愛知県一宮市議会、岩倉市議会を行政視察

ブログ 敦賀市議会

議会運営委員会 行政視察2日目は、前日に続き愛知県の一宮市、岩倉市へ。
 
一宮市議会では「議場大型スクリーンの利用」、岩倉市議会では「委員会代表質問、議会サポーター制度、ふれあいトーク」について、それぞれ学んでまいりました。
 
自身の備忘録も兼ねて、本日も視察概要をご報告しますので、以下ご覧ください。
 
<一宮市議会「議場大型スクリーンの利用について」>
 
◉導入経過と実績
・市庁舎建替えのタイミングで、議場に大型スクリーンを設置することを決定
・設置目的としては、一般質問などでの資料投影により、説明性を高めることや傍聴席からの視認性の観点などあり
・大型スクリーン(200インチ)導入はH26年
・一般質問する議員の約7割がスクリーン使用
 (実績)R7.6月:11人/16人、R6年3月:13人/20人、R6.12月:14人/20人、R6年9月:15人/20人
・投影する資料の事前確認は、開会日から3日行われる精読会(予算の読み込み)中に事務局がチェックする(画面のテロップ位置や写真の肖像権、グラフの引用元)
・議場配布資料としての議長の許可までは不要
・議員各自のPCを質問席の外部端子につないで投影する
・配布する資料がない間は、本会議の様子が投影される
・理事者がスクリーンを使用することはない
・過去に一度だけ、動画を投影したことがある(ただし、音は出ない)
・電子表決システムも併せて導入したが、導入時期はH30年12月定例会から
・各議員の賛否も大型スクリーンに投影することができる
 
◉その他
・議場映像等システムの更新を予定。カメラの台数増、投影する画像をマイクと連動してではなく、議員本人が切り替えできるように変更することを検討。
・昨年9月から文字認証システムを導入(傍聴者ならびに議員からの視認性を高めるため)
・R5年8月からタブレット貸与開始
 

【議場大型スクリーンをバックに】


【賛否のスクリーン表示はこんな感じでした】
 
<岩倉市議会「委員会代表質問、議会サポーター制度、ふれあいトークについて」>
 
◉委員会代表質問
・岐阜県可児市議会の“委員会代表質問”の取り組みを参考にH30年に取り入れた
・これまでに委員会代表質問を行った実績は4回
・委員会代表質問は60分(一般質問と同じ時間)
・初の質問は、R3.12月定例会
・2回目はR4.3月定例会であったが、この際はR3.7月から委員会での検討を開始したので、準備に7ヶ月を要した
・委員会全員の意見が一致(あるいは合意形成)して初めて質問できる
・委員会代表質問と同じ内容を、同一会期の一般質問で取り上げることはない
・委員会内の合意形成を図る過程において、意見の濃さが薄まることは否めないが、理事者側は委員会としての意見として真摯に受け止めていただいている
・市議会基本条例では「委員会代表質問を行うことができる」となっているため、必須ではない
・やるやらない、テーマの抽出をするしないも委員長の裁量によるところが大きい
・質問に至るまでの協議プロセスなど、やり方がルールメイキングされている訳ではない
 
◉議会サポーター制度
・公募と無作為抽出でサポーターを選んでいたが、無作為抽出で郵送した後に公募をかけるのでは時間的裕度がないことから、R5からは無作為抽出のみとした
・要綱では「年代別の無作為抽出」となっているが、市民から「若い世代の声をもっと聞いては」との意見もあり、今年度より若年層への郵送割合を増やしている
・現在18歳の高校生がサポーター登録あり
・市議会とサポーターとの意見交換では、広報に関する改善要望が多い傾向にある
・ふれあいトークでは、議員に代わって会を仕切ってくれたりなど、そういった面でもサポートいただいている
・議会サポーターから議員になった人はまだいない
 
◉ふれあいトーク
・市議会基本条例に規定する「議会報告会」、「意見交換会」を合わせ、「岩倉市議会ふれあいトーク」と総称
・岩倉市議会ふれあいトーク実施要綱も設置
・時期を定めている訳ではないが、実績として見ると、例年2月に新年度予算案に対する意見をもらう形で実施している
 
ポイントのみとなりますが、ご報告はここまで。
 
「議場大型スクリーン」に関しては、
・議場のつくり(特に傍聴席からの視認性)が敦賀市議会と大きく異なる環境で、あそこまでの大型のスクリーンが必要か
・既存のモニターを活用する際においても、議場配布資料の位置付け(敦賀市議会は議長の事前許可が必要)で、どこまでの利用を認めることとするのかの検討が必要
・敦賀市議会においても、議場における「賛否表示」を想定した設備としている(議席のボタンなど)ので、合わせて導入検討を進めるべき
 
「委員会代表質問、議会サポーター制度、ふれあいトークについて」は、
・委員会として代表質問することで「重みと深みが出る」とのことであったが、導入趣旨としてそれだけで良いのか、敦賀市議会として意味合いを深掘りする必要がある
・敦賀市においては、代表質問、一般質問に区別なく、理事者は誠実かつ真摯に対応されていると感じており、屋上奥を重ねることにならないか
・議会サポーター制度に関しては、客観的に議会に意見・提言いただくものとして有効
 
雑駁(ざっぱく)ながら、私自身が直感的に感じたことは以上のようなことですが、いずれにしても今後、議会運営委員会の皆さんと建設的な議論ができればと考える次第です。
 
こうして2日間の行程を無事に終え、敦賀に戻りました。
 
昨日の愛知県新城市議会をはじめ、一宮市議会、岩倉市議会の各議長様を、対応いただいた議員各位、議会事務局の皆様には大変丁寧に対応いただき感謝申し上げます。
 
今回視察したことをもとに、市民にとってより分かりやすく、開かれた議会となるよう取り組みを進めていく所存です。