一般質問から得られる「気づき」

ブログ 敦賀市議会

改めてですが、このブログの役割と目的は、自分の活動や考えを有権者の皆さんに知っていただくということですが、もうひとつ大事に思っていることは、政治に関心を持っていだだくということ。
 
そういった意味で、議会開催中はあまり前置きなく、議会であったことを中心に書くということにしておりますので、その点ご容赦いただきけますようお願いいたします。
 
さて、一般質問2日目の昨日は、1日目と同じく6名の議員が登壇。
 
一昨日のブログに、一般質問の場は「自身の質問時間以外も学びの時間とし、しっかり拝聴する3日間にしたいと思います」と書きましたが、この二日間はまさに他の議員の皆さんの質問から多くの「気づき」をいただいております。
 
ひとつは、多角的視点。
 
昨日の質問では、生活困窮者支援、産後ケア事業、避難所の男女参画、障がい者の自立支援など、議員に得手・不得手は言ってられない訳ですが、正直、自分の中ではそういった課題と直接の接点がなくきたこともあり、取り上げてきていない分野でありまして、各議員のリアリティある質問と意見提起は、大変勉強になりました。
そういった多方面からの視点がある議会というのが、住み良いまちづくりにつながるものと改めて感じました。
 
次に、質問の組み立てと理事者とのやり取り。
 
私の座席は市長部局の皆さんが座る理事者席前の最前列につき、理事者の表情も質問にあたる議員の横顔や質問席の状況も大変よく分かる位置にあることから、その辺の細かな部分についても汲み取れる訳ですが、この日も事前通告した質問に続く「再質問」にて、さらに考えを引き出して行こうという議員側と、時には動ぜず、時には人情滲む表情も浮かべながらも答弁する理事者の姿から、内容が深掘りされるシーンが多々あり、時間に窮して浅いやり取りになってしまっている自分との違いを感じました。
 
最後に、議員それぞれの感性と言葉の大切さ。
 
多様性と言えばそれまでですが、議員それぞれの持っている感性は言葉に表れます。
どちらかというと直球勝負型の私は、思ったことをストレートに言葉にしてしまうので「ヒネり」がないのですが、この日は以下の言葉が印象に残りました(発言議員の名前を書くのは控えます)。
 
◉投資効果なきところに民間は金はかけない。であれば、今あるものを活用し、投資しやすい場所に(金ヶ崎周辺整備に対して)
◉敦賀は、都会に近い田舎まち(移住・定住促進に対して)
◉驚きと感動を与える場所になることを期待(新幹線開業を踏まえた駅西地区開発に対して)
◉視覚と違い、聴覚は選べない。だから音楽は人を惹きつける魅力がある(駅ピアノの導入に対して)
◉わずかなコストでゆたかな心が生まれる(音楽を通した文化・交流の発信)
 
実は私も一昨日の質問で、敦賀高校生の観光マーケティンググループの取り組みと世界への発信を掛け「中部国際空港から1羽の折り鶴が世界に飛び立った」と述べましたが、上でご紹介したものは私のと質の違う、施策に結びつくイメージを感じるものであり、「なるほど!」としっかりメモさせていただきました。
 
おそらくですが、表情や頷きを見るに、理事者の皆さんの心にも届いたことと勝手に理解した次第。
 
「気づき」は以上となりますが、こうして色んなことを感じる質問の場というのはやはり、敦賀市議会が「一問一答方式」を採用していることが大きいのかなと考えます。
この「一問一答方式」は、平成20年12月定例会から質問の1回目は一括方式、2回目以降の質問を一括もしくは一問一答の選択が出来るとして以降、平成22年6月定例会から「完全一問一答方式」を採用(当面の間は一括との選択制)したうえで、全議員が「一問一答方式」を選択している状況に鑑みて、平成27年6月定例会から「完全実施」されたもので、「敦賀市議会基本条例」第5条では「市長等への質問は、広く市政上の論点及び争点を整理するため、一問一答方式で行うものとする」と定め、さらに通告の範囲内であれば「再質問」を可とすることも含め、「議会改革」がされてきたお陰だと思っています。
 

 
他市町の議会を決して批判する訳ではありませんが、「一括形式」、慣例的に「再質問を認めない」とする議会もある訳ですが、感情なくシナリオの読み合いをしていては、双方の議論の深掘りなど出来るはずがなく、それでは有権者の皆さんにも思いは(双方の)届かないでしょう。
 
臨席の1期生議員の方と会話するに、同じ考えを持たれていたようで、先人の皆さんが脈々と改善をされてきたこの敦賀市議会、そして議会との両輪である理事者の皆さんと議論出来る場にいることを何か嬉しく思った次第です。
 
本日は、今定例会の一般質問最終日となりますが、先輩議員・同僚議員の皆さんの発言はもとより、綿密な準備のうえ答弁にあたる理事者の皆さんからもひとつでも多く吸収し、自身の成長につなげていきたいと思います。

一般質問終了。世界に発信する個性あるまちを目指そう。

ブログ 敦賀市議会

敦賀市議会は、昨日から一般質問が始まり、この日は6名の議員が登壇。
 
私も5番目に登壇させていただきました。
 
スポーツの世界では、コロナ禍での「無観客」からやや脱し、人数を限定しながら「有観客」にシフトしていて、選手からは「身近で応援してくれるのは力になる」というコメントもある訳ですが、昨日は何と、私の質問を傍聴をしに労働組合の仲間が議場に駆けつけてくれ、たった一人ではありますが、スポーツ選手の気持ちが分かった次第。
 
また、複数の市内外の方からは「ネット中継で応援してるよ」などとの連絡を事前にいただき、議場におられなくとも関心を持っていただいていることに感謝の気持ちで一杯になりました。
 
さて、肝心の質問の方ですが、16時から約1時間に亘り、「第7次敦賀市総合計画」をテーマに理事者と議論をさせていただきました。
 
昨日のブログでも概要を述べましたが、市の最上位計画の10年に一度という見直しの機会に接し、議員の立場として計画策定議論に参画出来ることを光栄に思うとともに、敦賀の将来のためしっかりと意見提起していく役割と責任を果たすべく質問にあたりました。
 
市の最上位計画というだけあって、「基本理念」や「基本構想」が見据える視点はまち全体の将来、「中期事業計画」で示す施策の範囲もあらゆる分野ということですので、今回の質問の狙いは、細かな施策のひとつ一つを捉える(いわゆる重箱の隅をつつく)のではなく、市が示す、敦賀の将来像に向けた大きな方向性や概念について真意を確認するとともに、私自身が考える点をひとつでも多く反映いただくこと。
 
また主要な分野の戦略や、政策の達成管理に用いる「重要成果指標」、一人でも多くの市民の声が反映出来る「策定プロセス」に関し、これに対しても私の考えを伝え、今後の審議に取り込んでいただくこと。
 
大きく言えば、その二つの狙いがあった訳ですが、この点に関しては、理事者との議論を通じ達成出来た部分もあれば、説明を聞き納得した部分もあり、自分の中では有意義な質問時間になったと受け止めています。
 
代表的な点だけご紹介するとすれば、ひとつは基本理念に掲げる「夢と希望に満ちた(まち)」とは何を意味するのか?との問いの部分で、私は①あらゆる世代の市民が活躍するば、必要とされる場があるまち(市長答弁と合致)、②発展に向けて絶えず変化や挑戦をし続けるまち、③誇れる歴史的経過や産業技術を踏まえ「世界」に発信していくまちの3点ではないかと考えを示したうえで、③「世界に発信」については、ダイヤモンド・プリンセス号寄港の際に「人道の港ムゼウム」で展示物を涙を流してご覧になる外国人を目の当たりにしたこと、粟野地区が誇る「スコップサウンズ」のスコップ三味線でのおもてなしが外国人と一体となり盛り上がったこと、そして最後は、このコロナ禍にあっても嘆くことなく前を向いて、敦賀高校の普通科・情報経理科で構成する「観光マーケティンググループ」が「敦賀」を国内外に向け発信(直筆手紙と折り鶴入りのメッセージを806通送付)し続けていることから、自身の考えに至ったことを紹介。
 

【やまたけにも届けられた敦賀高校からの折り鶴入りメッセージ。この取り組みは中部国際空港の公式Facebookでも紹介され、折り鶴は世界に羽ばたいていきました♪】
 
「世界なんてオーバーな」、「夢物語を言うな」と思われるかも知れませんが、私は真剣です。
 
「出来ない理由」を言った瞬間、それは「夢でなくなる」訳であり、特に敦賀高校生から刺激を受け学んだように、「世界にアプローチ」していくことは「やる気次第」で出来ること、そして「夢は語らずして実現なし」な訳であります。
 
ですので「世界に発信」を「挑戦」していくまちに位置付けることこそ、とりわけ若年層の方の敦賀への魅力が増すとともに市全体の活力にもなり、そのまちが元気であるということは自然と周りから人や企業が集うといった相乗効果も得られるというのが私の考えであります。
 
市からは「現戦略にも言葉は違うが考えは含まれている」(であったと思います)との答弁で、基本的部分に反映するまでの前向きとまではいきませんでしたが、この点については、少しでも各戦略部分に反映されるよう引き続き意見していきます。
 
また、市民の皆さんからも多くの意見があった産業分野に関しては、2018年6月に設立した「敦賀ものづくり懇話会」(市内12企業が参加)がそれぞれの有する高い技術やアイデアを集約した製品開発をすることで、まちの産業の起爆剤となり、そうした「新たなチャレンジ」をすれば、市外他企業も敦賀の地により関心を持って参入してきてくれるのではないかということを提言。
 
ちなみに、世界に誇る技術と言えば、東洋紡の繊維「ザイロン」は世界一の強度を持つと言われ、先日のテレビ番組「鉄腕ダッシュ」にも登場しています。
 
さらには、これまでの産業政策におけるベースである「原子力を基軸として産業の副軸化」との考えは次期計画でも踏襲していくのかとの問いに対しては、「踏襲する」、原子力は国策であり、次期エネルギー基本計画に対して立地自治体としてどのように意見していくのかとの問いに対しては、「全原協においても次期エネルギー基本計画に対し、新増設やリプレースなども含め検討すべきと確認しており、今後も意見していく」との答弁がありました。
 
これに関しては、「原子力人材や技術の継承、エネルギー自給率を高めるとの国家安全保障の観点からも、原子力と半世紀に亘り共存してきた敦賀市としての自負を持って意見いただきたい」と今後のアクションに対する依頼をさせていただきました。
 
内容がコアな部分を取り上げただけに、おそらく視聴いただいた皆さんから見て、大変分かりづらい、理解しづらい質問になったかと思い、ここでもより多くのことを解説・紹介したいのですが、これ以上はキリがありませんので、ここで止めておきます。
 
最後になりますが、質問でも意見した、私の「目指すべき敦賀の将来像」だけお伝えし、報告を終わらせていただきます。
市民の皆さんと考えを共感のもと、敦賀の持続的発展に向け「信念」と「情熱」をもって尽力する所存ですので、今後とも宜しくお願いいたします。
 
(やまたけの考える敦賀への思い)
この敦賀のまちは、歴史や自然、文化に加え、港に鉄道、陸路の拠点と交通の要衝であり、さらに地元に根差す産業があります。
そんな発展の可能性が大いにある自慢のまちを、他の都市と似たり寄ったりの特徴のないまちには絶対にしたくありませんし、すべきでないと考えます。
つまり、目指すべきは、この好条件揃う敦賀をオリジナリティとブランド力あふれるまち、それこそ「世界にひとつのオンリーワン」の個性ゆたかなまちにしていくことだと考えることから、私自身そうした思いをもとに今後も意見提起に努めます。
 
以上

本日5番目、一般質問に立ちます

ブログ 敦賀市議会

昨日も記載しました台風10号に伴う九州地方の停電について、九州電力送配電ホームページによれば、昨日8日(火)18時時点で約22,480戸あったものが、本日9日(水)4時現在、長崎県、鹿児島県で約3,510戸にまで減少。
 
また、復旧に関しては、北海道電力ネットワーク㈱、東北電力ネットワーク㈱、東京電力パワーグリッド㈱、中部電力パワーグリッド㈱、北陸電力送配電㈱、関西電力送配電㈱からの人的応援、高圧発電機車等の派遣など、全国各地からの支援体制により、昼夜分たぬ作業が行われている状況にあります。
 
残りの停電に関しては本日中の復旧に向けて取り組んでいるとのことであり、献身的に作業にあたられている電力マンに敬意を表するとともに、可能な限り早期復旧となりますよう願うところであります。
 
さて、3日の一般質問発言通告以降、調整日としていました敦賀市議会ですが、本日より本会議を再開。
 
今日から3日間を掛けて一般質問が行われ、17名の議員が登壇する予定となっています。
 
私はと言えば、初日の本日5番目、おそらく15時前後の登壇になろうかと思いますので、ケーブルテレビやインターネット中継にて視聴いただければ幸いです。
 
もちろんお時間のある方は議会傍聴も可能ですので、是非宜しくお願いいたします。
 
質問の内容は、以下の項目で通告をしています(再掲)。
 
魅力ある第7次敦賀市総合計画の策定に向けて
(1)基本構想(案)
(2)中期事業計画(案)
(3)審議体制と策定プロセス
 

【通告書は表紙を除き3ページ。的確に答弁いただくため質問趣旨や背景も書くことにしています。】
 
市の最上位に位置づけられ、10年スパンで見直しが行われてきた本総合計画については、現在の第6次計画の取り組み終期が今年度末となっていることから、次期7次計画を今年度中に策定すべく審議が進められています。
 
総合計画は、敦賀の将来構想(ビジョン)をもとに戦略を描き【基本構想】、これを具現化すべく各施策(基本5年単位)を講じる【中期事業計画】にて構成されており、この点について市の考えを質問していく訳ですが、何を置いても大切なのは、根本にある将来構想、将来このまちをどういうまちにしていくのかという点に関し「市民の皆さんと共感を持つ」ということ。
 
そういった観点から、審議体制や策定プロセスにおいて、より多くの市民の皆さんからの声や意見が反映される形でないといけない訳であり、その点に関しては最後の(3)の部分で市の考えを確認していきます。
 
また、(1)基本構想、(2)中期事業計画に関しては、自然・歴史・文化に港・鉄道・道路の拠点(交通の要衝)、地域に根差す産業など、多方面においてこれ以上ない資源が揃っている敦賀は、他の都市と同じような特徴のないまちに絶対にしてはならず、オリジナリティとブランド力あふれる、オンリーワンのまちを目指すことこそが、タイトルにあるよう「魅力ある」都市づくりとなるとの自身のベースの考えをもとに、それぞれ示されている計画に対し意見提起していく考えです。
 
Facebookでは昨晩お知らせしましたが、偶然かどうか、私にとっては大変好都合だったのですが、ちょうど昨日、市のホームページに「第7次敦賀市総合計画に対するパブリックコメントの実施」が掲載されました。
 
私の質問はややこの中身に突っ込み過ぎている部分もありますので、一般質問を視聴いただけます方は是非、以下のリンクより計画の内容をご覧いただき、照らし合わせてお聞きいただけると幸いです。
 →→→第7次敦賀市総合計画パブリックコメントはコチラから
 
私のことばかりを書きましたが、他の16名の皆さんの通告一覧を見ますと各種多様な質問内容となっています。
 
どれを見ても本市の課題やより良い市民生活と敦賀の発展につながるものばかりと認識していますので、自身の質問時間以外も学びの時間とし、しっかり拝聴する3日間にしたいと思います。
 
重ねてのお願いとなりますが、市民の皆さんに関心や共感をもってもらうという意味では議会も同じです。
 
是非とも、この一般質問にも興味や関心を持ってご覧いただけますよう宜しくお願いいたします。

甲子園の土とともに「卒」高校球児の飛躍を願う!

ブログ 敦賀と野球

九州電力送配電ホームページによると、台風10号の影響による停電は昨晩22時の時点で約107,540戸。
 
テレビのニュースでは「大規模停電は今も」、「暑くて寝られない」、「冷蔵庫の中が心配」などのキャプション付きで、いかにも復旧が遅いと言わんばかりの報道に正直憤りすら感じるところです。
 
数字で見れば、昨日5時の段階で約457,570戸あった停電は1/4にまで減少、福岡県及び大分県の停電は完全復旧しています。
 
また、九州電力グループの懸命な作業のみならず、昨年の台風15号でバックアップしてくれた恩返しとばかりに、東京電力パワーグリッドからは応援要員44名、応援車両21台(高圧発電機車10台、その他車両11台)が派遣され、まさに自社管内と同様の対応で1日も早い復旧作業にあたっています。
 
報道機関は、最強クラスの台風と倒れた電柱や触れ回る電線を写し危機感を煽るばかりでなく、暴風雨のなかにあっても早期復旧にあたる姿や電気が復旧して喜ぶご家庭の1シーンなども放映されてはどうなのか。
 
もうひとつ言えば、この台風で吹き飛んだ太陽光パネルはどれだけあったのか。
 
今後主力電源化していくとする再生可能エネルギーの自然災害に対する脆弱さこそ、我が国のエネルギー政策の課題として認識されるよう報道すべきではないのでしょうか。
 
言いたいことはまだまだありますが、これ以上は止め、命を張ってライフラインを守る仕事を蔑ろにすることだけはするなとだけ言わせていただき終わります。
 
前半、感情的に記載してしまい申し訳ありません。
 
話しを嬉しい話題に変えます。
 
昨晩、高校3年生の長男が「いいモノもらった〜♬」と帰ってきました。
 
何かと覗くと、6月13日のブログで紹介しました、「甲子園の土」キーホルダーと阪神タイガースの矢野監督からのメッセージが机に置かれていました。
 →→→6月13日のブログはこちらから
 

 
最後の夏の甲子園という目標を失った高校球児に対し、甲子園球場をフランチャイズとする阪神タイガースの矢野監督をはじめ、コーチ・選手たちが「高校球児のために何かできることはないか」という声の中から、日本高等学校野球連盟に加盟する野球部の3年生全部員を対象に「甲子園の土」キーホルダーの贈呈を行うと企画されたものであり、実際にタイガースの選手を始め、阪神園芸、球団職員の皆さんが球場の土を集めてくれたというもの。
 
「甲子園の土を持ち帰るのは出場したチームの特権だろ」、「出場してもないのに土だけもらって何になる」などの声もあるようですが、事実、真剣に甲子園を目指して努力してきた長男の姿を見ても、また私自身、保護者の立場としてもこうした企画がされ、思いとともに手元に届いたことに対しては感謝しかありません。
 
「球団の売名行為じゃないか」の意見に対しても、甲子園をフランチャイズとするタイガースにしか出来ない訳であり、そこは穿った見方をせず素直に喜びたいものです。
 
「全国の高校3年 野球部員の皆様へ」と記した矢野監督の手書きのメッセージからは、野球人として生きてきたからこそ分かるその悔しさ、無念さを同じ立場で感じつつ、何とか前に進む力に変えて欲しいとの思いが伝わってくるようでした。
 
ウチの長男も含め、全国の高校3年の球児、そしてマネージャー達は既に、次のステージに向けた挑戦が始まっている訳ですが、この「聖地の夢」が詰まったキーホルダーが青春の証のひとつとなり、さらなる力を発揮されるよう願って止みません。
 
聖地への夢に向け努力したことは必ずや今後の人生に生きる!
 
頑張れ高校3年生、「卒」高校球児!

各地で停電復旧にあたる「電力マン」にエール!

エネルギー ブログ

昨晩は、NHKが番組を切り替え情報発信や避難の呼び掛けを行うこととなった台風10号は、7日午前4時現在、長崎県平戸市の西南西約40kmの位置にあり、中心付近の風速は45m/s、最大瞬間風速は60m/sでさらに北上を続けている模様。
 
暴風域からやや外れている敦賀においても昨夕から徐々に風が強まり、夜半は風雨の音が激しくなり、今現在また雨足が強くなってきています。
 
観測所のデータを確認すると、本日0時を過ぎたことからは10m/sを超える風速となり、最高瞬間風速は21.0m/s(3時58分)を記録しています。
 
10m/sを超える風自体が強いと感じる訳ですが、この風速を遥かに超える「猛烈な風」とは、瞬間風速50m/sで「電柱や電灯の倒壊」、60m/sでは「屋外での行動は極めて危険」「走行中のトラックが横転」するレベルであり、襲来したことを考えるとそれはもう恐怖でしかありません。
 
台風の中心が通過している沖縄、九州地方には最上位を示す大雨洪水警報や土砂災害警報が発報されているほか、四国、中国、近畿、そして関東の一部までもに大雨警報、さらには北陸、東北、北海道にまで大雨注意報が出ており、まさに日本全体がこの台風10号の被害と直面している状況にあります。
 

 
そのことは、この4時現在の気象庁衛星写真を見れば納得であり、「自然と戦う」との言葉すらおこがましいほど、人間の無力さ、裏を返せば自然の強大さを痛感する次第であります。
 
既に多くの被害が発生している状況にありますが、この影響は今日の夕方まで続く見込みであることから、情報収集にも留意され、とにかく無理をしない行動にて過ごしましょう。
 
また、電柱をもなぎ倒す暴風による影響と言えば「停電」であります。
 
昨年の千葉県での台風襲来時に発生した大規模停電の際、早期復旧に向け、全国の電力会社や関連企業が電源車や作業車とともに駆け付けたことは記憶に新しいところ。
 
本日5時現在、九州電力管内においては、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県で約457,570戸の停電が発生。
九州電力では「非常災害対策組織」を設置し早期復旧に取り組んでいることを始め、他の電力会社においても同様、こうしている今も暴風雨と戦いながら、まさに1分1秒でも早く復旧するための戦いを続けられています。
 
Twitterを見ると、停電から復旧したご家庭などから感謝の声が多く上がっているところであり、電気の大切さ、そして重要なライフラインを守る「電力マン」の使命感を痛いほど感じるところであります。
 
こうした「電力マンのスピリット」があって、世界に誇る電力供給体制が成り立っていることを改めて噛みしめつつ、各地で奮闘されている電力マンに対しては、早期の復旧に向け、とにかく安全第一で作業にあたられますよう敦賀の地からエールを送ります。

供用開始を待つ市総合運動公園陸上競技場

ブログ まちづくり

昨日は、8月7日以来、約1ヶ月ぶりとなる敦賀市内での新型コロナ新規感染との発表(敦賀では6例目)。
 
14時からの福井県会見の際においては、50歳代会社員男性で8月23日〜24日、30〜31日に大阪府に滞在履歴あり、濃厚接触者は調査中までが発表されたほか、16時には自ら会社名を公表するとのことが補足されていました。
 
その後、この男性がお勤めの会社が日本郵便の敦賀郵便局ということが判明。
日本郵政グループのホームページでも速やかに掲載すると同時に、敦賀郵便局では、5日からの窓口業務及び郵便物・ゆうパックなどの業務について一時休止をし、局内の消毒作業を行うなどの対応が採られているところであります。
 
参考まで、日本郵政グループのホームページをリンクしておきます。
 →→→敦賀郵便局での新型コロナ感染対応詳細はコチラから
 
市内のインフラ産業では初めての感染者とはなったものの、逆にインフラ産業であるが故、混乱や影響を最小限にするべく迅速な対応が図られたと受け止めており、濃厚接触者の有無、関係者のPCR検査などの結果も踏まえ、大事に至らないことを願うばかりであります。
 
さて、話しは変わり、同じく昨日は、高校時代の陸上部の先輩でもあり、現在教員で市の陸上競技連盟の役員をされている方からのお声掛けで、改修工事を終えた市総合運動公園陸上競技場の3種公認競技場としての検定の様子を見に行かせていただきました。
 
ちょうど私が高校生の時に完成した総合運動公園でありますが、この陸上競技場も30年を経過し、トラック(タータン)の劣化など使用に耐えない状況であったこともあり、今年度予算計上がされ、トラックの全面張り替え、フィールドの人工芝化などが行われたもの。
 
これまでも何度か競技場の外から覗いてはいましたが、中に入るとやはり目に入るブルーのトラックと、陸上の投擲種目としても(やり投げでも刺さる)、サッカー競技にも使える鮮やかな緑のフィールドが特段の一新された感を醸し出していました。
 




 
また、陸連の方や施工会社の皆さんを始め、市のスポーツ振興課の職員の方も立ち合いのもと、最終段階となる検定(各種計測作業がメイン)が各所で進められており、中々見ることの出来ない計測基準点や計測の様子を拝見することが出来、貴重な経験となりました。
 
陸連役員の先輩からは、競技場の改修状況を説明いただいたほか、今後の利用や陸上競技の部活動など幅広にお話しをする時間が出来たことに加え、私が高校生の時から知るランナーの方や長女・長男が指導いただいた先生にもお会いすることが出来、これまた嬉しくも楽しい時間。
 
30年前の高校時代は、インターハイを目指す中長距離選手で、週末になるとこの競技場で厳しい練習をしたことなどに思いを馳せながら、トラックを前に皆さんとお話ししていると、この競技場が公認を取得をし、またそれぞれの努力を積み重ねる場所、努力の成果を試す場所として使用されることも何か感慨深く思えてきた次第。
 
今月末までに竣工、各種準備を整え、こけら落としは、10月4日(日)の小学生の記録会を考えているそう。
 
今後は、この真新しいトラック&フィールドで熱戦が繰り広げられることを願うとともに、公費を投資して改修したこの競技場を市民の健康増進、思い出づくりの場として、積極的に利用されるよう大切にしていきたいと思います。

「幸福度ランキング」発表!福井県が4度目の1位!

ブログ まちづくり

昨日は、全国的に報道がされたように福井県嶺北地方で震度5の地震が発生。
 
発生は午前9時10分ごろ、震源地は福井県坂井市(福井市の北)で、地震の規模を示すマグニチュードは5.0と推定。
 
福井県で震度5弱程度以上の揺れを観測するのは、昭和38年に若狭湾を震源とするマグニチュード6.9の地震で敦賀市で震度5の揺れを観測して以来とのこと。
 
福井市などで10数名の方がケガをされたとのことですが、幸いにも大きな被害にまでは至らなかったようでひとまず安堵しましたが、地震は今後1週間程度は同じような揺れが起きる可能性があるとのことであり、台風10号の接近による風雨と合わせて警戒せねばなりません。
 
また、この日は地震速報を見た県外の方数名から「福井の地震大丈夫でしたか?」とLINEや電話などで心配の声を頂戴しありがたい限り。
 
福井と聞いて、パッと私の顔を思い浮かべてくれたことを嬉しく思うとともに、そういった気遣いの声掛けが出来ることを見習わねばと感じた次第です。
 
そのような中、敦賀市を始め嶺南地方は大きな揺れとならなかったこともあり、予定通り、美浜原子力緊急事態支援センターでの活動報告会をお昼休みに開催させていただきました。
 
この支援センターは、福島第一原子力発電所の事故対応の教訓を踏まえ、万が一事故が発生した場合でも、多様かつ高度な災害対応を可能とするため設置された組織であり、災害発生時には、速やかに発災事業所へ資機材、要員を派遣し、発災事業者と協働して高放射線量下での原子力災害に対応するほか、通常時には、原子力災害対応用遠隔操作ロボット等を集中的に配備・管理し、原子力事業者要員に対する操作訓練を実施する拠点でもあります。
 
そうした緊急事態に備え、限られた人員を確保しておく必要があることを踏まえコロナ対策も徹底。
報告会についても会議室ではなく、より空間の広いロボット訓練エリアを使用しての開催となりました。
 

【ロボット訓練エリアでの活動報告会の様子】
 
報告会並びに質疑はもちろんのこと、全国の原子力職場から出向されている方とも意見交換が出来、大変有意義な時間となりました。
 
さて、奇しくも地震のニュースで全国に名前が伝わった福井県ですが、この日は「幸福度ランキング」の発表日。
 
民間のシンクタンク「日本総合研究所」が健康、文化、仕事、生活、教育の分野ごとの国の統計などをもとに、全国の都道府県の「幸福度」を分析し、独自にランク付けしたもので、2年に1度発表されているこの「幸福度ランキング」ですが、教育や仕事などの分野で高評価を獲得し、何と福井県が、過去3回に続いて今回も1位となりました。
 
2位は富山、次いで東京、石川、長野と続き、東京以外は北陸3県が上位を占める結果となり、こうしてお隣の県、同じような文化を持つ地域とともに高評価が得られたというのはやはり嬉しいもの。
 
福井県は「仕事」では「働く女性の割合」が全国1位だったほか、「教育」の分野では「子どもの運動能力」や「不登校児童の少なさ」がいずれも1位で「小中学生の学力」も3位と高い水準であったとのことで、福井県内でさらにトップクラスとなれば、まさに「福井を制すもの全国を制す」であり、敦賀市が目指す「子育て環境日本一」の達成も決して絵空事ではなく現実目標として、達成に向け進めて行かねばと改めて認識しました。
 
新型コロナを経験し、当たり前の通常生活が送れることをありがたく感じたことと同じではないかも知れませんが、「幸福度」という形で高い評価を得る場所に自分が住み、そしてふるさとであるということは、実にありがたいこと。
 
当たり前を当たり前と思わず、こうした嬉しいニュースも活力や魅力に変え、今後より、そのことが実感出来るようまちづくりに生かしていければと思います。

民間系労組議員「合流新党」参加せず

ブログ 政治

敦賀市議会は、昨日13時に一般質問の通告締切りを迎え、17名の議員が発言通告書を提出。
 
もちろん私も提出をしまして、今回は、今年度中の策定に向け審議がされている「第7次敦賀市総合計画」について質問することとししています。
 
【通告項目】
魅力ある第7次敦賀市総合計画の策定に向けて
(1)基本構想(案)
(2)中期事業計画(案)
(3)審議体制と策定プロセス
 
それぞれの中身については、追って紹介させていてだきたいと思いますが、様々ある市の計画の「最上位」に位置し、今後目指す将来のまちづくりに向け根幹を成す本計画に対し、常々感じてきたことや自身の考えがひとつでも多く反映されるよう「政策提言型」で質問に臨みたいと思います。
 
通告後、敦賀市議会恒例の「ガラポン」による抽選により、質問順は「5番」となりました。
 

 
おそらく、登壇は一般質問初日の9月9日(水)15時前後になろうかと思いますが、それまでしっかり準備を整えたいと思います。
 
17名全ての通告内容については、市議会ホームページに掲載されているものを以下にリンクしておきますので、宜しければご覧ください。
 →→→「令和2年第5回定例会一般質問通告一覧」はこちらから
 
さて、話しは変わり、国政に関しては安倍首相退陣を受けての自民党総裁選一色となっておりますが、野党側では立憲民主党と国民民主党の合流新党
への参加が昨日締切られ、両党議員ら140人以上が集結することとなりました。
 
一方、政策面の不一致などから、既に不参加を表明していた国民民主党の玉木代表を始め、民間系労働組合出身の議員ら約20人が同じく不参加を決めたとされています。
 
以前に自身のブログで本件に触れ、「信念を貫くことなくして政治への信頼なし」と偉そうに書きましたが、これは格好をつけて申し上げているのではなく、極当たり前の真っ当な考え。
 
私は、母体の日本原子力発電労働組合、上部団体の原電総連(日本原子力発電労働組合関連企業総連合)、電力総連(全国電力関連産業労働組合総連合)の組織内議員であり、連合福井の推薦議員である訳ですが、電力総連には小林正夫参議院議員、浜野喜史参議院議員と二人の組織内国会議員を擁しており、電力職場のみならず、働くものの視点、生活者の視点をもって我々の声を国政の場に届けるべく、活動をされてきている訳であります。
 
また、同じような構図で民間系労組で国会議員を擁するUAゼンセン(参議院2名)、自動車総連(参議院2名、衆議院1名)、電機連合(参議院1名、衆議院1名)、先ほどの電力総連(参議院2名)、これにJAM、基幹連合を合わせた6産別と支援を受ける9議員が、政治信条の違いなどから合流新党に参加しないとの報道となっています。
 
ここでひとつ、9月1日にご自身の公式Facebookにて考えを表明された、電力総連の小林正夫参議院議員の言葉を紹介させていただきます。
 
以下、Facebookより。
 
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「合流新党」へ参加しません
 ~今後の所属政党については引き続き検討してまいります~
 
国民民主党・小林正夫です。
先月8/19の国民民主党・両院議員総会で、党の解党が決定されたことを受け、本日(9/1)私は、引き続き『改革中道の立ち位置、現実的エネルギー政策、提案型の国会対策等の深化を目指すため』、国民民主党と立憲民主党間で協議されてきた「合流新党」への参加は見送ることとしました。
なお、今後の所属政党については、国民民主党小林正夫第39総支部の党員・サポーターをはじめとする支援者の皆さま、ご支援をいただいている組織等のご意見を伺いながら、政治信条及び基本政策等に照らし合わせて判断してまいります。
これまでお支えくださった多くの皆さまにはご心配をおかけしますが、引き続きのご支援ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。
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報道では、いかにも「原子力ゼロ」が合流新党の綱領に書かれていることのみをもって反発しているように報道されていますが、支援組織の職域に関わるからということだけでなく、政治理念である「政策提言型の改革中道政党」を捨ててまで合流すべきでないという、政治家としてのご自身の「信念」、支える側の組織の「信念」があって判断されたものと理解しており、私は、先に述べた「信念を貫くことなくして政治への信頼なし」の考えに照らせば、この判断こそ真っ当なものと考えるところであります。
 
電力総連の浜野参議院議員も他の民間労組系の支援を受ける議員の皆さん、各組織も同じ思いをもって判断されたのだと思います。
 
もうひとつ言えば、民間系労組議員の多くは、比例代表選挙にて議席を獲得されていることから、政党の規模が小さくなればなるほど割当てられる議席数が少なくなる。
つまりは自身の、そして支援組織においても「議席を失う」ことすらあり得るということ。
 
そこまでの「覚悟」と引き換えにしたということであり、「議席を守るため」に保身的にされたものとは真反対の考えにあるということをご理解いただければと思うところであります。
 
今後、合流新党でない、もう一方の新党に参加をするのかどうかはまだ決まった訳ではないとのことでありますが、抽選のガラポンのように「出たとこ勝負」ではなく、同じ政治理念をもって信念を貫いた議員同士が「塊」となる、真の「政党政治」の姿が実現することを、私は強く望みます。。
 
こうして、母体組織を始め、同じ仲間の労組、そして国会議員の皆さんが意思を貫かれたことに、勇気と元気、それにこれからの政治への期待感が高まりました。
 
私も政治に携わる身として、議員として大切にすべきは何かを忘るることなく、日々前進したいと思います。

補正予算審査を終え、今日は一般質問通告締め切り

ブログ 敦賀市議会

大型で強い勢力の台風9号に続き発生した10号は、今後九州の西に達する見込みとのこと。
 
突如として台風シーズンに入った感は否めませんが、今朝の敦賀は風速10メートル近い風となっていることもあり、やはり各地で発生した災害事例を思い起こし、警戒と備えを怠ってはならないところ。
 
防災に関しては「ここは(私は)大丈夫」との観念を捨て行動することが必要であることから、引き続き意識を高めた警戒と備えをしていきましょう。
 
さて、昨日の敦賀市議会は、補正予算に関わる予算決算常任委員会を開催。
 
10時からの全体会に続き、午後は分科会を行い、慎重に審査にあたりました。
 
全体会での基本質疑に関しては、新型コロナ対策として理事者の入室者を極力少なくするとの観点から、事前通告を行ったうえで、部局入れ替えにて実施(これは前回の定例会からも採用)。
 
質疑は28件の事前通告により行われ、各議員が着目する視点や質問の切り口など、聞いている側も勉強になる訳ですが、同時に予算案に対する理解を共有する有効な場となりました。
 

【予算決算常任委員会では第2副委員長を拝命しています】
 
一昨日の流れと同様、全体会終了後は、各分科会による深掘りの審査。
 
私は所属する産経建設分科会において、所管する産業経済部、観光部、建設部、都市整備部関連の補正予算案について質疑を行いました。
 
予算案は多岐に亘るため、1件1件詳細にお伝えすることは控えますが、総じて言えば、これまでの「コロナ感染対策、支援」から「コロナと共存しながら前に進む」との印象を持つ内容が多く含まれていたと受け止めています。
 
例えば、コロナを契機とし新たな働き方を図る企業に改修費などを補助する「サテライトオフィス整備促進事業費」(国庫支出金:3,380千円)、市内宿泊事業者による「敦賀の冬の味覚」を活用した宿泊プランに対する割引キャンペーンを行う「市内宿泊促進事業費」(国庫支出金:17,640千円)、北陸新幹線開業や今後のインバウンド観光客に対応する受入れ環境整備を行う小規模旅館や簡易宿泊所(民宿)に対し補助を行う「民宿等リニューアル支援事業費補助金」(一般財源:15,000円、国庫支出金:15,000円)などが挙げられます。
 
また、産業振興や人口減少対策の推進を目的とし、新たに市内に事業所新設又は工場の増設を行った、日本ゼオン、楠原輸送、東洋紡の3社に対し、補助金を交付する「企業立地補助金」(一般財源:503,383千円、基金からの繰入金:365,380千円)については、交付する額も大きい訳ですが、3社が投資した総額は115億円に及ぶことや雇用人数も計72人(市内36人、市外36人)となるなど、固定資産税や市民税などの税収増に加え、雇用増による経済効果を2000万円/年と見込むなど、制度設計上は10年で費用回収出来る考えであることなどを確認しました。
 
休止している敦賀きらめき温泉リラ・ポート、8月に再開したリラ・グリーン関係では「管理運営費」(一般財源:45,138千円)、これまでの指定管理者による一連の運営不調を第3者により調査する「敦賀きらめき温泉調査委員会運営費」(一般財源:3,289千円)、さらには、今後のリラ・ポートの適切な運営経費を調査し、再開に向けた検討を行う経費「敦賀きらめき温泉あり方検討委員会関係諸費」(一般財源:10,199千円)などの予算案を確認。
 
特に「あり方検討委員会」に関しては、計上されている委託費1千万円に着目し質疑しましたが、市としては早期に適切な運営で再開との考えを踏まえ、コンサルタントによる事業の評価を経て市に答申してもらうべく、現在3社が手を挙げてきている状況であるとの答弁。
 
この部分について特に注視していた私としては、「リラ・ポートに対する市の思いを委託するコンサルに確実に伝え、本市のために情熱を持って検討にあたってくれるコンサル会社を選択すべき」、「この委託料が真に生きた投資、リラ・ポートの再生につながる成果物となるよう期待する」との考えを意見・要望しました。
 
他にも多くの質疑を行いましたが、自分としては事前に準備してきた事項はすべて確認し、各予算案に対し納得が得られました。
 
開会から濃度の濃い二日間となっておりますが、こうして1日1日の審査・審議を妥協なく行うことが、市民の代表としての責任であり、引き続きその認識を強く持って対応していきます。
 
そして今日は、来週行われる一般質問の通告締め切りとなります。
 
13時が締め切り時間となっておりますので、こちらも妥協なく、意図するところが理事者に正確に伝わるよう、最終チェックのうえ提出したいと思います。

開会初日から熟議。本日は補正予算審査。

ブログ 敦賀市議会

9月定例会開会日を終えました。
 
時間を延長しての審議となることは予測していましたが、終わってみれば市役所を出たのは20時過ぎ。
 
勿論、時間を掛けたから良いというものではありませんが、慎重審議の一日となりました。
 
10時に開会した後、渕上市長からの提案理由説明、専決処分など報告案件の採決、議案の説明・質疑と続き、ここまでは通常通りですが、今定例会においては、開会日に採決までを行う議案が2件。
 
1件は、第83号議案の令和2年度敦賀市一般会計補正予算(第12号)「誘客多角化促進事業費」、もう1件は、第90号議案「敦賀市小中学校学習用端末購入の件」。
 
議案提案の後、「誘客多角化促進事業費」については、予算案件につき「予算決算常任委員会」に、第90号議案「敦賀市小中学校学習用端末購入の件」はGIGAスクール構想に基づき先の議会で予算を承認したタブレット購入に関わる契約案件につき「文教厚生常任委員会」に付託がされ、審査が行われました。
 
とりわけ「誘客多角促進推進事業」に関しては、「日本遺産」に登録認定された「鉄道遺産や北前船」と「人道の港」とを掛け合わせたイベントを開催しようというもので、現在審査中の国(観光庁)が募集している事業、コロナ禍において「新たな生活様式」(対策)を取りながら、観光誘客をしていく実証事業「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成」による国庫支出金2,000万円、商業振興基金からの繰入金670万円を財源とし、総額2,670万円の計上がされたもの。
 
予算決算常任委員会(全体会)においては、まず国の事業に選定もされていない段階で国庫支出金を当て込んだ予算となっていること、選定されなかった場合の事業規模や予算措置、そもそも実施の必要性はなどの質疑がされ、市からは、本来8月中旬に審査結果が出るところ応募件数が多い(200件に対し、2000件の応募となっている)ことから、9月7日の週以降の結果発表にずれ込んでいること、選定されなかった場合は、事業内容の効果を検証のうえ1,500万円規模に縮小したうえで一般財源を当て込むなど財政当局と調整すること、「鉄道遺産」が日本遺産に認定されて以降、市では何かイベント的なことが出来ないか模索していたところ、この国の事業公募があり応募したというものであり、元々是が非でも開催したいとの思いがあった旨の答弁がされました。
 
さらにその後は、予算決算常任委員会(分科会)に場を移し、所管する産経建設分科会にて詳細審査を行いました。
 
先ほどの全体会では、分科会審査の活性化を図るため自身が所属する分科会案件の質疑は出来ないというルールとなっており、産経建設常任分科会に所属する私としては、この分科会で質疑をすべく、全体会での内容を踏まえ予め準備してきた質疑事項を確認しました。
 
正直申し上げ、提案される側の立場としては、唐突感と拙速感が否めない案件であることに加え、確定されていない国庫支出金を計上していることもあって軽々に賛成は出来ないものとの印象のもと、この分科会で市の考え方をしっかりと深掘りして伺い、そのうえで賛否の判断をすべく審査に臨んだ訳ですが、その考え通り、質疑を通じて自身の判断材料を揃え、最終的には「賛成」の判断を行うこととしました。
 
その考えは以下の通り。
 
(1)まず大きな視点として、withコロナの時代、いつまでもコロナを恐れるばかりではなく、コロナ対策を図りながら経済との両立を果たしていこうという中、この敦賀市においても行政が主催するイベントや行事について、この事業実施で得られるコロナ対策の知見やノウハウを今後に活かしたうえで「再開」していく方向であるとの考えが確認出来たこと。
※これは、6月定例会の一般質問において「コロナを乗り越えるイベント開催」として、私自身が求めた内容にも通ずるものでもあります。
 
(2)日本遺産に登録された「鉄道遺産」、3年前(確か)に既に登録されている「北前船」を観光資源として大いに活用していくとともに、何より市民の皆さんに知ってもらう取り組みが必要であり、「鉄道遺産シンポジウム」や「北前船に因んだ食」のPRなどを行うことは、その思いに合致するものであること。
 
(3)この事業実施も機とし、遺産との関連性が深く隣接する「南越前町」や「長浜市」とも連携した企画を来年度以降も実施検討していく旨の考えが確認出来たこと。
 
(4)「確定していない財源を計上しているのはおかしい」との心情的な部分は、当初私自身にもあったものの、冷静に考えれば、一般財源の支出を可能な限り抑制すべく、国や県の事業に応募をし、選択されていない段階で国庫支出金や県支出金を予算計上しているケースは本件に限ったことではなく、即ちこの事業の取扱いのみを持ってして「こんなことはこれまでなかった」とまでいうだけの根拠は乏しい。
なお、選択されななかった場合においても、本事業が特別財源の特性を持っていることから、単に一般財源に振替るのではなく財政当局と調整する旨の考えが示されました。
 
(5)そして最後は、審査での議論を通じて、市が責任を持ってコロナ対策を行なっていくとしたうえで、「このイベントを絶対にやりたい」という思いがあることを感じられたこと。
 
以上が本件を「賛成」とする私の考えであり、大凡このことは、分科会最後の「自由討論」において発言した次第。
 
分科会終了後は、予算決算常任委員会(全体会)での産経建設分科会長報告(共産党敦賀市議員団からは反対討論あり)、本会議における予算決算常任委員会委員長報告、2件の反対討論(同志会、共産党敦賀市議員団)があった後、採決においては「賛成多数」で可決となりました。
 
もう1件の第90号議案「敦賀市小中学校学習用端末購入の件」については、小学校分(ipad)3,685台、中学校分(Chromebook)1,965台を契約金額271,700,000円にて購入(契約先:三谷商事)する旨、文教厚生常任委員会の審査を経て、同じく本会議にて可決されました。
 
予算案件に関しては、貴重な税金を一円も無駄にしてはならないとの考えは言うまでもない話しですが、それぞれ判断するうえにおいて、単眼的・近視感的ではなく、「大局的な視点」と「事業の投資効果(将来含む)」を常に頭に置くというのが、この1年の議員経験で培った私の考え。
 
充実の開会初日となりましたが、今日は補正予算に関わる予算決算常任委員会が開催されます。
 
1日1日が経験の場でもあり、判断の場となりますが、引き続き上記の考えをベースに役割と責任を果たしていきます。
 

【今日の補正予算審査の準備もあってか、20時過ぎの市役所はまだまだ電気が灯っていました】

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