大谷翔平選手が「104年ぶり」の偉業達成

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徐々に「南北の交通寸断」が解かれる福井県ですが、国道8号に続き、全面通行止めとなっていた国道365号の南越前町鯖波~敦賀市余座間について、県丹南土木事務所は10日正午に規制を解除。
 
周辺の状況確認を含め、本日この後は365号を通り、南越前町へのボランティアに向かいたいと思います。
 
気象情報に関しては、東北を中心に大雨のニュースが続き、心配が尽きないところでありますが、これを励ますかのように昨日、東北出身の大谷翔平選手が世界を驚かせる偉業を達成しました。
 
エンゼルスの大谷選手はアスレチックス戦に「2番・投手」でスタメン出場。
 
今季19度目の登板は、6回91球5奪三振、無失点の好投で自身メジャー5年目で初の10勝をマーク。
 
これで大谷選手は「10勝&25本塁打」となり、1918年に“野球の神様”ベーブ・ルース(当時レッドソックス13勝、11本塁打)が成し遂げて以来、メジャーリーグでは104年ぶりとなる“2桁勝利&2桁本塁打”の偉業を達成しました。
 
この偉業達成に、アメリカの専門家は文字通り「100年に1人の存在」と称賛したそうですが、大谷選手の出現は米球界の常識も変えました。
 
今年7月にあった米大リーグの新人選択会議(ドラフト会議)では、何と1巡目で2人が「二刀流選手」として指名されたうえ、「二刀流」への挑戦を希望する米大リーガーも出ているとのこと。
 
当の大谷選手は、これに満足することなく、あくまでも通過点として、さらに自分の掲げた目標に向け努力を続けるとあり、おごることなく真摯に野球に打ち込む姿は、米国民までをも魅了し、賞賛される存在となっていることを誇りに思う次第です。
 
大谷選手と言えば、高校1年生の時に作成したことで有名な「目標達成シート」(マンダラチャート)。
 
明確な目標(夢)を中央に書き、周囲9×9の合計81マスに細分化した目標を書き込んだものですが、実直にコツコツ努力すれば叶うことをこうして証明しました。
 
偉業達成の報を日本人として喜ぶとともに、振り返って自分の目標達成シートやいかにと、今一度見つめ直す機会にしたいと思います。
 

【米国民までを魅了する大谷翔平選手。今後ますますの活躍を期待いたします。(写真:APアフロ提供)】

原子力小委員会にて中間論点整理がされる

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国道8号など、寸断されていた幹線道路が徐々に通行止めを解除するのに併せスタートしているのが、甚大な大雨被害となっている南越前町への災害ボランティア。
 
敦賀市からは市の職員が午前と午後に分けて派遣されたほか、私の勤務する日本原電も昨日からボランティア活動を開始。
 
また、嶺北の坂井市は市民参加向けのボランティアバスを運行するともあり、ここは福井県民一丸となって被災地の力にと思うところです。
 
かくいう私も何か少しでもお手伝いをと、明日11日は個人的にボランティアに申し込んだところですが、この暑さもあり、地域や親類縁者だけでは復旧が困難となっていることから、我こそはという方はぜひご協力いただけますようお願いいたします。
 
さて、ここ数日は災害関連のことを記載してきましたが、その間にも様々なことが進んでいるもの。
 
中国と台湾の緊張や内閣改造など関心事は多々あるところですが、日々話題が尽きないのは原子力政策。
 
経済産業省総合資源エネルギー調査会の原子力小委員会の下部に置かれている「革新炉ワーキンググループ(革新炉WG)」では、7月29日の会合で「革新軽水炉を優先して開発を進める」との方向性や各炉型ごとのロードマップなどを示した中間整理案を取りまとめたところですが、昨日9日は、その内容が原子力委員会に報告された後、意見交換がされました。
 

【「革新軽水炉」導入に向けた技術ロードマップ(8月9日:委員会配布資料より抜粋)】
 
 →8月9日の原子力小委員会における配布資料はこちらをご覧ください
 
冒頭、挨拶に立った経済産業省の細田健一副大臣は、革新炉開発に関し、「今後のわが国の原子力技術の発展のため必要不可欠」と述べ、活発な議論を期待したほか、委員として出席した杉本達治氏(福井県知事)からは、「将来の原子力規模と道筋」の明確化を要望するとともに、折しも8月9日に美浜発電所3号機事故から18年を迎えたことに際し、当時の状況を、「西川一誠知事のもと、大変緊張して対策に取り組んだ」と振り返りながら、立地地域として改めて「原子力発電は安全確保が最優先」と強く訴えました。
 
また、専門委員として出席した全国電力関連産業労働組合総連合(電力総連)の坂田幸治会長は、「既設炉の再稼働と長期安定運転の実現なくして、革新炉開発の道筋を切り拓くことは困難」と指摘したうえで原子力事業による地域経済の活性化や雇用創出にも言及し、「人材・技術やサプライチェーンの維持・強化、そのための事業環境整備の必要性を強く打ち出すことが重要」と強調しました。
 
前者は原子力発電所立地地域、後者は原子力を含む電力関連産業で働く者を代表しての発言でありますが、両者とも決して自分達の地域や職域へのメリットのためではなく、わが国の根幹を成すエネルギー政策を真剣に考えるからこその意見であることをご理解いただけるのではないかと思います。
 
今回の原子力小委員会では、革新炉WGの中間整理案と合わせ、資源エネルギー庁が同委員会の中間論点整理案として、「原子力の開発・利用に当たっての“基本原則”の確認」「将来を見据えた研究開発態勢の再構築」など5項目について整理。
 
なお、専門委員として出席した日本原子力産業協会の新井史朗理事長は、以下を要望。
 
1.原子力の持続的活用・長期的な利用に関する国からの明確なメッセージ発出
2.建設中を含めまだ再稼働していないプラントの早期稼働の実現と新増設・リプレースの検討開始
3.原子力発電への国民理解・信頼獲得に関係者が一丸となって取り組むこと
 
この3点に関しては、全くもって私も同感。
 
とりわけ、1.にあるよう、国が明確な考えを示すことなくして進められない訳であり、今度こそは検討させるだけさせて何も変えない「時間の浪費」となることなきよう、岸田総理には覚悟を決めて「政治判断」されることを期待する次第です。
 
電力需給逼迫にこの国際情勢を踏まえ、今判断せねば、エネルギー安全保障上、本当に手遅れになりかねなとの危機感を抱いているのは、決して立地自治体や電力関連産業に勤めている者だけではないのですから。

県道今庄杉津線の崩落現場から学んだこと

ブログ 防犯/防災

熱戦が繰り広げられている「夏の甲子園」。
 
昨日は、地元から福井県代表として出場の敦賀気比高校が1回戦を行い、同じ北信越地区の高岡商(富山)に13―3で快勝し、2回戦に進出しました。
 
次の相手は興南(沖縄)との激戦を制した市立船橋(千葉)となりますが、一戦必勝で勝ち抜き、地元敦賀のみならず、甚大な大雨の被害を受けた福井県に元気を与えることになればと願うところです。
 
さて、連日お伝えしている大雨被害に関する情報ですが、11日に運行再開するとしたJR北陸本線以外の交通機関に関し、国道8号の南越前町-敦賀市間については、国土交通省福井河川国道事務所が9日午前5時に通行止めを解除すると発表しました。
 
但し、南越前町大谷の一部区間は片側交互通行となるとのこと。
 
また、中日本高速道路も同じく解除見込みを発表。
 
北陸自動車道下り線敦賀IC―今庄IC間については「8月末頃」、上り線の敦賀IC―武生IC間は8月10日とのことであり、こちらも連日繰り返しとなりますが、一日でも早い復旧に向け最大限のご尽力をいただいている関係者の皆さんに対し、心からの敬意と感謝を申し上げる次第です。
 
この国道8号線と北陸自動車道はまさに福井県の南北を走る大動脈であり、これらを含む敦賀と嶺北を結ぶ道路5本全て(国道365号線、県道今庄杉津線、しおかぜライン)が寸断される状況となった訳ですが、昨日はそのうちの1路線、県道今庄杉津線の崩落現場を大比田区長と確認してきました。
 
区長は既に、崩落のあった谷伝いに大比田地区までつながる「大川」の土石流災害を懸念され、入念に現場の状況を確認されていたところですが、過去の経験を踏まえた災害リスクを最も把握している地元の方のご案内、説明は本当に勉強になりました。
 
併せて、県道までの取付道路を上るとちょうど県土木の方がおられ、大雨のあった直後から復旧対応にあたっている現場、あるいは下流にある国道8号線までに2箇所設置されている砂防ダムの設計思想などについても伺うことができました。
 
この県道は、国鉄の旧北陸本線が通っていた道で、崩落現場はちょうど3つのトンネルが重なるビューポイントの間、「芦屋隧道」入口(敦賀方面より)だった訳ですが、道路が見事に抜け落ち、想像を遥かに上回る規模の崩落であったことに驚くばかりか、先にあった2箇所の砂防ダムがほぼ満杯まで埋まり、土砂災害防止としての機能が果たされたことを確認することができた訳ですが、裏を返せば、この砂防ダムがなかったら…と思うと背筋が凍る思いとなった次第です。
 
参考まで、以下に状況写真を掲載します。
 

【芦屋隧道側から見た崩落現場。途中で道路が無くなっています(左手のクレーンが設置されている場所は、観光者向けに市が設置した駐車場で、ここに迂回路を通すとのこと。】

【谷に沿って流れる土砂。この先にひとつ目の砂防ダムあり。】

【崩落現場から見る旧北陸本線トンネル郡の眺め(本当はもうひとつ敦賀側のトンネルと合わせ、3つが重なる眺めに)】

【ひとつ目の砂防ダムを下流より見る。この高さ分が土砂で埋め尽くされ、丈夫には流木が引っ掛かっている。】

【ふたつ目の砂防ダムを上流側より見る。同じくここまで土砂で埋まり流木が堆積している(県土木によると流木は撤去する予定とのこと)。】

【砂防ダムからつながる「大川」。国道8号線の下をくぐり、大比田区、敦賀湾へとつながる土石流指定河川が、この状態で本当に助かったと感じた次第。】
 
なお、土砂で埋まった砂防ダムですが、県土木の方の説明では、この後堆積したとしても土砂の速度を低下させるよう設計されているとのことであり、いま取り除く必要性はないとの考えを聞き、改めて土木の世界の奥深さ、ダイナミズムを感じた次第です。
 
こうしてリアルな現場を確認し、実際にこの場で起きたこと、どのような仕組みで土石流を防止し、それは過去の経験の上にあるということをまざまざと学ぶことができました。
 
こうした学びを次への備え(災害リスクの高まりを意識)にするとともに、市内各地にあろう経験と対策をひとつでも多く確認していければと思います。
 
なお、取付道路や河川周辺及び砂防ダムにアクセスする道の草刈りを定期的に行なっていただいているのは大比田区の皆さんであり、日頃からの災害意識の高さあっての取組みに敬意を表する次第です。
 
結びとなりますが、大変暑い中、快くご案内いただきました大比田区長、お忙しい中説明いただいた県土木ご担当の方、厳しい環境の中で復旧にあたっていただいている現場の皆さんに改めて感謝申し上げます。
 


【帰りに確認した大比田の隣、杉津の浜辺。拡大してみると、大きな岩の回収作業にあたっているのが分かりますが、この上流の谷には砂防ダムが無いというのもひとつの事実。】

南越前町にて応急給水活動支援開始

ブログ 防犯/防災

残した爪痕が大きいだけに、連日この話題に触れざるを得ない大雨の影響について。
 
福井県の南北で交通寸断となっている各交通機関に関しては、災害発生以降、必死の復旧作業が続いているところですが、まずJR北陸本線についてJR西日本は7日、運転を見合わせていた北陸線敦賀―武生駅間について、11日の始発から運転を再開すると発表。
 
普通列車、特急サンダーバード、しらさぎとも運行するとのこと。
 
また、南越前町大谷第一トンネル付近の土砂崩落のため通行止めとなっている国道8号の越前市-敦賀市間について、国土交通省福井河川国道事務所は同じく7日、今週前半を目処に通行止め解除できるよう作業を進めていると発表。
 
同日正午から、通行止め区間を南越前町桜橋交差点-敦賀市大比田交差点(9.4キロ)に短縮するとともに一部を規制解除し、緊急車両のみ通行可とするとありました。
 
なお、緊急車両のみ通行可能となったことを受け、県ではJR武生―敦賀駅間で、8日朝から災害時緊急バス(無料)を運行するとあり、代替輸送手段の確保が図られるところです。
 
(投稿後追記)
災害時緊急バスの件については、本日新聞が休刊日ということもあり、杉本福井県知事などは自身のTwitterなどで情報の拡散に努めておられます。敦賀市のホームページなどを見る限り、今朝の段階でこうした情報には一切触れられていませんが、交通寸断の起点、当事者となっている敦賀市としていかに市民の皆さんに情報を発信していくのか、市民生活に直結する問題と考えますが如何に。
 
被災写真で見る限り、直感的に「当面無理」と感じたこの被害に対し、こうして迅速に復旧対応にあたられた関係者の皆様に改めて敬意と感謝を申し上げる次第です。
 
ここまでは交通インフラについてでしたが、何より欠かせない生活インフラについて、5日に災害救助法の適用がされた南越前町では、今なお広い範囲で断水が続いており、町は5箇所に給水所を設け対応を続けているところ。
 
そのような中、応急給水活動支援のため、敦賀市から上水道課の職員3名と給水車(加圧ポンプ付き4トン車)及び先導車を派遣することを決め、7日11時30分に出発したとの連絡がありました。
 
敦賀市からの給水活動支援はこれまで幾度も実績があるところであるほか、7月2日の敦賀市防災訓練ではまさに、私も実際の給水訓練にて、パックに詰め込んだ冷たくて美味しい敦賀の水を自ら体験してきたばかり。
 
今頃は活動の真っ最中かと思いますが、生命並びに生活に欠くことのできないライフラインである「水」が南越前町の皆さんに行き渡ることを願うとともに、暫し続くであろうこの支援活動に対し、派遣された敦賀市職員の皆さんの奮闘を心から応援する次第です。
 

【7月2日の給水訓練の様子。自慢のひとつである「敦賀の水」で、お隣町にも貢献できればと。】

心満たされる「プチHand みなと縁日」

ブログ まちづくり

県内各地を襲った記録的大雨による被害。
 
昨日の福井新聞には、国道8号線や北陸自動車道で発生した道路を埋め尽くす土砂崩れ、今庄周辺の浸水など、まさに自然の脅威を感じる写真が掲載されていました。
 
また、この被害により交通機関が寸断されていることから、嶺北と嶺南の行き来が出来ないなど、大変なご不便をお掛けしている訳ですが、一日でも早い復旧、通行再開に向け、各機関ともに懸命の努力が続けられていますので、今暫し状況に注視いただくことをお願いする次第です。
 
さて、天気のほうはといえば一転、大雨が降ったのが嘘のような青空広がる一日となった昨日。
 
先ほど【お知らせ】にも記載しました通り、午前中は町内全戸への「やまたけNEWS』配布でひとしきり汗を流しましたが、外にいらっしゃった何人かの方には手渡しする際、「頑張ってね」と励ましの声も頂戴し嬉しい限り。
 
単純な性格の私は、こうした声ひとつでエネルギー充填。
 
期待に応え、ご支援にお返し出来るよう、一層頑張らねばとネジを巻いた次第です。
 
また、夕方は「プチHand みなと縁日」が開催されると聞き、気分転換も兼ね、妻・愛犬とともに金ヶ崎緑地公園へ。
 
「波音をききながら ふらり夏の夕涼み」とのサブタイトルが掲げられた、まさに手作りのイベントでしたが、クラフトやキッチンカー、飲食店、さらにはフラダンスやアコースティックライブ、変わったところでは「波音ハンモック」などのパフォーマンスコーナーもあり、夕暮れのロケーションとマッチした、大変雰囲気の良いイベントと感じました。
 
ネーミングが「縁日」とある通り、親子連れも多く訪れ、どこもかしこも笑顔あふれる場であったことも印象的でした。
 
このことは、実は先ほどの「やまたけNEWS」の裏面(ミニSLの部分)にも記載した通り、「鉄道と港のまち敦賀」を象徴する場所に必要なのは、市民の皆さんが自ら楽しむこうした雰囲気であり、とりわけお子さんたちの笑顔あふれる場にしていきたいと改めて思った次第です。
 
こうして昨日感じたことも胸に、市民の皆さんの声を頂戴しながら、ここ敦賀が「心満たされる場所」、「住み続けたいまち」となるよう、引き続き取り組んでまいります。
 

【何にも変え難きこの風景。「鉄道と港のまち」のコンセプトに拘り、生かさねば。】

【お知らせ】やまたけNEWS(第13号)を発行しました

ブログ 活動報告

定例会ごとに発行しております「やまたけNEWS」もこれで第13号となりました。
 
敦賀市内の皆さまには、今朝の新聞折込みにて、市外の皆さまにおかれましてはホームページに掲載しておりますので、以下リンクよりご覧いただければ幸いです。
 
 →やまたけNEWS(第13号)はこちら(一番下までスクロールしてください)
 
今回の一般質問は「シビックプライド」をテーマに、私の考える理念に基づき意見提起した次第ですが、NEWSを通じて、市民の皆さまとこうした課題について共通認識が図れればと思います。
 
感想やご意見などございましたら遠慮なく、連絡いただけますようお願いいたします。
 

【町内約450軒の皆さまにはやはり自分の足で、昨日ポスティングにてお届けしました】

大きな爪痕を残した記録的大雨は福井県南北を分断

ブログ 防犯/防災

広島に原爆が投下されてから今日で77年。
 
犠牲になられた方に対し深く哀悼の意を表するとともに、この出来事を決して風化させないこと、さらには核兵器廃絶に向け世界の中で役割を果たしていくことが、長い人類の歴史において唯一、原子爆弾による被害を経験した日本のなすべきことと、思いを再確認する次第。
 
そうした思いのもと、本日執り行われる平和記念式典(広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式)に合わせ、静かに黙祷を捧げることといたします。
 
さて、人為的な原爆が残したものとは種類を変えますが、こちらは自然災害の「爪痕」。
 
一昨日、昨日と東北から北陸地方に大きな被害をもたらした記録的大雨は、ここ敦賀市にも襲来。
 
昨朝には、記録的短時間大雨情報が発表されたほか、市内中心部を流れる「笙の川」の水位が一時「氾濫危険水位」を超えるなど、極めて緊張高まる状況となりました。
 
8時50分には、笙の川の氾濫恐れありとする「警戒レベル4相当情報」が発表、9時15分には自主避難所が開設されたため、私もプラザ萬象、松原公民館へと足を運び、対応状況を確認するほか、プラザ萬象では、実際に避難されて来られた方とも会話をし、リアルな現場を把握した次第。
 
笙の川については幸いにも、その後雨足の弱まりとともに水位が低下。
 
結果大事に至らずホッとした訳ですが、特に急傾斜地においては緩んだ地盤による土砂災害への警戒を維持するところです。
 
また、この間、東浦地区の区長さんとも連絡を取り合う中で、国道8号線が通行止めで大渋滞していると聞きましたが、次第に道路を始め、JRも大変な状況となっていることを確認(今朝確認した最新状況は以下の通り)。
 
◉国道8号線
→ 南越前町大谷で斜面崩落が発生したため、越前市白崎町~敦賀市田結を全面通行止め
 
◉北陸自動車道
上り武生IC〜敦賀IC間、下り木之本IC〜武生IC間は通行止め
 

【土砂が流れ込んだ敦賀府県トンネル付近(NEXCO中日本ホームページより)】
 
◉JR北陸本線(敦賀〜武生駅間)
→8月9日まで運転見合わせ
 

【線路が冠水した今庄駅構内(JR西日本ホームページより)】
 
他の県道なども通行止めとなっており、言わば木の芽峠を境に福井県内の南北が分断された状況となっています。
 
これだけの被害につき、どれも復旧の見込みが立っておらず、通勤・通学(夏休みで幸い)や物資輸送するにも大きな迂回を要するなど、様々な影響が生じているところであり、引き続き事態の把握に努めたいと思います。
 
敦賀に大雨が襲来すると予測された時点からの時系列と市の対応を今一度整理する必要がありますが、自分で確認する中では、「警戒レベル4」となった時点での避難指示のあり方、災害情報としての市民への周知の方法、そして一番感じたのは、河川周辺を始め、住民の皆さんの意識がどうであったか(まだ大丈夫の意識)という点。
 
この辺りに関しては、落ち着いたであろう週明けにでも、危機管理対策課に確認をし、次のこうした事態に備えておきたいと考えます。

大雨に最大限の警戒、ハザードマップの確認を

ブログ 防犯/防災

「自然の脅威」
 
人間の手には及ばないパワーとそれによる影響を、まさにいま感じています。
 
山形、新潟、石川と徐々に南下をし、甚大な被害を与え続けている大雨は、ここ福井県内にも襲来。
 
気象庁によると8月4日13時半までの24時間降水量は大野市で178mm、勝山市で142mmとなり、ともに8月の観測史上最大を更新。
 
この影響により、勝山市は全域に、大野市も一部地域に避難指示を発令する事態に。
 
さらにこの大雨は広範囲に及び、福井市は同日17時、土砂災害や河川氾濫の恐れが高まっているとして、市全域に避難指示を発令(対象9万9872世帯、26万5904人)したほか、鯖江市、越前町でも一部地域に避難指示を発令するなど緊張感が高まる状況となりました。
 
また、お隣の南越前町では、本日4時50分までの1時間に約80mmの猛烈な雨が降ったとみられるとして「記録的短時間大雨情報」を発表。
 

【お隣、南越前町にも「記録的短時間大雨情報」発表(ウェザーニュースより)】
 
こうして脅威が近づく、敦賀。
 
昨夜からは、轟く雷鳴とともに屋根を叩く強い雨が降り続いており、現在「大雨(土砂災害)警報」、「雷、洪水注意報」が発表。
 
大雨による低地の浸水や土砂災害に警戒を要する、決して他人事ではない状況となっています。
 
こうした場合に最も大事なのは、「自分は大丈夫」と思う気持ちを捨て、まずは「自分の身は自分で守る」の意識を持つこと、さらには気象情報の把握、敦賀市が全戸配布している土砂災害ハザードマップや洪水ハザードマップと照らし合わせ、お住まいの地域の危険度を把握することかと考えます。
 
ハザードマップに関しては、お手元にない方のため、以下にリンクしますので、是非ご確認いただきたく存じます。
 
 →土砂災害ハザードマップ(各地区)はこちら
 
 →洪水ハザードマップ(改訂版)はこちら
 
こう書いている間にまた雨足が強くなってきました。
 
今はとにかく警戒。
 
緩む地盤、時間差で増水する河川などに最大限注意のうえ、油断せずに過ごしましょう。

「敦賀きらめき温泉リラ・ポート」に関する所管事務調査を実施

ブログ 敦賀市議会

全国的に猛暑日が続き、雨恋しと思えば、今度はとんでもない降雨。
 
昨日は東北や北陸地方を中心に大雨となり、山形県には大雨特別警報が発表されました。
 
続いて同警報が発表された新潟県でも、線状降水帯により猛烈な雨が続いており、関川村では、1時間降雨量の全国歴代6位タイ記録となる149.0mmを観測したとのこと。
 
3時間降水量も300mmを超えていて、同地点での平年8月の約1.5倍の雨が3時間で降ったことに驚くばかりですが、ひとたび線状降水帯の位置がズレれば全国どこでも起き得ることであり、「自分は大丈夫」と思わず備えることが必要と改めて認識する次第です。
 
なお、関川村と同じく大雨となっている村上市は、私の母方の実家のあるところであり、大きな被害にならないことを願うばかりです。
 
さて、そうした心配が続く中ではありますが、話題を変え、敦賀市議会のご報告を1件。
 
以前に、敦賀市議会初の百条委員会が行われた「敦賀きらめき温泉リラ・ポート及び敦賀市グラウンド・ゴルフ場の指定管理」(以下、リラ・ポートと称す)に関わる問題について、市議会として調査報告書を提出して以降は、この事案を所管する産経建設常任委員会にて、その後の市の対応を「所管事務調査」という形で確認を継続しているところ。
 
「リラ・ポート」に関しては既に、昨年12月定例会では指定管理者の選定について議決した後、4月からは新たな指定管理者の元でリニューアルオープンしているところですが、昨日は主に、こうした経過の中で適切な運営がされているかに視点を置き「所管事務調査」を行いました。
 
調査事項の大項目は以下のとおり。
 
敦賀きらめき温泉リラ・ポート及び敦賀市グラウンド・ゴルフ場の指定管理について(対象:観光部)
1.市と指定管理者との引継ぎ結果について
2.指定管理開始後の運営状況について
3.前指定管理者へ請求・回収するべき事項への対応について
 
1.に関しては、前指定管理者が破産をしており、指定管理者同士の引継ぎではないものの、「指定管理者制度ガイドライン」に基づき作成したチェックリスト等に基づき、市が新たな指定管理者と連携を密に指導・確認していること、専門知識の必要な分野に関しては、業者も交え対応されていることを確認。
 
2.に関しては、指定管理者から提出される事業報告書や相互に取り交わした協定書などに基づき運営がされ、第一四半期が経過した段階において、日々の日報或いは月次報告書により、市が運営状況を把握していること、リラ・ポート(グラウンド・ゴルフ場含む)の収支状況や入込客数に関しても想定内の状況であること、さらには運営を開始してから生じた問題点や課題に関しても、両者共通認識のもと調整がされていることを確認しました。
 
なお、課題のひとつに挙げられていたグラウンド・ゴルフ場のトイレ設置の件については、私自身も複数の関係者から意見を伺っており、市内で500人を超えるとされるプレーヤーの声ともあることから、市においても真摯に耳を傾けていただき、然るべき対応をお願いする次第です。
 
続いて、3.に関しては、前指定管理者へ請求・回収するべき事項として挙げられている3件のうち、2件は既に昨年度「不納欠損」処理を行っていること(前回調査通り)、残る1件(小規模修繕返納金)については、前々指定管理者の会社に対し請求し続けているとのことであり、今後は弁護士とも相談のうえ対応を図ることまでを確認しました。
 
こうして、この日の所管事務調査を終えたところですが、思えばこの案件の発端となったのは、私が議員になって初の令和元年6月定例会で、前指定管理者であった浜名湖グラウンドゴルフパークが、市の計上した予算(事業費)を受け取らないと異例の申し出をしたことから始まっており、紆余曲折、ここまで3年を要したことを複雑な心境で振り返ったところです。
 
私自身、冒頭の部分から、百条委員会の委員として、その後も産経建設常任委員、後半は同委員会委員長として、この問題に一貫して携わってきましたが、指定管理制度の根幹に関わる部分に焦点を充て、市も自ら調査を行い「ガイドライン」が制定され、行政と議会がともに「二度とこうした問題を起こさない」との認識のもと対応が図れたことは、結果、市民に不利益を与えないことにつながる有意なものであったと評価する次第です。
 
これで一連の問題にひとつ節目を迎えたものと思いますが、市民のための施設を急遽、長期に亘り休館させたことの責任の重さ、大きな教訓を忘るることなく、今後、市も議会も認識を高め対応にあたらねばと思う一日となりました。
 
市民の皆さんにおかれましては、こうした考えを共有いただき、リラ・ポートに限らず、各公共施設にてお気づきの点あらば、ご遠慮なくお申し付けいただけますようお願いいたします。
 


【再開初期の不慣れも解消され、軌道に乗り始めた「リラ・ポート」。お湯の評価はバツグンにつき、皆さまも是非ご利用を。】

処理水海洋放出計画を福島県知事が「了解」

ブログ 原子力

この厳しい暑さを考慮し、徐々にスタート時間を早めているのが朝の愛犬との散歩。
 
ブログを書き終える時間も早め、ここ最近は5時台に家を出ることにしています。
 
これが功を奏してか、太陽の日差しもまだマイルドで、少し風のある日などは心地良く感じる訳ですが、眼前に聳える野坂山、そして単なる農道までも、今は透き通る空の青、田の緑のコントラストが大変美しく、心洗われるもの。
 
こうした景色を見れば、不思議と一日の活力が湧いてくると同時に、美しき郷土の風景を残してくれた先人たちに感謝する次第です。
 

【美しき郷土の風景。大切に守り、残すことも私たち世代の役割かと。】
 
さて、この農道で例えては筋違いかもしれませんが、昨日はようやく一本の道が拓けたニュースがありました。
 
7月には原子力規制委員会が、安全性に問題はないとして放出計画を認可していた東京電力福島第一原子力発電所の処理水海洋放出の件について、規制委員会の認可を受け、県と立地2町などでつくる検討会も「東電が示す対策で周辺地域の安全は確保される」との報告書をまとめ、県知事及び立地2町の判断に注目が集まっていたところ。
 
そうした中、この海洋放出計画を巡り、福島県の内堀雅雄知事と立地2町長は2日、県庁で東電の小早川智明社長と会い、海底トンネルなど放出設備の本体工事開始を了解すると伝えました。
 
これを受け、東電は来年春頃の放出開始に向け、近く工事に着手すると報じられており、私自身は、処理水自体或いは海洋放出に対して極めて科学的且つ合理的な判断がされたことを歓迎する次第です。
 
東京電力ホールディングスにおいては、以下の同社お知らせにて、これまでの経緯を始め、事前了解に対する地元の皆さんを始め関係者への感謝、そして最後は「ALPS処理水希釈放出設備等の工事については安全最優先で行ってまいりますが、その状況を適時お伝えし、加えて、自治体の安全確認、国際原子力機関(IAEA)のレビュー等に真摯に対応し、客観性・透明性を確保することで、国内外から信頼いただけるよう取り組んでまいります。」の言葉で結ばれていました。
 
 →「福島第一原子力発電所の多核種除去設備等処理水の希釈放出設備等の設置に係る福島県、大熊町および双葉町の廃炉安全確保協定に基づく事前了解について」(令和4年8月2日:東京電力ホールディングスお知らせ)はこちらから
 
先の長い福島第一の廃炉作業でありますが、一つ大きな課題であった処理水を巡る対応が、こうして公正且つ透明性をもって、科学的に判断したことは、空気感で物事が決まる日本にあって、これまた大きなことと受け止めるところであり、今後は東京電力ホールディングスの言葉にありました通り、安全を最優先に、さらに信頼が得られるよう作業を進めていただくことをお願いする次第です。

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