「沙羅のために」とつかんだジャンプ混合団体「銅メダル」

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「失意の底から這い上がり栄光をつかむ」
 
ひとことで言うのは簡単ですが、こと選挙やオリンピックのように何年かに一度しか行われない局面で失敗や敗北を喫し、また次の機会があるかどうかもわからない状況で、その悔しさや失意を跳ね返して栄光をつかむというのは並大抵のことではないと思うところ。
 
あらためてそう感じたのは、スキージャンプの高梨沙羅選手。
 
熱戦続く、ミラノ・コルティナオリンピックの10日目に行われたジャンプ混合団体で、日本は丸山希、小林陵侑、二階堂蓮、そして高梨沙羅の4選手で臨み、見事3位で銅メダルを獲得。
 
メダルを逃した前回北京大会の雪辱を果たしました。
 
皆様の記憶にもあったよう、ここでの「失意」とは、4年前の冬季北京オリンピックで高梨選手がスーツの規定違反で失格したこと。
 
これが大きく影響しメダルを逃した訳ですが、今回、日本チームの誰もが、4年前の出来事を踏まえて「沙羅のために」と、高梨選手を支える仲間が一丸となって悪夢に立ち向かいました。
 
競技では、高梨選手に憧れ続けてきた丸山選手が1番手で勢いづけ、北京でもチームメートだった小林選手が安定の飛躍でつなぎ、そして高梨選手が4年前の記憶を跳ね返すジャンプを見せた後、バトンを受けた二階堂選手が、重圧のかかるアンカーで100メートル越えをそろえ、見事銅メダルを手繰り寄せました。
 
高梨選手は、「失格」から失意の中でも競技を続けてこられたのは、北京後も変わらず一緒に飛んでくれる仲間がいたからだとし、「4人だけで取ったメダルではない。皆のおかげで幸せな日にできて、自分の中でピリオドを打てた」と、我慢していた涙があふれ出たシーンに感動するとともに、心から「おめでとう!」と声を掛けた次第です。
 

【銅メダルを獲得した日本チーム。右から2番目が高梨選手。(読売新聞オンラインより引用)】
 
このシーンを見て、ふと4年前の北京オリンピック後に、高梨選手のことをブログに書いた記憶が蘇り、検索してみると2022年3月7日に『沙羅ちゃんの笑顔と日本人の心』のタイトルで次のような気持ちを残していました。
 
<以下、2022年3月7日の「やまたけブログ」抜粋>
 
そしてもう一つ晴れやかと言えばスキージャンプの高梨沙羅選手。
 
ロシアの軍事行動に傾注してしまい、ブログで書きそびれていましたが、3月2日に行われたワールドカップ(W杯)ジャンプ女子の個人第14戦で見事、高梨選手が優勝。
 
今季2勝目でW杯通算62勝目を挙げました。
 
試合後には、「久しぶりに飛べて、純粋に楽しいという気持ちで試合に臨めた。自分の力ではなく、周りの人の力で勝ち取れた。五輪の後ということもあり、今までの中で一番うれしい優勝になった」と高梨選手自身も話しており、過度に自分を責める言葉と悲痛な姿を見せた北京冬季五輪からの復活を心から安堵し、喜んだ次第です。
 
スーツ規定違反の際に、欧州(国名は忘れましたが)の海外メディアが日本を称賛したのは、日本人が高梨選手を「非難」するのではなく「励ました」こと。
 
失敗に対し、人格や選手の存在まで否定した国もありましたが、そもそも日本人が備えている「他者を思いやる心」をそう評価していただけたことを誇りに感じたところ。
 
こうして、皆が待っていた高梨選手の笑顔は、失敗を力に変えた証であり、逆に元気をもらえるもの。
 
政治における失敗に甘えは不要とも思いつつ、自分自身も失敗に挫けず頑張らねばとネジを巻く次第です。
 
とにもかくにも、沙羅ちゃんが元気に復活した姿と笑顔が見れて本当に良かった!
 
<引用終わり>
 

【当時のブログに引用掲載した沙羅ちゃんの笑顔】
 
この時以上に、どん底にまで落ちたオリンピックの場で雪辱を果たしたことに、チームメイトやご家族、関係者、そして応援するすべての皆さんが安堵したのではないでしょうか。
 
そして、そんな高梨選手の姿を自分に置き換え、「沙羅ちゃんが頑張ったんだから」と力をもらった方も多いかと思います。
 
これがスポーツの力というのでしょう。
 
私自身、先の衆院選での敗北から、候補を勝たせられなかった悔しさは消えることがない状況にありますが、決してたやすいことではない、「失意の底から這い上がり栄光をつかむ」姿に力をもらい、今日からまた頑張ってまいります。