いよいよ出水期本番!水害に備えましょう!

ブログ 防犯/防災

いざ出番 ナメクジ這ゆる 梅雨の入り
 
北陸地方も梅雨入りした昨日、夕刻家に帰ると普段は見ない日当たりの良い塀を勢いよく這う「ナメクジ」が数匹。
紫陽花と並ぶ梅雨の代名詞の元気の良い姿に季節を感じ、何かホッとした次第。
 
と、ベタな句と感想から入らせていただきましたが、殆どの方が「嫌いな季節」に挙げられる「梅雨」に入りました。
 
嫌いな理由はやはり、雨に濡れる、湿度が高くジメジメ、雨空で気持ちが晴れないといった3つの「不快感」ではないでしょうか。
 
今朝も既に雨が降っている訳ですが、やはり一番の不快感は湿度。
 
気象庁敦賀観測所のホームページを見ると、本日3時の湿度は「99%」で以降も90%台となっていますので、今日も一日そういった環境の中過ごすことになりそうですが、ここは日本固有の「四季の訪れ」だと気持ちを切り替えていきましょう。
 
さて、そのような中、もう一点切り替えなくてはならないのは、いわゆる「出水期本番」に入ったことに対する気の持ちよう。
 
梅雨、台風襲来による河川の水位増に留意するという点で、敦賀市においては、これまで幾度ともなく危険水位まで上昇し肝を冷やした経験のある「笙の川」については、最も橋桁が低く、ウィークポイントであった「来迎寺橋」を昨年撤去、架け替えを進めていることや河川の浚渫などにより、氾濫リスクを可能な限り低減してきているところ。
 
ちなみに、来迎寺橋の架け替え掛に関しては、今定例会の補正予算にて債務負担行為として計上され、次年度から令和6年度に掛けて工事(県の所掌にて)が行われる予定となっていますので、車道・歩道含めた開通までは暫しお時間を頂戴することとなりますことご理解いただければと存じます。
 

【現在の来迎寺橋の様子。手前のコンクリート柱が従来の橋の基礎部分】
 
通常であればこの時期、出水期の水害に備えることや意識向上の目的にて、市の関係機関、地域が連携しての「水防訓練」なるものが行われるところ、今年は新型コロナウイルスの影響により中止としています。
 
【昨年実施された水防訓練の様子】



 
もちろん、全体の訓練は出来ずとも、水害発生に備えた関係機関連携などは徹底されていることと思いますが、我々も含めて、市民の皆さんおひとりお一人もそういった認識を持ってお過ごしいただくことをお願いしたいと思う次第であります。
 
何かと注意の呼び掛けばかりが続く世の中でありますが、「天災は忘れた頃にやってくる」、「備えあれば憂いなし」の言葉は先人の深い経験から語り継がれる言葉であることを肝に銘じ、梅雨入りしたタイミングを捉え、「備え」を徹底していきましょう。

一般質問の順番はラストバッター

ブログ 敦賀市議会

昨日の敦賀市議会は休会(調整日)。
 
開会したばかりなのにお休みなの?と思われる方もいらっしゃることと思いますが、来週16日から行われる一般質問の「通告締切」となっており、議員の立場からしますと節目の日なのであります。
 
以前にお伝えしました通り、新型コロナ感染には配慮しつつ、敦賀市議会の議会運営は基本通常通り、一般質問も人数制限やテーマ限定することなく開催することとしており、通告締切の13時までに通告があったのは16名。
 
議長を除く23名のうち、16名ということですので、大凡いつも通りの質問者数ということになります。
 
議会事務局によるチェックと受付を済ませ、通告書を提出した後は、質問順番を決めるクジ引き(敦賀はガラポン方式)。
 
今回は、質問の重複を避けるべしとトップバッター狙いでガラポンを回すと、出た番号は何と「23」。
 
つまりは、最終ラストバッターということになりました。
狙って当たらないのは、普通のクジと同じですね。。。
 
とはいえ、ここはポジティブ思考で頭を切り替え。
 
ラストのメリットは、まず3日ある質問日程のどの日になるか考える必要がなく、どっしり構えていられること。
質問の準備をする時間が増え、より精度を上げた質疑につなげることが出来ること。
そして何より、自分の順番までに行われた同様テーマの質疑を聞けることにより、さらに深堀りの議論につなげることが出来ることですね。
 
肝心の私の質問通告内容は以下の通りです。
 
【やまたけの質問通告】
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1.危機意識を高めた新型コロナウイルス感染への備えについて
 (1)敦賀市新型インフルエンザ等対策行動計画の検証と反映
 (2)県内一円での感染発症を想定した医療体制
2.難局を乗り越えるための原動力となる市民イベントについて
================================
 

 
1.は、感染者ゼロの敦賀であっても、懸念される嶺北・嶺南の感染ダブル波が襲うことを想定し「備える」ことが必要との観点から、法に基づき各自治体が策定している市の「行動計画」や「医療体制」について確認、意見提起するもの。
 
2.は質問に組み込むべきか悩みましたが、自身の考えとしてはやはり「必要なこと」であること、言わずして悔いることはやめようとの思いから、質問することに決めたもの。
敦賀の行事やイベントを中止する代わりに何かすべきという単純なことでは決してなく、ここまで感染防止対策に真摯に取り組んでいただいた市民の皆さんへの労いと感謝、新型コロナの影響を受けつつ奮闘されている方に対する激励と支援の思い、長期戦が予想されるウイルスとの関係を市民一体となって乗り越えることなど強い思いを込め、機を捉えて市民向けイベントを開催してはどうかとの提案です。
 
一般質問は、6月16日(火)から18日(木)3日間。
私の出番は18日(木)となります。
 
新型コロナの中、これまで考えてきたことを理事者に正確に伝わるよう、思いを込めて質問原稿の作成にあたります。

あたたかい思いが込められたご厚志に感謝。。。

ブログ 敦賀市議会

昨日の市議会は、補正予算を審査する予算決算常任委員会を開催。
 
この委員会は、全議員が介する「全体会」にて基本質疑を行ったうえで、「分科会」にて所管する事項について詳細審査を行うという流れとなっており、本日もこの順序にて開催されました。
 

 
通常であれば、議案提出に関わる答弁のため、関係する全部局の皆さんが入室し全員議員会室が満杯になるところですが、今定例会においては「密」を避けるため、「全体会」での質疑は「事前通告制」とし、対応各部局には順次入れ替わっていただく形で居室入室者を極力少なくする配慮のもと質疑が行われました。
 
「全体会」における事前通告は28件あり、約3時間を掛けすべての質疑を行うとともに、その後の「分科会」(私の所属は産経建設分科会)にて、さらに深堀の議論を行いました。
 
全体会では、自分が所属する分科会関係の質疑は行わないことをルールとしている訳ですが、「基本質疑」により予算の内容を把握のうえ、それぞれの分科会に分かれ審査するという二段構えの方式は、審査の精度を高める観点から有効であることに加え、自分には無い角度からの他議員の質疑が聞けたりと、ダブルの利点があるのかなと考える次第です。
 
毎回言っているような気がしますが、凝り固まった考えでなく、他者の意見も参考に多角的且つ柔軟な視点を持って思考出来るよう、引き続き精進していきたいと思います。
 
産経建設分科会終了後は、産経建設常任委員会を開催し、「敦賀きらめき温泉リラ・ポート」に係る所管事務調査を6月19日に開催することを決定。
リラ・ポート並びにリラ・グリーンの現状に加え、市の考える「今後の方針」について確認することとしました。
 
こちらも2月5日の休業から4ヶ月、百条委員会報告から2ヶ月が経過していること、市民・利用者の皆さんからの「再開はまだか!」(既に条例改正済みのリラ・グリーンに対しては特に)の声はますます高まっていることから、しっかりと確認していきます。
 
最後になりますが、タイトルに書きましたのは、新型コロナウイルス感染症対策に係る市民の皆さんからのご寄付の件。
 
恥ずかしながら開会日に配布されました資料で初めて全様を把握したのですが、新型コロナ騒ぎが始まり掛けた2月28日からを皮切りに、6月5日までに市或いは公民館、病院や児童クラブなど関係機関に寄せられたご厚志は何と「計58件」。
 

 
ご寄付いただいた品の内訳に関しては、マスク、除菌スプレー、フェイスシールドなどの感染予防目的のものから、激励の意味を込めたお菓子や食品類、ふるさと納税や市内企業などからの募金など形は違えど、ひとつ一つ心が込められたものであり、何だかこちらもあたたかい気持ちになった次第。
 
渕上市長も市長提案理由説明の中で述べられておりましたが、この場をお借りしまして私の立場からも、ご寄付いただきました皆さまのご厚志に対し厚く感謝申し上げます。
 
このようなあたたかい気持ちが交差するまちであることを嬉しく思うとともに、そういった状況をひとりでも多くの方に知っていただきたくご紹介させていただきました。
 
この難曲を乗り越える原動力はこうした「お互いに助け合い、支え合う」ことだと思いますので、今後とも思いを共有のもと、ご理解ご協力を賜りますよう宜しくお願いいたします。

定例会開会。議長・副議長選挙が行われる。

ブログ 敦賀市議会

昨日、敦賀市議会の6月定例会が開会しました。
 
事前に全員協議会で日程等を確認のうえ会議に臨む訳ですが、通常であれば、諸般の報告などに続き、市長からの提案理由説明に入るところ、議長より「暫時休憩」のコール。
 
会派控え室にて待機していると電話が鳴り「急に休憩入ったけど何かあったんか?」との問い合わせがあったくらい、議場で傍聴されていた方を始めケーブルテレビ視聴されていた方には「疑問符」がついたことと思います。
 
実は休憩の間に、和泉明議長、馬淵清和副議長より辞職願いが提出されたことを受け、急遽議会運営委員会を開催し、規則に基づく手続きとし、日程を追加して議長・副議長選挙を行うことなどを確認、その後本会議再開の運びとなった次第であります。
 
本会議再開後に行われた選挙においては、新たな議長として田中和義議員、副議長には大塚佳弘議員が就かれることとなりました。
お二方におかれましては、コロナ時代の難しい時期ではありますが、議会の牽引役と今後のご指導をお願いいたいと思います。
 
また、退任されます和泉議長、馬淵副議長におかれましては、それぞれのお立場にてご尽力いただきましたことに敬意を表します。
とりわけ、和泉議長の退任挨拶にありました通り、この2年は福井国体、戦後初の無投票選挙、リラ・ポート百条委員会、そして新型コロナなど通常と異なる対応が目白押しであったことを踏まえれば尚のこと、難しい舵取り役をお努めいただいたことに感謝申し上げる次第であります。
 
議会の方は、その後元の工程に戻り、市長提案理由説明の後、各担当部局からの議案説明、質疑と移りました。
 
この日は、予算関連議案を除く14の条例改正案などについて質疑までを行いましたが、中でもリラ・ポートの未利用回数券を市が一旦回収し立て替えることを可とする「敦賀きらめき温泉リラ・ポートの設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例」、令和4年からの運用開始に向け金山地区の用地取得を行う(取得予定額約1.5億円)「一般廃棄物最終処分場用地取得の件」などについては複数の議員より質問が挙がりました。
 
私の方は、所属委員会以外の点ということで、新型コロナによる減収影響などを踏まえた法令改正を受け改正される「敦賀市市税賦課徴収条例」に関し、記載の解釈についてのみ質問させていただきました。
 
説明のありました議案は、今後付託された各常任委員会にて審議することなりますので、本日の質疑内容も踏まえ、しっかりと深堀りの議論をしていきたいと思います。
 
そして、この日の議会を終え、向かったのはリラ・ポート(目的はリラ・グリーン)。
 
市民からの早期再開の声が日増しに高まるリラ・グリーン(グラウンド・ゴルフ場)については、市長提案理由の中で、「現在、芝の管理を始めとする施設の維持管理と並行し、営業再開に向けた協議を関係団体等と進めている」とあったことと、私自身、以前に芝の状況(その時は芝は伸び、雑草も生育していた)を見に来て以降、手入れ後の状況までは確認していなかったため、今議会で議論するにあたりこの目で確認しておくべきと思ったところ。
 
しかし何と、以前は通れたアクセス道路でロープアウトされ「関係者以外、立ち入り禁止」の札が掛けられており、確認出来ず。。。
 
17時を過ぎていたからかな?とも思いつつ、近々改めて伺いたいと思います。
 

【正面の案内看板周りもこの様子。休業が長引けば長引くほど周囲の廃墟化が進むのではと危惧。。。】

【このポイントで立ち入り禁止のロープアウト。現場確認は再度トライします。】
 
さて、今日の議会は予算決算常任委員会。
全体会、分科会と続き、補正予算案の審査を行います。
 
これまで事前確認してきた現場のイメージをもとに、本日も慎重審議に努め、役割を果たしていきます。

本日6月定例会開会

ブログ 敦賀市議会

昨日は、やや冷たい風が強かったものの、見事に晴れ渡る青空。
 
友人、知人のSNSには、山や海に出掛け楽しむ姿がいくつも投稿され、敦賀の自然を満喫といったところ。
 
投稿される皆さんの写真や動画を見ていると、自分もその場に行ったかのような擬似体験が出来るのもSNSの良いところであり、バーチャルやオンラインでこういった自然や観光地などにも行けることを活用し、先日の敦賀病院ではありませんが、病気や介護のお年寄りにも届けることが出来るのかなと、ふと考えた次第。
 
いずれにしても、今回の新型コロナを契機により活用が進められる「オンライン」。
色々なものとの結び付けることで、社会が明るく便利になればと思う次第であります。
 
さて、かく言う私はといえば、そんな晴天を他所に昨日は家に閉じこもり、議案の再確認や一般質問の通告準備など、今日から始まる定例会に備える時間に充てました。
 
一般質問に関しては、明後日10日が通告締め切り。
 
毎回、あれやこれやと普段考えている中から、取り上げるテーマを絞り込むのに悩む訳でありますが、特に今回は、「新型コロナ」というキーワードが切っては切れないこともあり、いつも以上に考えてしまいました。
 
その結果、このタイミングの議会、一般質問という貴重な機会に「今」理事者と議論すべきは何かと考えた時に、私としてはやはり「備える」というテーマが火急必要に問うべきものとの結論に至りました。
 
質問項目は、一旦通告書に落とし込みましたが、今日を含め2日ありますので、会派の中でも精査をし最終形に仕上げていきたいと思います。
 
さて、本日は9時30分からの全員協議会の後、10時より本会議が開催され、提出議案の説明・質疑などが行われる予定です。
 
会期は6月29日(月)までの22日間となります。
 
新型コロナ感染防止に配慮し「是非議場にお越しを」と言えないのが残念ではありますが、ケーブルテレビやインターネット中継にてご覧いただければと存じます。
 
22日間、しっかり頑張ってまいります。
 

これまでの当たり前に「ありがとう」。感謝と思いやりのある社会に。

ブログ まちづくり

度々お伝えしてきました福井県の新型コロナ感染による入院患者は、1名が退院され、いよいよあと1名となりました。
 
福井県HPからのリンク情報によると、この1名の方は重症或いは重篤患者さんとなっているため予断は許しませんが、無事の回復と退院を祈りたいと思います。
 
さて、新型コロナに伴う国からの「特別定額給付金(ひとり10万円)」については、自治体の申請案内や支給に関わるミスやこれに纏わる詐欺行為、先日は集合住宅のポストから申請書が奪われたなど、まだまだ様々なニュースが飛び交っているところです。
 
この特別定額給付金に関しては、時期的にも内容的にも国側が二転三転のうえゴタゴタと決定したしわ寄せが各自治体に来ており、ただでさえ独自の支援メニュー対応などにより膨大な事務作業となる中、ミスが許されない緊張感を持って対応をされている職員さんのご苦労は絶えないものと思います。
 
いずれにしても、影響の大小はあるにせよ、新型コロナで困窮する住民の皆さんの安心につながるうよう円滑な対応を願うところであります。
 
本件について地元敦賀市はといえば、5月末に開催された市対策本部会議での報告によると、5月26日までの申請件数は、4月27日を基準日とした世帯数29,036件に対し26,730件で申請率は約92%。
 
給付件数は、5月29日の振込みで26,092件であり、給付率は約90%に達するとのことでした。
 
この報告から既に1週間が経過しておりますので、さらに申請率や給付率は高まっていると推測され、約1ヶ月で市民の方への給付を完了しつつあることは、市の対応として評価されるものであり、その背景にある庁内横断的な体制構築、職員の皆さんおひとりお一人が「1日も早く給付する」との思いで休日出勤や超過勤務にて申請書作成や発送手続きを行なっていただいたことなど、この間のご奮闘に対しまして改めて感謝申し上げるところであります。
 
そして、忘れてはならないのは、これに関係するお仕事をされておられる方。
 
とりわけ、スピーディー且つ正確に全戸に申請案内を届けていただいた郵便局のお仕事に対して。
 
同じ労働組合の仲間でもあり、嶺南一円を管轄とするJP労組福井南部支部の方にお伺いすると、新型コロナで通常郵便の量は若干減少しているものの、各自治体の給付・支援制度の郵便案内が格段に増加しており、こちらも超過勤務にて何とか対応しているとのことでした。
 
確かに、配達員さんはその土地を知り尽くすプロであり、量が多い、全戸配布だからと臨時雇用したとしても、地図を見ながら配っていては仕事にならないとのごもっともなお言葉もありました。
 
特別定額給付金に限らず、各種案内に関しては、市の職員さん、郵便局の皆さんの「1日も早く届ける」との共通した強い思いの「連携プレー」があってこそ成り立っている訳であり、このことを当たり前と思わず認識しておきたいと思います。
 
本日記載したのは給付金に関する一例でありますが、新型コロナ感染の中にあっても日常生活、社会を支えていただいている、いわゆる「エッセンシャルワーカー」の皆さんに対しても同じ気持ちであります。
 
新型コロナにより、これまで当たり前と思っていたことが、実はそうではなかったことに私たちは気づきました。
 
気づきは変化するチャンスです。
 
これを契機に、当たり前のことに対して皆が素直に「ありがとう」の気持ちを持ち合い、この敦賀市が、大人も子どもも「感謝し合える、思いやりのあるまち」となり、社会全体がそうなれば良いなと思う次第であります。
 
「やさしい日本人がいたまち」のエピソードを残す敦賀であるからこそ、率先して出来るとの思いも込めて。。。
 

【「やさしい日本人がいたまち敦賀」のエピソードが詰まる「人道の港ムゼウム」。写真は一昨日の日没時に撮影したものです。】

横田滋さんの無念。必ず取り返すためには風化させないこと。

ブログ 政治

市立敦賀病院では、新型コロナウイルス感染対策のため原則禁止していた入院患者との面会を、6月3日よりインターネット電話「スカイプ」を用い「オンライン」で可能にする運用を開始したとの記事が掲載(6月4日福井新聞)されていました。
 
この日の記事では、パソコンの画面を通し、入院中の高齢のお母さんと2週間ぶりに顔を見ながら話したというご夫婦の写真も掲載されており、「元気そうで安心した」とのコメントを残されいて、心あたたまる内容であったことに加え、これぞ患者さんの立場に立った、心の通ったケアであると病院の対応に感謝の念を覚えた次第です。
 
一方、同じく面会禁止により、病院、介護施設に入院、入所されている認知症患者さんがご家族の顔を完全に忘れてしまったとの報道もあり、その状況を自分に置き換えれば、長く連れ立った親や妻がそうなったらと思うと本当に胸が切なくなるところです。
 
さて、そのような中、昨日は横田滋さんが5日老衰にてお亡くなりになったとのニュース。
 
昭和52年、中学1年生の時に新潟市の学校から帰る途中に拉致された横田めぐみさんの父親で、40年以上もの間、娘の救出を訴え活動を続けてきた横田滋さん。
 
平成9年に拉致被害者の家族会が結成されてからは、会の代表として、妻の早紀江さんとともにすべての都道府県を回り、救出を求める署名活動や1400回を超える講演を重ね、まさに「拉致被害者の救出運動のシンボル」として活動の先頭に立たれてきた方。
 
長年の活動による疲労も重なって、13年前に家族会の代表を退かれて以降も、「拉致問題への世論の関心を維持しなければ」と、定期的に病院で検査を受けながら各地で被害者の帰国を訴え続けてこられたとのことであり、これまでのまさに命を懸けた活動と最後までめぐみさんの顔を見ることなく生涯を閉じられた「死んでも死に切れない」との無念を思い、ただただご冥福をお祈りするばかりであります。
 
拉致被害者の親御さんが高齢となり、解決が時間との闘いとなるなか、その意思は次世代に引き継がれ、現在拉致被害者家族連絡会の事務局長を努められているのは横田めぐみさんの弟である拓也さんであり、今なお被害者の一刻も早い帰国に向けた北朝鮮の決断と日本政府の取り組みを求めています。
 
北朝鮮拉致問題に関して、私はといえば大先輩である北條正さんが従前よりこの活動に携わられており、20年ほど前でしょうか敦賀で拉致問題の集会に参加したことを契機に、17年前に小浜の地村保志さんらが帰国されたことも相まって、以降も関心をもってきたところです。
 
昨年の11月24日には、敦賀にて「拉致・特定失踪者問題の早期解決を願う福井県集会」が開催され、先ほどご紹介した拉致被害者家族連絡会の横田拓也事務局長のからのご講演、拉致被害者で帰国を果たした地村氏からの訴え、越前市・敦賀市の特定失踪者家族からの訴えを聞きました。
どなたからの話しも鬼気迫る切実な訴えでしたが、特に印象に残ったのは以下の点でした。
 
◉この問題は、国家の主権侵害、人権問題であり、求めるのは「全拉致被害者の一括帰国、全員返還」。一歩も譲ってはならない(横田氏)
◉北朝鮮自らが拉致問題を解決することは、自国民に明るい未来を示すこと。その際には、独裁者でなく一国のリーダーと認めることも重要(横田氏)
◉被害者家族の高齢化もあり、解決に向けては世代をつなぎ、皆さんには人権問題と関連づけて考えて欲しい(地村氏)
◉拉致は歴史に残すものではなく、解決すべき問題(地村氏)
◉96歳の母は、3年前から認知症。奇しくも息子の記憶が無くなって泣くことがなくなった(敦賀市:特定失踪者の妹さん)
 
これを読んでいただき、さらにお亡くなりになった横田滋さんの無念を思えば、日本人としてこの問題は絶対にあやふやで終わらせてはいけない問題であり、この事実を風化させてはさせてはならないということだと改めて強く認識するところです。
 
自分自身が出来ること。
 
私は常に胸元に「ブルーリボンバッジ」をつけることとしています。
このバッジには「拉致被害者全員を返せ」との意思表示をするとの意味が込められています。
 

 
「そんなの自己満足では?」と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、結構「そのバッジって何?」と聞かれることも多く、そこで私が込められた意味合いをお伝えすることで、「大事なことだね」「私も付けようかな」と言ってくださる方もおられます。
 
なので、バッジひとつとは言え、少しでもこの問題に関わるという意思を持って今後も着用していく所存です。
 
冒頭の認知症の話しにも通ずる通り、家族が自分の存在を忘れることは大変つらいことです。
さらに、愛してやまない我が子が異国に連れ去られ、会うことすら出来ない状況を背負い続けることは、想像に耐え難い思いです。
 
横田さんのご逝去を思い、その無念を噛み締めながら、今一度この国家間の人権問題を思い、「風化」させないことに少しでもご協力いただければと切にお願いいたします。
 
※令和元年11月24日に敦賀で開催された「拉致・特定失踪者問題の早期解決を願う福井県集会」に参加してのブログ投稿をリンクしておきますので、宜しければそちらもご覧ください。
→→→「拉致・特定失踪者問題の早期解決を願う福井県集会」の投稿はコチラ

未来へのレール!進む北陸新幹線敦賀延伸工事!

ブログ まちづくり


 
首伸ばす クレーンに未来 梅雨の夕
 
いきなり下手な句からのスタートで恐縮ですが、思わず一句詠みたくなるような写真の風景。
 
19時を前にしてようやくこの陽の傾きで、いつの間にやら日も長くなりました。
 
また、句には時節柄「梅雨の夕」と書きましたが、この日は夕方に最高気温31.3度をマークした真夏日でありまして、このまま梅雨を通り越して夏が訪れるではないかと心配になるくらいであります。
 
さて、話しを戻しますと、北陸新幹線敦賀開業に向けた延伸工事は着々と進められており、岡山交差点から敦賀インターに向かうアンダーパス上にも巨大なクレーンが据えられ、車線規制を行いながらの工事が始まるまでとなりました。
 
写真を撮る前にクレーンは収納されてしまったのが残念でしたが、迫力ある巨大クレーンがどっしりと座り、首(ブーム)を長々と伸ばして工事を行う様子は、さながら2年9ヶ月後に迫る北陸新幹線と敦賀の未来への希望を思い浮かべる、そんな六月の夕暮れを表したのがこの句であります。
 
写真はアンダーパスを過ぎた坂下地区側から撮っているのですが、国道27号線の古田刈側から見てもそびえるように立つクレーンですので、敦賀の皆さんにはまたその様子をご覧いただき、一句詠んでいただければ幸いに存じます。
 
クレーンを眺めた後は、ぐるりと坂下から長沢側の新幹線工事状況を確認。
 
新幹線車両基地や新幹線用変電所?、そして敦賀駅から基地までをつなぐ高架群と各所並行しての工事が粛々と進められている様子が一望出来ました。
せっかくなので各所の写真を添付させていただきます。
 

【坂下の車両基地エリア】

【長沢の東側には新たに新幹線用の変電所と思われる工事が進められていました】

【右側が敦賀駅。車両基地に向け高架が緩やかに傾斜しているのが分かります】
 
こういった状況を見るに、まずは遅らせることの出来ないタイトな工程の中、着実に安全作業で工事を進めていただいている現場の皆さんに感謝するとともに、昨日既に夏日が訪れたように、今後さらに増す暑さにあって、ゼロ災害で工事を終えることが出来るようお願いするところであります。
 
自分自身、最近は口を開けば、新型コロナのことばかりとなっていましたが、常に「過去、現実と将来」を重ね合わせ、全体を俯瞰して考えるのが役割であるとすれば、やはりその点は反省。。。
 
夢と希望が詰まった北陸新幹線敦賀延伸工事とともに、明るく前を向き、気合いを入れていかねばと気持ちを切り替える機会となりました。

知って行わざれば、知らぬことと同じなり

ブログ 敦賀市議会

6月2日、同じ町内にお住まいで労働組合系の地元議員として敦賀市議、福井県議までお務めになられた二ノ宮正文様がご逝去されました。
 
享年94歳。
 
物静かな人格者で、民社の精神、友愛の精神をもって政治に携わり、地域貢献に尽くされた大先輩の訃報に際し、謹んでお悔やみ申し上げますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。
 
さて、議会の方は、次週8日に定例会開会。
 
1日の告示に合わせ、市長提出議案や請願が提示されていることは既にお知らせした通りでありますが、これに向けた自身の準備として心掛けているのは、ある先輩議員のブログにもあった言葉です。
 
ちょうど、3月定例会の前にもこの場(2月23日のブログ)で記載していたのですが、各議案審査に向け「机上の空論とならぬよう、事業内容は役所の担当に聞く、現場に足を運ぶ、市民の皆さんの受け止めを聞く」の3点セットでより精度の高い審査に!との言葉が書かれており、改めて見習わねばと納得するとともに、早速このことを念頭に活動にあたっている次第です。
 
この考えは、元々、発電所の仕事をしていた際も先輩から「机に座ってる暇があったら現場に足を運び、五感で覚えよ」、労働組合の役員時代も「活動の原点は職場にあり」と叩き込まれてきたこともあり、議員の世界でも全く合い通ずるものです。
 
こういった観点のもと、今定例会に提出の各議案(補正予算に計上されている事業や条例改正など)について、一昨日、昨日と市役所内の各担当課さん、現場にも足を運び、自身の思う疑問点などについて確認を進めてきています。
 
昨日は、総合運動公園にある子ども向け滑り台の人工芝張り替えに約4,400万円を補正予算に計上している「ちびっこゲレンデ改修事業費」について、スポーツ振興課さんに伺い、必要性や費用対効果、何故この時期なのかなどの疑問点についてお話しを伺うと、それぞれ的確且つ丁寧に回答をいただき感謝。
 
平成元年の設置以降、一度も張り替えをしていない人工芝はハゲハゲとなっているにも関わらず、部分張り替えも出来ないことから、安全優先で昨年秋から利用禁止にせざるを得ない状況となっていたこと、大規模な工事費用を伴うことから予算措置も中々難しいところ、国からの交付金(1,350万円)が得られる道筋がついたことも踏まえ、この時期の計上に至ったなど(結果、市財源からの支出は一般財源から約560万、市債2,480万)。
 
実際に自分の目で確認した「ちびっこゲレンデ」は確かに見るも無残な姿であり、子ども達の喚起と笑顔が戻る場に再び戻ると思えば、事業の必要性も理解したところであります。
 

【人工芝が経年摩耗でハゲハゲになったゲレンデ】

【(おまけ)改修工事が進む総合運動公園陸上競技場→8月末に工事完了予定】
 
他の案件も含め、足を運べば必ず身になることやヒントがということは、議案審査が「机上の空論」ではなく「地に足のついた」ものとなり、現場を知ればさらに深掘りの議論が出来ることにつながる、ひいては議会でのチェック、議論の積み上げがより良い市政運営や財政運営にもつながるものと考えます。
 
少し飛躍し過ぎた感もありますが、その点は私の率直な考えとしてご理解を…。
 
こういったことを通じて、つくづく思うのは、
 
「知って行わざれば、知らぬことと同じなり」
 
「知識として知っていても行動が伴わなければ、知っていないことと同じである」という意味の「知行合一」の精神(儒教や吉田松陰先生の言葉)は常に自身の念頭にも置いており、やはり実践することが大切なのだと改めて感じた次第。
 
またもううひとつだけ言わせていただくと、「行動しても発信せざるは、行動してないことと同じなり」。
 
これについては、奥ゆかしい日本人の精神からすれば「男は黙って行動」「自分をひけらかすことは格好悪い」との批判もあろうかと思いますが、私は「議員(地方も国会も関係なく)が何してるか分からん」、「何を考えてるか分からん」という有権者の思いが、「政治不信」や「議会(議員)不要論」に直結していると考えている立場であり、「発信することは議員の責務」との信念であります。
 
話しの着地点を失いつつあるので、この辺で終わりたいと思いますが、「現場主義」「発信は責務」をモットーとし、今後も活動に当たりますので引き続きご理解とご支援のほどどうぞ宜しくお願いいたします。

マスクとともにモノもメッセージも届ける福井県

ブログ 政治

昨晩のニュースは、東京アラート発動宣言。
 
緊急事態宣言解除後の各指標のうち、とりわけ新規感染者が増加していることに警戒感を持ち判断されたとのことでありますが、通常の生活に向け休業宣言などを緩やかに解除していくステップは後戻りしないとの小池知事の見解。
 
都独自のアラートであることに加え、ステップを後戻りしない、つまり経済活動は再開継続するという中で、感染拡大に歯止めが掛けられるのか非常に危惧するところでありますが、外野がいくら心配しても仕方ありませんので、ここは小池知事のリーダーシップと東京都民の皆さんの協力により、首都東京の感染が抑えられることを願うばかりであります。
 
一方、以前より注視し続けています福井県内の感染状況については、昨日2日時点で新規感染者ゼロがこれで「35日連続」、入院患者数は「2名」、病床使用率は「0.81%」まで低下してきており、実質的な県内感染者ゼロが目前のところまできています。
 
そのような中、学校本格再開2日目の昨日、高校生の長男がマスク2箱を手に帰宅。
 
「中高生マスク届いた」とのタイトルで、福井県が中高生にマスクを配布するとし、県内130校へ順次配布が始まったとの新聞記事を見たのは昨日の朝でしたが、何とその日に生徒の手にまで渡るとは。。。
 

 
また、「感染拡大防止にご協力いただいたことに感謝申し上げます」との杉本福井県知事のメッセージ付きで、そのことを校内放送で流した学校もあったとのこと。
 
そのスピード感に驚くとともに、学校本格再開に合わせ機を捉えたものであることやトップリーダーからの思いまで届けるという点で、効果的に講じられる施策とはこういうものかと身をもって勉強になった次第。
 
さらに新聞記事によると、このマスク自体は県民向けの購入あっせん用として確保した50枚入り64万箱のうち、売れ残った約20万箱を販売会社のゲンキーから買い取ったものとのことであり、投資した税金をこれまた効果的に無駄なく配分するとの狙いもあったものと推測。
 
私立を含む約4万4千人の全中高生に2個づつ、計約8万8千個が配られるこの思いの詰まった貴重なマスクは、我が家でもありがたく使わせていただいと思います。
 
それにしても、これに比べ未だ届かない国からの2枚のマスクは一体どこに…。
 
愚痴めいたことはさて置き、このマスク配布には、「今後も継続して感染拡大防止を図る」との県としてのメッセージが込められているとも思いますので、この先、県内感染者ゼロを達成したとしても一喜一憂することなく、引き続き一県民として感染対策を励行することは勿論のこと、自身の役割とも認識のうえ周囲への呼び掛けも継続したいと考えます。

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