「金ケ崎周辺魅力向上デザイン計画(案)」について説明を受ける

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先般、敦賀を取り上げ放送されたNHKの人気番組「ブラタモリ」。
 
「すべての道は敦賀に通ず」とのテーマに疑心暗鬼だったタモリさんが、市内各地を訪れるごとに、古より交通の要衝として栄え、敦賀が「鉄道と港のまち」と言われる由縁を理解され、番組の最後で放ったのが「敦賀すごいじゃないですか」の言葉でした。
 
この番組によって、古より大陸とつながる敦賀が、日本にとっていかに重要な場所であったかが全国に知れ渡るとともに、敦賀市民にとっても、こういった歴史を知ることで、わが町への愛着や誇りが高まったのではと受け止めたところです。
 
さて、番組の中でも紹介された氣比神宮や金ケ崎周辺エリアですが、敦賀市では以前より、まさにこの周辺一体を対象にした「金ケ崎周辺魅力向上デザイン計画」について協議されていましたが、このほど(案)として整ったことを受け、昨日、敦賀市議会の議員説明会の場で説明を受けました。
 
この計画は、敦賀商工会議所と福井県、敦賀市で構成する「金ケ崎周辺魅力づくり協議会」により協議が重ねられてきたもので、<将来像>を世界と未来に開く鉄道と港のまち、<基本方針>を玄関口”敦賀駅”から広がるまちづくりとし、金ケ崎エリア、氣比神宮エリアの魅力をさらに高めるとともに、敦賀駅を起点として各エリアをつなぐことで、賑わいをまち全体に広げていくとするもの。
 
説明会では、資料ごとに順次、①氣比神宮周辺魅力アップWGの開催結果概要、②神楽門前町魅力アッププラン、③金ケ崎周辺魅力向上デザイン計画について概要説明がありました、
 
①と②の説明は割愛し、③金ケ崎周辺魅力向上デザイン計画に関し、施策の方向性については、金ケ崎エリアが、①魅力ある食や癒しを体感できるエリアをつくる、②鉄道と港の歴史を活かしたまちをつくる。
 
氣比神宮エリアは、①氣比神宮の参道としての魅力をつくる、②市民と観光客の交流の場をつくる、③市民の憩いの場をつくるとありました。
 
全体イメージに加え、金ケ崎エリアの将来イメージ図(世界的な設計事務所OMAが手掛けたもの)も示され、その後質疑に。
 
議員からは次々と手が挙がり、質疑・意見されましたが、印象として、計画に対してネガティブなものが多かったと感じました。
 

                      ©️OMA 無断複製転載を禁止します
【示された金ケ崎エリアのイメージ図】
 
私からは、この計画に期待をしてこの場に臨んだことを前置きしたうえで、例えば、鉄道公園は置くとしながらも、転車台(現在、人道の港ムゼウム前に野ざらし)は一部部品が使えないため置くだけ、敦賀港線の廃線利用はされるとあるものの、電車(例えば、赤レンガ倉庫横に設置のキハ28形気動車など)を動かすのはコスト面からも難しいとの説明を聞くに、平成24年に策定された「金ケ崎周辺整備構想」、平成30年策定の「金ケ崎周辺施設整備基本計画」にあったコンセプトやノスタルジー、鉄道と港の歴史(SLを走らせる、鉄道遺産含む)はどう活かされるのかと、この時点で可能性を否定するのではなく、敦賀を表す「鉄道と港のまち」を体現する場所、市民にとって誇りに思える場所となるよう、現時点で諦めることなく考えていただきたいとだけ申し上げました。
 
参考まで、上記の構想と計画は以下リンクよりご覧ください。
 
→平成24年策定「金ケ崎周辺整備構想」はこちら
→平成30年策定「金ケ崎周辺施設整備基本計画」はこちら
 
他にも、以前に実施した「金ケ崎周辺官民連携事業に係るサウンディング型市場調査」での結果との整合性などについても聞きたかったのですが、時間の関係から控えた次第。
 
この金ケ崎エリアは、古墳時代から中世、近世と敦賀が発展してきたことを象徴する場所であるが故、その活用方法は市民の皆さんにとって大変関心が高いもの。
 
新幹線開業が100年に一度とチャンスと言われますが、それに匹敵する開発として捉え、より多くの市民の声を伺いながら、自身の考えと照らし合わせ、意見できればと存じます。