東日本大震災から10年

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昨日の敦賀市議会は、残る1会派の代表質問に続き、一般質問に5名が登壇。
 
生活困窮者への支援、災害に備える危機管理、介護や子どもの見守り強化、アフターコロナを見据えた社会、気比の松原保全など、多角的視点から質問がされ、それぞれ理事者とのやり取りは、私自身にとって大変勉強になった次第であります。
 
自身の視点と同じ分野で深堀り出来たものもあれば、新たに知るというものもある訳ですが、やはり違った視点、切り口の考えを知るということは本を読むように楽しくもあるもの。
 
本日は、一般質問最終日。
 
登壇される4名の議員の皆さんからさらに知識を吸収させていただくべく拝聴したいと思います。
 
さて、あの日から呼ぶようになった3.11(サンテンイチイチ)。
 
今日で東日本大震災から10年を迎えます。
 
当時、単身赴任で東京に居た私にとって、あの立っていられないほどの突き上げと揺れの恐怖、大都会をヘルメット姿の避難者が行列をなす異様な光景、テレビに映し出された大津波と東北地方沿岸部の無残な姿、さらには福島第一原子力発電所の事故。
 
その後、連合ボランティアで目の当たりにした福島の現実。
 
全てが一生忘れることの出来ない衝撃的な記憶として蘇る日であります。
 
犠牲になられた1万5,899名(3月1日現在:警察庁調べ)に対し鎮魂の祈りを捧げるとともに、未だ発見されていない行方不明者2,526名(警察庁調べ)のご家族や故郷を離れ、避難生活を続けておられる4万1241名(復興庁調べ)の皆さんの計り知れない心中を思えば、出来ることはこの日(地震津波と原子力事故)を風化させないということ。
 
本日掲載する写真は、今から3年前の1月に福島県双葉郡楢葉町を訪問した際のもの。
 

 
あの大津波が起きた海と同じとは思えない穏やかな太平洋、水平線から昇る朝日に何か強烈なパワーを感じ、この朝日を見て、この後も東北の皆さんを応援し続け、ともに前に進むとの思いをさらに強めた次第であり、ひとり一人の力は小さくとも、真の復興に向け、その思いを持ち続けていくことを心に誓う次第であります。
 
敦賀市議会は、本日の一般質問開始に先立ち、震災に対する弔意表明を行うこととしています。
 
これとは別に午後2時46分。
 
様々な思いを胸に抱きつつ、静かに黙祷を捧げたいと思います。

やまたけ代表質問を終える!

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調整休会が明け、敦賀市議会3月定例会は中盤戦。
 
昨日は10時に本会議を再開し、まずは先般審査を行った令和2年度敦賀市一般会計補正予算案等については予算決算常任委員長(石川栄一議員)から、補正予算案と関連する第20号議案「ふるさと応援基金条例制定の件」(ふるさと納税による寄付金の受皿基金の設置)については総務民生常任委員長(林惠子議員)からの報告を受けた後、討論・採決に進みました。
 
日本共産党敦賀市会議員団からの討論1件を終え、結果10件の補正予算案件、第20号議案について、原案の通り可決しました。
 
その後は代表質問。
 
代表質問は、人数の多い会派から行う決まりであることから、トップバッターは最大会派の市政会。
 
基本の持ち時間30分に会派人数×2.5分を加え、12名の市政会の質問時間は60分。
 
10時20分過ぎから始まった質問には、同じ一期目の林惠子議員が登壇し、途中お昼休憩を挟み、14時25分まで約3時間(関連質問をされた和泉明議員の質問時間6分を含む)、超ロングな質問を時間きっちり役割を果たされました。
 
多岐に亘る項目をほぼ完璧な時間配分で進めるには、相当な準備があったのだと想像するところですが、林議員、本当にお疲れ様でした。
 
市政会に続くは、3人会派の同志会(質問者は豊田耕一議員)で1時間25分の質問。
 
30分の休憩を挟み、私、市民クラブの質問開始は16時30分となりました。
 

 
以下に質問・答弁のポイントとなる部分だけご報告させていただきます。
 
【やまたけ代表質問のポイント】( )書きの番号は通告書の番号
 
1 コロナ禍を乗り越える中小企業支援について
 
◉首都圏などの緊急事態宣言等の影響は敦賀にも及んでおり、今年に入りさらに深刻さを増す中、特に飲食・旅行会社などの中小・個人事業主に対しては、スピード感ある支援として「中小企業事業継続給付金」の再給付が必要と求めましたが、国や県、市内の景気動向を把握のうえ対応を検討するとの答弁。
◉例えばオンラインバスツアーなど新たな商品開発や事業を行う事業者に対しても幅広く支援対象に含めるべきとの質問に対しては、対象に含め、今後も前向きな取り組みを行う事業者に対して幅広く支援していきたいとの答弁。
 
2 防災対策について
 
◉(1)避難行動要支援者避難支援に関しては、発災時に実効性あるものにするため「敦賀市避難行動要支援者避難支援制度」は庁内横断的に対応すべき、要支援者が存在する当該区に対する指導・助言を行うべきとの質問に対しては、いずれも連携を強め、今後対応していくとの答弁。
◉(4)災害に係る情報発信機能については、大雪による北陸自動車道、国道8号線の同時通行止めなどは、まさに「災害級」であり、生活道路として利用する東浦や愛発地区の沿線住民のためにも「トンボメール(市の防災登録メール)」に加え、情報配信すべきとの求めに対しては、緊急性や状況を勘案し、必要な情報をトンボメールでも配信していくとの答弁。
 
3 エネルギー政策について
 
◉(1)「エネルギー基本計画」見直しに向けた市の対応については、半世紀に亘り原子力発電と共存、国策に貢献してきた敦賀市だからこそ担える役割があるとの考えのもと、カーボンニュートラル、グリーン成長戦略などと並行して見直し論議がされている「第6次エネルギー基本計画」に対しては、S+3E、とりわけ逼迫する安定供給の重要性からも、軽水炉の新増設・リプレースも含めた原子力発電の位置付けを市としても意見提起すべきと求めたところ、2050年カーボンゼロ、原子力技術を最大限活用していくことが重要であり、資源エネルギー庁の基本政策分科会での議論を注視しながら、機を逸しないよう全原協や福井県、立地協議などと連携し提言していくとの答弁がありました。
 
4 道路網整備について
 
◉(1)敦賀-高島連絡道路に関しては、粟野地区区長連合会からの要望書を受けた市の受け止め、今後の対応について質問したところ、県境トンネルに対する要望の内容は私(市長)と思いは一緒、道路整備の期成同盟会をなるべく早期に設立したい、県境を跨ぐ道路につき、県には第一優先として要望をしつつ、高島市が滋賀県にアプローチしていただけるよう取り組むとの力強い答弁がありました。
◉(2)一般国道8号敦賀防災については、今年度の国道8号敦賀南越前バイパス建設促進期成同盟会の総会において、①田結ー挙野間の早期整備を図ること、②敦賀市挙野ー南越前町大谷間バイパスの早期事業化を図ること、③住民の安全・安定した物流の確保のため現道の安全確保等、必要な措置を講ずることを決議のうえ、10/22に市長が国道交通省で要望活動を行っている。1日も早い工事着手と大谷までの10.5kmの道路整備早期実現に向け要望活動を行っていくとの答弁がありました。
 
以上、2.防災対策まででかなりの時間を費やしてしまったことから、残り時間を気にしながらの質問となりましたが、何とか持ち時間35分内で全ての項目を収め、答弁と合わせ約70分間の質問を終えることが出来ました。
 
実は、RCN議会チャンネルを録画し、こうして振り返っている訳ですが、結果、ほとんどの項目で前向きな答弁をいただきました。
 
質問を真摯に受け止め、丁寧にご答弁いただいた理事者の皆さんに対し、この場を借りて感謝申し上げます。
 
さて、本日は残り一会派の代表質問の後、一般質問に入ります。
 
明日まで続く質問ですが、先輩・同僚議員の質疑を通し、自身の取り組みにも生かせるようしっかり耳を傾ける二日間にしていきます。

本日、代表質問に登壇!

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琴線に触れること。
 
月曜9時のドラマ「朝顔」で、東日本大震災で行方不明となっていた、主人公朝顔(上野樹里)のお母さんの遺骨が、遠く離れた青森で見つかりました。
 
遺骨を大事に胸に抱え、思い出の地を父親(時任三郎)と娘の朝顔が巡るシーンには、知らずのうちに涙が頬を流れていました。
 
今週木曜日、東日本大震災から10年を迎えます。
 
災害ボランティアで活動した福島の復興が道半ばであることには、福島第一原子力発電所事故による影響が大きく、そのことへの責任を感じつつ、未だ「朝顔」と同じく、ご家族が行方不明のままとなっている方々に対しては、未だ気の休まらぬ日々を過ごされていることに、心中お察しするところであります。
 
敦賀市では、東日本大震災により犠牲となられた方々に対し弔意を表明するため、地震発生時刻の3月11日午後2時46分に市役所のサイレンを鳴らし、これを合図に1分間の黙とうを捧げることとしています。
 
皆様におかれましても、思いをともにご協力いただけますよう宜しくお願いいたします。
 
さて、そんな感傷に浸りつつ、今日から敦賀市議会は代表・一般質問。
 
10時に本会議を再開し、令和2年度補正予算採決の後、最大会派の市政会を皮切りに、同志会、市民クラブ(山本)、公明党、日本共産党敦賀市会議員団と代表質問を行います。
 
再掲となりますが、私の代表質問項目は以下の通り。
 
【やまたけ代表質問 通告内容(質問項目のみ抜粋)】
1 コロナ禍を乗り越える中小企業支援について
2 防災対策について
 (1)避難行動要支援者避難支援
 (2)避難所の小規模・分散化
 (3)大雪への対応
 (4)災害に係る情報発信機能
3 エネルギー政策について
 (1)「エネルギー基本計画」見直しに向けた市の対応
 (2)多様化するエネルギーを幅広く学ぶ機会の提供と人の交流促進
4 道路網整備について
 (1)敦賀-高島連絡道路(県境トンネル)
 (2)一般国道8号敦賀防災
 
1〜4それぞれ、これまで自分自身が考え、思い温めてきたこと、市民の皆さんや苦しい中奮闘されている事業者の方から肌感覚で頂戴したご意見などを踏まえ、気持ちを込めて質問にあたりたいと思います。
 
私の出番は、おそらく昼二番、14時半頃からになるのではと。
 
議会の模様は、議場での傍聴はもちろんのこと、RCN議会チャンネル、敦賀市議会インターネット中継によりご覧いただけますので、お時間ある方は是非、ご視聴いただけますよう宜しくお願いいたします。
 

【以前に見つけた畦道の「つくしんぼ」は気付けばニョキニョキと顔を出し育っていました。この姿に元気をもらい、私自身も敦賀市の成長につながるよう建設的な議論に努めていく所存です。】

男3人の水晶浜。様々な思いを胸に。

ブログ

この二日間、国会での質疑を巡る自身の思いを述べさせていただきましたが、週末にも関わらず多くの方にご覧いただき感謝申し上げます。
 
お読みいただいた複数の方からご意見も頂戴しており、多くは「事実誤認なら撤回すべき」、「立地を馬鹿にしているとしか思えない」、「これでは、地元が原子力は必要ないと言っているのと同じ」とのお言葉。
 
私は「誘導」はしておりませんので、事実を聞いた皆さんの率直な感想とお見受けするところです。
 
そうしたご意見の中、私自身、大変心強く、今後の糧になるようなお言葉も。
 
「真実は弱い立場の人を守るのにつながるので、正論を勿論支持します。正義で頑張ってください。」
 
KANの代表曲「必ず最後に愛は勝つ」ではありませんが、最後に勝つ、信頼されるのは、ブレない「正義」と思い、今後も活動にあたりたいと思います。
 
ブログを読んでいただいた皆さん、ご意見をいただいた皆さん、ありがとうございました。
 
さて、そうした週末でありましたが、今週9日には代表質問で登壇するため、シナリオの最終精査にも励みました。
 
今回は、事前通告した段階で、ある程度シナリオ的に書き込んでいたため、バックデータや最新情報なども取り込み、再質問に備える形でほぼ終了。
 
後は限られた質問時間との戦い。
 
欲張って内容盛り沢山となっておりますが、持ち時間35分(自分が質問できる時間)に収まるよう、シュミレーションをし備えたいと思います。
 
昨日はやや時間が空いたことから、気分転換を兼ねて、自宅の軽自動車1台をタイヤ交換後、その後水晶浜(美浜町)までドライブへ。
 
タイヤ交換では、先日運転免許を取得したばかりの長男が手伝いをしてくれ、私はほぼ口だけ、作業は長男という状態に。
 
長男の運転で初のガソリン補給、タイヤのエアーチェック、さらには洗車機まで、これまた私の指導のもと全て「初体験」を済ませました。
 
この日は、妻が仕事だったこともあり、愛犬「きゅう」と我が家の男3人(正確には2人と1匹)でのドライブ。
 
もちろん、運転は初心者マークの長男。
 
道中、まずまず安心できる運転で進み、20分ほどで水晶浜に到着すると、お天気ながらやや波が高い浜には、多くのサーファーやカップル、お子さん連れの家族など、意外に多くの人が訪れていました。
 
我が家の男衆はといえば、波打ち際で戯れ、やや足を濡らしながらはしゃぐ姿は微笑ましくもあり、どこか癒される光景。
 
手綱を引く長男は、土曜日に最後の敦賀高校野球部のユニフォームを着ての卒業生引退試合を終え、これで高校生活の全ての行事が終了。
 
浜に立つ後ろ姿もどこか大人びて頼もしく見えた次第です。
 

 
短くはありましたが、こうして男3人の時間は、色々な思いが交錯する貴重な時間となりました。
 
感じたことを胸に、今日から議会は中盤戦。
 
親父もさらにネジを巻いて頑張らねば。
 

【水晶浜の向こうは、3号の再稼働に向けて奮闘が続く関西電力美浜発電所】
 

【おまけ:愛犬きゅうの初砂浜】

敦賀市職員の名誉を守り、市への不利益を回避するため毅然とした対応を

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普段生活をする中で、「許せない」とまで思うことは余りないのかもしれませんが、私にとっては、昨日記載しました衆議院内閣委員会での「カビの生えた法案発言」は、①この発言が敦賀市職員と敦賀市の名誉に関わるものであること、②言論の府である議会の発言は事実に基づくもので無くてはならないこと、③発言の影響が地元敦賀市の負のイメージ、利益損失に直結することの3点について、自身の考えや信念に照らして許せないもの。
 
私自身は、この発言を聞いた時、「まさか敦賀市の職員がそのようなことをいうはずがない」との思いでしたが、この発言が「事実」なのかどうかを確かめるべく、昨朝、敦賀市の幹部の方に直接確認したところ、「質問の前日に斉木議員からの電話ヒヤリングがあった際、斉木議員側から『法案の考えは古い』との言葉があったものの、敦賀市担当がこれに同調した事実はない。コロナ禍にあって、時限立法の単純延長だけでもありがたいとは回答している。」とのことでした(昨日のブログ追記に一部加筆)。
 
つまりは、斉木議員自身が、ある種誘導的に職員に仰ったことを、あたかも市の職員が言ったかのように「国会の場で」話したというのが「真実」であることが判明しています。
 
こうした「真実」が判明した以上、既に冒頭に述べた①から③のいずれにも該当することが明らかであることから、敦賀市においては斉木議員が国会議員であろうとも、特に「職員の名誉を守る」との観点からも毅然と抗議するなど、意思を示すべきと考えます。
 
また、国策である原子力に最も古くから貢献してきた敦賀市であれば尚のこと、国会でこの発言がされたことの影響がいかに大きなものか(上記③)、痛いほどお分かりのはずであります。
 
渕上市長始め、幹部の皆さんは、その点重々お考えのうえ、然るべき対応をされると思いますが、その際は市民、関係者に広く「真実」が伝わるようコメントを公表されるほか、報道機関も議論の側面(水素や再エネに前向き提言など)だけを捉えるのでなく、こうした「政治の根幹に関わる部分」についても「毅然と」報道していただきたいものです。
 
なお、内閣委員会で行われた「討論」の場においては、複数の立憲民主党議員が発言されていました。
 
阿部知子議員がはっきり仰ってましたが、つまりは、元々の本法案にある「第1条(目的)」が、「原発ゼロ」を掲げる同党の考えに合わないから反対であるとのこと。
 
「原子力発電施設等立地地域の振興に関する特別措置法」の1条は以下の通り。
 
(目的)
第一条 この法律は、原子力による発電が我が国の電気の安定供給に欠くことのできないものであることにかんがみ、原子力発電施設等の周辺の地域について、地域の防災に配慮しつつ、生活環境、産業基盤等の総合的かつ広域的な整備に必要な特別措置を講ずること等により、これらの地域の振興を図り、もって国民経済の健全な発展と国民生活の安定に寄与することを目的とする。
 
つまりは、「原子力による発電が我が国の電気の安定供給に欠くことのできないものであることにかんがみ」との位置付けが気に入らないということであります。
 
これは、同党の考えであり、私如きがとやかく言う立場にありませんが、先の斉木議員におかれても、本来、委員でない内閣委員会に委員差し替えまでして出席、発言、結果として、同党の所属議員として本改正原案に反対された訳なので、やはり「原発ゼロ」、原子力に将来なしとのお考えであることとお察しいたします。
 
また、奇しくも本日の新聞では、日本世論調査協会による全国郵送世論調査では、原子力を「将来的にゼロにするべき」と答えた方は68%になったと報道されています。
 
しかし、この福井県嶺南地方ではどうでしょうか。
 
私は、「地元選出」だとの立場であるのならまず、世論形成を整えるべく現実的なエネルギー政策を示したうえで、「原子力を基軸として産業の副軸化を図る」(敦賀市の考え)とする「基軸」の部分(原子力)をいかに将来的に生かしていくのかを主張するのが本筋でないかと考えるところですが、これは政党の主義・主張の違いによるところなので言い過ぎですね。。。
 
いずれにしても、タイトルに書いた「敦賀市職員の名誉を守る」とは、私が労働組合出身議員であり、連合福井の推薦を受けているからこそ「労働者」の立場に重きを置いているもの。
 
斉木議員も同じく、前回は連合福井の推薦を受けていらっしゃいますので、この辺は重々ご承知のうえで、真実と異なる発言に対しいかに対応されるのか注視しておきたいと思います。
 
この二日間の投稿を見て、個人批判をしているように思われるかも知れませんが、私はあくまでも「事実」に基づき、客観的な視点のもと「正論」を申し述べている考えですので、その点ご理解いただけますよう宜しくお願いいたします。

衆議院内閣委員会での「原子力発電施設等立地地域の振興に関する特別措置法」を巡る審議を見て感じたこと

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今国会に提出されている法案のうち、原子力立地地域である敦賀市として特に注視している「原子力発電施設等立地地域の振興に関する特別措置法の一部を改正する法律案」(第204回国会閣法第8号)。
 
と唐突に申し上げても何のことかとお思いかと存じますので、まずこちらのスライドをご覧ください。
 

 
これは、令和2年6月の敦賀市議会定例会において、まさに本法案の期限延長を求め、議員提出議案として採択した「原子力発電施設等立地地域の振興に関する特別措置法の期限延長等を求める意見書」に関する「やまたけ活動報告会」の説明スライドであり、大筋ご理解いただけるのかと存じます。
 
このように原子力立地自治体にとって、大変重要な改正法案については、「原子力発電施設等の周辺の地域の生活環境、産業基盤等の整備の状況に鑑み、引き続きこれらの整備に必要な特別措置を講ずるため、原子力発電施設等立地地域の振興に関する特別措置法の有効期限を令和13年3月31日まで10年間延長する必要がある。これが、この法律案を提出する理由である。」との理由により、実際、1月19日の閣議決定により「閣法」として提出されていたもの。
 
本法案については、昨日、所管する衆議院内閣委員会にて審議が行われたため、ネット録画にて視聴させていただきましたが、事実と異なる部分や対応として首を傾げることが多々ありましたので、そのうち特筆すべき点だけお伝えしたいと思います。
 
なお、もし私の受け止めが逆に事実と異なるようであれば、直接ご意見いただければ幸いです。
 
まず、この日、トップバッターで質問に立たれた立憲民主党の斉木武志議員の質問。
 
冒頭、「なぜ一言も変えずに閣法として提出してきたのか。単純延長で良いのか。」と問うた点。
 
これに関しては、1月16日の和泉明敦賀市議のブログに、本法案がなぜ「議員立法」では無く「閣法」なのか、なぜ「単純延長」になったのかについての経過が書かれています。
 
【以下、和泉明議員ブログの該当部分を引用】
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斉木代議士は「原発特措法」が本年3月に期限が切れることをあげ、さらに10年延長した上で税優遇の対象業種を拡大させたいとのことをあげられていますが、「原発特措法」は20年前に「議員立法」としてできた10年間の時限立法で、10年前にも議員立法として1度延長されているもの。
 
今回再度の延長に向け、高木代議士の本県の課題欄にも書いてある通り、高木代議士が自民党プロジェクトチ-ムの座長として「原発特措法」の再々延長と嵩上げ率の上乗せ、使途拡大、税優遇措置等与野党で合意形成の調整をいただきましたが、立憲民主党の反対で再々延長そのものも「議員立法」という形で合意できず、高木代議士のご尽力で今回は通常国会の政府案として閣議決定の形で「単純延長」を実現されるものとお聞きしています。
 
比例北信越野党の斉木代議士、新聞掲載には「原発特措法」の延長は重要と書かれていますが、所属する党は反対で、党内で「原発特措法」再々延長でまとめる努力はされたのか…県内の課題として「原発特措法」一本をあげられるほど重要課題と思われるなら、立憲民主党が再々延長に反対ならは離党してでも本県の課題について解決できるよう努力されるのが筋というものだと思いますが…。
 
立憲民主党に入党されたこと、本県のエネルギ-政策を語る上で責任を持った言動を求めるものです。
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次に、立地地域である地元敦賀市のエネルギー担当と本法案について2、30分お話しをされてきたとしたうえで、敦賀市の担当者が本法案を「カビの生えた法案だと話している」と発言した部分。
 
これに対しては井上内閣相より、「地元からは、重要な法案であり期限を延長して欲しいとの声を伺っている。要望も聞いて予算措置をしている。」との答弁がありましたが、私が想像する敦賀市のエネルギー担当者はそういう発言をするとは思えませんので、その点は週明けに事実確認をしておきたいと思います。
 
投稿後に追記
6日朝、市に事実確認をした結果、「斉木議員からの電話ヒヤリングがあった際、斉木議員側から『法案の考えは古い』との言葉があったものの、敦賀市担当がこれに同調した事実はない。時限立法の単純延長だけでもありがたいとは回答している。」とのことでした。
つまりは、斉木議員自身が仰ったことを、あたかも市の職員が言ったかのように「国会の場で」話したというのが事実であることが判明。

 
もし、そうした発言をした事実がないとするならば、国会という言論の府、公の場で、地元敦賀市があたかも本法案の存在を否定しているかの如く受け止められるような発言をされたことは、敦賀市にとって大きなマイナスイメージとなるものであり、発言訂正を求め、行政として抗議をするくらいのレベルであるのではと考えるところです。
 
終盤では、「閣法を撤回すべき」とまで仰られてましたが、この点については経過を記載した前述の通り。
 
事実関係としてお伝えしたい点は他にもありますが、これ以上は止めておきます。
 
本法案については、最終的に内閣委員会にて可決。
 
衆議院本会議での採決後、参議院に送付されます。
 
ちなみに、立憲民主党が提案した修正案は否決、原案(単純延長)に対する採決は、野党でも立憲民主党は「反対」、国民民主党は「賛成」。
 
共同提出された原案に対する附帯決議は、立憲民主党も国民民主党も「賛成」。
 
普通、原案に反対の場合は、附帯決議を付けことに賛成しない(そもそも原案反対なので)訳ですが、この立憲民主党の対応はイレギュラーとも言えるとのこと。
 
しかしながら、同党が「原案に反対」したということは、法案趣旨にある「原子力発電所等立地地域の振興」にも「反対」したとしか取れない訳であり、立地自治体とも立地地域の議会とも相反する考え、対応であることが鮮明になったものと受け止めます。
 
この日は、国民民主党の榛葉賀津也幹事長が記者会見で、参議院長野選挙区補欠選挙(4月25日投開票)に関し、立憲民主党新人の羽田次郎氏が共産党などと結んだ政策協定の内容に問題があるとして、3日付で決めた羽田氏への推薦を見直す可能性に言及しました。
 
政策協定は羽田氏が2月27日に立憲、共産、社民3党や安全保障関連法廃止などを訴える市民団体と締結。
 
日米同盟に頼る外交の是正や「原発ゼロ」の実現などが盛り込まれたとあり、榛葉幹事長は「国家の基本に関わる問題であまりにも我が党と違う方向性で協定を結ばれた」と指摘。
 
羽田氏本人に直接事情を聴き、対応を検討する考えを示しました。
 
エネルギーと外交・安全保障は国家の根幹を成すもの。
 
「自公政権に代わる二大政党政治を目指す」のは賛成ですが、「理念なき、選挙のための野合」(いや、この3党の理念はある意味合致しているか…)は、まっぴらご免。
 
次の衆議院選挙では、そうした事実を一つづつ照らし、しかと選択していかねばなりません。

経済産業省主催の「エネルギー政策」説明会が開催される

エネルギー ブログ

福井県議会においては連日、関西電力が保有する3基の原子力発電所の40年超運転と使用済み核燃料に係る中間貯蔵施設の問題について議論が繰り返されている状況にあります。
 
こうした中、先月2月9日には、福井県主催の「原子力発電所の審査に関する説明会」が開催され、この時は大飯発電所3,4号機に関わる地盤・耐震性の審査、評価について、原子力規制庁からの説明がメインでありました。
 
これに続き、昨晩は、今度は経済産業省資源エネルギ-庁主催による「エネルギ-政策と高浜発電所1・2号機、美浜発電所3号機に関する住民説明会」が、同じく福井フェニックスプラザで開催されたことから、私も事前申し込みのうえ、会場参加してまいりました。
 

【会場の写真撮影は禁止であったことから、YouTube配信画面を撮影】
 
この日の議題は以下の通り。
 
(1)我が国のエネルギー政策について(経済産業省 資源エネルギー庁)
(2)高浜地域と美浜地域の原子力防災について(内閣府 原子力防災担当)
(3)高浜発電所1・2号機と美浜発電所3号機に関する安全対策の取り組みについて(関西電力株式会社)
 
昨日、来週行います代表質問通告の内容をお知らせしましたが、私自身「エネルギー政策」を取り上げていることも踏まえ、ここでは経済産業省からの(1)の点だけご紹介したいと思います。
 
まず「日本のエネルギー情勢」に関して、日本のエネルギー政策の要諦が、安全性(Safety)を前提としたうえで、①エネルギーの安定供給(Energy Security)を第一とし、②経済効率性の向上(Economic Efficiency)による低コストでのエネルギー供給の実現と同時に、③環境への適合(Environment)を図るため、最大限の取り組みを行うものとし、様々な電源を組み合わせた「エネルギーミックス」により進めるとしています。
 
よって、エネルギー政策の基本的視点を、これらの頭文字を取り「3E+S」との言葉で表しています。
 
この「3E+S」ですが、安全の「S」が大前提であるとすれば、正しくはSが先に来る「S+3E」ではないかということで、ここではそのように使わせていただきます。
 
さて、その「3E」を個別に見てみると、
 
①「エネルギーの安定供給」の観点では、エネルギー自給率の低下が顕著。
東日本大震災前2010年度:20.2%であったものが、2019年度では12.1%に低下。
これは、G7で最下位、OECD36ヵ国中2番目に低い水準となっています。
 
原子力は国際的に「国産エネルギー」と位置付けており、日本では「準国産」の原子力発電の再稼働が東日本大震災以降、少数に留まっていることが起因。
 

【経済産業省資源エネルギー庁説明資料より】
 
②「経済効率」の観点では、電気料金の上昇の問題。
◉一般家庭(2人以上世帯)では、同じく2010年度:約9.8万円(モデル的試算、いずれも1年間の合計値)であったものが、2019年度では約11.9万円(22%上昇)。
◉中規模工場では、2010年度:約4,400万円が、2019年度では約5,500万円(約25%上昇)。
 
東日本大震災以降の原子力発電所長期停止の影響により、一般電力事業者が電気料金値上げをせざる得なかったことが要因。
 

 
③「環境適合」の観点では、電力セクターにおけるCO2排出量はやや減少。
2010年度:4.55億トンであったものが、2019年度で4.40億トン(1,500トン減少)となっています。
 
ちなみに、2018年度までは増加傾向であり、原子力発電所の再稼働により火力の焚き増しが抑えられたことにより、減少傾向に転じたもの。
 

 
この「3E」の状況を見ても、原子力発電の稼働如何で数値に大きく影響する、つまり各側面に対する寄与度の大きさが分かっていただけるのではと思います。
 
次に「エネルギー政策」に関しては、現行の「第5次エネルギー計画」は、先に述べた「S+3E」の基本的考えに基づき、各電源の位置付け、2030年における構成比率を設定し、原子力発電においては「20〜22%」としたうえで、2050年に向けては「エネルギー転換への挑戦」として、あらゆる選択肢を追求する「野心的な複線シナリオ」を掲げていることは周知の事実かと思います。
 
本年は、この「エネルギー基本計画」の改訂年次(3年ごと)にあたっていることから、資源エネルギー庁の基本政策分科会などの場にて、基本的考えは堅持しつつ、大きいのはやはり、2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、「2050年カーボンニュートラル」、「脱炭素社会の実現」を目指すとしていること。
 
カーボンニュートラルの実現に向けては、梶山経済産業大臣が「再エネ、原子力など使えるものを最大限活用する」、「全ての手段や技術をしっかりと駆使していかなければ達成は難しい。そういった観点でも原子力をしっかり活用していくということ。」などと過去の記者会見でも述べられているところであります。
 
こうして説明は進み、(2)、(3)までを終えた後、会場参加者との質疑が行われました。
 
同じ敦賀市議会議員として参加されていた和泉明議員からは、「2050年カ-ボンニュ-トラルに伴う政府のグリ-ン成長戦略の内容も踏まえ次期「エネルギ-基本計画」を策定される段階であるが、どういった方向で進んでいるのか。また、原子力発電の新増設・リプレ-スについてはどう取り扱われるのか」との質問に対し、資源エネルギー庁からは、「2050年に向けては小型炉など原子力のイノベーションを進めていく。また基本計画を検討する基本政策分科会の場においては、有識者の一部からも新増設・リプレースの必要性を求める意見が挙げられている。エネ庁としては、この先電力需要が1.5倍に伸びたとしても2050年の原子力比率は20%程度を維持するとの考えもシナリオのひとつとして提示をしており、そういった中での議論を見守りたい」との回答がありました。
 
この質疑をどう受け取るかは、皆さんそれぞれかと思いますが、私は、既に24基もの原子力発電所が「廃炉」を決定していることや、40年超運転も含めた再稼働の進み具合などを踏まえたとしても、「S+3E」、さらには「カーボニュートラル」の達成に向けては、新増設・リプレースの選択肢は無くてはならないものと強く認識したところです。
 
先に述べた、エネルギー情勢に加え、災害に対する脆弱性、中東からの資源がなければ成り立たない地政学的リスクなども最大限考慮した政策でなければ、国家の根幹を成す「現実的なエネルギー政策」とは言えないことから、この点、昨晩改めて認識できたことを胸に、来週、自身の代表質問に望みたいと考えます。
 

【全ての面で完璧なエネルギーはありません。少資源国の我が国において採るべき電源構成についてお考えいただく機会となったのであれば幸いに存じます。】

代表質問の通告・ヒヤリングを終える

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昨日、高校を卒業した長男のことを本ブログ並びにfacebook等に掲載したところ、多方面よりお祝いや激励の言葉をいただき、この場を借りて感謝申し上げます。
 
記載した思いの通り、こうして周りの人に支えられて生きていることに感謝をし、親子ともども社会のお役に立てるよう精進していきます。
 
昨晩は、長男と同じ敦賀高校野球部で3年間ともに過ごした仲間4人が我が家を訪れ、暫し歓談。
 
大学に進学し野球を続ける子、自分の夢実現に向けた技術を取得しに専門学校に進む子、社会人となる子など進む道は様々でしたが、わちゃわちゃと戯れ、たわいもない会話をする姿は、どこか別れの寂しさを隠す強がりのようにも見えました。
 
コロナもあって、悔しさも喜びの波の差が特に大きかった世代な訳ですが、であればこそより強固になった仲間の絆。
 
こうした一生の友、良き仲間がいれば、どこに居てもどの道に進んだとしても共に励まし合い、乗り越えていけるのではと、逞しさを増した彼らを頼もしくも微笑ましく眺めさせてもらった次第です。
 
さて、感傷に浸ってばかりはいられませんで、私のほうはというと、来週に控えた代表質問・一般質問の発言内容通告締切が昨日13時ということで、まずは滞りなく通告を済ませるとともに担当部局とのヒヤリングまでを行いました。
 
今回、私は会派を代表しての「代表質問」の機会を頂戴しており、これまで温めてきたテーマ、近々の情勢や市民の皆さんから頂戴している課題などをもとに、以下の通り発言通告をさせていただきました。
 

 
【やまたけ代表質問 通告内容(質問項目のみ抜粋)】
1 コロナ禍を乗り越える中小企業支援について
2 防災対策について
 (1)避難行動要支援者避難支援
 (2)避難所の小規模・分散化
 (3)大雪への対応
 (4)災害に係る情報発信機能
3 エネルギー政策について
 (1)「エネルギー基本計画」見直しに向けた市の対応
 (2)多様化するエネルギーを幅広く学ぶ機会の提供と人の交流促進
4 道路網整備について
 (1)敦賀-高島連絡道路
 (2)一般国道8号敦賀防災
 
なお、今定例会での代表質問は全5会派、一般質問は9名となっております。
 
市議会ホームページ掲載の「質問通告一覧」を以下にリンクしますので、参考までご覧ください。
 →→→令和3年第1回定例会「代表・一般質問通告一覧」はこちらから
 
他の会派、議員の皆さんの発言内容を拝見するに、捉える視点は多岐に亘っており、自身の質問のみならず見応え聞き応えのある質問になることは間違いないと思うと、来週のこの時間は楽しみな時間でもあります。
 
「楽しみ」というと不謹慎かも知れませんが、議会と理事者の共通目標は「敦賀市をより良いまちにしていくこと」ということからすれば、話し合うこと全てはそこに向かうべきものとの意味で申し上げましたのでご理解のほど。
 
事前ヒヤリングに関しては、私の場合、1は商工貿易振興課、2は危機管理対策課と地域福祉課、道路河川課、3は原子力安全対策課とふるさと創生課、4は道路河川課、ふるさと創生課と、質問項目に応じた部署の皆さんに対し、質問趣旨や背景をお伝えしました。
 
私の場合、労働組合役員時代からの習性もあり、良き議論、良き答弁を引き出すためには、質問者側も目的趣旨や質問に至った背景などを正確に相手に伝えるべきとのスタンスで、事前通告の書面上もその辺りは丁寧に記載してきているところ。
 
さらにヒヤリングも踏まえ、十分に意図はお伝え出来たと思いますので、来週の質問の場が、「より良い市政」に向けた建設的な議論となることを「楽しみ」に今一度準備をしていきたいと思います。
 
代表質問は、3月9日(火)から10日(水)に掛けて、一般質問は、3月10日(水)から11日(木)に掛けて行われます。
 
私は、代表質問の3番目に登壇ということで、おそらく9日(火)の昼2番あたりの出番になろうかと思いますので、またご視聴等いただければ嬉しく思います。
 
ではでは、本日のブログはこれまで。

長男高校卒業。春からは「同志」。

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議会報告が続きますが、昨日は予算決算常任委員会(分科会)を開催。
 
一昨日行った全体会での審査をベースに、さらに深堀りをすべく、総務民生、産経建設、文教厚生の3分科会に分かれ「令和3年度予算」審査を行いました。
 
私は、分科会長として産経建設分科会にて審査・議事運営を務めました。
 
本分科会が所管するのは、産業経済部、観光部、建設部、都市整備部、水道部ということで、事業も多岐に亘る訳ですが、一件一件丁寧に審査を進めました。
 
トピックスをと言っても、ボリュームがボリュームだけに抽出するのが難しい訳ですが、ほんの一端となるものの各部ごとに質疑があった事業は以下の通りです。
 
【産業経済部】
◉「中心市街地賑わい支援事業費」、「まちの元気づくり支援事業費」、「まちなか創業等促進支援事業費補助金」など、まちの賑わいや活性化、プレーヤー人材育成につなげるもの。
◉「消費拡大支援事業費」、「キッチンカー購入等支援事業費」、「中小企業者感染対策等支援事業費」、「中小企業者承継支援事業費補助金」など、コロナ禍で新たな手法や商品開発により事業継続しようという事業者を支援するもの。
 
【観光部】
◉「まちづくりプレーヤー発掘・育成支援事業費」、「北陸新幹線まちづくり推進事業費」など、新幹線敦賀開業の気運を盛り上げるとともに、開業を契機に官民連携からさらに民間主導のプレーヤー育成をしていこうというもの。
◉「夜間景観創出事業費」、「つるがの食・味情報発信事業費」など、新たな観光スポット運営やSNSなどとリンクし魅力発信していこうというもの。
 
【建設部】
◉「除雪費」、「道路側溝新設事業費」など、市民生活の利便性向上に欠かせないもの。
◉「定住促進住宅回収等支援事業費」、「移住者・新婚世帯家賃支援事業費」など、住宅支援に関わるもの。
 
【都市整備部】
◉「北陸新幹線駅周辺道路整備事業費」、「北陸新幹線関連公共施設等整備事業費」など新幹線整備に関わるもの。
◉「公共空間利活用推進事業費」、「第2環状ルート検討事業費」など、新たに生まれた国道8号歩行空間の利活用、第2環状道路(市道171号)整備に向けた調査・検討に関わるもの。
【水道部】
◉下水道事業「マンホールカード発行事業費」、「汚水管渠整備事業費」など、下水道への関心を高めることや生活用水域の水質保全及び生活環境改善に関わるもの。
 
10時から始まった分科会は、お昼休憩を挟み、15時35分に終了。
 
分科会長の役職上、自ら質疑することは控え、客観的な視点をもって進行運営に努めましたが、委員の皆さんからの多方面からの質疑により、ポイントを突いた審査となったものと考えます。
 
その後は、17日の予算決算常任委員会での分科会審査報告に向け、副分科会長、議会事務局の担当さんと報告内容の打ち合わせを行い、この日の公務は終了。
 
全体会に引き続き、中身の濃いものとなりました。
 
さて、話しは変わり、この日は県立高校の卒業式。
 
我が家の長男も無事に敦賀高校を卒業しました。
 
コロナ禍で卒業式は、卒業生のみ、保護者の参加も1名、校歌や返事なども無しという、最後までコロナの影響を受けたものとは言え、家に帰って息子の顔を見るとやはりどこか晴れやか。
 
野球部に所属し、良き指導者と素晴らしき仲間に恵まれたこの3年間は、彼にとって一生忘れることのない時間になったと思います。
 
4月からは「敦賀の人を守りたい」との志望動機のもと志願した、地元の「敦賀美方消防組合」にお世話になることとなっています。
 
命を懸ける覚悟で、全身全霊で打ち込まねば決して務まらない厳しい仕事でありますが、それだけ誇りある仕事に就けたことを有り難く、そして意気に感じ、志望した際の志しを忘るることなく春からの健闘を心から期待するところです。
 
最後になりますが、息子が小学校1年生の時から9年間、私が東京に単身赴任していた関係で、より子育てには負担を掛けてしまいましたが、この高校生活においても長女の時から数えれば6年間も早朝からのお弁当づくりなど、日々学校・部活生活サポートしてくれた妻には感謝してもし切れません。
 
そう思えば昨日の卒業式は、妻にとって特に感慨深いものであったのだと思うとともに、この場でも「ありがとう」と伝えたいと思います。
 
これからは、息子と私は「公」の職に就くもの同士。
 
親子の関係だけでなく、春からは「同志」として互いに切磋琢磨しながら、この敦賀のため尽力していきたいと思います。
 

【敦賀高校の卒業証書と野球部監督さんからの表彰状】

予算決算常任委員会(全体会)にて来年度予算審査等を行う

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春一番は先日吹いたばかりですが、昨夜からの強い風は、夜中も吹き続け、最大瞬間風速は台風並の24.5m/s(3月2日0:24)。
 
低気圧の影響による南南東の暖かい風というのがせめてもの救いですが、今現在も常時10m/sを超える強風となっているため、外出される際は何かと注意して行動いただければと思います。
 
さて、休会明けの敦賀市議会の方ですが、昨日は予算決算常任委員会(全体会)を開催し、令和2年度補正予算9件について分科会審査の報告から採決まで、さらには第10号議案「令和3年度一般会計予算」を始め、第19号議案までの来年度予算案10件について、基本質疑を行いました。
 

 
冒頭、令和2年度補正予算に関する各分科会長報告では、自身初となる産経建設分科会長としての報告ということで壇上に立たせていただきました。
 
全議員、理事者側は各部長級の皆さんが全員お揃いという中での報告は、やはり身が引き締まる思い。
 
ちなみに、私以外も総務民生分科会長の林惠子議員、文教厚生分科会の中道恭子議員も同じ1期生議員で初デビューということで同じような気持ちだったのではないかと。
 
任期も折り返しを迎えますが、こうしてひとつ一つ経験を積み成長していければと思います。
 
報告の後は、一般会計補正予算のみ反対討論が行われ、採決の結果、全議案について可決。
 
今後は、9日に行われる本会議の場において、予算決算常任委員長からの報告の後、採決の運びとなります。
 
続いて、この日のメインイベントである令和3年度予算審査。
 
先刻お伝えしました通り、全体会での「基本質疑」に関しては、部局入替性で行うことなどから、質問内容は「事前通告制」としており、既に定例会初日に締め切られていたもの。
 
結果、事前通告された数は「70件」(当日欠席議員がおられた関係で、実質質疑されたのは67件)。
 
総務部から始まり、教育委員会まで、順次通告に従い質疑を行いました。
 
質疑に関しては、事前に議会事務局さんが取り纏めた、対象の議案名や事業名称等を表記した「通告一覧」を見ると、ポイントとなるような新規事業や過去からの課題事業に関してはやはり質問者が重複するもの。
 
【質疑が重複した事業】
①嶺南Eコースト計画推進事業費(企画政策部:3名重複)
②ふるさと納税事業費(企画政策部:2名重複)
③防犯カメラ設置事業補助金(市民生活部:3名重複)
④野良猫不妊手術費補助金(市民生活部:2名重複)
⑤結婚新生活支援事業費(福祉保健部:3名重複)
⑥サテライトオフィス整備促進事業費(産業経済部:2名重複)
⑦HACCP等対応施設整備事業費補助金(産業経済部:2名重複)
⑧まちづくりプレイヤー発掘・育成支援事業費(観光部:2名重複)
⑨人道の港敦賀ムゼウム管理運営費(観光部:2名重複)
⑩公共空間利活用推進事業費(都市整備部:2名重複)
11.多世代型ウェルネス広場整備事業費(都市整備部:2名重複)
 
私はといえば、5件通告したうち、①②⑤の3件が重複。
 
他の質問者との重複部分はもちろん割愛し、質疑にあたりました。
 
このうち、嶺南Eコースト計画推進のもとスマートエリア形成に向け、市の方向性や参画するプレイヤー企業の誘致可能性を委託調査する①、北陸新幹線敦賀開業に向け、市民発案の企画やそのプレイヤーの発掘、人材育成、既存のプレイヤーと新たなプレイヤーをマッチングさせていこうとする⑧の事業については特に、事業の目的や範囲、他事業との棲み分けの観点などから、複数の委員が質問したうえでも全て腹に落ちる理解には至らなかったのではと考えるところです。
 
しかしながら、星の数ほどある事業(少しオーバーですが)ですので、こうした案件はいつくかあったとしてもおかしくないもの。
 
さらに深堀りして確認していくために、次の「分科会」の場があるということで、その審査に向けては十分な「呼び水」になったものと思います。
 
10時に開始した全体会ですが、こうして全ての質疑を終えたのは18時。
 
闇雲に時間を掛けたから良いと言うのでなく、委員それぞれがポイントを突いた事業に対し、理事者から懇切丁寧な説明もあって、まさに理解深まる「慎重審査」の場になったと感じたところです。
 
事前準備も含め、対応された各部署の皆さんも大変お疲れ様でした。
 
さて、そして本日は、早速「分科会」が開催されます。
 
先ほどあった件も含め、今度は所管に別れての審査となります。
 
私は分科会長の立場となりますが、委員の時と同様、市政発展にとって有効な事業かどうかを見極めるとの観点のもと、産経建設分科会における審査が活発化するよう、議事運営に努めていきたいと考えます。

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