補正予算審査を終え、今日は一般質問通告締め切り

ブログ 敦賀市議会

大型で強い勢力の台風9号に続き発生した10号は、今後九州の西に達する見込みとのこと。
 
突如として台風シーズンに入った感は否めませんが、今朝の敦賀は風速10メートル近い風となっていることもあり、やはり各地で発生した災害事例を思い起こし、警戒と備えを怠ってはならないところ。
 
防災に関しては「ここは(私は)大丈夫」との観念を捨て行動することが必要であることから、引き続き意識を高めた警戒と備えをしていきましょう。
 
さて、昨日の敦賀市議会は、補正予算に関わる予算決算常任委員会を開催。
 
10時からの全体会に続き、午後は分科会を行い、慎重に審査にあたりました。
 
全体会での基本質疑に関しては、新型コロナ対策として理事者の入室者を極力少なくするとの観点から、事前通告を行ったうえで、部局入れ替えにて実施(これは前回の定例会からも採用)。
 
質疑は28件の事前通告により行われ、各議員が着目する視点や質問の切り口など、聞いている側も勉強になる訳ですが、同時に予算案に対する理解を共有する有効な場となりました。
 

【予算決算常任委員会では第2副委員長を拝命しています】
 
一昨日の流れと同様、全体会終了後は、各分科会による深掘りの審査。
 
私は所属する産経建設分科会において、所管する産業経済部、観光部、建設部、都市整備部関連の補正予算案について質疑を行いました。
 
予算案は多岐に亘るため、1件1件詳細にお伝えすることは控えますが、総じて言えば、これまでの「コロナ感染対策、支援」から「コロナと共存しながら前に進む」との印象を持つ内容が多く含まれていたと受け止めています。
 
例えば、コロナを契機とし新たな働き方を図る企業に改修費などを補助する「サテライトオフィス整備促進事業費」(国庫支出金:3,380千円)、市内宿泊事業者による「敦賀の冬の味覚」を活用した宿泊プランに対する割引キャンペーンを行う「市内宿泊促進事業費」(国庫支出金:17,640千円)、北陸新幹線開業や今後のインバウンド観光客に対応する受入れ環境整備を行う小規模旅館や簡易宿泊所(民宿)に対し補助を行う「民宿等リニューアル支援事業費補助金」(一般財源:15,000円、国庫支出金:15,000円)などが挙げられます。
 
また、産業振興や人口減少対策の推進を目的とし、新たに市内に事業所新設又は工場の増設を行った、日本ゼオン、楠原輸送、東洋紡の3社に対し、補助金を交付する「企業立地補助金」(一般財源:503,383千円、基金からの繰入金:365,380千円)については、交付する額も大きい訳ですが、3社が投資した総額は115億円に及ぶことや雇用人数も計72人(市内36人、市外36人)となるなど、固定資産税や市民税などの税収増に加え、雇用増による経済効果を2000万円/年と見込むなど、制度設計上は10年で費用回収出来る考えであることなどを確認しました。
 
休止している敦賀きらめき温泉リラ・ポート、8月に再開したリラ・グリーン関係では「管理運営費」(一般財源:45,138千円)、これまでの指定管理者による一連の運営不調を第3者により調査する「敦賀きらめき温泉調査委員会運営費」(一般財源:3,289千円)、さらには、今後のリラ・ポートの適切な運営経費を調査し、再開に向けた検討を行う経費「敦賀きらめき温泉あり方検討委員会関係諸費」(一般財源:10,199千円)などの予算案を確認。
 
特に「あり方検討委員会」に関しては、計上されている委託費1千万円に着目し質疑しましたが、市としては早期に適切な運営で再開との考えを踏まえ、コンサルタントによる事業の評価を経て市に答申してもらうべく、現在3社が手を挙げてきている状況であるとの答弁。
 
この部分について特に注視していた私としては、「リラ・ポートに対する市の思いを委託するコンサルに確実に伝え、本市のために情熱を持って検討にあたってくれるコンサル会社を選択すべき」、「この委託料が真に生きた投資、リラ・ポートの再生につながる成果物となるよう期待する」との考えを意見・要望しました。
 
他にも多くの質疑を行いましたが、自分としては事前に準備してきた事項はすべて確認し、各予算案に対し納得が得られました。
 
開会から濃度の濃い二日間となっておりますが、こうして1日1日の審査・審議を妥協なく行うことが、市民の代表としての責任であり、引き続きその認識を強く持って対応していきます。
 
そして今日は、来週行われる一般質問の通告締め切りとなります。
 
13時が締め切り時間となっておりますので、こちらも妥協なく、意図するところが理事者に正確に伝わるよう、最終チェックのうえ提出したいと思います。