2025年8月19日
愛知県新城市の「若者が活躍するまちづくり」を学ぶ
お盆明けは、敦賀市議会 議会運営委員会の行政視察からスタートしています。
敦賀市議会では、先の6月定例会より、常任委員会(予算決算常任委員会 全体会)のYouTube配信開始、タブレット(1台/1人貸与)を本格導入するなど「議会改革」を継続するところ、さらなる取り組みを図るため、他議会の先進事例を学べく視察先を選定。
二日間工程のうち、昨日は愛知県新城市を訪れ、同市が10年前より取り組む「若者議会・市民まちづくり集会について」視察してまいりました。
新城市議会様には、議場のある新城市役所東庁舎の1室を準備いただき、冒頭、長田共永議長より歓迎のごあいさつを頂戴。
議長ご自身、敦賀にお越しになったことがあり、海産物を土産に買って帰ったとのお話に親近感が湧いたところ、公務ご多忙のなか対応いただいたことに感謝申し上げます。
その後、視察目的の取り組みを所管する市民協働部 市民自治推進課の皆様より、『自治基本条例を土台にした若者の傘下による「まちづくり」の取り組み』について説明いただきました。
以下、箇条書きとなりますが、ポイントのみご報告いたします。
◉新城市においては、新城市自治基本条例をもとにした、若者議会、地域自治区制度、市民まちづくり集会、女性議会などの市民参加型の取り組みあり。
◉若者議会の成り立ち
・海外のニューキャッスル市と交流したことがきっかけ
・ニューキャッスル・アライアンス会議(世界の“新しい城”という同じ名前の都市が同盟締結)に新城市の若者が参加
・帰国後の若者が、自らボランティア団体を設立
・若者のパワーを感じた前市長(穂積亮次氏)が、自身3期目のマニフェストとして「若者が活躍するまち」を目指す
・若者政策ワーキング「市長が変わっても若者議会が続いてほしい」との思いから、新城市若者条例と新城市若者議会条例を策定(平成27年)
・条例制定後、第1期新城市※若者議会が始動 ※予算提案権を持つ市長の附属機関
・議会の構成は、委員(定数20人)、市外議員(定員5人)、メンター市民、メンター職員、事務局(市民自治推進課)
・委員応募要件 おおむね16〜29歳、市内在住、在学、在勤のいずれか
・任期は1年(再任はOK)
◉若者議会の取り組み
・始動以降、毎年度1,000万円の予算を充て、若者議会提案の提案を事業化
・提案は一旦市民協働課で受け、次年度に所管する担当課にて予算化し、事業として実施
・単年度事業となることが多いが、担当課で評価が高い事業は継続されている
・昨年、若者議会も第10期を迎え、これを機に政策立案から、若者自身が実行できるような形を模索している
・若者議会OG/OBを中心としてできた「若者議会連盟」も新たな枠組みで取り組みを始めようとしている
・こども基本法の絡みで紹介されたこともあり、視察が増えている。
・若者議会経験者のうち、5名が行政職員、3名が議員になっている
・行政としては、若者は地域の宝と考えており、今後も継続していきたいと考えている
◉質問ほか
・若者総合政策の中からテーマを選んで取り組んでもらっているが、観光や交流に関する提案が多いのが課題のひとつと認識
・国や県の補助金を使ったことはあるが、基本、事業は自助財源で実施
・毎年2月ごろ、市議会と若者議会委員との意見交換の場あり

【若者議会のヒストリー(後述の「新城まちなみ情報センター」に掲示されていたもの)】
次に、もうひとつの視察テーマである『市民まちづくり集会』についても同課より説明。
◉市民まちづくり集会について
・新城市自治基本条例 第15条により、市民まちづくり集会が位置付けられている
・議会と行政が協力して話したところ必要とされ、市民まちづくり集会が条例に定められた(元々、市民側の強い意向もあり)
・委員は15名以内
・委員構成は、学識経験者、各種団体から推薦を受けた市民などによるが、最近ではほぼ公募による市民となっている
・若者議会を経験された方や中学生がいる一方、第1回から参加している80代の方もいる
◉集会の具体的内容
・集会は意見交換、情報共有の場としているので、結論まで導くことはしていない。
・都度のテーマ選定に関しては、基本、委員の中から発案し、合意形成のもと設定
・第12回・13回は行政側からの提案が採用されたこともあるが、偏りはあまり生じていないと感じている
・集会で話されたことは、市の広報誌への掲載や公民館など公共施設で掲示している
・行政側も意見をもとに、必要なものは政策に反映している。
・議会はオブザーバーのファシリテーターとして、あるいは集会のグループワークの際に参画してもらっている。

【市民協働部の皆様には、ご丁寧かつ大変分かりやすい説明をいただき、誠にありがとうございました】
以上が、視察のポイントとなりますが、その後は、若者議会の提案で実際にリノベーションされた「新城まちなみ情報センター(MOSSE HEART)」も拝見し、この施設と同じよう“カタチ”として、若者の思いとアイデアが市内各所で積み上げられているのだろうと感じた次第です。
と同時に、前市長のリーダーシップのもと始まった「若者が活躍するまち」を目指す取り組みは10年が経過し、まさに“先を行っている”と思ったところですが、どの地域に限らず「若者は地域の宝」。
新城市で学んだことを参考に、敦賀でも生かせるよう持ち帰ります。
さて、視察2日目。
愛知県一宮市では「議場大型スクリーンの利用について」、同岩倉市では「委員会代表質問・議会サポーター制度・ふれあいトークについて」、それぞれしっかり学んでまいります。






