「水戸天狗党」の歴史でつながる4市

ブログ 敦賀の歴史・文化

「幕末の悲劇」とも称されている「水戸天狗党」。
 
元治元年(1864年)に藤田小四郎らを中心に筑波山で挙兵した後、京にいる一橋慶喜を頼り、朝廷に尊王攘夷を訴えようと約千名が行軍。
 
その年の12月、風雪の中、木ノ芽峠を越えて敦賀の新保村に着陣したものの、そこで幕府軍に捕らえられ首領の武田耕雲斎、藤田ら天狗党は、そこで処刑されるとの幕末の歴史。
 
水戸天狗党の行動については賛否、是非がありますが、武田耕雲斎ら水戸烈士が最後を遂げ、その御霊を祀るのが敦賀。
 
そうした関係から、水戸市と敦賀市は水戸烈士没後100年(1965)には姉妹都市となり、以降、相互交流が続けられており、その一環として、8月5日には、私も「水戸黄門まつり」に派遣いただいたところ。
 
コロナもあって、4年ぶりに開催されたお祭りの熱気もさることながら、併せて訪れた「弘道館」が果たした役割などを知り、水戸の学風に触れつつ、幕末の水戸にあった「諸生派」と「天狗党」の歴史に思いを馳せるとともに、改めて両市の深い関係を認識した次第です。
 

【「弘道館」の正庁諸役会所にあった、迫力ある「尊攘」の文字。水戸烈士の魂が宿っているかのようでした。】
 
前置きが長くなりましたが、本日10月10日は、その武田耕雲斎ら水戸烈士諸公の霊を鎮魂する例大祭が松原神社で執り行われるにあたり、水戸市を始め、常陸太田市、潮来市の市長並びに議会の皆様が敦賀にお越しになられ、昨晩は懇親会が開催されました。
 
私は、先の水戸黄門まつりに派遣いただいた関係から出席させていただきましたが、その際お会いした水戸市議会議員の皆様との再会、さらには常陸太田市、潮来市の皆様ともお話しすることができ、大変有意義な時間を過ごすことができました。
 
今から159年前の歴史をもとにつながっている4市。
 
こうした関係は本当に大事なことであり、先輩方が脈々とつないでこられた関係を我々世代、さらには次代へつないでいかねばと胸に誓った次第です。
 
本日の例大祭は9時30分より執り行われます。
 
国を思う一心で行動を起こした水戸烈士に思いを馳せ、静かに手を合わせてまいる所存です。
 
<参考>
水戸天狗党を取り上げた、過去の「やまたけブログ」(3件)をご紹介いたしますので、以下リンクよりご覧ください。
 →①天狗党の志士に思いを馳せる(2019年11月3日ブログ)
 →②幕末の悲劇「天狗党」〜武田耕雲斎からの手紙〜(2021年7月10日ブログ)
 →③水戸「弘道館」で幕末の歴史に思いを馳せる(2023年8月7日ブログ)