「敦賀きらめき温泉リラ・ポート」に関する所管事務調査を実施

ブログ 敦賀市議会

全国的に猛暑日が続き、雨恋しと思えば、今度はとんでもない降雨。
 
昨日は東北や北陸地方を中心に大雨となり、山形県には大雨特別警報が発表されました。
 
続いて同警報が発表された新潟県でも、線状降水帯により猛烈な雨が続いており、関川村では、1時間降雨量の全国歴代6位タイ記録となる149.0mmを観測したとのこと。
 
3時間降水量も300mmを超えていて、同地点での平年8月の約1.5倍の雨が3時間で降ったことに驚くばかりですが、ひとたび線状降水帯の位置がズレれば全国どこでも起き得ることであり、「自分は大丈夫」と思わず備えることが必要と改めて認識する次第です。
 
なお、関川村と同じく大雨となっている村上市は、私の母方の実家のあるところであり、大きな被害にならないことを願うばかりです。
 
さて、そうした心配が続く中ではありますが、話題を変え、敦賀市議会のご報告を1件。
 
以前に、敦賀市議会初の百条委員会が行われた「敦賀きらめき温泉リラ・ポート及び敦賀市グラウンド・ゴルフ場の指定管理」(以下、リラ・ポートと称す)に関わる問題について、市議会として調査報告書を提出して以降は、この事案を所管する産経建設常任委員会にて、その後の市の対応を「所管事務調査」という形で確認を継続しているところ。
 
「リラ・ポート」に関しては既に、昨年12月定例会では指定管理者の選定について議決した後、4月からは新たな指定管理者の元でリニューアルオープンしているところですが、昨日は主に、こうした経過の中で適切な運営がされているかに視点を置き「所管事務調査」を行いました。
 
調査事項の大項目は以下のとおり。
 
敦賀きらめき温泉リラ・ポート及び敦賀市グラウンド・ゴルフ場の指定管理について(対象:観光部)
1.市と指定管理者との引継ぎ結果について
2.指定管理開始後の運営状況について
3.前指定管理者へ請求・回収するべき事項への対応について
 
1.に関しては、前指定管理者が破産をしており、指定管理者同士の引継ぎではないものの、「指定管理者制度ガイドライン」に基づき作成したチェックリスト等に基づき、市が新たな指定管理者と連携を密に指導・確認していること、専門知識の必要な分野に関しては、業者も交え対応されていることを確認。
 
2.に関しては、指定管理者から提出される事業報告書や相互に取り交わした協定書などに基づき運営がされ、第一四半期が経過した段階において、日々の日報或いは月次報告書により、市が運営状況を把握していること、リラ・ポート(グラウンド・ゴルフ場含む)の収支状況や入込客数に関しても想定内の状況であること、さらには運営を開始してから生じた問題点や課題に関しても、両者共通認識のもと調整がされていることを確認しました。
 
なお、課題のひとつに挙げられていたグラウンド・ゴルフ場のトイレ設置の件については、私自身も複数の関係者から意見を伺っており、市内で500人を超えるとされるプレーヤーの声ともあることから、市においても真摯に耳を傾けていただき、然るべき対応をお願いする次第です。
 
続いて、3.に関しては、前指定管理者へ請求・回収するべき事項として挙げられている3件のうち、2件は既に昨年度「不納欠損」処理を行っていること(前回調査通り)、残る1件(小規模修繕返納金)については、前々指定管理者の会社に対し請求し続けているとのことであり、今後は弁護士とも相談のうえ対応を図ることまでを確認しました。
 
こうして、この日の所管事務調査を終えたところですが、思えばこの案件の発端となったのは、私が議員になって初の令和元年6月定例会で、前指定管理者であった浜名湖グラウンドゴルフパークが、市の計上した予算(事業費)を受け取らないと異例の申し出をしたことから始まっており、紆余曲折、ここまで3年を要したことを複雑な心境で振り返ったところです。
 
私自身、冒頭の部分から、百条委員会の委員として、その後も産経建設常任委員、後半は同委員会委員長として、この問題に一貫して携わってきましたが、指定管理制度の根幹に関わる部分に焦点を充て、市も自ら調査を行い「ガイドライン」が制定され、行政と議会がともに「二度とこうした問題を起こさない」との認識のもと対応が図れたことは、結果、市民に不利益を与えないことにつながる有意なものであったと評価する次第です。
 
これで一連の問題にひとつ節目を迎えたものと思いますが、市民のための施設を急遽、長期に亘り休館させたことの責任の重さ、大きな教訓を忘るることなく、今後、市も議会も認識を高め対応にあたらねばと思う一日となりました。
 
市民の皆さんにおかれましては、こうした考えを共有いただき、リラ・ポートに限らず、各公共施設にてお気づきの点あらば、ご遠慮なくお申し付けいただけますようお願いいたします。
 


【再開初期の不慣れも解消され、軌道に乗り始めた「リラ・ポート」。お湯の評価はバツグンにつき、皆さまも是非ご利用を。】