令和5年度 松原神社例大祭 〜武士道ここにあり〜

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三連休明けの昨日は、街頭活動からスタート。
 
いつもは一人の街頭活動ですが、昨朝は何と、原電労組の仲間が応援に駆けつけてくれるというサプライズ。
 
30分間ではありましたが、のぼり旗を持ち、活動をともにする仲間の存在は心強く、自然とマイクを持つ手にも力が入る朝となりました。
 

【普段は自撮りのところ、写真まで撮っていただき感謝】
 
活動の後は、昨日ご紹介した「令和5年度 松原神社例大祭」に参列のため松原神社へ。
 
武田耕雲斎先生ら水戸烈士諸公の御霊を鎮魂する「松原神社例大祭」は、コロナ禍もあって、4年ぶりに水戸市、常陸太田市、潮来市よりそれぞれ市長、議長を始め多くの関係者の皆様が参列のもと、厳粛な雰囲気のなか執り行われました。
 

【「浪人まつり」の旗が立つ松原神社】
 
途中、地面を弾くほどの強い雨が降ったと思えば、陽が差したりと、目まぐるしく変化する天気でしたが、激動の幕末において、国を憂い、尊王攘夷を掲げ京に向かった水戸天狗党が志半ばで散った姿と、この天気が重なった次第です。
 
例大祭を終え、参列者一同で神社の向かいにある「武田耕雲斎等墓」(幕府が下した斬首刑により敦賀で命を落とした353名の名前が墓石に刻まれている)を参拝。
 
武田耕雲斎は那珂湊(茨城)での戦争の際、「大いなる紅葉二三を縫った白の陣羽織」を着用していましたが、この陣羽織には、水戸藩主 徳川斉昭が急進的な幕政改革を幕府に咎められたことにより、致仕・謹慎を命じられ、これに連座して謹慎となった時に耕雲斎が詠んだ歌「木かくれて常には見えぬ紅葉の散りてこそ知れ赤き心を」の思いが込められています。
 
まさに「散って燃ゆる」は陣羽織のみならず、純粋な「誠」と「義」、武士道を貫いた、耕雲斎先生の生き様自体を表したものであると、改めて心打たれた次第です。
 

【墳墓のそばに建つ武田耕雲斎先生の銅像。命を賭して貫いた武士道ここにあり。】
 
結びになりますが、「幕末の悲劇」と呼ばれる水戸天狗党の歴史を紡ぎ、こうして例大祭を挙行いただきました敦賀水戸烈士遺徳顕正会の皆様に心より感謝申し上げます。

「水戸天狗党」の歴史でつながる4市

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「幕末の悲劇」とも称されている「水戸天狗党」。
 
元治元年(1864年)に藤田小四郎らを中心に筑波山で挙兵した後、京にいる一橋慶喜を頼り、朝廷に尊王攘夷を訴えようと約千名が行軍。
 
その年の12月、風雪の中、木ノ芽峠を越えて敦賀の新保村に着陣したものの、そこで幕府軍に捕らえられ首領の武田耕雲斎、藤田ら天狗党は、そこで処刑されるとの幕末の歴史。
 
水戸天狗党の行動については賛否、是非がありますが、武田耕雲斎ら水戸烈士が最後を遂げ、その御霊を祀るのが敦賀。
 
そうした関係から、水戸市と敦賀市は水戸烈士没後100年(1965)には姉妹都市となり、以降、相互交流が続けられており、その一環として、8月5日には、私も「水戸黄門まつり」に派遣いただいたところ。
 
コロナもあって、4年ぶりに開催されたお祭りの熱気もさることながら、併せて訪れた「弘道館」が果たした役割などを知り、水戸の学風に触れつつ、幕末の水戸にあった「諸生派」と「天狗党」の歴史に思いを馳せるとともに、改めて両市の深い関係を認識した次第です。
 

【「弘道館」の正庁諸役会所にあった、迫力ある「尊攘」の文字。水戸烈士の魂が宿っているかのようでした。】
 
前置きが長くなりましたが、本日10月10日は、その武田耕雲斎ら水戸烈士諸公の霊を鎮魂する例大祭が松原神社で執り行われるにあたり、水戸市を始め、常陸太田市、潮来市の市長並びに議会の皆様が敦賀にお越しになられ、昨晩は懇親会が開催されました。
 
私は、先の水戸黄門まつりに派遣いただいた関係から出席させていただきましたが、その際お会いした水戸市議会議員の皆様との再会、さらには常陸太田市、潮来市の皆様ともお話しすることができ、大変有意義な時間を過ごすことができました。
 
今から159年前の歴史をもとにつながっている4市。
 
こうした関係は本当に大事なことであり、先輩方が脈々とつないでこられた関係を我々世代、さらには次代へつないでいかねばと胸に誓った次第です。
 
本日の例大祭は9時30分より執り行われます。
 
国を思う一心で行動を起こした水戸烈士に思いを馳せ、静かに手を合わせてまいる所存です。
 
<参考>
水戸天狗党を取り上げた、過去の「やまたけブログ」(3件)をご紹介いたしますので、以下リンクよりご覧ください。
 →①天狗党の志士に思いを馳せる(2019年11月3日ブログ)
 →②幕末の悲劇「天狗党」〜武田耕雲斎からの手紙〜(2021年7月10日ブログ)
 →③水戸「弘道館」で幕末の歴史に思いを馳せる(2023年8月7日ブログ)

ゴールはここじゃない、まだ終わりじゃない

ブログ 人生観

昨日、それぞれ「◯◯の秋」をお楽しみくださいと書きましたが、当てはまる代表格が「スポーツ」。
 
私も久々に5キロ程度のジョギングをしましたが、やはり運動で汗をかくというのは心身ともにリフレッシュできるもの。
 
健康維持のためにも、「季節限定」ではなく、定期的に続けていきたいと思います。
 
また、スポーツは「観戦」するのも大いに楽しみなもの。
 
最近では、杭州アジア大会の各競技、並行してバレーボールやラグビーのワールドカップ(W杯)と、観戦も忙しい状況が続いていましたが、アジア大会は、国・地域別の金メダル獲得数で日本は中国に次ぐ2大会連続の2位で閉幕。
 
バレーボールのW杯(パリ五輪予選男子東京大会)は昨日最終日を迎え、日本は米国に2―3で競り負けたものの、5勝2敗の2位に。
 
なお、男子バレーについては、今後杭州アジア大会で銅メダルを獲得したメンバーも競争に加わり、メダルを狙う五輪代表入りを目指した高いレベルの争いが続くとされています。
 
そして、ラグビーW杯のフランス大会。
 
昨晩は、町内の会議を終えた後、急いで家に帰り、2大会連続の決勝トーナメント進出を懸けたアルゼンチン戦をテレビにかじりついて応援しました。
 
1次リーグD組 最終第4戦の相手アルゼンチンは、世界ランク12位の日本に対し、同9位。
 
世界屈指のフィジカルの強さを誇る「ロス・プーマス」と呼ばれる強豪で、試合開始早々のトライで並大抵の相手ではないことが分かりましたが、日本は必死で喰らい付き、前半を14-15の1点差で折り返し。
 
後半に入ってからも僅差に迫っては離されの攻防が続き、逆転を目指して果敢に攻めたものの、アルゼンチンの壁は高く、さらに追加点を奪われてノーサイド。
 
結果、日本はアルゼンチンに27-39で敗れ、2大会連続の決勝トーナメント進出はなりませんでした。
 
後半の逆転勝ちしか想像していなかった私としては、ノーサイドの瞬間は率直に、「残念」の気持ちしかありませんでしたが、振り返ればまさに、「One for All,All for One」(ひとりは皆んなのために、皆んなはひとりのために)のラグビー精神を表すかの献身的且つ規律を守るフェアプレー、屈強な強豪と互角に戦い、敗れた後もアルゼンチンの選手を讃え、抱き合うシーンに、日本代表チームを心から誇りに思いました。
 

【試合後、スタンドに一礼する日本代表フィフティーン。特に、姫野キャプテン(右端)の深い礼が印象的でした。】
 
「ゴールはここじゃない、まだ終わりじゃない」
 
これは、リポビタンDのラグビー日本代表応援ソング、B’zの「兵、走る」の歌詞ですが、試合後のインタビューでリーチ・マイケル選手が語ったのがこの言葉。
 
「間違いなく、このチームはどんどん成長し続けると思う。日本のラグビーはこれで終わりじゃない」
 
自分たちの力を信じて、世界一の練習をして上を目指す。
 
その言葉と姿に、私自身、勇気と感動をもらった次第です。

皆さんそれぞれ「◯◯の秋」をお楽しみください

ブログ 人生観

予定がぽっかり空いた昨日は「オフ日」。
 
青空が広がる心地良い天気ということもあり、久しぶりに妻&きゅうとお出掛け。
 
ワンコを連れて行ける近場という条件のもと、「越前陶芸村」に行ってきました。
 
越前陶芸村では、秋のイベント「越前秋季陶芸祭」が開催されており、全国から焼き物やクラフト作品など丁寧に作られた逸品やグルメが集結するとあって、多くの人で賑わっていました。
 
以前にも訪れたことがある陶芸村の良いところは、伝統的な陶芸品が見れるのみならず、広大な敷地に芝生のスペースが広がるなど、旧宮崎村の豊かな自然を感じられるところ。
 
青空と芝生の緑、そして嬉しそうに走り回るきゅうの姿に、心身ともリフレッシュできました。
 

【芝生が広がる越前陶芸村。青と緑のコントラストが心地良い。】
 
なお、イベントは今日も開催していますので、関心のある方はリフレッシュを兼ねて行かれてみてはいかがでしょうか?
 

 
さて、こうして徐々に深まる「秋」ですが、二十四節気では、今日から「寒露(かんろ)」。
 
「寒露」は、二十四節気の17番目の節気で「草木に冷たい露(つゆ)が降りる時期」という意味。
 
文字通り、朝晩ぐっと冷えるようになるとともに、秋の味覚が充実する時期とあります。
 
秋の楽しみは?と問われれば「食」とお答えの方が多いのかと思いますが、様々な秋の味覚が旬を迎える頃ですので、この時期ならではの美味をタップリ味わいたいものですね。
 
こうして、何かと楽しみの多い秋。
 
このお休みも「食」のみならず、文化や読書など、皆さんそれぞれ「◯◯の秋」をお楽しみくださいませ。

新幹線開業は「卒業のない入学式」

ブログ まちづくり 北陸新幹線

昨夕は、駅西の「ちえなみき」で開催された「ottaトーク」にお声掛けいただき参加。
 
「ottaトーク」は、青森大学の櫛引素夫先生がコーディネーターを務める、主に北陸新幹線敦賀開業及び新幹線を活かしたまちづくりに関し、これまで回を重ねてきているミーティングで、この日はオンラインにて東京、福井市をつないで行われ、私にとって大変有意義な機会となりました。
 
度々、議会の場でも発言している「新幹線は目的ではなく手段」、真の成功の鍵は「地域の皆さんに、新幹線を“自分ごと”として感じていただくこと」の考えはまさに、以前、櫛引先生から教わったことを引用させていただいている訳ですが、今回も「“自分ごと”の発展」や「新幹線開業は、卒業のない入学式」などの言葉がありました。
 
また、参加された方々からの意見からも、多くの学びや気づきがあり、今後の自身の取り組みにも反映していければとメモした次第です。
 
さて、ミーティングの中でも切り口のひとつとしてあった「外国人観光客」について、福井県として掲げている目標は、2024年に「40万人」だそう。
 
現在が7万人(と、確か言っていた)からすると、新幹線開業効果があったとて、かなりハードルの高い目標と感じたところですが、ちょうど今朝の新聞を見ると、「訪日客のカード利用好調 36都道府県でコロナ前を上回る」と題し、次のような記事がありました。
 
訪日客がクレジットカードを利用して支払った金額が、7月時点でコロナ前を5.8%上回る水準だったことが、三井住友カードの調査で分かった。36都府県でコロナ前を上回り、東北などの地域で回復率が高かったとし、7月時点で中国人の団体旅行は解禁されていなかったが、米国や台湾からの訪日客が消費をけん引した。
 
都道府県別では、和歌山と山形がコロナ前の3倍超に達した。岩手、山口、高知、群馬、島根でも2倍を超えた。都市部よりも東北などの地域で回復率が高く、担当者は「地域で日本文化を体験する消費が進んでいる」と分析する。和歌山では高野山周辺の宿坊などが人気を集めているという。
 
福井県がどの位置にいるかまでの深掘り調査はしていませんが、「都会ではなく地域で」、「地域で日本文化を体験する消費が進んでいる」との点がポイントと感じた次第です。
 
敦賀で外国人が最も訪れるのは「人道の港敦賀ムゼウム」ですが、ムゼウムに来られた外国人客に市内散策をしていただくことのみならず、気比神宮周りの寺院や商店街と連携した座禅や着物試着体験、市立博物館での大谷吉継の武将試着、あるいは地引網や卸市場でのセリ、屋台のラーメンなど、長時間滞在、宿泊してもらえるような、敦賀ならではの「体験型パッケージ」を構築していくことで、他にも引けを取らない魅力が発信できるのではと思うところ。
 
敦賀は古から(古墳時代から)港を中心として栄え、大陸の玄関口である良港を有していたからこそ、近代ではいち早く敦賀まで鉄道敷設がされた歴史があります。
 
残念ながら、今でも「敦賀は何もないまち」と言ってしまう市民の声を聞きますが、何のその。
 
そうした歴史に誇りと自信をもって、「こんなものもあんなものもあるよ」と市民自らがPRしていただけるような、そんなまちにしていきたいと思いますし、私自身、その実現のため、「歴史や文化」を始め、学び発信していく所存です。
 

【「ottaトーク」にいく前に撮影した立駐屋上からの新幹線敦賀駅。夕日に輝くユリカモメ(屋根にある翼)のように、これから大きく羽ばたくのみ。】

2回目の処理水「海洋放出」と「ホタテ祭り」

ブログ 原子力 社会

昨日の敦賀市議会は、予算決算常任委員会(全体会)を開催し、補正予算案並びに決算認定の件について、分科会での審査報告から委員会採決までを行いました。
 
9月8日から始まった9月定例会も残すところ来週11日の本会議のみとなり、同日、会派として3件の「討論通告」。
 
最終日は、会派所属議員3人それぞれ討論にて、論点を明確に示したうえで採決に臨む所存です。
 
また、予算決算常任委員会終了後は、議会改革のひとつとして、議会運営委員会のワーキングにて検討を進めている「タブレット導入」に向けた調査。
 
「タブレット導入」に関しては、他市町の議会を見ても既に遅れている感は否めませんが、導入は「目的ではなく手段」との考えのもと、他のワーキングメンバーの皆さんとともに前に進めていきたいと思います。
 
さて、話しは変わり、福島第一原子力発電所ALPS処理水の海洋放出について、昨日2回目の放出が行われました。
 
東京電力は3日に、同処理水の2回目となる海洋放出に向けた準備作業を始め、海水で薄めた少量の処理水を大型水槽に入れて放射性物質トリチウムの濃度を測定のうえ、想定通りの濃度であることを確認した後、放出。
 
2回目の海洋放出に関しては、ネットニュース上でも検索しないと出てこないほど、取り扱いが小さく感じられますが、1回目にあれほど大騒ぎしたのは何だったのかと呆れるところ。
 
メディアにとって、「安全」であることはニュースソースにならないのか、いや、国益に叶うよう逆に、「安全」であることこそもっと発信するのがメディアの役割ではないかと、日本の報道(すべてではありませんが)のあり方を考える次第です。
 
そのうえで、この海洋放出にあたって、最も懸念されたのが「風評」でありますが、実際、日本の国産水産物は「風評」というより「言い掛かり」に近い、中国政府による輸入停止措置の影響により大きな打撃を受けているのが実態。
 
そうしたなか、現在特に、国産ホタテが行き場を失っており、漁業関係者を中心に損害が発生している状況を踏まえ、東京電力ホールディングス(以下、東京電力HD)では、安心・安全な北海道・三陸常磐エリアの水産物をPRし、国内での消費拡大を推進すべく、JR御徒町駅前・おかちまちパンダ広場(東京・台東区)で、「緊急プロジェクト!ホタテ祭り in おかちまちパンダ広場」を10月5日まで開催しました。
 

【ホタテ祭りのチラシ。終了後の掲載となったことを反省。】
 
X(旧Twitter)のポスト(投稿)を見ると、この「ホタテ祭り」会場は連日超満員で、ほとんどフェス状態。
 
フェス開始から2時間ほどで多くの物が完売し、ホタテだけではなく、福島の「常磐もの」も大人気で供給が追いついていないと、大盛況の様子が複数レポートされていました。
 
こうして、都内でも多くの皆さんが、「風評」を払拭し、「食べて」応援しようと来場されていることを大変嬉しく感じた次第です。
 
東京電力HDのホームページを拝見すると、「当社は、事故の当事者として、風評払拭に向けた取り組みを継続的に実施しており、多くの消費者の皆さまに福島県産品の美味しさや魅力をお伝えしてまいりました。このたびのALPS処理水海洋放出に伴い、より一層の風評払拭に向けて、本年は、首都圏や福島県内に加えて、北海道や九州、沖縄県においても福島県産品をはじめ国内水産品の美味しさや魅力をお伝えするため、2023年10月13日(金)~12月17日(日)の期間で「発見!ふくしま」キャンペーン2023 ~食べて応援 ニッポンの幸~ を実施いたします。」と掲載されていました。
 
以前にこのブログでも書きましたが、中国や国内からの言われなき風評に屈しないためにも、鍵を握るのは、日本の水産物の「国内消費」を高めること。
 
キャンペーンならずとも普段から、買うなら「国内水産品」をスローガンに、私自身も微力ながら、国内水産業者の皆さんを応援していきたいと思います。
 

【Xにポストされていた、ホタテ祭りの「ホタテ」。写真からも磯と醤油の香りが漂ってきます🎵】

祝!角鹿小中学校 総合落成式

ブログ まちづくり

クライマックスシリーズ進出チームが決まるこの時期、プロ野球では監督や選手の去就が話題となり、先日はソフトバンクホークスや日本代表として活躍した松田宣浩選手(巨人)が今季限りでの現役引退を表明しました。
 
本塁打後に拳を上げる「熱男(アツオ)」ポーズで有名な松田選手ですが、その松田選手が4日、母校である中京高(岐阜県瑞浪市)を訪問し「今までの野球生活は高校での3年間があったからこそ」と感謝の言葉を述べたとのこと。
 
花束を手渡され、お得意の「熱男」ポーズで応じると、集まった生徒たちからは歓声が上がったとあり、こうした母校でのエピソードに心あたたまるところです。
 
さて、母校といえば、県内唯一の小中一貫校として、令和3年4月に開校した角鹿小中学校。
 
小学校では、北、咸新、赤崎の3校が歴史の幕を閉じ、同学校に集約された訳ですが、合意形成に至るまでの地元やPTAなど、それぞれ母校に愛着と誇りを持つ皆さんのお気持ちには葛藤があったことと思います。
 
そうした関係者の皆さんの思いが込められつつ、期待を込めて生まれ変わったのが角鹿小中学校。
 
なお参考まで、学校編成に至るまでの経過、先行して2021年4月6日に行われた校舎の落成式の様子は、当時の「やまたけブログ」に書き留めていましたので、以下リンクよりご覧ください。
 
 →祝「角鹿小中学校」落成!(2021年4月7日ブログ)はこちらから
 
校舎以外の外構やサブアリーナについては、平成29年より整備を進めてきたところですが、それら工事がすべて終了し、昨日は「総合落成式」が開催されました。
 
総合落成式には、米澤市長、上野教育長を始め市の関係者の皆さん、また福井県教育委員会、市議会正副議長、正副文教厚生常任委員長、北地区や東郷地区など区長会の方々、工事を設計施工されたすべての事業者の皆さん、そして児童生徒の皆さんが一堂に会し、記念すべき日をともに祝うことができました。
 
まずもって、長きに亘りご尽力いただきました地元の方々、設計施工をされた工事関係など多くの皆様に対し、議会の立場からも心より御礼申し上げます。
 
式典では、米澤市長からの主催者挨拶、来賓挨拶に続き、校長先生からの謝辞があり、「大人になった時、この学校で学んで良かったと思えるよう過ごして欲しい」との言葉が印象に残りました。
 
その後、児童生徒代表の言葉、新しいサブアリーナに響く校歌斉唱、くす玉開放と、それぞれ感慨深く立ち会わせていただいた次第です。
 

【くす玉開放後の皆さんの笑顔を微笑ましく感じました】
 
同校のスローガンは「輝け角鹿 〜大きくなろう 強くなろう 幸福になろう〜」
 
その言葉の通り、児童生徒の皆さんにおかれましては、新たな学舎でそれぞれの夢に向かって、のびのびと挑戦されることを祈念いたします。
 
そして、冒頭の松田選手、校長先生の言葉にあるよう、いくつになっても「心のオアシス」のような、そんな母校であって欲しいと思った次第です。
 
<総合落成式スナップ>

【配布された総合落成式の次第。校歌は角鹿中学校のものを受け継いでいるとのこと。】

【完成したサブアリーナ】

【新たな校門より。輝け角鹿。】

エネルギーも議会もキーワードは「より身近に」

エネルギー ブログ 敦賀市議会

議会が休会の昨日は、広報広聴委員会を開催。
 
「議会だより」次号に関することや、11月16日に開催する今年度の「議会報告会」について、活発に議論しました。
 
1期目の後半2年は委員長を務めた私ですが、今期は委員として参画。
 
委員会では、各委員のご意見を尊重しつつ、主に経験則からの意見をさせていただきました。
 
市民の皆さんにとって、議会をより身近に感じていただくため、この広報広聴活動は大変重要との思いをもって参画しておりますが、過去の慣例に固執することなく、小さくとも新たな視点を取り込んで、改善を続けていければと思います。
 
さて、議会と同じく、「固い」、「難しい」といったイメージを解き、分かりやすい広報広聴活動を行っているのは、エネルギー・原子力の世界。
 
ちょうど、原子力産業新聞ウェブ版を見ると、電気事業連合会(以下、電事連)が、電気の安定的な供給確保の必要性とカーボンニュートラルの取組を紹介する2種類の新テレビCMの放映を10月1日から開始したとの記事が掲載されていました。
 
構成は「持続可能な電気の供給」篇と「効率的な電気の利用」篇(各30秒)の2本立てで、昨秋に制作したテレビCMに続き、若手女優の今田美桜さんを起用。
 
今回は、「エネルギーから、明日をおもう。」というキャッチコピーのもと、明治時代と現代の教師に扮した2人の今田さんが、各篇CMで、「持続可能な電気の供給」、「効率的な電気の利用」をテーマに、教室の黒板やプロジェクターを使って、過去と現在の電気の価値や使われ方の違いを説明しています。
 
実際の内容は、言葉より映像にてということで、以下のリンクよりご覧ください。
 
 →電気事業連合会 CM特設サイトはこちら
 

【電事連 CM特設サイトページより。今田美桜さんに説明されると妙に説得力があると感じるのは私だけでしょうか?】
 
なお、2つのCMを通じ、「私たちの暮らしに欠かせない電気を、より身近に感じもらう」のが狙いとのこと。
 
エネルギーも議会も、キーワードはやはり「より身近に」ですね。
 
結びは自分のことで恐縮ですが、昨夕は、いつもの粟野交番前ではなく、木崎の交差点にて街頭活動を行いました。
 
市役所通りと新旧木崎通りが交差するこの場所では2回目でしたが、格段に多い交通量のなか、車中からお声掛けいただけたりと嬉しい限り。
 
暗くなるのが一段と早くなってきましたので、最後は安全運転の呼び掛けをし活動を終えましたが、各所での街頭活動の目的は、自分ごとというより、政治や議会に少しでも関心を持っていただきたいとの思いの方が強いのかと。
 
こちらも「より身近に」をキーワードに、今後も引き続き頑張ります。
 

【18時前にはこの暗さ。交通安全の支障にならないよう注意して活動いたします。】

9月定例会は終盤戦

ブログ 敦賀市議会

米大リーグ、ア・リーグ15球団のレギュラーシーズン全日程が終了し、エンゼルスの大谷翔平選手が「日本人初」となる本塁打王を獲得!!
 
しかも、44号を放った後のラスト25戦を、右肘手術のため欠場してのタイトル獲得はまさに「快挙」。
 
これまで、並み居るメジャーの選手にパワーで勝ることは不可能と言われたものの、二刀流で常識を覆し続けてきた大谷選手にとっては関係なかったようで、見事ホームランキングに輝いたことを、日本人として誇りに思う次第です。
 
また、類稀な才能と肉体を持つ大谷選手ですが、世界ナンバーワンの選手を目指し、飽くなき探究心と鍛錬を欠かさない姿勢こそ見習うべき点であり、その努力あっての偉業を大いに祝福するところです。
 
さて、私のほうは、スケールも何もかも大谷選手の足下に及びませんが、コツコツと続けているのは街頭活動やこのブログ。
 
毎週月曜日の朝、欠かさず続けている街頭演説については昨朝、10月最初の活動。
 
雲ひとつない青空、やや北風が吹く、気持ちの良いコンディションのなか、一昨日リニューアルオープンした柴田氏庭園を左手に望みながら、歴史や文化を生かしたまちづくり、北陸新幹線歓迎セレモニーの話題などについてお話しました。
 
「継続は力なり」の言葉しかありませんが、今後も地道に続けてまいります。
 

【10月に入り、服装も上着にネクタイ着用。つい最近まで汗だくになったのが嘘のようです。】
 
その後は議会へ。
 
終盤に入った敦賀市議会は昨日、予算決算常任委員会(分科会)を開催。
 
令和4年度決算認定の件について、先週9月29日に行った基本質疑を踏まえた深掘り審査を行いました。
 
私の所属する文教厚生分科会では、所管する福祉保健部、教育委員会、市立敦賀病院の各事業について審査。
 
審査においては各部より、分厚い決算書を1ページごと、歳出、歳入、財産調書の順に審査を進める訳ですが、10時に開始した最初の福祉保健部で約2時間半、お昼休憩を挟み、全てが終了したのが16時頃だったかと思います。
 
質疑が細部に及ぶこともあることから、理事者側におかれては万難を配す意味で、大勢の職員さんに対応いただきましたが、正確且つ丁寧に答弁いただいたことに感謝申し上げる次第です。
 

【質疑が拡散し、決算審査の範囲から逸脱しないか。注意を払っての分科会運営でした。】
 
長丁場の9月定例会も、ひとつ一つ日程をこなし、次の委員会は10月5日の予算決算常任委員会(全体会)。
 
先日の補正予算審査、昨日の決算審査と合わせ、分科会長報告から委員会採決へと進みます。
 
これが終わると11日の本会議を残すのみとなりますが、最後まで気を引き締めて対応にあたる所存です。

「古き良きもの」と「新しきもの」が重なる歴史的な日

ブログ 北陸新幹線 敦賀の歴史・文化

2023年10月1日は、敦賀市にとって歴史的な日となりました。
 
まずは、地元粟野地区はもとより、敦賀を代表する貴重な文化財のひとつ「柴田氏庭園」。
 
市ホームページの紹介では、
 
近世敦賀の有力農民であった柴田権右衛門(ごんえもん)が築いた屋敷です。敦賀一の名峰野坂山を借景とする美しい池泉庭園(ちせんていえん)と武家調の屋敷構えや書院が特徴で、甘棠館(かんとうかん)と称されています。往時には小浜藩主の休憩所になっていました。
昭和7年に庭園と書院が、平成19年には屋敷地全体が国の名勝に指定されているほか、市指定記念物ともなっており、芸術的・歴史的価値を高く評価された貴重な文化財です。
 
とあります。
 
その「国指定 名勝柴田氏庭園」は、平成22年までに崩壊の危険があった土蔵と通用門の緊急修復を完了して以降、策定された保存管理計画に基づき、平成27年からは大規模な保存・修復が行われ、8年もの月日を掛けた作業が完了。
 
昨日リニューアルオープンしました。
 
オープンに合わせ10時からは記念式典が行われ、幸いなことに私は、市議会の文教厚生常任委員長としてお招きいただき、出席する機会に恵まれました。
 

【オープンを祝し、甘棠館前にてテープカット】

【参考:修復工事中の甘棠館(同館展示室にて)】
 
式典の後は、市の学芸員さんに甘棠館内や庭園をご案内いただきましたが、柴田氏庭園の特徴は何と言っても「借景」。
 
借景とは、「庭外の風景を景観として利用すること」とありますが、度々私の投稿に登場する、敦賀のシンボルマウンテン「野坂山」と庭園が見事に調和し、当時に思いを馳せることができました。
 

【蘇った見事な野坂山の借景】

【庭園側から見た風景。池への映り込みが美しい。】
 
その後、12時30分からは柴田氏音頭の披露、そして13時には一般開放され、行列ができるほど多くの方が訪れ、リニューアルオープンを祝い、価値観を同じくできたことを大変嬉しく感じた次第です。
 
平成24年3月に敦賀市教育委員会が策定した「国指定名勝 柴田氏庭園 保存管理計画書」の序文には、「敦賀の宝である柴田氏庭園を将来にわたって維持継承していくための基本的な方針を定めたものです。」としたうえで、次のように記載されています。
 
「今後は、この計画を基本として管理を徹底していくとともに、整備事業を推進してまいります。課題はまだまだ山積しておりますが、庭園や建物の修復、周辺環境の整備を通じて柴田氏庭園が末永く美しく保たれ、そして敦賀を代表する名勝地として、市民の皆さま、そして敦賀を訪れる多くの皆さまに親しんでいただけるよう努めていく所存です。」
 
この言葉の通り、文化財は敦賀の宝。
 
「柴田氏庭園」を地元の誇りに、次代に継承していかねばと。
 
なお、10月1日からの入館、施設利用などの詳細は、以下のページをご覧ください。
 
 →敦賀市HP 柴田氏庭園(甘棠館)はこちら
 
そして、もう一つの出来事は、北陸新幹線。
 
9月23日から始まった走行試験は、新幹線電気・軌道総合検測車「イーストアイ」の運行から始まり、同26日には営業車両「W7系」が初めて県内区間を走行したところですが、昨日は午前1時50分に白山総合車両所(石川県白山市)を出発。
 
福井県内の芦原温泉、福井、越前たけふ、敦賀の4駅にて、それぞれ県民から熱烈な歓迎を受けました。
 
ここ敦賀駅は16時より「北陸新幹線W7系 敦賀駅入線歓迎セレモニー」が行われ、抽選により選ばれた、敦賀市民を始め嶺南地域にお住まいの500人の皆さん、並びに期成同盟会、関係者の方々が新幹線敦賀駅ホームに集い、興奮のなかW7系の入線を迎えました。
 
市内中学生らで構成する吹奏楽団が演奏する「銀河鉄道999」の曲がまたいい味を出しており、いよいよ敦賀にやってきた新幹線に感動した次第。
 
その感動は、言葉で表現するより動画を見ていただいた方が良いと思いますので、以下ご覧ください。
 


【W7系が敦賀駅ホームに入線した歴史的瞬間】
 
私が生まれた1972年に期成同盟会が発足し、翌年に敦賀までの整備新幹線計画が策定されてからちょうど半世紀を経て、こうして入線したことに、これまでご尽力いただいた関係者の皆様に心より敬意と感謝を申し上げる次第です。
 

【記念に私も1枚】
 
こうして昨日は、古き良きもの「柴田氏庭園」のリニューアルオープン、そして新しきもの「北陸新幹線」のふたつが重なる日でしたが、それぞれ歴史的な出来事であるとともに、いずれも敦賀市民の誇りとして、今後は次代、未来に向かって継承していくもの。
 
敦賀の「宝」を守り、活かし続けていくのは、現世を生きる私たちの使命と役割であると、深く胸に刻む一日となりました。
 

【柴田氏庭園 甘棠館前にて気比史学会 糀谷好晃会長と。横に並ぶと、歴史をつなぐ気概、継承する重みを感じました。】

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