜

ブログ まちづくり 北陸新幹線

北陸新幹線敦賀開業から1週間の昨日。
 
敦賀市を中心に、嶺南地域や南越前町までの経済団体、自治体議員らで構成する「北陸新幹線敦賀開業促進期成同盟会」の祝賀会がサンピア敦賀にて開催され、関係者一同で開業を祝い合いました。
 
当初の目的を果たした本同盟会はこれにて役割を終え、今月末をもって解散することが決まっていますが、1972年に前身の組織を立ち上げてから約半世紀。
 
改めて、悲願達成に向け取組まれた諸先輩方に感謝する次第です。
 
その後は、「令和5年度 第2回 地域共生社会推進セミナー」のため、あいあいプラザへ。
 
こちらは先般、このブログでもご案内したものでありますが、会場に着くと既に多くの市民の方がお集まりになっており、関心の高さを感じたところです。
 
セミナーでは冒頭、池澤副市長からのご挨拶の後、福祉保健部地域福祉課地域共生社会推進室係長の藤井氏より、敦賀市の「地域共生社会推進の取組みについて」ご紹介がありました。
 
ざっくりとしたメモで恐縮ですが、お話しの内容は以下のとおり。
 
<地域共生社会とは何か>
簡単に言うと、困った時はお互いさまの精神で気軽に助け合いができる社会。
 
<地域共生社会が求められる背景>
制度の狭間に落ちるケースの存在(8050問題、ヤングケアラーやダブルケアなど)が増えてきていること
①敦賀市のひきこもりは約744人(15〜39歳:315人、40〜64歳:429人)
②人口減少・少子高齢化による地域社会の担い手不足
③家族の支援力の低下(高い高齢者の単身、夫婦世帯が増加している)
④地域で支え合う力の低下。敦賀市のアンケートでは「近所付き合いは挨拶程度」が44.8%。また、孤独や孤立を「常に」、「しばしば・時々」、「たまに」あると回答した割合は30.9%。年齢別では30代が多いとのこと。
 
<敦賀市の取り組み>
・2022年11月「第4回地域共生社会推進全国サミットinつるが」の開催。参加者627人(市内260人、市外367人)
・重層的支援整備事業を令和5年から実施(包括的相談支援事業、多機関協働事業)。つるがつなぐ会議も開催。
・アウトリーチ(自宅訪問等)による支援は、述べ件数で107件(令和6年1月末)。
・チームアプローチ支援の「つるがつなぐ会議」関係では、件数18件(同)。
 
<地域共生社会の実現に向けて>
・専門職によるつながりを続ける支援+地域住民の気に掛け合う関係性をいかに構築していくか。
 
また、その後は、市内で活動されるお三方からの事例紹介に続き、パネルディスカッションが行われ、敦賀市福祉保健部特任部長の大原氏をコーディネーターに、敦賀温泉病院理事長、一般社団法人青空代表理事、社会福祉法人二州青松の郷所長の3名が登壇。
 

【パネルディスカッションの様子】
 
Q&A方式にて、3つのテーマについて話しがありました(こちらもざっくりメモで恐縮です)。
 
Q1:敦賀市の地域共生社会を考えるにあたっての「強み」、「良さ」、「特徴」は何か
A1:認知症サポーターが多いこと。福井県は全国で2番目に認知症サポーターが多い県で、嶺南が特に多い。日本の認知症啓発は世界で一番。認知症に対する意識が高く、初期で対応できれば重症化しない。
また、近所付き合いの話しがあったが、自分の住んでいる地域で行っている独居老人宅へのお弁当配布活動では皆さん協力的。きっかけがあれば支え合いができると感じている。
 
Q2:地域共生社会実現のために何が必要か。あるいは何が課題か。
A2:コロナ禍で一層感じたが、地域の交流行事が必要。また、例えば、高齢者対象のサロンに妊婦さんが参加すれば、経験あるお年寄りと不安を抱えた妊婦さん(若い人)のつながりや見守りができるのではないか(子育てや災害対策にも有効)。
包括して言えば、分野や世代を超えてつながるネットワークづくりが必要。
 
Q3:敦賀の地域共生社会の理想像は。
A3:多様性社会の中で、周りの人が、「〜すべき」論で圧力をかけることなく、子育てや認知症などに関しても、それぞれ置かれた背景を知ることが大事。また、自立を求められるが、誰かに助けてもらうこと、一人で頑張り過ぎないことも大事。話せる相手がいることが重要。
制度が縦割りでなく横の連携をもって。自分ごととして支え合うことに参加してもらうこと。基盤・プラットフォームづくりができれば、支え合いもスムーズにできる。
 
こうした話しがあった上で、コーディネータの「まとめ」にあったキーワードは、「①居場所づくり」と「②横のつながり、ネットワークづくり」
 
しかと認識した次第です。
 
主催された福祉保健部の皆様、企画から運営まで大変お疲れ様でした。
 
セミナーを終え、帰りに新幹線駅東口に寄ってみると、駐車場はほぼ満車ながら、多くの声を伺っている「みどりの窓口」や「自動券売機」の混雑は、この時間(16時前)まったくありませんでした。
 
こちらは開業からまだ1週間。現場の実態や課題については、自分の目で確かめていきたいと思います。
 

【ほぼ満車の駅東口駐車場。ぐるり回ると何と「岩手」ナンバーまで。】
 
こうして、ふたつのイベントを終え感じたのは、インフラなどハード整備と地域共生などのソフト面がバランスよく、うまく噛み合ってこそ、「安心で住みよいまち」であるということ。
 
当たり前のことかもしれませんが、その当たり前のことを意識して、引き続き皆さんの声を伺っていきたいと思います。

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