2025年11月26日
政治家・リーダーの出処進退は「自分で決める」もの
AI検索によると、「首長(しゅちょう)」とは、国や自治体などの行政機関を率いる長のことですが、「市長」「首相」などと紛らわしいため、日本では「くびちょう」と読むことが多い。
一般的に、都道府県知事や市町村長を指し、住民による直接選挙で選ばれますとあります。
その「首長」に関し、ワイドショーネタと思い、あまり取り上げてこなかった前橋市の小川晶市長が昨日、市職員の既婚男性とラブホテルで面会した問題を受けて辞職の意向を市議会議長へ伝えたことで、出直し市長選の可能性が浮上。
市議会で不信任決議案が可決され、自身が辞職か失職を選択した場合「出馬して市民のため引き続き働きたい」と述べ、出直し市長選に立候補する意向を示していると報道。
次の前橋市民の判断に注目が集まるところですが、こうした首長の不祥事などを受けた出直し選挙は近年相次いでおり、大きな社会問題として取り上げられた、パワハラ疑惑などにより不信任決議が可決され、自動失職を選択後、出直し知事選に出馬し再選された兵庫県の斎藤元彦知事。
学歴詐称が指摘された静岡県伊東市の田久保真紀市長は9月に不信任を受け市議会を解散し、2度目の不信任で10月に失職。
12月7日告示・同14日投開票の市長選には田久保氏を含め7人が出馬を表明しており、乱戦模様となっています。
また、こちらはあまり報じられていませんが、沖縄県石垣市の中山義隆市長は6月、専決処分日の改竄(かいざん)や虚偽答弁により不信任決議が可決され失職。
8月の出直し市長選に出馬して元市議との一騎打ちを制し、5選されています。
一方、大阪府岸和田市の永野耕平市長は昨年12月、女性との不倫を認めて不信任決議を受け、議会を解散。
議員の大半が再選されると、今年2月の不信任可決で失職の後、4月の出直し市長選に出馬し、大差で落選。
最初の不信任から新市長就任まで3カ月超を費やすなど、市政は混乱したとあります。
こうした事例を見ると、議会から不信任を突きつけられての辞職、あるいは自らの潔白を主張するも、疑惑の念が晴れることなく辞職に追い込まれるといったケースがほとんどのところ、昨日、驚いたのは福井県の杉本達治知事。
杉本知事は25日、県庁で臨時の記者会見を開き、自身のセクハラに関する県職員の通報事案に関し、通報者や他の職員に対しセクハラに該当する不適切なメッセージを送ったと認め、「相手を深く傷つけた。極めて重く責任を感じている」と謝罪。
「県政の混乱を少しでも抑えるため、知事の職を辞する決意をした」と述べました。

【会見する杉本福井県知事(福井新聞社YouTubeより引用)】
県は10月22日、杉本知事から不適切な内容のテキストメッセージが送られセクハラを受けたとの通報が県職員から4月にあったと公表した後、外部弁護士3人を特別調査委員に委嘱し、事実関係を確認するとともに、類似事案の有無を調べるため同23日から職員約6千人を対象に全庁調査を進めていたところ。
※「テキスト メッセージ」とは、一般的に携帯電話やスマートフォンでやり取りされる短い文字情報を指し、SMS(ショートメッセージサービス)を意味することが多い。
その調査報告書の公表が来年1月以降になる見込みと明らかにしていたタイミングでの辞意表明。
会見を見るに、ご自身の基準に照らして、自らの行為が「ハラスメント」にあたると判断され、様々な選択肢がある中で、最も重い「辞職」を決めたリーダーの覚悟。
調査報告書の結果が出てからでも良かったのではないか、そう自分で思うのであればもっと早く判断すべきではなかったか、あるいは、辞めるまでせずとも良いのではないかなど、双方のご意見を耳にするところですが、政治家・リーダーの出処進退は「自分で決める」もの。
とはいえ、先に挙げた「首長」らの対応と比較するに、「あまりにも潔すぎではありませんか」と思う気持ちはあるものの、私は、会見で見せたその表情からも、熟慮に熟慮を重ねた上での杉本知事の決断に、何も申し上げるべきではないし、何かを申し上げる立場にもないと考える次第です。
ただ、知事辞職の影響の大きさは図り知れず。
知事は県議会議長ともよくお話をしてと仰っておられたことからも、今後の動向に注視する所存です。






