2025年10月21日
ブログ 敦賀市議会
昨日から今日にかけて、敦賀市議会 産経建設常任委員会の行政視察に出席。
1日目の昨日は、佐賀県鳥栖市にて「企業誘致戦略」について学んでまいりました。
私自身は、初めて鳥栖市を訪れましたが、事前の調べによれば、佐賀県の東端に位置し、昭和29年4月に鳥栖町、田代町、基里村、麓村、旭村の2町3村が合併して発足。
九州陸路交通の要衝であり、人口74,394人(令和7年7月末)ながら、人口はこれまで減少を経験することなく微増し続けているほか、サガン鳥栖(サッカーJリーグ)、SAGA久光スプリングス(女子バレーボール)と2つのプロスポーツチームを有する都市であり、人口密度は県内1位を誇っていることを知りました。
視察は、3年前に新築移転した鳥栖市役所にて行われ、松隈議長をはじめ、経済部商工観光課 企業立地係兼産業団地推進係のお三方に対応をいただき、様々なお話をお伺いしてまいりました。

【配布いただいた説明資料の表紙】
以下は、お伺いしたポイントをご紹介いたします。
<鳥栖市の強みについて>
◉抜群の交通アクセスを有しており、鉄道では博多まで新鳥栖駅(新幹線)から最速12分、道路では九州縦貫・横断道路が交差するクローバー型ジャンクションや国道3号、34号、500号と3路線があり、九州の主要都市へ車で3時間以内にアクセスできる。
◉労働力人口が充実しており、交通アクセスの利便性を生かして、県内外(福岡は隣接)から豊富な人材の確保が可能(半径20kmの人口は約150万人)。
◉年少(0-14歳)人口割合が全国2位、生産年齢(15-64歳)人口比率も59.1%で大都市と同水準にあり、将来を担う世代から、現役世代までが数多く居住する「若い人が集まる住環境」を有する。東洋経済「住みやすさランキング2025」の九州沖縄版では21位、佐賀県内では1位。
◉九州における交通の結節点として多くの企業が立地しており、市政施行からの進出協定締結企業数は「217社」(製造業88社、流通業116社、IT企業6社、その他7社)となっている。
<企業誘致戦略について>
◉企業誘致に関しては、昭和29年の市制施行と同時に「工場誘致条例」を制定し、積極的な企業誘致施策を展開したことが契機となっている。
◉企業誘致が進んだ主な理由は「交通アクセスの良さ」。鉄道輸送上の利便性や国道3号と34号の分岐点であることなどの地の利が影響していると考える。
◉これまで企業誘致した企業は、久光製薬、ブリヂストン、コカ・コーラ、キューピー、アイリスオーヤマ等の工場(製造業)、アマゾン、大和ハウス工業等の物流施設(物流業)、IT企業など217社。
◉企業誘致を行うための環境整備に関しては、ハード面、ソフト面で以下の状況。
(ハード面)
鳥栖市には現在造成中の新産業集積エリア他、6か所の工業団地が整備されているほか、新たに8つ目の産業団地として、官民連携型の「サザン鳥栖クロスパーク開発事業」(3/4は情報通信、製造業を条件)に取り組んでいる。
(ソフト面)
製造業、ビジネス支援サービス業、本社機能移転等で進出いただいた企業を対象として、投資した資産にかかる固定資産税相当額を交付する等、奨励制度や事業の用に供する設備、機械及び装置を取得した場合、取得費用の1/10を初年度に交付(限度額:1,500万円)する「企業立地奨励金」。
市内新規従業者数✕20万円を3ヵ年度交付(限度額:2,500万円)する「※雇用奨励金」などがある。
※市内新規従業者数が5人以上で1人目から対象
◉企業誘致における人材確保や就職率の向上については、令和4年3月より、鳥栖市内外の学校と人材採用に関する連携をし、企業の採用担当者と学校の意見交換の場を設けるほか、企業による学生向けのキャリア授業の実施など、学生に企業を知る機会を持ってもらうことで採用に結び付く可能性を高める取り組みを行っている。また企業の多くが新たなビジネス、人材採用をテーマに地方進出を考える傾向があると考えており、人材の採用に寄与するこの連携は誘致力の向上に結び付いていると考える。
◉最近では、IT企業の誘致に力を入れており、令和3年度から本格的な誘致活動に着手(令和4年3月に制度を改正)。それ以降、福岡市や静岡県三島市に本社を置く5社のIT企業が進出。地域と進出企業の発展が両立できる関係性を大切にしている。
◉IT人材の安定確保と育成を目的として、地元の商業高校や近隣のコンピューター関係専門学校など、既に6校と連携協定を締結。今後も連携協定校を増加させていく予定。

【視察の様子。中央奥は挨拶する河瀬太治委員長。】
一部とはなりますが、以上がお伺いした主な内容。
敷地の広さや人口の多い都市(福岡市など)と接していることから、敦賀市とは、企業誘致規模や労働力人口の観点で違いがあるとはいえ、同じ「交通の要衝」という地の利を生かし、継続して企業誘致活動を実施、施策として大きな実績を上げていることを学ぶことができました。
質疑を含め、最後までお付き合いいただいた松隈議長をはじめ、担当部署ならびに議会事務局には大変丁寧にご対応いただき、心より感謝申し上げます。
今日は、2日目。
この後は福岡県北九州市に移動し、「門司港レトロ地区」について学んでまいります。
2025年10月20日
ブログ まちづくり
本日はまず御礼から。
昨日、投開票が行われた以下の選挙について、ご支持をお願いしておりました国民民主党公認の各候補者がすべて「当選」を果たすことができました。
◉七尾市議会議員選挙<石川県> 丸山 えいほう(新人)
◉甲賀市議会議員選挙<滋賀県> 若さ 健太(新人)
◉佐賀市議会議員選挙<佐賀県> 草場 けんじ(新人)
◉飯綱町議会議員選挙<長野県> 丸山 麻衣子(新人)
党所属議員が不在だった佐賀県に国民民主党の旗を立てることができたことも含め、地方議会の仲間が増えたことに対し、ご支援いただいた皆様に心より感謝申し上げます。
なお、地方議会選挙については、先般お知らせしました神戸市議会議員選挙に加え、昨日告示された高岡市議会議員選挙(富山県)には「中山きんいち」候補(公認・元職)、新城市議会議員選挙(愛知県)には「ふるせ剛」候補(公認・新人)が立候補しましたので、重ねてのご支援、ご声援をよろしくお願いいたします。
さて、同じく昨日は「スポーツイベント」の日。
地元敦賀市では、ランナーにとって絶好のコンディションの中、「第44回敦賀マラソン大会」が開催されました。
敦賀市総合運動公園陸上競技場での開会式では、多世代、そして色とりどりのランナーが集う中、主催者である敦賀市からは米澤市長、来賓代表として敦賀市議会より中野議長がご挨拶。
その後の選手宣誓では、この日が誕生日だという小学女児とお父さんが紹介され、見るとなんと、私のすぐ近所に住む、よく知る親子。
確かにいつも親子で走っているのを見かけるところでしたが、女の子は堂々と見事に宣誓され、思わず拍手を送った次第です。
開会式後は、親子にお祝いのお声かけをしましたが、44回を迎えたこの大会。
ランナーの皆さんが、それぞれの目標を達成されることに加え、気比の松原や氣比神宮など、敦賀ならではの景色を楽しみながら走り抜けていただくことを祈念申し上げるとともに、大会の準備運営にご尽力いただいた関係者の方々に感謝の意を表する次第です。
本来であれば、その後も出走するランナーをお見送りするところではありますが、昨日はもうひとつのスポーツイベント「第38回美浜町民レガッタ」に敦賀市議会チームとして出場するため、他のメンバーとともに乗り合いで、いざ美浜町の福井県立久々子湖(くぐしこ)漕艇場へ。
お隣の美浜町は、今年の滋賀国体で天皇杯10連覇、皇后杯8連覇の偉業を達成した「ボートの町」。
その「ボートの町」で開催される「美浜町民レガッタ」は、昭和63(1988)年に福井国体開催20周年を記念し、「ボートの町美浜」として育んできた市民スポーツの底辺拡大を図るために開催され始めたローイング競技大会(レガッタ)であり、毎年10月の第3日曜日に開催されています。
今年の参加クルー数は「196」ということで、日本国内で開催される住民参加型のレガッタ大会では最大規模の大会でしたが、30回記念大会となった平成28(2016)年にはなんと、14部門で300クルー以上、2,400人以上が出走した実績を有する大会。
この大会に、美浜町議会様より本議会にお声かけをいただき、今回8年ぶりに出場したものであります。

【大会前日に行われた開会式会場の様子(美浜町総合運動公園体育館)】
大会に向けては、10月8日に一度、久々子湖にてチーム練習をしたところですが、8年前に出場された方のお話で、コックス(舵取り)が難しいと聞いていたとおり、カッターとは比べ物にならないほどの細い艇、漕ぎ方も自体も、座面がスライドすることやオールの軽さなど違いばかりでしたが、何とかレースに臨むまでには仕上げ、本番を迎えたところ。
※クルーは、コックスと漕ぎ手(リーダー、2番、3番、バウ)4名の計5名で編成
美浜町総合運動公園に駐車をし、湖沿いに出ると、ずらりとテントが並び、皆さん職域や地域単位でワイワイガヤガヤと、まさに「町を挙げて」の言葉がふさわしい規模感と雰囲気を感じました。
レースは細かく各部門に分かれ、我々は「交流議会議員の部)」で、美浜町議会、若狭町議会、おおい町議会、津幡町議会(石川県)、大津市議会(滋賀県)、福井県議会、そして敦賀市議会の計7クルーで競うことに。
緊張の中でのレースは、スタート直後はややバタついたものの、中盤以降は息も揃い、スピードに乗って4位でゴールしました。

【レースを終えた敦賀市議会クルー】
優勝した琵琶湖がホームグラウンドの大津市議会、地元の美浜町議会は群を抜く速さで、あっという間に視界から消えたほどでしたが、ゴール後の一体感と心地よい疲労感に、レガッタの楽しさを大いに感じた次第です。
レース後は場所を変え、出場した議会すべてが集っての懇親会も行われましたが、これまたレガッタでつながった関係はすぐに盛り上がり、各市町の皆さんと意見交換が図れたことは、私にとっても、他のメンバーにとっても大変有意義なものとなりました。
ここまで書きますと、来年の出場も必至と存じますので、敦賀市議会として今後も前向きに参加していければと思います。
結びに、お声かけいただいた美浜町議会はじめ、議会事務局の皆様には心より感謝申し上げるとともに、ボートを町技と定めて以降、今や、まちづくりをはじめ地域の活性化を図る場として、さらにはボート競技の底辺拡大につなげるべく、連綿と大会を開催されている美浜町に敬意を表する次第です。
まさに、スポーツを通じてまちを活性化させ、郷土に誇りを持つ。
隣町にある良きお手本を参考に、わが町の取り組みにも生かしていきたいと考える所存です。

【今回、レガッタに参加した敦賀市議会チームのメンバー。皆様お疲れ様でした。】
2025年10月18日
ブログ 敦賀市議会
14日のブログでお願いいたしました、19日(日)投開票で行われている以下の地方議会選挙は今日が選挙戦最終日。
再掲となりますが、国民民主党公認で立候補している各候補をご紹介いたしますので、各地域でのご支援、ならびに当該選挙区にご実家やご親戚、知人・友人のいらっしゃる方はぜひ、投票を呼びかけていただけますよう切にお願いいたします。
◉七尾市議会議員選挙<石川県>
丸山 えいほう(新人)
→丸山候補のプロフィールはこちら
◉甲賀市議会議員選挙<滋賀県>
若さ 健太(新人)
→若さ候補のプロフィールはこちら
◉佐賀市議会議員選挙<佐賀県>
草場 けんじ(新人)
→草場候補のプロフィールはこちら
◉飯綱町議会議員選挙<長野県>
丸山 麻衣子(新人)
→丸山候補のプロフィールはこちら
また、1週間先の10月26日(日)投開票で神戸市議会議員補欠選挙も行われており、これに同じく国民民主党公認の2候補が戦いを続けていますので、併せてご支援賜りますようお願いいたします。
◉東灘区
ふくしま 健太(新人)
→ふくしま候補のプロフィールはこちら
◉北区
人見 誠(元職)
→人見候補のプロフィールはこちら
さて、昨日は「聞く」と「学ぶ」の充実した一日。
午前中は、敦賀高校を訪問し、9月にオリエンテーションを行った「模擬請願」について、今度は作成段階でのアドバイスにお伺いしました。
また、午後は、敦賀市議会議員研修として、(株)廣瀬行政研究所 代表取締役の廣瀬和彦氏をお招きし、「議会におけるハラスメント防止」について、豊富な事例を交えてご講義いただき、多くの学びがありました。
そして夜は、敦賀市職員労働組合敦賀病院支部の皆さんとの意見交換。
北川博規 福井県議会議員とともにお声かけいただき、医療現場の実態をお伺いするとともに、今後に向けた課題やヒントなど、こちらも多くのご示唆をいただきました。
細かな内容までは控えますが、頂戴したご意見を自分なりに整理し、改善に向けて取り組んでまいります。
一日を振り返り、それぞれ大事な取り組みのところ、敦賀高校の「模擬請願」に関しては、議会運営委員会に設置したワーキングメンバーであることから得られた機会であり、大変貴重なこと。

昨日は、2年生の3クラスが一堂に会する場所(飛躍)において、模擬請願を作成段階の生徒さんからの相談に対し、議員4名からアドバイスするという機会。
2時限を割いての授業でしたが、皆さん積極的に相談に来てくれ、あっという間に時間が過ぎたところ。
私のところに相談に来られた生徒さんは、JR小浜線利用、市内の公共交通、まちづくりと地元経済活性化などの視点で、それぞれ問いかけをしながらアドバイス(しゃべり過ぎてたらゴメンなさい)。

【同僚議員3人とともに、私もアドバイス】
といっても、生徒の自由な発想を慎重するのが私たちのスタンスということで、自主性と視点を大切にしながらやり取りした次第です。
私からすれば、自分の子ども以下の高校生たちが、このように地域の課題を自分ごととして考えてくれていることだけでも嬉しいやら頼もしいやらですが、今後は昨日のアドバイスも踏まえブラッシュアップしていくとのことであり、彼ら彼女らの考えが、「模擬請願」という形でうまく表現されることを期待するところです。
なお、ここまで2回は敦賀高校に訪問しましたが、次の本番(模擬請願発表・審査)は議場にお越しいただくことになっています。
学内で選抜されたグループのみになるのが残念なところではありますが、次にまたお会いできることを心より楽しみにしています。
2025年10月17日
ブログ 敦賀の自然
曇天続きの昨日、午後7時頃には激しい雨。
ちょうど車を運転していたのですが、おそらく今の車に乗って8年目で初めて「最速段」にしたワイパーでやっと前が見えるほど。
その後しばらくして止んだため、最もタイミングの悪い時に運転していたことになりますが、この程度で済んで良かったと、胸を撫で下ろすところ。
この「雨」に関し、日本の年間降水量は世界平均の2倍以上、また島国であるため、隣国と水資源を巡る争いは基本的に存在しないことから、水資源が豊富な国と言われ、そのため日本人は「水と安全はタダ」と当たり前に思っていますが、世界の多くの国ではそうではないよう。
国土交通省によれば、「国土全体において水道水を安全に飲める国」は世界に9カ国。
フィンランド、スウェーデン、アイスランド、オーストリア、ノルウェー、デンマーク、オランダ、ニュージーランド、そして日本。
日本は、水道水がそのまま飲める数少ない国の1つなのであります。
これには、降水量が多いことなど、地形学的にも日本列島が自然から与えられた環境があってのことであり、命と直結する「自然の恵み」に感謝すべきと思うところです。
さて、水に関して言えば、今日は「上水道の日」。
日本の近代水道は、今から138年前の明治20(1887)年10月17日、イギリス人技師のヘンリー・スペンサー・パーマー氏の指導のもと、横浜に初めて創設されたことに始まります。
「近代水道」とは、川などから取り入れた水を濾過して、鉄管などを用いて有圧で給水する、今日私たちが使っている水道と同じ仕組みの水道のことで、近代的上水道の特徴は有圧送水、ろ過浄水、常時給水、また、近代的上水道の三大発明として、鋳鉄管、砂ろ過、ポンプが挙げられるとのこと。
では、なぜ横浜かと言えば、当時の横浜は、海や沼を埋め立てて町がつくられたため、井戸を掘っても塩辛く、飲み水には適していなかったところ、1859年の横浜開港以来急速に人口が増加し、販売されている水だけでは足りなくなったことや、伝染病が蔓延したことで、近代的な上水道を整備する必要が出てきました。
そこで、イギリス人技師のパーマー氏の指導の下、44㎞離れた相模川上流から水をひき、横浜で緩速砂ろ過し配水。
この水道こそが、ろ過した水に圧力を加えて鉄管で送り、蛇口からいつでも水を使うことが出来るという、日本で最初の近代的上水道となったとあります。
なお、近代的上水道が出来た頃は、各家庭まで水道をひいて使うということはほとんどなく、多くの家庭では、共同の蛇口から水を汲んで使っていたことはお察しのとおり。
それから140年近くが経過をし、日本の水道普及率は約98.3%(2023年3月末時点)と高く、世界でもトップクラスの水準であるうえ、水道法で定められた水質に関する基準を満たした水道水は、前述のとおり、その品質と安全もトップクラスと言えます。
世界的な視点で見れば、20世紀は自動車や航空機が登場したことにより、石油を巡る争いが絶えず、20世紀は「石油の世紀」と言われましたが、21世紀は「水の世紀」。
世界の大河川では、上流での水需要が多くなり、下流で水が枯渇し始めるなど、水の利用を巡って争いが起きています。
つまりは、私たちの生活に直結する「上水道」は「当たり前」ではないことに加え、そのおいしさや安全性は、関係者の絶え間ない努力によって支えられていることを忘れてはなりません。
私自身、これまで幾度となく、敦賀の水道は水資源もそれらを守る人も「貴重な宝」と述べてきましたが、本日、10月17日の「上水道の日」を契機に、皆様におかれましても、水資源の大切さを改めて考えてみてはいかがでしょうか。

【敦賀市が保有する給水車。発災時においても、敦賀の「おいしい水」を届けてくれます。】
(参考)水道に関する過去ブログは、以下リンクほか、「水道」「山本たけし」で検索いただきご覧ください。
→2021年10月15日ブログ『敦賀の水道は資源も人も「貴重な宝」』
2025年10月16日
ブログ 政治
日本維新の会と連立を見据えた政策協議入り合意で、高市総裁が大きく前進かと報じられる首班指名選挙に向けた動き。
昨日は、自民党の高市総裁が野党党首と相次いで会談、野党側は、立憲民主党・日本維新の会・国民民主党の3党党首による会談が行われました。
※以下、立憲民主党は「立憲」、日本維新の会は「維新」、国民民主党は「国民民主」と称します
なお、野党3党首会談では結論は出ず、協議を継続することとなりましたが、立憲に対する維新、国民民主との距離はまだまだ遠く、「数合わせ」のために政策を曲げるような態度に不信感が募っている現状。
それぞれの会談内容については、各種メディアで報じられているため割愛しますが、私が一番驚いたのが、立憲(野田代表)の安全保障関連法に関するスタンス。
立憲はこれまで、平成27年成立の安全保障関連法について一貫して「違憲部分の廃止」を訴えてきましたが、昨日の野田氏は安保関連法成立後の10年間、「明らかに違憲だったといえる状態だったとは、私の知る限りではない」と言い切ったかと思えば、同時に、今後も「違憲部分の廃止」は必要と強調したとあり、思わず「どっちやねん!」とひとりツッコミを入れたところ。
交渉を上手く進めることと、立憲党内の反発を意識するあまり、「あの」野田代表でさえ、自己矛盾に陥ってしまうのかと、「数合わせのためなら何でもあり」の姿勢をこの発言からも感じた次第です。
今日は、国民民主 玉木雄一郎代表の2つのXポストをご紹介するのですが、そのうちの一つが、この立憲の「安全保障」に対する件についてであり、以下のように述べています(3日前のXポストです)。
【国家国民を守り抜くことは、首相ポストよりも重要】
立憲民主党の安住幹事長が、首班指名選挙で「玉木雄一郎」の名前を有力候補の一人として挙げてくれています。ただ同時に、国民民主党に政策の譲歩を求める意見が、立憲民主党内にあると聞きます。
しかし、ここで明確にしておきたいことが1つ。
玉木雄一郎、そして国民民主党は首相ポスト狙いで基本政策を曲げることは断じてないということ。
特に、国を守る根幹の政策である安全保障政策の一致は極めて重要だと考えています。
毎日新聞の報道によれば、立憲・野田代表は、共に政権を担う為の政策の一致を求めた私の発言に対し「あまりにも高いところから物を言い過ぎじゃないか」と仰ったとのこと。
元首相に申し上げるのも憚られますが、これは高い低いという問題ではありません。
安全保障政策は国民の生命や財産に直結する国の基本政策です。交渉して譲ったり譲られたりする問題ではないのです。
我が国の現在の防衛体制の基盤となっているのは、安倍政権下で作られた平和安全法制(いわゆる安保法制)です。
今日も明日も国防の最前線では、アメリカやオーストラリア等、海外の同盟国・同志国と連携するため、当該法制度が日々運用されており、国民民主党は、この現行法制を前提に、同盟国・同志国と連携し、日本を守り抜く覚悟と具体的政策を持っています。
しかし、立憲民主党は未だに安保法制には違憲の部分があり廃止すべきとの主張を続けています。
立憲民主党は、この点を曖昧にしたまま政権を担えると本気で考えているのでしょうか。
例えば、同盟国であるアメリカに「あなたの国の艦船の防護はできなくなりました」と通告するのでしょうか。今月末にも来日するトランプ大統領に問われたら、どのように説明するのでしょうか。国会の審議にも耐えられませんし、中国も、ロシアも、北朝鮮もほくそ笑むでしょう。
「いまの野党で連立政権を組んでも主張が違うから3日で崩壊する」との立憲・枝野幸男元代表の発言が説得力を帯びているのが、偽らざる我々の間の隔たりです。そこを乗り越えていかねばならないのです。
結局、厳しさを増す安全保障環境の変化にいかに現実的に向き合えるかは、立憲民主党自身の問題です。本気で政権を担うつもりがあると仰るのであれば、私から指摘されるまでもなく、自ら政策を変更すべきです。立憲民主党にこそ政権交代の覚悟、本気度が問われています。
こうした懸念は、直接、野田代表にもお伝えしたいと思いますが、同じ趣旨の指摘は、識者の皆さんからも相次いでいます。
以下、2人の識者のコメントを引用します。
>中北浩爾 中央大学教授
「立憲民主党は安保法制の違憲部分の廃止を主張していますが、この点は今年の参院選の際、7月2日の日本記者クラブの討論会で石破総理から衝かれたポイントです(略)違憲部分があると主張しながら、どこなのかを指摘できないというのでは、政権交代を実現し、政権を担当することは困難です。国民民主党と連立政権を作るかどうかにかかわらず、です。この点、野田代表は十分に理解しておられると思いますが、政権交代を目指す以上、思い切ったリーダーシップが求められます。」
>牧原出 東京大学先端科学技術研究センター教授
「政権を取るならば、安保法制を積極的に運用する主体としての責任と覚悟が求められる。単に「容認」するだけでも、違憲解釈の変更でも足りない。有事が万一あれば安保法制はもちろんあらゆる手段を積極的に使う姿勢がなければ、到底政権の一翼にはなり得ない。玉木氏のこの発言はそう受け取るべきだ。こうした点を党内を押さえ、玉木氏を含めて他党としっかりと調整することが立憲民主党には求められている。党が割れるかもしれないのは自民党だけではない。だが、そうした事態をも覚悟しないと、21世紀の政権運営はできないことを噛み締めるべきである。」
いかなる事態に直面しても、国家と国民を断固として守り抜く。
それを何よりも第一に考えるのが、真に政権を担い得る「政策本位」の政党です。
国民民主党は、そうあり続けたいと思っています。
<引用終わり>

【野党3党党首会談の様子(玉木代表のXより引用)】
まったくもって、私は考えをともにいたします。
また、もう一方のご紹介は、高市総裁との会談後のXポスト。
<以下、引用>
高市自民党総裁と会談しました。
少しお痩せになっていたようなので、健康には気をつけて頑張ってくださいと声をかけさせたいただきました。その上で、
まず、昨年12月の三党合意を引き継いでいただいていることを確認した上で、①ガソリンの暫定税率の廃止と②年収の壁の178万円を目指した本年からの引き上げは速やかに実施してほしいと改めて要請。高市総裁からは、年内実施を目指してスピード感を持って取り組むと返事をいただきました。
ガソリンの暫定税率廃止についてはすでに与野党の協議体がありますが、年収の壁の更なる引き上げについて、自民党・国民民主党の政策責任者で協議体を作り、取りまとめを急ぐことで合意しました。年内実施を目指して、速やかに協議を開始します。
また、首班指名への協力ともに、政策実現の責任を分かち合ってほしいと連立のお誘いもいただきましたが、まずは、昨年12月の三党合意を実現し、信頼関係を醸成しましょう。そうすれば、更なる連携の可能性も広がるので、ぜひ、年内のガソリン値下げと所得税の控除額の更なる引き上げを実現してくださいと応じました。
そのほかにも、国民民主党の成長戦略「新3本の矢」について説明するとともに、日本をもう一度科学技術立国にしたいとので協力しても強いと求めたところ、高市総裁からは全く同じ思いであるのと返事をいただきました。強い日本経済を取り戻したいという思いは全く同じだと確認できたので、この点は我が党としても協力していきたいと思います。
とにかく、参院選から3ヶ月近く経っています。もうこれ以上、物価高騰で苦しく国民を待たせるわけにはいきません。どのような政権の枠組みになろうとも、国民のために必要な経済政策を速やかに講じていくことには協力していきます。
<引用終わり>
なお、引用ばかりで恐縮ですが、昨日の野党3党党首会談後にポストした玉木代表のXは、こう結ばれていました。
(維新が首班指名で高市氏の名前を書くことを検討とのニュースを踏まえ)どのような政権の形になろうと、国民民主党としては、「対決より解決」の姿勢で政策実現にこだわっていきたいと思います。
特に、日本の経済は、国民民主党の経済政策を実現することで必ず良くなるし、もっと伸びると信じているので、こうした政策の実現を最優先の判断として、行動を決めていきたいと思います。
<引用終わり>
国民民主党の対応に対し、様々なご意見があろうとは存じますが、これらの主張は従前から一貫している、つまりは「ブレていない」ことに加え、首相ポスト狙いで基本政策を曲げることは断じてないということをご理解いただいた上で、今後の動向に注視いただけますようお願いいたします。
2025年10月15日
ブログ 社会

写真の文面は、10月11日に、私がX(旧Twitter)で※引用リポストしたもの。
※引用リポスト=元のポスト(投稿)に自分のコメントを付け加えて再投稿する機能
内容は、首班指名選挙を巡り、国民民主党は、基本政策の一致なく、「数合わせ」の政治には与しないとする玉木雄一郎代表のポストを補足する意味で、「例えばこういうこと」と引用リポストしたものですが、これが13万回表示、コメント68、リポスト(引用含む)215、いいね1106の状況(今朝時点)になったところ。
国民民主党のスタンスあるいは原子力の扱いに対し、コメント欄や引用リポストは、肯定的なもの否定的なもの双方が入り混じるものがありましたが、内容は一通り拝見した次第。
本来は、ひとつ一つ丁寧に返信していくべきなのでしょうが、さすがの数の多さと、否定的な方(例えば、原子力の供給安定性など)に対し、基本的なことから説明するには文字数が足らな過ぎることから、結果、断念した訳ですが、昨日は、コメントをいただいていた方からメールを拝受。
ご質問は、①(国民民主党は)能登半島地震における新知見である地盤隆起が原子力発電所に与える影響を理解して推進しているのか?、二つ目は、②核融合をエネルギー政策に載せているが、核融合をいかにも直近の電気代が下がるようなイメージ(受けのいいキーワード)で公約に入れているのは良識を疑うが考えは?とのことでした。
ご質問の2点は、上記の引用リポストでお答えしていないこともあり、根拠を少し調べた上で、私なりに回答。
まず、②に関しては、国民民主党の政策インデックス(各論)で、核融合に関しては、短視眼的に電気料金に影響するということではなく、エネルギー安全保障の観点から、他の炉型(次世代革新炉等)と同様に、今後の研究開発、実運用を推進していくとの意味合いで書かれており、将来的に安定・安価の役割を果たすとご理解いただければと(そうは読めないとのご意見は受け止めます)、表現上の問題であることをご理解いただきました。
また、①に関しては、地盤に関する新規制基準において、敷地近傍にある活断層が動いた場合でも、発電所敷地が大きく隆起することはなく、発電所の安全性に影響を与えないことを確認していることに加え、福島第一原子力発電所事故を踏まえ、想定外を作らないとの観点から、4mの地盤隆起発生を仮定し、既設の海水取水箇所が利用できない場合において、代替取水箇所での海水取水が可能なことを机上検討するとともに、実際、各発電所においては実動訓練にて有効性を確認していることから、安全系の原子炉冷却システムの海水取水は可能であると認識することを回答したものの、いくつかの点について、適切に対応されていいないのではと、さらなるご質問を頂戴した次第。
これ以上は、かなり専門分野となり、私も自力で調べるには限界があるため、関係者に聞いてみようと思いますが、メールいただいた方におかれては、問題意識が明確かつ大変丁寧な文面でやり取りいただいたことに感謝するところであります。
本来、コメントされたX上でやり取りすれば良かったのかもしれませんが、短文ではどうしても表現できないことはあるもの。
冷やかしや誹謗中傷などであふれるSNSですが、今回の件を踏まえ、自身としては一層慎重な発信に努めるとともに、そもそもは相互コミュニケーションツールであることを念頭に、今後も対応していきたいと考えます。
2025年10月14日
ブログ 政治
「中東に歴史的な夜明けが来た」と述べたのは、トランブ米大統領。
パレスチナ自治区ガザでは、米政権の和平案に基づいて10日に停戦が発効し、13日にはイスラム原理主義組織ハマスが48人の人質のうち生存する20人を解放したほか、イスラエル側もパレスチナ人1900人以上の釈放を開始。
第2次政権におけるトランプ氏の最大級の外交成果となったと報じられていますが、そのトランプ氏が13日、イスラエルを訪問して同国の国会で演説した際の言葉が冒頭のもの。
トランプ氏は演説で、ガザの戦闘は終結したと強調したうえ、イスラエルに「多くの武器を与えた」とし、今後も寄り添う姿勢を示したほか、ハマスの武装解除は中東地域全体の要請だとも訴えました。
複雑な歴史的関係から来る問題だけに、まだまだ予断を許さないものと認識いたしますが、あの悲惨な状況を繰り返すことのなきよう、ガザの和平恒久化を心より願う次第です。
併せて、このように政治でしか解決できないであろう、外交安全保障における役割と責任の重さを痛感するところですが、翻って日本。
石破茂首相の後任を選ぶ首班指名選挙の件については、ここ数日記載のとおりでありますが、注目される国民民主党においては元々、「国民民主党のまま大きくなる」との考えのもと、足腰を強くする意味においても地方自治体議員の仲間を増やすべく、取り組みを進めているもの。
ここ最近で言えば、10月12日(日)に投開票が行われた以下の選挙で国民民主党公認候補が当選。
◉安曇野市議会議員選挙<長野県>
内川 集雄 (公認・現職)
•志摩市議会議員選挙<三重県>
西井 秀太 (公認・新人)
各地で多大なるご支援をいただいたことに、同じ所属議員の立場からも心より御礼申し上げます。
また、続く地方議会選挙は、12日(日)告示、19日(日)投開票で行われる次の選挙。
これに、いずれも党公認の3候補が立候補しています。
◉七尾市議会議員選挙<石川県>
丸山 えいほう(新人)
→丸山候補のプロフィールはこちら
◉甲賀市議会議員選挙<滋賀県>
若さ 健太(新人)
→若さ候補のプロフィールはこちら
◉佐賀市議会議員選挙<佐賀県>
草場 けんじ(新人)
→草場候補のプロフィールはこちら
なお、佐賀の草場候補は、元九州電力労働組合佐賀支部で執行委員長を務められた方とあり、同じ電力労組出身として立候補されたことを嬉しく思う次第です。
いずれも、「対決より解決」「現実路線の改革中道政党」を掲げる国民民主党の主義主張、理念に合致し、党公認を得た方。
先の安曇野市、志摩市と同様、各地域でのご支援ご声援のほど、よろしくお願いいたします。
なお、今後、福井県内で行われる地方議会選挙に、国民民主党公認あるいは推薦で立候補したいと言う方がいらっしゃいましたらぜひ、私まで連絡ください。

【写真は、福井県のお隣、石川の七尾市で懸命に戦う「丸山えいほう」候補(丸山候補のXより引用)】
2025年10月13日
ブログ 政治
石破茂首相の後継を選ぶ首相指名選挙を巡り、立憲民主党は、自党の野田代表にこだわらず、国民民主党の玉木雄一郎代表も有力候補とすることは既に明らかになっているところ、昨日、神奈川新聞の単独インタビューに応じた野田代表からは、「維新(共同代表)の藤田文武さんも対象で、私に限らず、(野党)各党の代表は等しく候補予備軍として判断すべき」と説明したそう。
野田代表の仰る、「滅多にない政権交代のチャンス」を掴むためなら首相は誰でもいいとしか解釈のしようがありませんが、果たしてそれで良いのでしょうか。
もはや「政権交代」や「自民党を倒す」ことが目的になっていて、本来あるべき、「政権を奪ってどのような国家を目指すのか」の合意形成なきまま、チャンスさえ掴めばいいとの考えには到底賛同できないもの。
このことは先日も申し上げましたが、国民民主党は、国家の根幹に関わる基本政策の合致なき「数合わせ」の政治には与しないとの考えであり、ちなみに、基本政策のひとつで、国民民主党と立憲民主党間の不一致課題である「原子力政策」に関して言えば、基本的考えは以下のとおりとなっています(両党のホームページより抜粋)。
〈国民民主党〉
原子力発電所の稼働・リプレース・新増設や核融合等で安価で安定的な電力確保とエネルギー自給率50%を実現。
〈立憲民主党〉
原子力発電所の新設・増設は行わず、すべての原子力発電所の速やかな停止と廃炉決定をめざします。
こうした、180度異なる基本政策に関し玉木代表は、「一緒にやろうと言うなら、基本政策を合わせられるのか、立憲民主党内で機関決定いただきたい」と至極当然のことを申し上げていますが、これに今度は野田代表が「上から目線」だと。
政治の場における極めて高度な調整・交渉であることは重々認識するものの、ここまで来ると、私なんぞにはもはや理解不能の領域なのであります。

【10月7日の定例会見に立つ玉木代表】
一方で、国民民主党のスタンスに、「大同小異」であるべき、「木を見て森を見ず」ではないかとの声も寄せられているもの確か。
「大同小異」は荘子・天下篇に出てくる言葉で、日本では「小異を捨てて大同につく」。
「木を見て森を見ず」は、目の前の部分的な問題や細部にばかり目を向け、全体として何が重要なのかを把握できていない状態を言います。
憲法や安全保障、原子力政策を「小異」あるいは「木」であると思うか否かで、スタンスが分かれるものと認識するところです。
また、四字熟語を続ければ、普段は対立している者同士が、緊急時や困難な状況下で、一時的にでも協力する必要がある場合に使われる「呉越同舟」がありますが、その反対には「同床異夢」があります。
「同床異夢」は、12世紀ごろ、中国・南宋の儒学者が論敵に送った手紙の中に出てくる、同じ床にいながら、それぞれ別の夢を見ている。
転じて、事を共になしながら、意見を異にするという意味ですが、こと国家の政権運営がそれであって良いのか。
なお両党の成り立ちにおいては、「呉越同舟」で党運営がうまく行かず、結果、基本政策の違いから、今の国民民主党、立憲民主党に分かれていった歴史があります。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
ドイツの宰相ビスマルクの教えに従えば、私の中の答えはひとつと考える次第です。
2025年10月12日
ブログ 敦賀の歴史・文化
「幕末の悲劇」とも称されている「水戸天狗党」。
元治元年(1864年)に藤田小四郎らを中心に筑波山で挙兵した後、京にいる一橋慶喜を頼り、朝廷に尊王攘夷を訴えようと約千名が行軍。
その年の12月、風雪の中、木ノ芽峠を越えて敦賀の新保村に着陣したものの幕府軍に捕らえられ、首領の武田耕雲斎、藤田ら天狗党は、ここ敦賀の地で処刑されるという幕末の歴史。
水戸天狗党の行動については賛否、是非がありますが、総大将の武田耕雲斎先生以下、烈士411柱の御霊を祀るのが敦賀の松原神社であり、当時から連綿と敦賀水戸烈士遺徳顕彰会や市民の皆様の手によって守られ、顕彰されてきていることに心から敬意と感謝を申し上げる次第です。
その松原神社では、毎年10月10日に例大祭が斎行されており、ちょうど一昨日、私も参列したところです。

【例大祭が斎行された松原神社】
この例大祭には、敦賀市長や教育長、県議会議員、敦賀市議会議員をはじめ、市内の関係者はもとより、市外からは水戸市、常陸太田市、潮来市よりそれぞれ市長、議長を始め多くの皆様がご列席のもと、厳粛な雰囲気のなか執り行われ、遺徳を偲ぶとともに、安らかに眠られんこと祈りを捧げた次第です。
なお、天狗党の関係から、水戸市と敦賀市は水戸烈士没後100年(1965)には姉妹都市となり、以降、相互交流が続けられているところですが、今年はそれから60年。
今後末永くの友好関係をお願いするとともに、両市の益々の発展を祈念するところであります。
また、例大祭を終えた後は、参列者一同で神社の向かいにある「武田耕雲斎等墓」(幕府が下した斬首刑により敦賀で命を落とした353名の名前が墓石に刻まれている)を参拝。
国を思う一心で行動を起こし、純粋な「誠」と「義」、まさに「散って燃ゆる」武士道を貫いた、耕雲斎先生らの墓前に静かに手を合わせました。

【参列者一同、耕雲斎先生らの墓前に線香を手向けました】
こうした水戸天狗党の遺徳・顕彰に関しては、挙兵160年の昨年開催した、気比史学会主催の敦賀市民歴史講座(第4講)において、中央大学資料館事務室(法と正義の資料館・大学史資料館)学芸員の岩立将史氏を講師にお迎えし、『水戸天狗党ーゆかりの地における慰霊・顕彰と評価一』をテーマにお話しいただきました。
そこでは、水戸天狗党ゆかりの地における慰霊・頭彰を概観したうえで、各地域で出版された書籍などの叙述から天狗党の評価をご教授いただいた訳ですが、水戸市、下仁田市(群馬県)、下諏訪町(長野県)、飯田市(長野県)、敦賀市のそれぞれが、墓標や留跡碑の建立、祭りの開催などの行事を行なっていること。
「ゆかりの地における『戦前』と『戦後』の天狗党の評価を分析する」では、「戦前」が表現は異なるものの、各地域において天狗党=勤王(国家功労者)と評価している点が共通していること、(皇国史観の影響か)、「戦後」が茨城県や長野県、福井県において、天狗党の行動が明治維新の契機となった旨が述べられている点が共通しているとし、戦前から戦後にかけて、天狗党は「勤王(国家功労者)」から「明治維新の契機となった人々」と評価が変化している(好意的に捉えている点は共通か)との結びがありました。
なお、敦賀においては、元治2(1865)年2月に処刑された際に形成された「五塚」を、慶應2(1866)年頃には一所に集めて八間四方「墳塋」(ふんえい)したうえ、明治元(1868)年には、12間四面の方塚となり、墓石を建立しています。
さらに、明治2(1869)年7月、敦賀の真言宗行寿院峻山は水戸藩を通して太政官に天狗党の祭祀の許可を出願。
明治8年1月、松原神社創建と天狗党の祭祀が許可され、明治11年10月10日、祭粢料500円が滋賀県(当時の敦賀は滋賀県)に下賜されており、以降、先に述べたよう、例祭日である10月10日に連綿と「例大祭」を執り行ってきています。
このように、昨年の講座を思い返し、敦賀の人々が、水戸天狗党を「勤王」の「有為の士」、「義士」として敬意をもって祀ってこられたことをあらためて認識した次第。
結びに、例大祭で常陸太田市長の祭文にあった、水戸天狗党を表する言葉は「清廉の義」。
心が清らかで私欲なく、正しいと思った道を進むこと。
激動の幕末に貫いたその「義」は、混沌とする現世においても深く、自身の心の中に生きるものであります。
<参考>
水戸天狗党を取り上げた、過去の「やまたけブログ」(5件)をご紹介いたしますので、関心のある方は以下リンクよりご覧ください。
→①天狗党の志士に思いを馳せる(2019年11月3日ブログ)
→②幕末の悲劇「天狗党」〜武田耕雲斎からの手紙〜(2021年7月10日ブログ)
→③水戸「弘道館」で幕末の歴史に思いを馳せる(2023年8月7日ブログ)
→④筑波山での挙兵から160年〜松原神社例大祭にて水戸烈士の遺徳を偲ぶ〜(2024年10月11日ブログ)
→⑤『水戸天狗党ーゆかりの地における慰霊・顕彰と評価一』〜敦賀市民歴史講座(第4講)〜(2024年10月13日ブログ)
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