選手の躍動感からもらうチカラ

ブログ 敦賀と野球

先週19日、県外往来などの自粛解禁と同時にプロ野球が開幕。
 
贔屓の縦縞は、宿敵相手に気持ちの良い負けっぷりで3連敗スタートとなりました。
 
いつもであれば、やや気持ちも沈むところでありますが、今年は何と言っても待ちに待ったプロ野球。
 
観戦出来ること自体が嬉しく、優しくチームを見守るといった穏やかな心境であります。
 
それにしてもこの無観客試合は寂しいものだと思いきや、何のその。
逆に見応え満載ではありませんか。
 
ピッチャーの投げるボールがミットに納る際の「バチン!」、バッターが打つ時の乾いた「カコン!」、さらにはスタンドにホームランが飛び込んだ際の「ドカン!」など、観客の声援の中では聞こえづらかった様々な音が新鮮であり、プロのスピード感やパワーをより感じることが出来るといった点が醍醐味にも思えるほどです。
 
もうひとつ言えば、ベンチからの声と元気。
 
ヒットが出た際などには、選手もあんなに「よっしゃー!」なんて声を出していたとは。
 
プロであろうが、そこは少年野球さながらの「野球小僧」の集まりと思えてしまうところが何だか嬉しく感じた次第です。
 
つらつらと感想めいたことを書きましたが、これも「これまでの当たり前」に気づいたひとつの例といったところでしょうか。
 
プロ野球は当面、このスタイルでの試合が続くと思われますので、まさに「五感で感じる」楽しさをを満喫したいと思います。
 
もちろん、いつまでも負けて笑ってばかりではいられませんが。。。
 
さて、野球は野球でも、こちらは高校野球。
 
福井県では、以前に独自の大会を7月18日より開催すると正式発表していることを受け、その目標に向け各校球児たちも気持ちを切り替え練習に励んでいるところ。
 
 
長男が所属する敦賀高校も同じく練習を再開し、泥だらけにして帰ってくるユニフォーム姿はやはり嬉しく頼もしいもの。
 
先週土曜日には紅白戦も行われ、保護者の皆さんも感染防止対策を図りながら、選手がグラウンドで駆け回る待ち侘びた姿を見ることが出来たよううです。
 

 
この日、私は労働組合の定期大会と重なってしまったため試合観戦には駆け付けられませんでしたが、保護者のカメラ係りの方が撮影いただいた沢山の写真で大満足、選手の躍動感と笑顔など観戦気分を味わいました。
 
何も気にせずにプレーや観戦が出来るまでには、まだまだ時間が掛かるとは思いますが、こうして少しづつ通常に戻りつつあるとともに、やはり野球のみならずスポーツをする姿からは力をもらえることを大いに実感した週末となりました。
 
新型コロナにより、これまでの「当たり前」は「当たり前ではなかった」ことに気付いた訳でありますので、今後はそういったことひとつ一つに感謝の念を持ち、じっくり味わい、楽しみながら生活していきたいと思います。

難局のなか「明日を拓く」のはパイオニア精神

ブログ 働く仲間とともに

昨日は、母体組織である日本原子力発電労働組合(以下、原電労組)の第63回定期大会に出席。
 
私の活動を一番身近で支えてくれている職場の皆さんに対し、一言のご挨拶をさせていただきました。
 

【オンラインカメラを意識するあまり、どこを向いて挨拶して良いのか戸惑うという失態…】
 
といっても、写真を見てお分かりいただけるよう「オンライン大会」。
 
原電労組は、発電所のある茨城県東海村と福井県敦賀市、そして本社のある東京と3地区に分会(一般的には支部と呼ぶ)を配置しているため、年に一度の定期大会は東京での集合型で開催してきましたが、やはり配慮すべきは、この新型コロナ。
 
執行部の皆さんにて相当苦慮もされたうえ、3地区をオンラインで結んでの大会開催と相成った次第。
 
このご時世、通信さえつなげさえすればそんなの簡単では?と思われるかも知れませんが、通常の会議とは違い、例えば採決の仕方をどうするのか、意見のある代議員を議長がどう指名するのかなどなど、やはり労働組合の最高の決議機関となるが故の課題があったものと思われます。
 
しかしながら、ここは入念な「想定」に基づくシュミレーションにより対応策を見出したうえでの事前準備、前日もリハーサルを繰り返すなどにより、当日も円滑に議事を進められ、結果トラブルなく無事に開催することが出来ました。
 
何せ初めての経験につき、ここに至るまでには役員の皆さんの相当のご苦労があったかと思いますが、失敗を恐れることなく、工夫とアイデアで新たなことに「チャレンジ」する母体労組の姿が頼もしくもあり、嬉しく感じました。
 
原電の会社自身が「原子力のパイオニア」的存在であり、そこで働く社員・組合員の胸には脈々と「パイオニア精神」が流れています。
 
東日本大震災以降続く逆風、苦しく厳しい時代にあっても、歯を食いしばり、一歩二歩と着実に歩を前進させ「今がある」ことの根底には、この「スピリット」と「果たすべき使命感」があったこそと思うところであります。
 
64期目を迎えた原電労組。
 
「連帯を深め、ともに考動 〜心をひとつに明日を拓こう〜 」
 
大会スローガンに込められた思いのもと、職場で奮闘されている皆さんとともに今後も前進あるのみです。
 
つらつらと若干手前味噌な話しになってしまいましたが、我が母体労組に対するエール、そして難局にあっても原子力発電の「明日を拓く」との思いを込めたものとご理解をいただき、本日の投稿とさせていただきます。

常任委員会、所管事務調査(リラ・ポート)と続く

ブログ 敦賀市議会

昨日投稿しました一般質問の件については、数名の方より賛同する側でのご意見をいただき嬉しい限り。
 
ただこれに甘んずることなく、自身の考えが思いこみによるものや偏向的とならないよう、賛同されない側のご意見なども頂戴しながら今後も対応していきたいと思うところです。
 
そのうえで、いただいたご意見を踏まえ1点補足説明。
 
昨日、写真を掲載しました「市指定ごみ袋」を用いた医療行為について、私の説明不足もあって、さも「今も防護服が無い」との印象を与えてしまったかも知れないのですが、正確には「防護服自体は在庫もあり、今後も国や県から補充されてくるものもある中ではあるが、本当の必要時に残しておけるよう(無駄に消費しないよう)、リスクの低いドライブスルーによるPCR検体採取時のみ、ごみ袋を使用している」ということとなります。
 
誤解を招く発信では逆に不安を煽ることになりますことから、改めて正しくお伝えさせていただきます。
 
さて、一般質問を終えた翌日の昨日は、所属する産経建設常任委員会、これに続き、敦賀きらめき温泉リラ・ポートに係る所管事務調査が行われました。
 
常任委員会においては、今定例会にて提案されている、リラ・ポートの未利用回数券を市が払い戻すことを可能とすることや本年10月1日に予定していた、上水道・集落排水に関わる料金改定(値上げ)を新型コロナの影響に鑑み令和3年4月1日まで延期するとすることなど計4件の条例改正案について審査し、いずれも原案通り認めるべきと決定しました。
 
また、本委員会に付託されたリラ・ポートの早期再開を求める請願1件に関しては、委員間でも意見が分かれるところ、不採択としました。
 
討論において、私は不採択の立場から、請願趣旨は理解するものの、百条委員会報告など議会の総意として既に市側に伝えている内容であること、自身も含め早期再開に向けては議員個人でも繰り返し求めていたり、本会議でも複数の方が一般質問で取り上げ質疑をしていることなどを踏まえ、これ以上同じ内容を採択までをし理事者に何か伝えることの議会にとっての意味合いは低いとの判断であることを発言させていただきました。
 
不採択との言葉だけを聞くと「市民の声に寄り添わないのか!」と思われるかと存じますが、採択に挙手しなかった議員は自身と同様「早期再開に向け責任を持って対応するから任してください」との覚悟のもと判断されたのかと思うところであります。
 
その後は、請願にもあったリラ・ポート並びにリラ・グリーン(市グラウンド・ゴルフ場)の現状と今後の方針を確認する所管事務調査を行いました。
 
先行して再開すべしと既に条例改正をし、市直営での運営を整えつつあるリラ・グリーンについては、「遅くとも8月中旬」に営業再開することが明らかとなりました。
 
良好な芝のコース環境を売りにしていた当該施設だけあって、今後どのレベルまで芝の管理を行うべきか、そのレベルに応じた利用料金設定、実際の運営体制の詳細はどうするのかなど、今ある課題を早急に詰め1日も早い再開に向け取り組むとの市の考えも示されました。
 
新型コロナも第1波終息の現状において、元気な愛好家、利用者の皆さんからの「まだかまだか」と待ち望む多くの声が私のところにも届いていることや、当該施設はもちろん、近隣(若狭町)の「さとうみパーク」まで足を運び、施設管理や運営体制などの実態を確認してきたことの裏付けを持って、この日も市の担当部さんにはいくつかの質問、意見提起をさせていただきました。
 


【写真は6月12日時点のリラ・グリーンのコースコンディション。今週手入れをされているとも伺いました。】
 
心待ちにしている多くの皆さんの顔や思いを受け止め、今後も「再開」という結果に向け、しかと対応していく所存です。
 
リラ・ポートについても同じ思いで質疑対応にあたりましたが、こちらはコンサル業者に委託しての運営費用精査や過去の不正経理などの運営面を確認する第3者委員会を設置し調査を行うなど、これに3〜4ヶ月を要することなどにより、本定例会での一般質問に対する答弁と同様「再開時期は未定」とのことでありました。
 
一連の対応に関しては、やはり「早期再開に向け」と市も思って対応されているのであれば、そろそろ目標とする再開時期を示したうえで、目標に向け、「いつまでに何を確認する」ことを明示していただかないと、議会はもとより市民の皆さんからの不安(本当に再開する気持ちがあるのか)や不安(本当に早く再開する気があるのか)が募るばかりであり、即ちスケジュール感を持って対応願いたいと強く求めた次第です。
 
先ほどの請願審査の際の思いとして述べたように、百条委員会に参画し調査してきた立場なども踏まえ、私にも責任があります。
 
この施設を市にとってどのような位置づけにするのかという根本的な問題に対し、方向づけをするのもこの機を捉えてでしか出来ないとの考えも重々汲みながら、責任の無い「言いっぱなし」とならないよう、私自身今後も自覚を持って対応していきます。
 
本日も思いのあまり長くなってしまいましたがご容赦のほど。。。
 
議会は来週以降も続きますので、引き続き頑張ります!

言葉は語らずとも心に響く答弁

ブログ 敦賀市議会

29分56秒。
 
昨日の一般質問における私の質問時間です。
 
敦賀市議会の一般質問で与えられる質問時間は「自分の質問時間で30分」でありますから「残り4秒」。
時間をほぼフルに使い、思いの丈を伝えました。
 
質問の項目は、昨日も事前通告の内容をお伝えした通りですが、最も拘り確認したかったのは「県内一円での感染発症を想定した医療体制」。
 
敦賀の医療に関する質問に関しては、これまでの一般質問を通じ、米島敦賀病院事業管理者が鬼気迫る現場実態を踏まえ、思いを込めた答弁をされてきた訳ですが、この日の私の質問に対する答弁はさらに熱く、心に響くものとなりました。
 
順を追い質問を進める中、医療人的資源確保の観点から、「感染症に向き合いストレスを抱える医療従事者のメンタルヘルス対策はどのようにされているのか?」との問いに対し、答弁に立った事業管理者は、途中肩を震わせ、言葉に詰まり、議場の空気が一瞬止まったかのような静寂に包まれる中、そこには涙がありました。
 
静寂の後に絞り出されるように発せられた言葉は、極度の緊張感や自身も感染するかも知れない状況の中、医師や看護師、病院スタッフのまさに感染症と戦う姿、そして、そうした苦しい医療従事者の気持ちを救ってくれたのは患者さん、市民の皆さんから掛けられる感謝や励ましの言葉であり、病院に届けられるあたたかい物資であったと。
 
私が思うに、そんな状況が痛いほど分かる中でも、敦賀の医療を守る、院内感染は絶対に発生させないとの強い思い、そのため苦しくとも医療従事者を鼓舞し、士気を高めるため、厳しい言葉も掛けざるを得なかった、責任者であり陣頭指揮を執る立場である事業管理者の想像を絶するプレッシャーをも思い返されての涙ではなかったのかと。
 
静寂の中にあって、米島病院事業管理者の姿は、言葉は語らずとも私の胸を打ちました。
 
また、これに続く医療物的資源の確保に関しての質問に対しては、議長の許可を得て持ち込んだという「医療防護服」を用いて説明いただいたことに加え、いわゆる「前開き」のカッパのようなものは着脱時にウイルスが付着する恐れがあり相応しくないことを説明するため、ご自身の背広の上着を脱ぎ、前後ろ逆にまで着る「実演」までされ、その実情をお伝えいただきました。
 
衝撃的であったのは、在庫管理をしつつも防護服は全国的に供給が追いついていない現状では、市の指定ゴミ袋をカットして使わざるを得ない状況にもあるということでした。
 

【議場にて、ごみ袋を手に答弁される米島敦賀病院事業管理者(左は織田病院事務局長)】
 
これに関しては非常に重要な問題であるため、後フォローもしっかり行いたいと思いますが、いずれにしても、この日の質問のためにここまでの準備をされたこと、先に述べた通り、心から気持ちを込めた答弁をいただいたことに感謝するとともに、この医療現場の状況を踏まえ、時間軸の視点を持って何をすべきか対応にあたりたいと考えます。
 
私自身も、時間内すべての質問に情熱と思いを込めましたが、「最悪のケースを想定し、嶺北・嶺南のダブル感染により、県内医療がパンクするような事態に備え、滋賀県湖北エリア(高島市や長浜市)との医療連携をしていくべきではないか」との提言に対しては、市長より「県内で対応するため考えていない」との答弁。
 
これは既に政府の対策本部からの「県境を越えての広域連携を考えよ」との対処方針が示されていることや、感染患者を嶺北に搬送しないといけない地理的リスクなどを踏まえ、何故現時点で可能性すら否定するような断定答弁になるのか甚だ疑問であり、「正常バイアス」に掛かってはいないだろうかとの思いも持ちつつ、敦賀の、いや嶺南地域にとっても大変重要な問題であるため「引き続き検討をお願いしたい」と求めました。
 
さらには、「こんな時だからこそ、難局を乗り越えるための原動力となる市民イベントを開催すべきではないか」との提言に対しては、「行政として行うことは考えていない」とのこれまた一蹴の市長答弁。
 
単に中止となっている行事の代替えではなく、今だからこそ行政として行う意味合いや3密とならない、告知をすることなどを条件とすることもお伝えしたうえでの「ゼロ回答」に正直、言いたいことがキチンと伝わっているのかと疑問を覚えました(通告後、担当部局とのヒヤリングも丁寧に行っているつもりではありますが…)。
 
もちろん、私の伝え方が言葉足らずだっただけなのかも知れませんし、検討にも値しないという判断だっただけなのかも知れませんが…。
 
後半述べた「ゼロ回答」の点については、実はテレビ中継などで視聴いただいていた数名の市民の方から「あの答弁は何や」、「意味通じとるんか」との声もいただいた訳ですが、私としては「何故不要と判断するのか」の市の考えをさらに深掘りすべきであったと反省。
 
これも経験ということで、時間配分も含め次に必ず生かします。
 
「言葉は語らずとも心に響く」ものもあれば、「言葉で語っても心に響かないもの」もあることを感じた、今回の一般質問。
 
昨日学んだことを自身に置き換え、「言葉でも語っても語らずとも、皆さんの心に響くような」言動に努め、根っこに「情熱」を持って引き続き精進したいと思います。
 
一般質問は終わりましたが、議会はこれから終盤。
最後まで責任と使命を胸に頑張ります。

本日、一般質問を行います

ブログ 敦賀市議会

昨日、敦賀市議会は一般質問2日目を迎え、初日と同じく6名の議員が登壇。
 
気付けば、後半に質問された3名から本日のトップバッターまで4名連続女性議員の質問順となっていて、議席でも話題に。
 
その議席も右隣は今大地議員、左隣は中道議員と女性2人に挟まれる形となっていて、今議会での質問内容もさることながら、24名中5名の女性議員有する敦賀市議会の多様性(もちろん大いにプラスという意味)を改めて感じた次第です。
 
一般質問のほうは、新型コロナ、医療、財政、農業、地域福祉、いじめ問題、一般廃棄物など様々な角度からのテーマが取り上げられ、質疑が交わされました。
 
先日粟野中学校にお伺いし、現場実態を確認させていただいた学校給食の関係についても取り上げられ、簡易給食としている背景の説明に加え、「6月第4週には通常メニューに戻します」との教育委員会事務局長答弁もあり安堵。
 
学校に行く楽しみのひとつが戻ってくるということで、生徒さんの笑顔につながればと思います。
 
さて、この2日間、他の議員の皆さんの質疑を拝聴しつつ、自身の質問準備を進めてまいりましたが、最終日の今日いよいよ自身の出番となりました。
 
改めて、通告している質問項目は以下の通りです。
 
【やまたけの質問項目】
================================
1.危機意識を高めた新型コロナウイルス感染への備えについて
 (1)敦賀市新型インフルエンザ等対策行動計画の検証と反映
 (2)県内一円での感染発症を想定した医療体制
2.難局を乗り越えるための原動力となる市民イベントについて
================================
 
「次の波に備える」との観点を踏まえ、より市民の皆さんの安心や安全につながるよう、建設的な議論に努め質問にあたりたいと思います。
 
順番はラスト(本日の4番目)。
時間帯は午後、14時前後になろうかと思います。
 
なお、質問の模様は、嶺南ケーブルケットワーク議会チャンネル並びに敦賀市議会インターネット中継よりご覧いただけますので、お時間のある方は是非ご覧いただければ嬉しく思います。
 
インターネット中継は、以下のアドレスよりご覧ください。
→→→敦賀市議会インターネット中継はコチラ
 
それでは、気持ちが空回りしないよう元気に頑張ってまいります。
 

一般質問初日。鬼気迫る医療現場の実態を共有する。

ブログ 敦賀市議会

敦賀市内でもようやくアベノマスクが届いたとの話しをチラホラ聞いておりましたが、昨夜帰宅すると我が家にも。。。
 
賛否両論のこのマスクですが、以前に菅官房長官が仰っていた通り「次に備えるため」にもしっかり保存しておきたいと思います。
 
さて、敦賀市議会は昨日、本会議を再開し一般質問の第一日目が行われました。
 
繰り返しになりますが、敦賀では新型コロナ感染防止には配慮しつつ、質問人数や質問内容を制限することなく通常通りでの一般質問形式としており、質問通告をした16名のうち、この日は6名の議員が登壇されました。
 
この一般質問の3日間というのは、出番を待つドキドキ感もありつつ、他の議員さんが取り上げる多角的なテーマに対する理事者の答弁を聞くこと自体、自身の「知」につながる時間でもあり、誤解なきよう言えば「楽しみな時間」。
 
この日も興味深く拝聴した次第です。
 
特に、自分の質問に関係する内容に関しては、一言一句聞き逃さない気持ちでメモする訳ですが、昨日ありましたのは「敦賀の医療」について。
 
3番目に登壇された立石武志議員、6番目の中野史生議員の質問に対し、米島敦賀市病院事業管理者が「今定例会で新型コロナウイルス感染に対する医療について質問される方に対しては、今回の実態を説明しておかないと理解されないであろう」との前置きの後答弁された内容は、新型コロナに対峙した責任者としての生の言葉として鬼気迫るものがありました。
 
その医療現場の実態は議場で聞いた我々だけではなく、市民の皆さんにも知ってもらうことで認識の共有が図れ、ひいては感染防止に対する意識高揚や心づもり、気持ちの備えにもつながるものと思い、以下に状況のポイントをご紹介させていただきます。
 
【県内第1波への対応実態について 〜米島敦賀市病院事業管理者の答弁より〜】
 
(これまでの実態)
◉敦賀市内で感染者ゼロに抑えられていることは、市民の皆さんのご理解とご協力の賜物であり心より感謝。
◉二州においては、2月7日に帰国者・接触者相談センターを設置。センターからつなぎ、敦賀病院では6月10日までに80の検体を採取している。
◉県内感染者のピークは、4月11日から21日までで約80名が入院。
◉嶺北の30数床の感染病床では受け入れ切れず、嶺南に搬送し受け入れ。敦賀病院では4月2日から5月9日に掛けて計5名の患者を受け入れた。
◉福井では県立病院、赤十字病院がコロナ感染者対応により、救急受け入れやICU治療が出来ない状況に陥り、救急外来の受入れ停止、救急車は済生会病院や大学病院へ搬送される事態となった。
◉二州の救急医療に関しては、年間発生数3,000件のうち、2,000件を超える救急患者が敦賀病院へ搬送(受入率は76.1%)。
◉唯一集中治療室を有している敦賀病院であるが、感染者を受け入れればあっという間に医療崩壊につながる。
 
(では今後どうするのか)
◉福井県においては、重・中・軽症合わせ感染病床として「321床」を準備。余程大きな波でない限り病床は確保されていると受け止めている。
◉感染発症の際は、県の入院コーディネートセンターが一元的に患者の搬送先を決めることとなるが、嶺南で確認された場合は、重症者は県立病院や赤十字病院(医師も沢山いるため)へ、中症以下はその他の病院へ搬送されることになるであろう。
◉こういった二州エリアの医療状況に鑑み、敦賀医療センターなど各病院と緊密に連携。
◉敦賀病院は役割として、救急医療を始めコロナ以外の通常医療を最優先することとしている(病院間での医師の応援体制等も構築)。
◉感染病床に関しては、結核病床しかなかった敦賀医療センターに6床の感染病床設置。既存の敦賀病院(2床)、小浜病院(10床)と合わせ嶺南では18の感染病床となっている。
◉敦賀病院に関しては、スペース的に感染病床の増床を行うことが困難であることに加え、院内感染を絶対に起こさないよう本館の一般病棟には感染者を入れないこととしている。
◉その代わり、敦賀医療センターに敦賀病院から医師を派遣し感染者を診ることや嶺北からの医師派遣を求めるなどにて対応することとしている。
 
(医療スタッフについて)
◉入院患者対応をされた医療関係者は、ただでさえ緊張感のある対応の中、家族感染を考慮し家に帰らずホテル泊(市が準備)を続けるなど大変なストレス環境のなか、励みになったのは市民の皆さんからのあたたかい言葉であった。心から感謝いたします。
 
以上が、答弁にありました医療実態の概要となります。
 
この機会を捉え、極力情報開示をオープンにし答弁されようとのお考えを持って、おそらく関係機関とも入念に事前調整されたであろう米島病院事業管理者に対しては、そのことで得られる効果の大きさや意味合いからも、その対応に感謝申し上げる次第であります。
 
もう多くを語ることは止めますが、これまでの調査により知っていた部分もありましたが、まさに新たな脅威に対応した壮絶な医療現場であったことを改めて把握することが出来ました。
 
そしてその脅威に対しては、さらにあらゆるリスクを想定して、より多重化、幅を持って今後に「備える」ことが重要とも感じました。
 
今日は一般質問2日目。
 
昨日と同じく自己の「知」にもつなげつつ、明日の自身の質問が深堀りの議論となるよう、こちらもしっかり「備え」たいと思います。
 

母校粟野中学校にて元気をもらう

ブログ

昨日は、ひとつの節目となる安堵のニュース。
 
新型コロナウイルス感染により入院されていた最後の患者さんが昨日無事に退院され、これで福井県内の入院患者は「ゼロ」となりました。
 
あの逼迫した状況を思えば、何か感慨深い気持ちになりますね。
 
また、新規感染者も48日連続の「ゼロ」。
今後、全国での往来も緩和となりますが、これに油断することなく、これまで通りおひとり一人の意識高き行動を続けていただき、今後も「ゼロ行進」を続けていければと思います。
 
さて、昨日は私の母校でもある市立粟野中学校に伺ってきました。
 

 
目的は、数名の保護者の方より、学校再開時から提供されている給食について「品数が少ない状態が続いている(いわゆる質素)」などのご意見を頂戴したため、現場の実情を確認しお伺いすること。
 
急遽の連絡にも関わらず、快く応じていただき、目的の給食に関しては、懐かしの校内をグルリと1周。
食事前の手洗いや1年生から3年生までの配膳状況や食事の状況まで見させていただきました。
それにしても廊下ですれ違う生徒や先生は皆さん明るく、「こんにちは!」の声が響き合う元気の良さに何だか嬉しくなりました。
 
肝心の校内の様子はといえば、食事前は全員手洗いで蛇口もクラスごとに識別(蛇口が少ないとの声あり)、教室内での配膳は担任の先生の目の行き届く範囲で限定した生徒のみ実施、食事中は会話なしを遵守されており、和気藹々とした雰囲気にありながらも新型コロナ感染防止に対して先生も生徒の皆さんも十分な配慮をしている様子がヒシヒシと伝わってきました。
 
また、本題に関して詳しくお話しを伺うと、再開後約2週間の間、給食メニューの品数が少なくやや質素なものになっている理由は、配膳は極力先生が一人で行うこととの文科省からの通達があったことを受け、感染対策ルールを守るがためそういった状況になっているとのことでした。
 
ただ、こちらの方はいつまでも続けるという訳ではなく、県内各市町の状況や本格的に部活動が始まる(お腹が空く)こと、栄養バランス等々を考慮し、段階的に改善していくことを考えており、近いうちに通常期に近い形のメニューに戻していくとの考えも伺えました。
 
生徒さんは健気と言いますか、この日も「豚丼」を美味しそうに食べておりましたが、自分自身振り返っても、やはり学校の楽しみは「給食」。
会話しながらはまだまだ難しいものの、メニューが通常に戻る方向とお聞きし安心することが出来ました。
 
反省するとすれば、感染防止対策に重きを置くがため、再開時からしばらくはこういったメニューとなること、状況を見ながら段階的に戻していくとの教育委員会側の考えを、もう少し丁寧に事前に保護者の皆さんにお知らせしていれば、変な誤解は生まれなかったのかと感じましたので、反省を次に生かすとの観点から、また私の立場でも対応しておきたいと思います。
 
また、その後もお時間を取っていただき、学校再開後の状況や現場実態についてもお話しさせていただきました。
 
本当に多岐に亘るお話しをさせていただけたことは大変有意義な時間であり、ここで詳しくは申し上げることは差し控えますが、一番心配していた長期休校の生徒さんの気持ちの部分への影響に関しては、学校に来れること自体が嬉しいことなんだとしつつ、溜め込んだパワーを元気に発揮されている状況であるということや、教員の皆さんもコロナがあったことをマイナスにするのでなく、プラスの方向につなげるよう配慮と工夫をしながら生徒さんと向き合っている様子など、これまたヒシヒシと安心感を得ることが出来ました。
 
とはいえ多感な中学生ということで、今後もあたたかい目でのご指導をお願いするとともに、またお伺いすることを申し上げ校舎を後にしました。
 
たまたま昨日は、授業後に部活動を行う初めての日。
学校生活も徐々に「通常」に戻っていこうとする中、私たち自身もこれまで当たり前であった「通常」のありがたさを噛みしめながら一日一日を大切に過ごさねばと。
 
実態把握に伺ったつもりが、逆に先生と生徒さんから元気と気づきを頂戴することになった一日となりました。
最後に、対応いただいた母校粟野中学校の皆さんに心から御礼申し上げ、本日のブログを終わります。
 

北陸新幹線敦賀開業。コロナはあれどもポジティブに。

ブログ まちづくり

二日連続の大雨警報が発報された昨日の敦賀。
 
例の如く市内を流れる河川の水位の監視をしていましたが、笙の川(観測地点:呉竹)では昨夜22時に1.56mまで上昇。
第2段階のはん濫注意水位(1.70m)一歩手前まで上昇したものの、その後は低下傾向を辿っています。
 
明日からは晴れマークも並んでいるとはいえ、出水期であることを忘れずに「油断禁物」で過ごしたいと思います。
 
さて、昨日は所用にて敦賀駅、会議にて中郷公民館に出掛けましたが、両方で感じたのは「北陸新幹線敦賀開業の息吹」。
 


【上2枚は現在の敦賀駅の様子】

【中郷公民館から見た新幹線工事現場。目の前は要塞のような変電所。】
 
少しアングルが悪いのですが、敦賀駅の背後には新幹線駅舎の骨格がそびえ立つ様子が鮮明となってきましたし、中郷公民館ホールからは新幹線用と思われる変電所と駅から車両基地をつなぐスロープ部分を間近で見ることが出来ました。
 
北陸新幹線敦賀開業に向けた工事に関しては、先の定例会開会時の市長提案理由説明の中でも触れられ、約5年6ヶ月の歳月を掛けて掘り進められている「新北陸トンネル」は来月に田尻工区まで貫通、これにより金沢・敦賀間で最も長い約19.7kmのトンネルが貫通する見込みとなっていることに加え、深山トンネルについても来月貫通予定となっており、市内2本のトンネルの掘削が完了するとのこと。
 
もうブログで何回も書いている訳ですが、こうして進捗する工事の状況を目の当たりにするとやはり、頭の中では新幹線が走る姿を想像するもの。
 
「せっかく新幹線が来るのに、コロナで台無しやな」
 
と吐き捨てるようにネガティブな言葉を掛けてこられる方もいらっしゃいますが、そう思いたい人はそう思っておけば良いと、話しは右から左へ。
 
このご意見に関して、逆に私は、新型コロナ感染によって「東京一極集中のリスクを露呈」したことは、裏を返せば「地方分散、地方の良さ」が見直される大きなチャンスになっていると考えている訳でありまして、そこは悲観的になることなくポジティブな思考で対応していきたいと思います。
 
とは言え、着実に進むハード整備に対し、ソフト面はどうか。
 
先ほどのようなネガティブ思考の方が多くを占めるようでは成功するはずがありませんので、ここはブレない目標と目的を持って市民の皆さんのマインドを整えていかねばなりません。
 
敦賀開業まであと2年9ヶ月。
 
withコロナにあっても機運を徐々に高め、ハード、ソフト両面の受け入れ態勢を整えていけるよう、私の立場でも引き続き取り組んでいきます。

いきなりの大雨警報。実態把握と想定は欠かさずに。

ブログ 防犯/防災

昨日の夕方は、降雨も小康状態の中、気分転換に野坂の麓をジョギング。
 
田んぼの苗もスクスク成長し、もう無理かと思っていた「逆さ野坂」も何とか見ることが出来、暫しの時間ながらリフレッシュとなりました。
 

 
その雨ですが、敦賀市では11時過ぎに解除とはなったものの、8時21分に福井気象台が「大雨警報」を発報。
 
先日も書きましたが、止め処なく降り続く雨を見てすぐに頭をよぎるのは「笙の川」の水位。
 
私は、敦賀市内の河川水位を把握する意味で、福井県の河川・砂防総合情報や嶺南ケーブルネットワーク、yahooなどの防災・河川情報サイトをブックマーク登録していて、頭をよぎればすぐにリアルタイム情報を確認するようにしています。
 
河川の水位に関しては、水防団待機水位超過(通報水位)⇨ はん濫注意水位超過(警戒水位)⇨ 避難判断水位超過(特別警戒水位)⇨ はん濫危険水位超過(危険水位)と段階的に警戒や避難を促す水位が決められています。
 
ちなみにこれらサイトでは、市内に流れる「井の口川」と「木の芽川」の観測データも表示されていることに加え、各観測地点の「ライブカメラ」により視覚での水位上昇確認も出来ますので、皆さんも是非ご活用いただければと思います。
 
この情報確認によると、昨日の笙の川の場合は、呉竹計測地点において最高水位1.40メートル(6月13日10:00)。
 
水防団待機水位超過(通報水位)の1.0メートルを超えたものの、はん濫注意水位超過(警戒水位)の1.7メートルには至らず、その後水位は低下しました。
 
本番を迎えた出水期を警戒して過ごす意味でも、「(今シーズンは)これぐらい降ったら、これぐらいの水位になる」との感覚を掴んでおくことも大事なことであり、今後の降雨時においてもデータと照らし合わせ、自身の危機意識として留意しておきたいと考えます。
 
こうして気象状況を気にしつつも、頭の中は「一般質問」の準備。
 
特に一つ目に挙げている「危機意識を高めた新型コロナウイルス感染への備え」については、昨日の雨を見るに、自然災害発生時の避難所におけるウイルス感染対策なども視野に入れておくべきであったと、通告から抜けていたことを反省。
 
他の議員さんからの質疑にも留意しつつ、自身の質問の中で確認対応していければと考えます。
 
今日の天気予報も終日雨。
 
降り続く雨には警戒をしつつ、より効果的で有意義な提起につながる一般質問となるよう準備に充てる一日にしたいと思います。

努力の成果を出し切る場!福井県高野連と高体連が英断を発表!

ブログ 敦賀と野球

高校生の子、特に高校球児を持つ親にとっては、一昨日、昨日と嬉しいニュースが続きました。
 
一昨日は、阪神甲子園球場と阪神タイガースが、日本高等学校野球連盟に加盟する野球部の3年生全部員を対象に、「甲子園の土」キーホルダーの贈呈を行うこととなったとのニュース。
 
この企画は、阪神タイガースの矢野監督をはじめとしたコーチ・選手たちの「高校球児のために何かできることはないか」という声の中から実現した企画で、実際に選手をはじめ阪神園芸、球団職員の皆さんが球場の土を集めてくれるというもの。
 

【バックスクリーンをバックに土を集める矢野監督】

【甲子園の土キーホルダーのデザイン】
 
矢野監督からは、「現状を受け入れられないであろう方々もいる中で、なにか少しでも前を向いてもらえることができないかと考え、選手、裏方みんなでエールの想いを込めて土を集め、お贈りします。」とのコメント。
 
約15万人と言われる高校球児に届くのは、8月下旬とのことであり、「聖地」から届く心あたたまるキーホルダーを楽しみに待ちたいと思います。
 
そして、昨日は、福井県高校野球連盟が独自の県大会開催を決定したとのニュース。
 
この大会は、「福井県高校野球大会」と題し、公式戦扱い、トーナメント方式、土日・祝日を中心に開催。
通常のベンチ入り選手数20名は変わらないものの、3年生のみ背番号21以降の選手登録を認め、試合ごとに入れ替えを可能にするとの選手の気持ちに寄り添った粋な計らいともなっています。
 
無観客試合ながら、部員、指導者、保護者の一部の観戦は認めるとのことであり、感染症対策を睨みながらのそういった県高野連の配慮に対しても感謝したいと思います。
 
大会は、7月18日開幕。
 
球児には、とにかくベストコンディションで、仲間とともにこれまでの努力の成果を出し切ってもらいたいと切に望みます。
 
さらに、昨日は県高野連とタイミングを合わせたかのように、県高体連も7月から始まる「県民スポーツ祭高校の部」をインターハイや県高校総体春季大会(インターハイ予選)の代替大会に位置付けるとの発表。
 
「福井県高校夏季特別大会」と称し、30競技を行うとのこと。
 
これで、運動系部活動に属する県内高校生には、何とか「大人が」最後の舞台を提供してあげられた形となり、保護者の一人として関係者の皆さんに感謝するとともに、選手のサポート、応援を最後までしていきたいと考えます。
 
ただ、唯一残るは「文化系部活動」の皆さん。
同じ高校生のラストチャンスに運動系も文化系も変わりありませんので、知恵と工夫により可能性を捨てることなく、「力を発揮する最後の舞台」を何とか作っていただきたいと、こちらも切に願うばかりであります。
 
とはいえ、海水浴場開設もなし、花火大会も中止と例年の楽しみがことごとく無くなる中での久しぶりに明るく前向きになるニュースとなったことは間違いありません。
 
梅雨が明けて迎える夏。
真っ黒に日焼けした高校生(屋内競技は日焼けしないけど)が、球場やグラウンド、コートや体育館で全力プレーする姿を大きな楽しみに、県民の皆さん全体で選手の後押し、各大会の盛り上げをしてあげられればと思います。

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