『日本一のマグロ船から学んだ!評価される仕事をするフォロワーシップの極意』

ブログ 人生観

晴天の昨日は東京へ。
 
朝一番に敦賀を発ち、秋葉原で開催された日本原子力発電労働組合「中級組合員研修」に出席してまいりました。
 
会場に着くと、久々に会った労組本部役員や職場組合員の顔はお元気そうで何より。
 
開会後、午前中は、本部執行委員長による挨拶から始まり、電力総連組織内国会議員である「浜野よしふみ」参議院議員(国民民主党)による基調講演と意見交換。
 
浜野議員におかれましては、エネルギー・原子力政策の現況や国会財政に関しては積極財政の必要性などをお話しいただいたうえ、日本原電の各職場に対し、力強いエールを送っていただきました。
 
ご多用の折、お越しいただいた浜野議員に心より御礼申し上げます。
 
午後は外部講師による研修を受けた後、組織内議員である寺門定範(さだのり)東海村議会議員と私にも活動報告の時間をいただき感謝。
 
私からは、敦賀市政のトピックスや議会での一般質問のご紹介に加え、マイプラント「敦賀2号」に対する思いをお伝えしました。
 
まさに、活動の原点は「地域と職場の声にあり」。
 
一日を通じ、東海・本店・敦賀の各事業所で汗して働く皆さんと、顔と心を合わせる良い機会となりました。
 
そして、良い機会となったもうひとつの理由は、先にありました外部講師の研修。
 
『日本一のマグロ船から学んだ!評価される仕事をするフォロワーシップの極意』をテーマに、人材コンサルタント株式会社 ネクストスタンダード代表取締役社長 齊藤正明氏より、グループワークも交えながらご講義いただきましたが、このお話しが「目からウロコ」のことばかり。
 
頭にはタオルの鉢巻き、青の吊りカッパを着用し、マグロ漁船員さながらのスタイルで登場した齊藤先生のお話しは大変面白くも「なるほど」と思うことの連続で、約2時間、受講する組合員の後方にて聞き入ってしまった次第です。
 

【マグロ漁船員スタイルで講義される齊藤先生】
 
北里大学で水産業を学び、民間企業の研究所に勤務した後、現在は独立してコンサルタント会社を経営する齊藤先生ですが、「人生を変える」きっかけとなったのが、タイトルにある「マグロ漁船」。
 
研究所に勤めていた際、ある日突然、上司からの「マグロ漁船に乗って、マグロのすべてを見てこい!」の命令(断るという選択肢はなかったそう)。
 
「マグロの鮮度保持の開発を一気に進めるため」という業務上の理由だったそうですが、台風シーズン真っただ中にマグロ漁船に乗ることになり、マグロ漁船に対するネガティブな印象と緊張を抱えながら、大分から赤道まで片道10日、約40日間の航海に。
 
齊藤さんが乗ったマグロ漁船は、当時日本に約500隻程度あった中でも毎年トップクラスの売り上げを誇る船で、漁業関係者から「日本一の船」と呼ばれたこともあったそうですが、とにかく労働環境は過酷。
 
漁師の1日は、朝6時から始まり、船を走らせながら、東京から富士山までの距離(約100㎞ほどと聞き驚愕しました)もある長い縄(「はえ縄漁船」と呼ばれる由縁)を正午くらいにかけて海に流す。
 
マグロが掛かるのを待つ間だけ、3時間程の仮眠をとった後、午後3時から縄を巻き上げる作業を行い、作業が終了するのは翌朝3時。
 
そしてまた、朝6時から同じ作業が始まるという、考えただけで地獄のような肉体労働環境な訳ですが、さらに台風に直撃すると波の高さは6mにも及ぶ中での作業とあっては、ただでさえ船酔いする私なら、生きた心地がしなかったことでしょう。
 
しかし、そんな環境の中にあっても、船員(9名と言っていた)は皆んなニコニコ、20メートルほどの船の中で和気あいあいと過ごすそこには、船長のリーダーシップと秘策、船員ひとり一人がイキイキと働ける仕組みがあったことに感銘。
 
例を挙げれば、まずは「お互いを褒め合う文化」があり、「1人ひとりの居場所」があったこと。
 
そして、自分が置かれている現状を計測(数値化)することで、個々の成長を「見える化」(同じ作業でもタイムアタック、スキルマップ作成)すること。
 
また、船長の役割は、船員に「仕事は難しいから楽しく」と思わせる(良い意味での「騙す」)こととあり、これに関しては、ゴルフは約10キロも歩き、既定打数内で打つ難しいものだが、なぜかお金を払ってでも練習し、プレー当日、どんなに朝が早くてもさっさと起きることができるのは、それが楽しみだから。
 
仕事もそうなればしめたものであること。
 
その他にも、「仕事に大義はあった方が良いが、なくても良い」(仕事をゲームっぽくすることは可能)、「難易度調整をすること」に関しては、上司がやってくれれば楽しく、やってくれない場合も自分で調整すれば楽しくできる。
 
なすがまま(成長しないまま)の仕事はつまらないが、調整すれば、人生の質はかならず上がるなど。
 
文字づらですと上手くお伝えできないのがもどかしいところですが、齊藤先生の臨場感ある話ぶりに、共感と感銘を受けた次第です。
 
長期間の航海を終えて陸に戻ってきた齊藤先生は、考えが一転。
 
「また乗りたい、漁師になりたい!」というほどの心境の変化のもと、元の会社を退職し、マグロ漁船の体験で得た「組織のあり方」を伝えるべく、起業し現在に至ったとありました。
 
こうして拝聴した齊藤先生のお話から得たことをまとめると、組織のリーダー(船長)や中核を担う人は、相手に対し想像力を働かせ、どんな気持ちでいるのかを把握すること、長所を見出して組織の中に居場所をつくってあげること、相手に「負けてあげること」を通じて敬意や感謝を伝えること、そして、自分自身は置かれている状況を把握し、冷静に分析すること。
 
タイトルのとおり、学んだのは『評価される仕事をするフォロワーシップの極意』。
 
受講した組合員の皆さんが各職場に戻って実践いただくことを期待するとともに、僭越ながら、既に「仕事は難しいから面白く」をモットーとする私としても、「目からウロコ」と学んだことを今後の人生に生かしてまいります。
 

【研修を終え、昨晩遅く敦賀に到着。夜に浮かぶJR敦賀駅はやはり絵になるカッコ良さでした。】