敦賀港(鞠山南地区)国際物流ターミナル(拡張部分)供用式典

ブログ まちづくり

天気に恵まれた11月最後の日曜日。
 
午前中は町内会館にて活動報告会を開催しました。
 
金曜日に続いて2度目の開催でしたが、7名の方にお集まりいただき、私からの報告の後、観光や道の駅整備、消費喚起策などについて意見交換することができました。
 

【ひばりケ丘町会館での報告会の様子】
 
前回と同様、最後にはあたたかい拍手で激励までいただき心より感謝。
 
来週日曜には、大比田区での報告会を予定していますが、二期目となりましたので、従前同様の方法を踏襲するのみならず、より多くの方にお伝えする方法を実践していきたいと思います。
 
続いて午後は、あいあいプラザで開催された「敦賀港(鞠山南地区)国際物流ターミナル(拡張部分)供用式典」にお招きいただき出席。
 
主催者である杉本福井県知事、稲田国道交通省港湾局長を始め、多くの関係者、来賓が集うなか、盛大に挙行されました。
 
天然の良港である敦賀港ですが、国土交通省 北陸地方整備局の説明資料によれば、韓国との外貨コンテナ・国際RORO船航路や北海道・九州と北陸・関西・中京圏を結ぶ重要な幹線航路が就航し、国内外の物流拠点となっており、日本海側では新潟港に次ぐ第二位の取扱貨物量となっているところ。
 
特に、鞠山北地区では、フェリー・RORO船の大型化に伴い取扱貨物量が増加するとともに、バイオマス発電所の建設により木質チップの輸入が開始され、背後用地の不足やこれによる混雑が日常的に生じていたとのこと。
 
こうした状況を改善するため、平成29年度より総事業費158億円を投じ、鞠山南地区の岸壁(水深14m)130mを国直轄で、ふ頭用地5.5haを福井県事業で整備を行い、このほど約7年の歳月をかけて完成したもの。
 
事業概要については、国土交通省の説明で分かりやすい図がありましたので以下に掲載します。
 

【鞠山南地区の黄色く塗られた部分が今回の拡張部分(赤線は岸壁)。これにより一段と物流の効率化が図られることになります。】
 
式典では杉本知事から、敦賀は古くから大陸と結ぶ港を有する「日本の玄関」、今回の整備によりモーダルシフトの解消につながるほか、鉄道も含めて、人やモノが敦賀に集まるようになるとの期待の言葉がありました。
 
また、来賓としてご挨拶された米澤敦賀市長からは、敦賀市民にとって「港は心の中に生きている」としたうえで、その例として民謡2曲の歌詞を紹介。
 
紹介した歌詞はこちら。
 
<敦賀とてもすきすき>
敦賀港へ 入った船は 錨(いかり)抜くのが さぞ辛らかろう
 
<大敦賀行進曲>
西へ行こうか 東へ行こか 港敦賀は 東洋の波止場
 
チラリ周りを見ると、「ほ〜っ」といった表情で頷かれていらっしゃる方もおられ、「米澤市長いいネタ持ってきたなぁ」と私もニヤリとしてしまいましたが、この歌詞がまさに「みなとまち」敦賀を表すものであり、会場の皆さんに伝わったことを嬉しく感じた次第です。
 
来賓からのご挨拶・祝電披露の後は、関係者と地元の松原小学校、西小学校の児童によるテープカット、くす玉割りが行われましたが、このふ頭は2027年度の完成をめざし、岸壁をさらに220m延伸、用地を4.8ha拡張する事業が決定しているところ。
 

【テープカット、くす玉割りの様子】
 
巨額の予算が切れ目なく投じられることに、敦賀港への期待の大きさを伺い知ることができます。
 
こうして式典を終え、思い浮かべたのは、気比の松原にある「駐輦の碑」に刻まれた勝海舟の言葉。
 
「まさに洋々たる日本の前途を祝しているようである」
 
 ※「駐輦の碑」と勝海舟の詳しくは以下参照ください。
  →名勝気比の松原と勝海舟(2021年5月10日ブログ)
 
杉本知事は「奈良時代から」と仰られましたが、実は「古墳時代から」。
 
古より国内外の物流拠点として重要な役割を果たしてきた敦賀港とともに、ここ敦賀がさらに大きく広く飛躍することを期待して止みません。
 

【拡張整備された鞠山南地区。前途洋々と進みたし。(福井新聞ONLINEより引用)】