冬支度はお早目に

ブログ 地域コミュニティ

昨日は年内最後の資源回収作業。
 
私の町内では、育成会の皆さんが主体で段取りし、区の役員や専門部(防災部など)が協力する形で実施していますが、私が小学生の時から約40年来このスタイルで続いていることに、改めて素晴らしいことだなぁと感じたところ。
 
回収作業のほうは、8時30分から始め、10時に終えるというスピーディーさでしたが、やはり子どもから大人まで協力し合っての取組みは一体感が増すもの。
 
自分がそうであるよう、昨日お手伝いしてくれた子ども達が大きくなり、いつか地域のコミュニティを支える側となって参加してくれたら嬉しいなと思った次第です。
 
さて、そんな気持ちに耽りながら望んだ風景は野坂山。
 
久々に登場する野坂山ですが、昨朝は頂上付近が白くなっていました。
 
ご覧のとおり、まだ紅葉も深まっていないうちに雪が積もったというのは珍しい気がしますが、いつまでも暖かいかと思えば、急な冷え込みを繰り返す今年の天候を表しているよう。
 

【写真では分かりにくいのですが、一ノ岳(左手の一番高いところ)、二ノ岳近辺が白くなっていました。】
 
なお、昨日のような天気は「小春日和」といい、「晩秋から初冬の暖かくて穏やかな天気」を意味するとのことですが、今週は小春日和から急転。
 
強い寒気が南下し冬型の気圧配置が強まるため、日本海側は24日(金)〜25日(土)は広い範囲で雪や雨になるとあります。
 
今も「雪おこし」のような雷が鳴るところですが、いずれにしても「冬支度はお早目に」。
 
北陸の冬に備えましょう。

君の想いが誰かに届く 明日はきっとある

ブログ 活動報告

昨日お昼前、「11時42分頃、敦賀市泉付近において建物火災事案発生」との敦賀市防災メール(トンボメール)を着信。
 
泉付近といえば、敦賀セメントや北陸電力敦賀火力と、連合の仲間が働く工場や発電所があるエリアであり心配していたところ、14時36分に鎮火したとの続報。
 
その後のニュースでは、火事があったのは敦賀セメントで、燃料を運搬するベルトコンベヤー付近から出火したとのことでしたが、ケガ人がなかったことにひとまず安堵したところです。
 
とはいえ、一歩間違えば人命に懸かるのが火災。
 
敦賀署の原因調査結果を踏まえ、確実な再発防止対策をお願いする次第です。
 
さて、話しは変わり、このブログの前に【お知らせ】投稿しました「やまたけNEWS」。
 
新聞折込みとは別に、一昨日の夜、昨日朝と分割して町内全戸(アパート除く)へのポスティングを行いました。
 
新聞に折り込むのであればポスティングは不要では?とお感じかと思いますが、きっかけは同じ班内のおばちゃんとの会話。
 
「近所でも新聞とってない家があって、たけちゃんのNEWSも知らんって言うとったよ」
 
確かに、第1号を発行した4年半前と比べて、折込みする数は1,000部以上減っており、若い世代だけではなく、最近ではお年寄りの方からも「ネットで見るから新聞やめた」との声も聞きます。
 
そうしたきっかけから、「せめて町内の人にはすべて届けよう」と始めたポスティングですが、結果して4半期に1回は町内(約500軒)をくまなく回り、小さな変化も確認することができるなど、私にとって良い機会になっていると感じるところです。
 
また、コロナ禍で見送っていた町内での活動報告会を今回から再開。
 
・11月24日(金)19時〜
・11月26日(日)10時30分〜
  ※時間は1時間程度を予定
 
の2回開催する旨、その案内チラシも併せて配布させていただきました。
 

【ポスティング中の風景。NEWSとともに想いを届けました。】
 
なお、報告会に関しては、他の町内や団体でもぜひ開催したいと考えていますので、このブログをご覧の方でご要望あらばぜひ連絡いただければ幸いです。
 
こうしてお届けしたNEWSとチラシ。
 
そこに込めるのは、私の考えだけではなく、政治に少しでも関心を持っていただけたらとの想い。
 
「君の想いが誰かに届く 明日はきっとある」
 
2日連続でKANさんを引用させていただきましが、このフレーズを自身への応援のものとして、今後も続けていく所存です。

【お知らせ】やまたけNEWS(第18号)を発行しました

ブログ 活動報告

定例会ごとに発行しております「やまたけNEWS」も18号を迎えました。
 
敦賀市内は、本日の朝刊に新聞折込みしましたので、ぜひご覧ください。
 
また、市外にお住まいの方におかれましては、ホームページのトップ画面下欄にPDF版を掲載していますので、そちらにてご覧いただければ幸いです。
 
→「やまたけNEWS(18号)」はこちらから
 
なお、NEWSに対するご質問、ご意見がございましたら、是非お気軽に連絡ください。
 

【今朝の広告群。埋もれなくて良かった。】

信じることさ 必ず最後に愛は勝つ

ブログ 人生観

ヒット曲「愛は勝つ」で知られる歌手のKANさんが死去されました。
 
享年61歳。
 
今年3月、がんの中でも極めて症例が少ないとされる「メッケル憩室がん」と診断されたことを公表し、コンサートツアーの中止を発表。
 
入退院を繰り返しながら活動再開に向けて治療に取り組み、最後まで復帰を目指していたとのこと。
 
逝くには若過ぎますが、多くの人に勇気を与え続けたKANさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
 
さて、そのKANさんの最大のヒット曲と言えばもちろん、冒頭に書いた「愛は勝つ」ですが、当時フジテレビの人気番組であった「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」の挿入歌に採用されたのが平成2年。
 
累計売り上げ200万枚超の大ヒットを記録し、翌3年にはNHK紅白歌合戦に初出場された訳ですが、実は、私が高校を卒業し、社会人になったのも平成2年。
 
長期間の研修をしていた茨城県東海村で聴いていたことを思い出します。
 
どんなに困難でくじけそうでも
信じることさ 必ず最後に愛は勝つ

 
これは誰もが知る「愛は勝つ」のサビの歌詞で、ブログをご覧の方の中にも、この言葉に励まされ、元気づけられて困難を乗り越えた方が多くいらっしゃるかと思いますが、私もその一人。
 
辛い時に口づさめば自然に前向きになれる、そんな曲でした。
 
そのようなことを思い返しながら、昨晩は定例会ごとに発行している「やまたけNEWS」を町内のご家庭にポスティング。
 
ニュースに想いを込めて、町内ぐらいは自分で届けるとの気持ちで続けていることですが、真っ暗の中でのポスティングにややテンションが下がるところ浮かんだのがこのフレーズ。
 
心配ないからね君の想いが
誰かに届く 明日はきっとある

 
テンションを盛り返し、ひとまず準備した150部を配り終えました。
 
今日は残り350部。
 
KANさんを偲び、このフレーズを口づさみながら、想いを届けたいと思います。
 

【KANさん、本当にありがとう!安らかにお眠りください。(トレンドアットTVより引用)】

心通じ合う「議会報告会」

ブログ 敦賀市議会

昨日のブログでは、敦賀市議会のデジタル化に向けた取組みをご紹介しつつ、アナログでもデジタルでも、めざすところは「開かれた議会、より身近に感じる議会」であると書きました。
 
その上でご案内しました敦賀市議会「議会報告会」。
 
昨日は、議員及び議会事務局の皆さんで会場準備・設営、リハーサルを行った後、19時より、プラザ萬象大ホールにて開催しました。
 
カウントするのを忘れましたが、参加者は約30名と、昨年の38名より少なかったものの、高校生からご高齢の方まで足を運んでいただき感謝。
 
報告会は、広報広聴委員長の川端耕一議員の司会のもと開会し、馬渕議長の挨拶に続き、第1部では、議会の仕組みや各常任委員会より審査のトピックスをご報告。
 
総務民生常任委員会と文教厚生常任委員会からの報告に対しては質疑がありました。
 

【会場のプラザ萬象大ホール。開会前の様子。】
 
続く第2部では、「新幹線開業後の敦賀に期待すること」をテーマに、参加者、議員とも3グループに分かれての意見交換。
 
私は真ん中のBグループにて司会役を務め、極力フランクにと、意見の出やすい雰囲気づくりに努めましたが、心配をよそにサッと手を挙げていただいたトップバッターのご意見を皮切りに、空白の時間がないくらい次々と意見を述べていただき、これまた感謝。
 
先般のNHK「ブラタモリ」で敦賀が紹介されたことを例えに、日本一の高さを誇る新幹線敦賀駅を売りになど、視点を変えた観光PRのアイデアや開業を控えての嶺南各市町との連携、バスツアー会社への売込み、中心市街地活性化や10年後の敦賀のビジョンに至るまで、多岐に亘るご意見を頂戴し、これに応える形で議員各位から、議会で議論してきたことや現況について回答しました。
 
基本はご意見を受け止めるスタンスであるものの、意見交換を通じて双方の認識共有が図れたものと感じた次第です。
 
また、両サイドのA、Cグループからも切れ目なく声が聞こえていたことからも、3グループとも活発な意見交換であったよう。
 
なお、私のグループで嬉しかったのは、女性からの「80(歳)前になって初めて参加したけど、こんな貴重な場に来れて良かった」との言葉。
 
「こちらこそ感謝です」と返しましたが、心通じ合うとはこういうことですね。
 

【グループ形式での意見交換。車座になって、活発に意見が挙がりました。(写真はBグループ)】
 
こうして第2部も終え、最後は中道副議長による挨拶をもって閉会。
 
肝心の頂戴したご意見は、すべて議会として受け止め、精査をした上で今後の政策提言や議会活動につなげていくことになりますが、冒頭述べたよう、参加された皆様にとって、この報告会が「開かれた議会、より身近に感じる議会」につながるものになったのであれば幸いです。
 
自身で言えば、労働組合役員時代から大事にしてきたことは「Face to Face」の活動。
 
コロナを経験して一層重要と思った「対面」を基本に、今後も活動にあたりたいと思います。
 
最後に、報告会に参加いただいた皆様に改めて感謝申し上げます。
 
ありがとうございました。

議会のデジタル化は「目的ではなく手段」

ブログ 敦賀市議会

秋から冬へと、季節の移り変わりを感じる空模様の敦賀。
 
昨朝は、曇天に一光さす天気のなか、水曜恒例の辻立ちを実施しました。
 
毎回、原電労組敦賀分会の役員が交替で、一緒に活動してくれていることに感謝しかありませんが、昨日の当番はなんと22歳の若手組合員。
 
息子と同世代の彼は、聞けば小学校から中学、高校と、私とまったく一緒のルートで原電に入社。
 
これだけでも親近感が湧くところ、さらに話すと、仕事も趣味(筋トレ)もひたむきに努力する様子が伺え、若い彼から刺激をもらった次第です。
 
さらに、彼曰く、筋トレの秘訣は、トレーニングも食事(主にタンパク質を摂取)も「続けること」が大事だと。
 
「継続は力なり」はまさに、議員活動と同じだと、心通ずる(勝手にですが…)朝となりました。
 

【奥に立つのはマッチョな彼。頼もしい存在に表情も晴れやかに。】
 
その後は議会へ。
 
午前中は、議会運営委員会の「タブレット導入検討ワーキング(以下、WG)、午後は「議会のデジタル化をどう進めるか」をテーマとした市議会議員研修会に出席しました。
 
「タブレット導入検討WG」では、これまで福井県内の越前市、坂井市、滋賀県長浜市の各議会を行政視察した結果を踏まえ、導入に向けた機種や文書管理ソフトの選定、今後の進め方などについて協議。
 
WGメンバーは4人ですが、前向きに議論する場はやはり楽しいもの。
 
まとめた中間報告案をもって、次回の議会運営委員会で提案することとしました。
 
また、研修では、明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科教授の湯淺墾道(ゆあさはるみち)氏をお招きし、議会のアナログとデジタル、議会の一部デジタル化を可能とした地方自治法改正の内容、議会のデジタル化の意義や課題などについてご講義いただきました。
 
言うまでもなく、デジタル化は「目的ではなく手段」であり、敦賀市議会として何をどこまでめざすのか(例えばオンライン会議など)、議会全体で合意形成を図ったうえで進めていかねばと、改めて認識する機会となりました。
 

【全員協議会室で行われた研修会の様子(開会前)】
 
こうして午前、午後と、議会のオンライン、デジタル化に向けた話しが続いた訳ですが、これらを進めたとしても、議会あるいは一議員の活動として大事なのは、住民の皆さんとの直接対話。
 
先刻ご案内のとおり、今晩は敦賀市議会「議会報告会」を開催いたします。
 
アナログでもデジタルでも、めざすところは「開かれた議会、より身近に感じる議会」。
 
事前申込みや人数制限はまったくございませんので、ご家族、ご近所、職場などでお誘い合わせのうえ、ドシドシ参加いただけますようお願いいたします。
 
<時間や場所は以下をご覧ください↓>

琴線に触れる「御巣鷹の尾根」

ブログ 人生観

「琴線に触れる」の意味とは、「感じやすい心情、心の奥に秘められた感動し共鳴する微妙な心情」と広辞苑にはあります。
 
普段過ごしていて、そう頻繁にあるものではありませんが、昨晩は「琴線に触れ」涙してしまいました。
 
それは、たまたま見ていた「ザ!世界仰天ニュース」という番組で、航空機単独事故としては世界最多の乗客、乗員520人が犠牲となった1985年8月12日の日本航空ジャンボ機墜落事故を特集したスペシャル番組。
 
機体を制御するすべての油圧機構を喪失し、極限の緊張にあったコックピットの32分間、乗客やその家族の人間模様を再現した番組でしたが、琴線に触れたのは、大きく揺れる機体の中で、死を覚悟し家族にメモを残した父親や、後にメモを確認し泣き崩れる家族の心情。
 
結婚を夢見た彼女を失った力士が、いつまでもその彼女を思い続けつつも、悲しみのどん底から奮起し人生を送る姿などでしたが、すべて共通するのは、「突如として」最愛の人を失ったということ。
 
力士のエピソードの場面では、涙を堪えきれず号泣してしまいましたが、遺族会の方が仰っていたのは、「このような目に遭う人を生まないよう、事故を風化させないこと」、「普段の生活を当たり前と思わないこと」でした。
 
前者に関しては、日本航空が回収した機体の一部を展示し、事故の教訓を語り継ぐとともに、新入社員は必ず墜落事故の現場「御巣鷹の尾根」(群馬県上野村)に登るなど、航空会社自らが「二度と起こさない」よう取り組みを続けるほか、昨晩のテレビ番組のように、メディアでも取り上げ続けることは大変重要なことと受け止めた次第です。
 
そうした思いに耽りつつネットニュースを見るとちょうど、「御巣鷹の尾根」が冬季閉鎖期間に入るのを前に、管理人さんや日航社員らが14日、墓標の清掃などの冬支度をしたとの記事が。
 

【尾根に続く登山道を封鎖する管理人さん(THE SANKEI NEWSより)】
 
うっすらと霜が降り、冷たく澄んだ空気が流れる尾根。
 
管理人さんは犠牲者それぞれの墓標前の花立てに水がたまって凍らないよう一つ一つを伏せ、慰霊碑の前に造花を飾った。「(今季は)登山中の事故なく閉山を迎えられてほっとしている。今後も整備を続け、霊山を守っていきたい」と語ったとのこと。
 
尾根への登山道は14日夕で閉鎖し、来年4月29日に再び開く予定とのことでしたが、こうした事故の教訓を自分自身に生かすこととすれば、先にあったご遺族の言葉「普段の生活を当たり前と思わないこと」。
 
人生には、上り坂、下り坂、「まさか」の3つの坂があると言いますが、その「まさか」が起きた時でも悔いなきよう、愛する人や大切に思う人との時間を大事に、そして自身の人生も一日一日、一生懸命に過ごしていくことと、涙とともに胸に留めた次第です。

国民に「還元する原資」は本当にないのか

ブログ 政治

過去に税金を滞納していた神田憲次財務副大臣が事実上の更迭。
 
神田氏は9日に、自身が代表取締役を務める会社が保有する土地・建物について4回、固定資産税の滞納があり、差し押さえを受けたことなどを認めたものの、当初は辞任を否定していました。
 
これに対する野党各党からの批判、国民感情は言うまでもありませんが、辞任前時点で国民民主党 玉木雄一郎代表は以下のX(旧ツイッター)ポスト(投稿)。
 
「週が明けてもまだ辞めてないのか。与党は税制改正の議論をする前に滞納副大臣に辞めさせるのが先ではないか。どんな立派な税制を作っても信頼が無ければ税の賦課・徴収はできない。信頼のない者は税の現場から去れ。
 
明らかに怒っているのは、元財務官僚であった自身の信条から来る思いであり、まさに何日か前のブログで書いた「政治は信なくば立たず」と理解したところ。
 
その玉木代表。
 
このポストの後には、8日の衆院財務金融委員会で鈴木俊一財務相からあった、過去の税収増分は使用済みで「国民に還元する原資はない」との発言を踏まえ、自身の考えをポスト。
 
(以下、ポストを引用)
還元すべき税収がないとの批判が出ているが、それは補正後の税収上振れ分を0.17兆円しかないとみているからだ。1997年以降の税収弾性値の平均値を使って計算すれば税収の上振れは約9兆円になる。十分に「還元の原資」はある。名目GDPが4.4%も成長するのに税収が昨年度の71兆円より減るのはおかしい。
 

【令和5年度一般会計補正予算(第1号)フレーム(玉木代表のXポストより)】
 
2023年度決算が発表される来年7月頃に、「実は9兆円上振れてました」となる可能性は低くない。しかし、その時は減税の中身も決まってしまった後で、ときすでに遅しだ。与党議員にも税収の上振れ見通しについてはしっかり吟味してもらいたい。少なくとも+1710億円ではないだろう。
 
と述べています。
 
ここで出てくる「税収弾性値」を調べてみると、名目GDPが1%変化したときに税収が何%変化するかを示す値のことで、2021年度に4.2、22年度に3.0となり、これまで一般的に税収弾性値は1.1とされてきたことからすると、少なくとも近年の税収弾性値は政策当局の想定よりも高くなっていることが分かります。
 
また、2022年度は名目GDP成長率が当初予算時点での見通し+3.6%から実績は+2.0%に下振れしたにもかかわらず税収が上振れしており、具体的に同年度の税収を見ると、当初予算時点で65.2兆円であったのが、補正後予算で68.3兆円に上方修正。
 
最終的に決算時点では71.1兆円にまで上振れ(当初予算+5.9兆円)していました。
 
そう考えれば、今年度の税収は「少なくとも+1710億円」ではないだろうし、「ときすでに遅し」とならぬよう「与党議員にも税収の上振れ見通しについてはしっかり吟味してもらいたい。」との考えは十分に共感するところ。
 
神田氏の後任には、自民党の赤沢亮正衆院議員を起用したとのこと。
 
いわゆる「失われた30年からの脱却」の芽を開花までつなげることができるかどうか懸かっているのが「今」。
 
政府におかれては、「信なくば立たず」は言うに及ばず、慎重な景気への配慮をしつつ、税収上振れ見通しを明らかにしたうえでの財政運営をお願いいたします。

欧州大陸で衰えつつある「脱炭素」の勢い

エネルギー ブログ


 
写真は、熊本県阿蘇の大地を覆う無数の大規模太陽光発電施設(メガソーラー)。
 
最大の地域は東京ドーム25個分、約20万枚もの巨大パネルが並ぶ状況に、地元住民や自治体からは景観破壊で世界文化遺産登録が危ぶまれるとの声が挙がっており、雄大な阿蘇の景色が様変わりしてしまったことに憤りを感じるところです。
 
2012年に国の「再生可能エネルギー固定価格買取制度」が始まると、設置計画が次々と出始め、「阿蘇くじゅう国立公園」の周辺10ヶ所ほどの場所にメガソーラーができたとのことですが、この太陽光発電について。
 
昨日の新聞記事によれば、太陽光発電施設の投資物件売買サイトへの売却依頼が急増し、今年1~6月は前年同期比約2.3倍となったことが分かったとのこと。
 
送電容量の関係から、再生可能エネルギーの発電事業者に一時的な発電停止を求める「出力制御」が今年過去最大となり、事業継続の不安が高まったとみられ、2019年では54件だった売却依頼件数が、2020年は240件、昨年は686件と年々増加傾向にあるとも。
 
つまりは、採算が取れないと判断するやさっさと市場から撤退する事業者がこれだけ存在するということかと思いますが、このような状況を見るに、第6次エネルギー基本計画において、再エネ比率36~38%(2030年)とする「野心的な」目標自体、達成する見込みは極めて低く、ましてや再エネの「主力化」をめざすとする政策自体を見直さねばならない、直感的に考えるところです。
 
そうしたなか、キャノングローバル戦略研究所の杉山大志研究主幹は、政治的視点からこう述べています。
 
英国のリシ・スナク首相が、英国の脱炭素政策(ネットゼロ)に誤りがあったので方針を転換すると9月に演説して反響を呼んでいる。この演説はもっと重要な内容を含んでいる。具体的な政策について述べただけではなく、首相がこれまでの英国政府の誤りを指摘し、今後の方針を明確に述べたからだ
 
欧州大陸でもこれまでのような脱炭素の勢いは衰えつつある。ドイツは「エネルギーベンデ(転換)」というスローガンの下、最も急進的なエネルギー政策を取ってきた。脱炭素推進だけでなく、脱原発も同時に進めてきた。だが、これまで頼ってきた安価なロシアの天然ガスが入手できなくなり、エネルギーコストが高騰し、エネルギー集約産業は苦境に立ち、産業空洞化に拍車がかかっている。
 
欧州大陸では既に右派ないし右派中道政権が次々に誕生しており、さらに広がりを見せるかもしれない。そうすると、欧州でも脱炭素の見直しは進むことになるだろう。
 
日本政府は今も脱炭素一色である。だが気が付けば旗を振っていた欧米諸国が全く違うことになっているかもしれない。リスク管理としては、動向を注視する必要があるだろう。これは企業についても言えることだ。
 
そして日本として脱炭素一色のままでよいのか、エネルギー政策のあり方も再考すべきである。まずはスナク英首相に学んではどうか。日本政府は脱炭素で「グリーン成長する」という、経済学の初歩を無視した主張を展開し、コストがかからないフリをして国民を欺いてきた。日本も過去の過ちを認め、コストについて精査し国民に正直に語るべきだろう。
 
仰ることはごもっともと深く頷くところですが、これを示すのが、次期「第7次エネルギー基本計画」。
 
国際情勢が変化しつつあるのであれば尚のこと、日本だけ「夢物語」のままではいけません。
 
「望みなどの、身分不相応に大きいさま」を意味する「野心的な」政策から早く目を覚まし、今後は真に現実的なエネルギー政策論議に進ことを期待して止みません。

歩道拡張工事が進む敦賀駅前通り

ブログ まちづくり

日本の上空に流れ込んだ寒気が週明けにかけて居座るとのことで、全国的に朝晩の冷え込みが続くところ。
 
敦賀の昨日の最低気温は10.2℃で、朝散歩に出掛ける際もウィンドブレーカーを羽織らないと寒いほど。
 
これまでが暖かかっただけに、余計に寒く感じるのかもしれませんが、気付けば11月も中旬。
 
冬支度も意識しながら過ごしたいと思います。
 
さて、昨日は所用のため駅前に。
 
歩道拡張工事が進む敦賀駅前通りは現在、歩道橋から駅側の工事を進めており、併せて状況確認をと商店街を歩いていると、観光客の方が銀河鉄道999や宇宙戦艦ヤマトのモニュメントを撮影する姿がチラホラ。
 

【歩道拡張工事が進む駅前通り】
 
工事用フェンス越しの撮影となることに申し訳ない気持ちで眺めていると、視線を感じたのか、撮影していたオバちゃん達から「何でここにあんの?」と関西弁で聞かれ、待ってましたとばかりに松本零士先生のモニュメントが設置されている意味を説明。
 
やや暑苦しい説明を熱心に聞いていただき、「よう分かったわ。ありがとなー。」との言葉を残し、颯爽と歩いて行かれました。
 

【撮影の対象となった銀河鉄道999のモニュメント】
 
また、あるお店の方とお話しすると、駅前エリアの課題をお聞きできたり、提案をいただいたりとヒントになることばかり。
 
いただいたご意見はスマホのメモに残しましたが、改めて、現場に足を運ばねば知らぬことばかりと反省しつつ、「まちは歩かにゃいかん」と初心に帰った次第です。
 
なお、歩道拡張に関しては、若干工事が遅れ気味のようで、この後、歩道橋から白銀交差点側の工事が冬季に掛かることを考えると、新幹線開業までに間に合うのかやや心配になりましたが、またその辺りの見通しについては確認しておきたいと思います。
 
いずれにしても、拡張して生まれるこの歩行空間。
 
本町通りの「ほこみち」と同様、ここ駅前においても今後、市民の普段使いの場として活用され、敦賀の玄関口のにぎわいづくりにつながることを期待いたします。
 

【昨日の敦賀駅前。この日は多くの観光客が訪れていました。】

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