使命感あふれる復旧作業に心より感謝

ブログ 防犯/防災

福井県内は昨日、15時36分に勝山市に出された大雨警報(土砂災害)を皮切りに、その後、嶺南では敦賀市及び美浜町、嶺北では全域に同警報が出されました。
 
また、坂井市やあわら市など嶺北の一部地域では、土砂災害・洪水警戒情報が出されるなど、他の市町とはいえ心配が尽きず、気象情報や災害情報収集にあたる時間を過ごした次第。
 
ちょうど勝山市で警報が出された時間、私のほうは所用で若狭町に向かって車を運転していましたが、黒い雲が覆ったと思った途端、ワイパーを最速にしても追いつかないほどの土砂降りの雨となり、夕立ちの域を超えた、まさにゲリラ豪雨の怖さを思い知りました。
 
幸い、事故等もなく良かった訳ですが、危機管理の面から言えば、あれだけの降雨の場合には、駐車場のある場所に一旦避難するなどすべきであったと反省した次第。
 
いずれにしても、こうした場合は不要不急の外出をしないこと、決して無理をしないことが最善の対応かと思いますので、以降、自分自身も気をつけたいと思います。
 
さて、8月5日に福井県を襲った記録的大雨の影響は、まだまだ大きな爪痕を残したままであり、主には南越前町、また大動脈の主要幹線道路においても必死の復旧作業が続けられているところ。
 
主要幹線道路の最たるは、県内南北を走る北陸自動車道と国道8号線ということになりますが、まず約2万立法平方メートルにも及ぶ土砂が流出し、現在も通行止めとなっている北陸自動車道(上り線)敦賀トンネル坑口付近では、土砂の撤去に始まり、土砂の流入を防止するための大型土のう設置、土留め杭・横矢板、仮設排水溝、ワイヤーセンサー(土砂崩れの早期感知のため)設置などの応急対策工事が進められています。
 
8月18日の段階では、土留め杭81本のうち、59本の施工が完了したとあり、今月下旬の規制解除に向け、今も献身的な作業が続けられています。
 

【土留め杭・横矢板設置工事の状況(NEXCO中日本ホームページより)】
 
なお、同区間の応急対策工事詳細は、以下リンクよりご覧ください。
 
 →北陸自動車道(下り線) 敦賀トンネル坑口付近の応急対策工事について【NEXCO中日本】
 
また、報道で既にご承知置きと存じますが、南越前町大谷で片側交互通行を継続していた、もう一方の大動脈「国道8号線」に関しては、20日0時をもって規制を解除。
 
全線通行可能となりました。
 
復旧にあたっては、私も国土交通省福井河川国道事務所のTwitterをフォローのうえ、作業の様子や交通規制の詳細(渋滞情報など)を拝見しておりましたが、こちらも早期開通を目指し、夜間も作業を進めるなど、必死の様子がヒシヒシと伝わってきた次第。
 


【同事務所Twitterに掲載されていた復旧工事の様子】
 
以前にこのブログで県道今庄杉津線や国道365号線及び河川の復旧に関してもお伝えしたところでありますが、土木の世界のダイナミックさや工事のスピードに驚くとともに、それを可能にする復旧にあたる皆さんの高い使命感と技術を痛感した次第です。
 
こうして一日も早い災害からの復旧にあたるインフラ産業に対しては、電力関連では「電力マン(スピリット)」、鉄道関連では「レールマン」と呼びますが、道路河川の関係は何と呼ぶのでしょうか。
 
いずれにしても、災害発生以降昼夜を問わず、またお盆期間も顧みず献身的に作業にあたっていただいたことにより、ここまでの復旧となりましたことに最大限の敬意と感謝の意を表するとともに、この先も安全第一で工事を完遂いただけますよう心よりお願い申し上げます。

限られた議員任期で「やらずに後悔」することなかれ

ブログ 活動報告

昨日の最高気温は31.0℃でしたが、逆に最低気温は21.7℃(5時16分)。
 
お盆を過ぎ、朝夕はめっきり涼しくなりました。
 
日課の早朝散歩をしていても、空にはうろこ雲、野坂山は部分的に紅く色付き、そして何より黄金色に輝く稲穂が首を垂れ始めた姿に「秋」の気配を感じる今日この頃。
 
稲穂に関しては、これからの台風シーズンにおいても被害なく、このまま無事に収穫を迎えて欲しいと、心から願うところです。
 

【早朝散歩で出会う風景。秋の気配が漂っています。】
 
こうして季節の移り変わりを感じられる、気持ちの余裕があることは良いことですが、今月29日には、9月定例会前の議会運営委員会が開催されることとなっており、気持ちは既に定例会モード。
 
任期中、残る定例会は3回となっていますが、これまで同様、1回1回全力投球で臨む所存です。
 
さて、そのような気持ちの中でありますが、定例会と定例会の間は、各職場での活動報告会を継続しており、昨日のお昼休みは美浜原子力緊急事態支援センターにて開催。
 
貴重なお昼休みにも関わらず、職場の皆さんに耳を傾けていただきました。
 

【昨日の報告会の様子。今回のパワポ表紙は、朝散歩で撮影した近所の農道。】
 
また定時以降は、お盆期間中控えておりました粟野交番前交差点での街頭活動を再開。
 
8月5日にあった記録的大雨の影響や防災、自身が経験した災害ボランティアの話題をメインにお話しさせていただきました。
 
マイクを持って話していると、通り掛かった何人かの方には、手を振っていただくなど激励いただき感謝。
 
正直、停車中にしか聞こえないであろうことを承知で話している訳ですが、見ておりますと、何人もの方が、敢えてウィンドウを下げられたことからすれば、私が何を話しているのかに関心を持っていただいたものとポジティブに受け止める次第です。
 
限られた議員任期で、やらずに後悔することはしたくないと決めた街頭活動ですので、一人でも多くの方に、政治や市政に関心を持っていただけるよう、今後も継続していきたいと思います。
 
なお、そうは言っても、さすがに無反応では気持ちも萎えますので、街角で私を見掛けることがありましたらぜひ、リアクションなどいただければ幸いです。

欧州、中国の「電力危機」と課される「省エネ」から思うこと

エネルギー ブログ

「シャワーは5分以内」「料理には余熱利用を」
 
このような「省エネ」を政府から呼び掛けられたとしたらどう受け止めるでしょうか。
 
まさか先進国ではなかろうと思うこの呼び掛けは、まさに今、ドイツで実際に起きていることであり、政府が国民向けの省エネキャンペーンを実施する中で、冒頭の呼び掛けのほか、首都ベルリンでは観光地の旧王宮など200ヶ所で夜間照明を停止、一部自治体では公共施設での暖房や給湯の制限を決めているとのこと。
 
これは、ロシアがドイツへの主力ガスパイプライン「ノルドストリーム」による供給を6割削減すると発表したのを受けた措置で、緊急調達計画に基づく3段階の2番目にあたる「非常警報」を政府が発令したことによるものであり、電気料金の高騰とも相まって、まさにエネルギー危機を表す事態がここまで差し迫っていると認識するところです。
 

【ガス供給を6割まで削減される重要なガスパイプライン「ノルドストリーム」】
 
また、欧州を襲う熱波と少雨で、ドイツ国内で最も重要な輸送航路とされるライン川の水位が低下しており、これにより石炭の輸送も停滞するなど、代替電源である石炭火力発電所稼働への影響も懸念されているとあります。
 
ロシアのガス供給大幅削減を受けたこうした対応は、ドイツのみならず欧州各国で生じており、スペインでは今月1日、官民で省エネを進める政令が閣議決定され、公共施設のほか、飲食店や映画館などの商業施設を対象に、冷房は27度以上、暖房は19度以下に設定するよう基準を設けたほか、無人の公共施設、店舗のショーウインドーは22時以降の消灯が定められました。
 
また、イタリアでも政府が「サーモスタット作戦」と名付けた省エネ作戦を実施しており、公共施設の空調は19~27度とする基準を設けたとあります。
 
一方、アジアに目を向けると、顕著なのは中国。
 
中国各地では60年ぶりともいわれる記録的な猛暑と水不足に見舞われており、四川省などでは電力需給が逼迫(主に水力発電の水不足)し、トヨタなどの工場に操業停止が命じられたとあります。
 
事態を深刻視した習近平指導部も、電力不足は景気悪化や社会不安につながるため、今秋の党大会を前に神経をとがらせているとみられ、対応に乗り出しているようです。
 
翻って日本。
 
欧州や中国のレベルにまではいかないにしろ、厳しい電力需給に変わりはなく、とりわけ今冬の電力供給に関しては予断を許さない状況となっています。
 
こうしてみれば、世界がエネルギー危機にあり、裏を返せば、自国の電力をいかに安価で安定的に供給できるかのエネルギー資源争奪戦になっていると言えます。
 
日本のLNG輸入量の約9%を占める「サハリン2」の調達を巡っては、ロシアの新会社が従来と同じ条件を維持する契約を提示しているとも報じられていますが、何せ相手はロシア。
 
欧州がそうであったよう、突然の契約変更を要求してくるリスクは大いにあります。
 
こうして、エネルギー安全保障は単一国で考えられるものでないことは容易に理解できることですが、少資源国の日本は一層、この問題を真剣に考え、具体的に対応せねばならないことも、同じく容易にご理解いただけるのではと考える次第です。

東京電力柏崎刈羽原子力発電所6、7号機「特重施設」の申請を許可

ブログ 原子力

8月5日の記録的な大雨以降、このブログのカテゴリーも「防災」に分類することが多くなっておりますが、天気を心配する日が続いています。
 
今朝も慌ただしく届く敦賀市緊急情報(トンボメール)ですが、3時23分には福井県竜巻注意情報、4時16分には大雨(土砂災害)警報及び雷、高潮注意報が発表され、土砂災害や低い土地の浸水に警戒としています。
 
雨はやや小降りにはなってきたものの、先の国道365号線での土砂流出などを鑑みれば、一度緩んだ地盤には十分な警戒が必要であり、今後の気象情報、市からの防災情報を把握のうえ、必要な対応をお願いする次第です。
 
さて、話しを防災から原子力に変えますが、こちらはひとつ、私にとって朗報がありました。
  
それは、昨日開催された原子力規制委員会(規制委)の定例会合で、東京電力柏崎刈羽原子力発電所6、7号機の※特定重大事故等対処施設(特重施設)に関する原子炉設置変更許可について審議がされ、同日許可されたこと。
 
※特定重大事故等対処施設
発電所への意図的な航空機衝突等による大規模な損壊で広範囲に設備が使えない事態において、原子炉格納容器の破損を防止するために必要な原子炉圧力容器の減圧、注水機能や原子炉格納容器の減圧・冷却機能等を備えた施設のこと
 
これで、BWR(沸騰水型軽水炉)プラントでは日本原子力発電の東海第二発電所に続き2例目の正式合格となりました。
 
規制委は7月に柏崎刈羽6、7号機の特重施設について、技術的能力が新規制基準に適合している「審査書案」を取りまとめた後、技術的能力以外の要件である平和的利用や経理的基礎も確認。
 
許可交付に向けた手続きとして原子力委員会、経済産業相への意見聴取を実施してきたものですが、東京電力が本設置変更許可申請書を提出したのは2014年12月15日ということで、途中4度の補正書提出を含め、足掛け8年近く、審査に時間を要したということになります。
 
東京電力ホールディングスのプレスリリースを見るに、「引き続き、同委員会による審査に真摯かつ丁寧に対応するとともに、福島第一原子力発電所の事故から得られた教訓を踏まえ、更なる安全性、信頼性の向上に努めてまいります。」と結んでいましたが、この柏崎刈羽6,7号機は、建設中に半年間、私も研修でお世話になった愛着のあるプラント。
 
東日本の電力需給改善はもとより、「原子力発電の最大限活用」に向けては東海第ニや女川2と同様、BWRの柏崎刈羽6,7号(改良型のABWRですが)の再稼働は必要不可欠であり、ともに歩みを進める思いであります。
 
今朝の福井新聞を見ますと新閣僚の西村明宏環境大臣が発した「再エネ主力電源に」との見出しがありましたが、冒頭にあるよう、不安定な天候続きでも安定した電力供給が欠かせないことを考えれば、私は天候に左右される「再エネ」を「主力化とすべきでない」と明言しておきたいと思います。
 
何を置いても、「一歩前進」した柏崎刈羽6,7号機の特重審査合格を祝うとともに、再稼働に向け尽力される職場の皆さんとは「同志」として今後も連携をし、わが国の国力の源である「電力の安定供給」に一日も早く貢献できるよう努力を重ねる所存です。
 

【柏崎刈羽原子力発電所全景。中央の小山の右側が1〜4号機、左側が5〜7号機。(東京電力ホールディングスHPより)】

「とうろう流しと大花火大会」への期待は来年へ

ブログ まちづくり

敦賀気比、ベスト8進出ならず。
 
熱戦続く夏の甲子園大会第11日目、3回戦まで駒を進めた敦賀気比は聖光学院(福島)と対戦。
 
先制された直後に追いつくも、自慢の打線が相手投手に封じられ、結果1-8で敗退。
 
準々決勝進出を逃しました。
 
2回戦までの敦賀気比の戦いを見るに、「もしや」と期待高まるところでしたが、日大三高、横浜と優勝経験のある強豪を撃破してきた聖光学院はさすが攻守そつのないチームでした。
 
相手チームを讃えるとともに、福井県代表、地元敦賀の看板を背負ってここまで勝ち進んだ敦賀気比ナインには、拍手を送りたいと思います。
 
さて、「夏の風物詩」のひとつが終わったかの感覚となる中、昨日はもうひとつ、「開催ならず」となったのが敦賀市で開催予定であった「第73回とうろう流しと大花火大会」。
 
主催する敦賀観光協会を始め、関係者の皆さんが判断に悩みに悩んだであろうことを表すかのように、14時段階では「開催予定」としつつ、その後の天候によっては急遽変更することもありと含みをもたせた表現でホームページ掲載がされていたところ。
 
私は自分なりの判断根拠を持ちながら、主催者がいつまでに、どのような判断をされるのか注視していましたが、昨日の天候は、予報では夕方以降強く降るとの雨に加え、15時過ぎには気象庁が福井県竜巻注意情報を発表し、嶺南地方は竜巻などの激しい突風が発生しやすい気象状況になるなど、結果、天気の回復が見込めず、落雷の危険性が高いとして、17時ちょうどであったでしょうか、主催者のホームページにて「中止」の発表がされた次第。
 
2019年は台風接近、2020、2021はコロナ感染により中止してきただけあって、「4年ぶり」の開催に向けて準備されてきた関係者の皆さんの思い、これを楽しみにしていた市内外の皆さんの期待を考えれば、まさに苦渋の判断であったことは容易に察するものですが、何を置いても優先すべきは「安全」であり、賢明な判断がされたものと受け止めたところであります。
 
ちょうど、18時前に帰省していた娘を送りに敦賀駅に行くと、浴衣を着た若い男女や慌ただしく電話をする親子連れなどがおられ、これも花火大会の関係と若干心苦しく思いつつ、やはりこうして楽しみに、市外からも多くの方が訪れる夏の一大イベントであることを実感した次第。
 
これで4年連続の中止となった「大花火大会」。
 
費用の関係や掛けた労力を思えば、軽々に申しては叱られるかもしれませんが、ここは芭蕉の「名月や北国日和定めなき」の精神で。
 
どうにもならない天気を憂いたり、悔やむのでなく、打ち上げられなかった花火に思いを馳せ、規模縮小を解き、13000発の大花火が夜空を彩るであろう来年まで、期待して待つことを楽しみに変えたいと思います。
 
最後に、大会企画から準備にあたられた主催者や敦賀市を始め、昨日も雨の中、交通整理などに立たれていた方々など、すべての関係者の皆様の対応に感謝申し上げます。
 

【2020年のCG花火「#おうちで敦賀花火」のフィナーレ。来年こそはと期待を込めて。。。】

全国戦没者追悼式での胸に刺さる言葉

ブログ 社会

戦後77年。
 
「終戦の日」の昨日は、天皇皇后両陛下ご臨席のもと、政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館で執り行われ、私はインターネット配信にて拝聴いたしました。
 
天皇陛下のお言葉、岸田総理大臣からの式辞に続き、大変印象に残ったのは、尾辻秀久参議院議長による追悼の辞。
 
ご自身の生い立ちに触れ、「父は32歳で戦死いたしました。母は残された私と妹を女手ひとつで必死に育ててくれましたが、41歳で力尽きてしまいました。母も戦死したと思っております。戦争がなければ、早く死ぬこともありませんでした。」と回想。
 
また「この平和が、取り返しのつかないほど、大きな犠牲の上に築かれていることを忘れてはなりません。私たちにできることは、散っていかれた方々のことを忘れないことであります。平和を守るために、力の限りを尽くします。戦没者の御霊にそのことをお誓い申し上げ、追悼の言葉といたします」と結ばれました。
 
簡潔なお言葉ながら、ご自身の体験をもとに語られる言葉や決意は何にも増して重みがありました。
 
犠牲になられた約310万人の方々、さらには負傷された方や後遺症により苦しまれた方、全てのご遺族、ご家族が、この「戦争がなければ」との思いの中で、その後の人生を過ごされてこられたと思えば、これほど胸に刺さる言葉はないのかもしれません。
 
尾辻議長が追悼の辞に込め、伝えたかった思いはまさに、戦争を知らない私たち世代が共有すべきことであり、私自身、今一度胸に留め置くことといたします。
 

【日本武道館で執り行われた全国戦没者追悼式の様子(厚生労働省インッターネット中継より)】
 
翻って今日は、送り盆。
 
敦賀では「とうろう流しと大花火大会」が4年ぶりに開催されます。
 
松原海岸に足を運ぶことはありませんが、とうろうに込める思いはどこにいても同じ。
 
追悼の辞の言葉とも重ね、ご先祖様への感謝と安寧を願い、お見送りしたいと思います。

分水嶺に立つ自覚を持て

ブログ 社会

「水が出たぞ!」
 
これは、断水が続いていた南越前町鹿蒜(かひる)地区で水道設備が復旧したことを表現した昨日の福井新聞の見出しですが、住民の皆さんが心から安堵した気持ちが伝わるものであり、こちらも「良かった」と喜んだ次第。
 
この断水に関し、敦賀市からは、発生当初より応急給水支援として給水車並びに職員を派遣し対応を続けられてきたところですが、関係者に聞くところによると、一昨日は敦賀市管工事組合さんが8社25名で大桐地区までの仮設配水管布設にあたられるなど、献身的な対応があって、昨日の断水解消に至ったとのこと。
 
まさに「我がこと」として対応にあたられた関係者の皆さまに敬意と感謝を表する次第です。
 
また、昨日は早朝より、敦賀市に「大雨(土砂災害)警報」が発表されたことから、その後も気象情報や市からの防災情報収集に努める一日となりましたが、とりわけ夕方以降の大雨予報に警戒し、14時には東郷並び愛発公民館に自主避難所が開設されました。
 
開設後、早速私もこの2箇所の公民館にお伺いし、避難所の開設状況や職員さんの対応などについて確認させていただきましたが、当該地区の各区長さんとも連携を図られ対応されているともお聞きし、こちらも地域の安全確保のため献身的に対応されると受け止めたところです。
 
その後、大雨が弱まり、多発的な土砂災害が発生する恐れは少なくなったとし、20時20分に「全警戒解除」、0時に全ての避難所、市に設置されていた災害対策連絡室も閉鎖となりました。
 
途中、災害対応を統括する危機管理対策課にも問い合わせをさせていただきましたが、休日の待機を含め、仕事とはいえ、こちらも対応にあたられた全ての皆さまに感謝申し上げます。
 
引き続き「備えあれば憂いなし」、危機意識を高めた対応をお願いする次第です。
 
さて、話しは変わり、本日は77回目となる「終戦の日」。
 
まずもって、先の大戦でお亡くなりになった軍人、民間人合わせて310万人の全ての御霊安かれと、心からお祈り申し上げます。
 
私はこの8月15日には毎年、先の大戦で犠牲になられた方々の存在があって、今の日本、そして平和があることへの感謝、さらには自身の歴史観をブログで書き綴ってきており、その思いは不変な訳でありますが、今年は考えを共感した、「分水嶺に立つ自覚を持て」のタイトルで記載された産経新聞の記事(8月15日朝刊)を引用させていただきます。
 
以下、前略にて記事引用。
 
【分水嶺に立つ自覚を持て】
 
戦争で亡くなった人々を悼むなら彼らが営んだ当時の日本を侵略国と決めつけ、断罪していいものか。岸田文雄首相と閣僚には、全国戦没者追悼式出席に加え、靖国神社に参拝してほしい。それは、現代日本の防衛意志を内外に示すことにもなる。何より、最も大切な天皇陛下のご親拝再開につながる。
 
靖国神社で永くお祀りするのは、英霊との国の約束だ。英霊を気の毒な犠牲者としか見ないようでは話にならない。追悼とともに、日本のために尊い命を捧げたことを顕彰し、日本が侵略されれば、今の世代も子孫のために日本の国と国民を守り抜くことを誓うべきである。
 
日露戦争の英霊も靖国神社に祀られている。負ければ日本という国が消え、アジア・アフリカの植民地支配はもっと続いたかもしれない。それなのに日本は、日露戦争終結100年の平成17年に国として記念行事をしなかった。ウクライナ国民が侵略者ロシアと戦う姿を見た今なら、明治の人々が必死に戦ったから現在の日本があると分かるだろう。
 
特に幕末維新後、どの世代も子孫に立派な日本を引き継ごうと努めてくれた。今はわれわれの番だ。中国や北朝鮮など専制主義の差し迫った脅威から目をそらしてはご先祖さまに申し訳ない。戦う前に抑止力で侵略を防ぐ時代になった。防衛力の抜本強化と同盟国との協力で平和を守りたい。それができるかどうかの分水嶺にわれわれは立っている。
 
〜引用終わり〜
 
日本人の誰もが希求する「平和」ですが、これを追求、維持するための手段は人それぞれの考え方があります。
 
「話し合いで解決」、「不戦を誓う憲法があれば大丈夫」との考えもその一つですが、ロシアの軍事行動を目の当たりにした今、その手段は通用するのか。
 
そのうえで、先人達が身を途して守ってくれたこの尊き領土を、我々世代がどう子孫に残していけるのかを、国民皆が人任せにせず、真剣に考えねばと強く思うところ。
 
今はまさに、先の記事にあった「分水嶺」であり、77回目を迎える「終戦の日」にあたり、私は今一度、「現実路線」でそのことを考える日にしたいと考えます。
 

【東京での単身赴任時代には、毎年参拝していた靖国神社。遠方からではありますが、本日ここに、この地に眠る英霊に合掌。】

市立敦賀病院で「診療制限」〜市民の皆さまのご協力を〜

ブログ 新型コロナウイルス

夏の甲子園大会は2回戦に入り、昨日第4試合には敦賀気比高校が登場。
 
市立船橋(千葉)との対戦で、先制点を奪われるも中盤逆転、その後追加点と試合を優位に進め、結果8-6で勝利。
 
3回戦に駒を進めました。
 
市外の選手が多い敦賀気比ですが、9回裏、市立船橋に粘り強く追い上げられる場面で登板した清野投手は、知人の息子さんで、松陵中出身の敦賀っ子。
 
「市船ソウル」に乗せた相手アルプス席からの大応援に対しても動じることなく、ピシャリと抑えた姿は見事でした。
 
次はベスト8を懸けた3回戦となりますが、ガッツあふれるプレーで勝ち進んで欲しいと期待する次第です。
 
さて、感染急拡大の中での大会開催で、心配していたコロナによる影響ですが、これまで1チームが主力の多数を欠いた状態での試合となったものの、試合は全て成立しており、このまま「戦わずして敗れる」ことなきよう祈るところですが、この桁違いの感染状況は身近なところでピンチを迎えています。
 
ピンチを迎えているのは市立敦賀病院。
 
福井県内の新規感染者急増とともに、これまで数名の職員さん、入院患者さんがコロナ陽性との発表がされていましたが、いよいよ恐れていた診療に影響を及ぼすまでの状況となっています。
 
一昨日に当病院がホームページにて発表した内容を以下に転載します。
 
【当院における診療制限等について(20220812)】
 
当院では現在、病棟スタッフを含む複数の新型コロナウイルス感染者が発生しております。また、職員の家族の陽性に係る濃厚接触者等も増加し、勤務体制に影響を及ぼしています。感染拡大防止の観点から、当面の間、以下のとおり診療を制限することとしました。
当院ご利用の皆様方には大変ご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
 
◉診療制限の内容
【入院】急を要しない入院及び手術を制限させていただきます。
【救急】救急外来、救急車受入はともに継続しますが、急を要しない患者様は受診をお控えいただきますようお願いいたします。
 
内容は以上となりますが、この文面からは、医療逼迫を受け、限られた人員で必死の体制維持がされていることが分かります。
 
市立敦賀病院は嶺南地域の中核病院であり、前病院事業管理者の言葉を借りれば、「絶対に院内クラスターを起こさない」との強い覚悟のもと、勤務される全ての皆さんが徹底した感染対策を講じてきていることを承知する立場からすれば、もはやどこから感染るか分からない中でのこの状況を責めるつもりは全くありません。
 
これまでも難局続きでしたが、「診療制限」に至っている局面はさらなるピンチと捉え、敦賀病院と市内医療機関の連携、さらには行政側の支援強化を含め、何とか乗り切っていただくことをお願いするとともに、市民の皆さまにおかれましては、先にありますよう、急を要しない来院を控えていただくなどご協力をお願いする次第です。
 

【市立敦賀病院のホームページトップ。医療体制を維持するため、市民の皆さまには是非とものご理解とご協力を。】
 
こうしてブログを書いている間にも、スマホには「大雨(土砂災害、浸水害)警報」が届いています。
 
新型コロナに自然災害と気の休まることがありませんが、南越前町の件も含め、このお盆も懸命に戦っている方々がいることを忘るることなく、自分のできる対策、行動に徹したいと思います。

経験を最大限活かし、来週の大雨に備えよう

ブログ 防犯/防災

東北地方北部を中心に降り続く雨。
 
家屋浸水や交通機関への影響、さらには収穫時期を迎える農作物への被害と、目を覆いたくなるような惨状となっており、南越前町で目の当たりにした光景を思えば、住民の皆さんの苦悩、落胆の気持ちは痛いほど分かるもの。
 
言葉でしか表せないのが忸怩たるところでありますが、隣町と同様に被災された東北の皆様に対し、心からお見舞い申し上げます。
 
さて、気象に関しては、台風8号が現在日本の南を北寄りに進み、今日の日中に東海や関東甲信地方の太平洋側に最接近し、上陸する見込みとなっています。
 
気象庁は東海地方に線状降水帯が発生する可能性があるとの予報を発表し、大雨による土砂災害や浸水、河川の増水、暴風や高波に警戒を呼びかけており、こちらは大きな被害とならぬよう願うばかりです。
 
また、前線の影響で、東北ではまたもや北部を中心に13日も激しい雨が断続的に続く恐れがあるとしており、これまでの大雨で地盤が緩み土砂災害の危険度が非常に高くなっているとして、厳重な警戒を呼びかけるところ。
 
さらに先の予報を見てみると、来週は太平洋高気圧の勢力が今週に比べて弱く、前線は東北付近に停滞せず、17日にかけて南下するとみられており、活動は活発な状態が続く見込みとなっています。
 
ウェザーニュースによると、北陸から山陰、九州北部にかけての日本海側を中心に、局地的に激しい雨の降る可能性があり、現時点では雨の強まるエリアやタイミングなどに不確実性があるものの、北陸の各地や滋賀など、一度大雨被害が出た所で再び雨の強まることも考えられるため、最新情報の確認が必要としています。
 

【17日朝までの12時間予想雨量(ウェザーニュースより)】
 
先週金曜日の大雨では、幸い大きな被害を免れた敦賀ですが、あの時点で既に、避難指示を発令する「警戒レベル4」に達していたことを強く認識しておかなくてはなりません。
 
来週の雨に向け、市の災害対応に関しては、気象情報の早期把握はもとより、前回の気づき事項や至らなかった点を速やかに反映のうえ、万全の体制で事態に備えていただくことをお願いする次第です。
 
なお、自分の身は自分で守るとの基本原則の観点から、地域住民の皆様におかれましても同様、決して「自分は大丈夫」と思うことなく、同じく「備え」を徹底いただくよう重ねてお願いいたします。

南越前町災害ボランティアへ

ブログ 防犯/防災

昨日は、先週の大雨で被災した隣町「南越前町」へ。
 
6日から同町社会福祉協議会が募集している災害ボランティアに個人で参加してきました。
 
これから参加しようという方、関心のある方も多いと思いますので、本日は活動の一端をご紹介したいと思います。
 
まず、敦賀からは10日に通行止めを解除した国道365号線を通り現地に向かいましたが、大雨から6日経ってなお濁流、大木横たわる河川、大量に土砂が流出したであろう山肌の痕跡に被害の大きさを感じざるを得ませんでしたが、この短期間で、よくぞ通行可能なまでに復旧いただいたと、改めて復旧作業にあたられた関係者の皆さんに感謝した次第です。
 

【仮復旧された国道365線(上流に横たわる大木あり)。こうした箇所がいくつもありました。】
 
普段良く利用するこの道は、清流のせせらぎを感じながらの峠道、徐々に視野が広がり、日野川を横目に走る、私の好きなドライブコースでもありますが、先の状況に加え、道路や家屋まで茶色に染まり、一変してしまった隣町の景色に、運転していて思わず涙が溢れてきました。
 
8時過ぎにボランティアセンターが開設されている旧今庄中学校に到着すると、まずグラウンドに運び込まれた災害ゴミの多さに驚きました。
 

【家電や家具など綺麗に分類された災害ゴミ】
 
8時30分の受付開始を前に、既に多くの方が参集していましたが、開始の合図の後、Googleフォームで事前申込みした列と当日申込みの列に分かれ受付、活動にあたってのオリエンテーション、資機材の補充(基本、皆持参ですが)などを済ませ、活動場所へ向かうバス待ちをしていると何と、敦賀の同級生、そして元福井県電力総連会長の同志と出会い、とりわけ同じ半日コースに並んでいた元会長とは再会を喜びつつ、その後の行動をともにしましたが、こうして同じ思いでこの場所に集ったことを頼もしく感じました。
 


【受付の状況。私は、Googleフォームで事前登録しておりましたので左の列へ。】
 
活動は、5人1チームで行いますが、私は先の元会長、3人で参加の親子の方と編成をし、リーダー役を務めることに。
 
ボランティアセンターで説明を受けた活動指示書に基づき、バスで活動先のそば道場近く大門地区に送っていただき、そこからは徒歩にて、活動場所のお宅に伺い、そちらでご挨拶。
 
老夫婦がお二人で暮らすお宅で、家屋の浸水は免れたものの、周囲の側溝や納屋が泥で埋まったとのことで、そちらの泥かきをお願いしたいと依頼内容を確認し、親子の3人組とそれぞれ分担のうえ作業を開始。
 
9時過ぎの時点で33℃の暑さに加え、ぬかるんだ足場、スコップ一杯でも重い泥は堪えましたが、こまめに休憩を取りつつ、3時間掛けてやっと側溝の泥かきを完了。
 
次に降雨があってもこれで排水可能と、小さな達成感がありました。
 

【ようやく泥を取り除けた側溝。写真は、元会長に撮影いただきました。】
※被災された方のお気持ちに配慮し、被災状況の写真は撮影しておりません。
 
途中、被災宅のご夫婦とは様々なお話しをしましたが、大雨が降った当時の危機迫る状況や抱えている不安はやはり直接聞かねば分からぬもの。
 
不安事項はボランティアセンターに伝えることや、最後、ご夫婦には「近いのでまた来ます」とお声掛けをしお別れしました。
 
その後は、迎えの依頼、ボランティアセンターに戻ってからは、リーダーが活動報告(事故の有無や活動継続の必要性など)をし、一連の活動を終了。
 
行動をともにしたチームのメンバーとは、互いに労い合うとともに、とりわけパートナーの元会長とは思いをともに、今後も連携を図ることを誓い合い、別れた次第です。
 
ここまでが、活動のご報告となります。
 
結びに、自分が行ってもいない間は控えておりましたが、福井県民の皆さん(コロナ禍を考慮し、ボランティアは県内限定としているため)にお願いです。
 
昨日の状況を見る限り、支援の手は長期に亘り必要なことは明らかと認識しました。
 
決して無理の無い範囲で結構ですので、南越前町への支援にご協力をお願いするとともに、ボランティアに参加可能な方におかれましては、以下のリンクよりお申込みいただければ幸いです。
 
 →災害ボランティア活動の詳細・申込みはこちら(南越前町社会福祉協議会HPより)
 
以上、ひとつでも参考になればと、長々ご報告させていただきましたが、今こそお互い様の「助け合いの精神」発揮。
 
福井県民の団結力で、ともに立ち上がりましょう。

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